ねこあつめ

【ねこあつめ】

ジャンル ネコ観察
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア ダウンロード
発売・開発元 ヒットポイント
発売日 2017年4月26日
定価 800円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1個
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 暇つぶしに特化したソフト

概要

モバイル用アプリ「ねこあつめ」をCS機に買い切り版として移植したもの。 庭先に猫が喜ぶようなゴハンとグッズを設置し様々な猫を招来。手帳にねこの様子をコレクションしていくゲームである。 本記事では買い切り版以外のバージョンの記述は最低限にとどめる。

システム

  • 本作は、いわゆる待ちゲーとしての側面が強い。
  • ねこ・にぼし
    • 全部で59種類収録されている。
    • ゴハン、グッズ(後述)がおいてあると、庭先にやってきて、一定時間遊んだ後にぼしを置いていく。
    • にぼしは通貨にあたる。「にぼし」と「金のにぼし」の2種類があり、にぼしを使ってゴハンや新たなグッズなどを購入してまた新しいねこを呼び込んで…という流れ。
    • 59種類中、21種類はおそらくレアねこ扱い。くれるにぼしの量が多いほか、特定のゴハンやグッズを設置していないとやってこない場合が多い。
      • レアねこは服を着ていたり2足歩行だったりと、人間的なデザインになっていることが多い。
    • 時折プレイヤーにたからものを残していく場合がある。たからものはねこ1種類につき1種類。
  • ゴハン
    • かりかり、缶詰、刺身などがある。ゴハンは、庭先に同時に2つまで設置可能。
    • 設置してから、しばらく時間が経過すると消滅する。買いだめ可能。
    • 「お徳用かりかり」だけは無料で使用制限なし。
    • 「高級かりかり」は普通のにぼしで購入可能。
    • その他のゴハンは金のにぼしでないと買えないレア品扱い。なお金のにぼしで買えるごはんは、3個まとめ買いで割り引いてくれる。
      • レアでないゴハンは消滅までの時間が長い傾向にある。
  • グッズ
    • 毛糸球、クッション、コタツ等、猫が喜びそうな設備の総称。いずれも庭先に設置できる。
    • SサイズとLサイズの2種類があり、前者は最大10箇所に、後者は最大2箇所配置できる。なおLサイズはSサイズ2個分の場所をとる。
    • こちらは一度買えば消滅することはない。ただし、グッズだけ庭先に置いていても猫はやってこない。
    • 購入ににぼしを大量に必要とするグッズや、金のにぼしで購入できるグッズのほうが、猫の置いていってくれるにぼしが良くなる。
      • その他、対応したレアねこがやってくる可能性も高まる。
  • またたび
    • 1日1回置けるアイテム。猫の入れ替わりが一定時間だけ良くなる。
  • もようがえ等
    • ねこが遊んでいる途中のグッズを取り替えることも可能だが、取り替えると今までそのグッズで遊んでいたねこがいなくなる。
    • 金のにぼしを大量に支払うことで、庭先全体をもようがえすることも可能。ねこがいるときに模様替えも可能だが、こちらもねこが遊んでいる場合はいなくなる。なおゴハンはなくならない。
    • 上記のパターンでも一応、去り際にお礼のにぼしをくれるが、量は少なめではある。
  • その他
    • アプリ版では庭先を金のにぼしで拡張する必要があったが、3DS版は最初から拡張が済んでいる。
    • 庭先はL/Rボタンでズームイン・アウトが可能。
    • 時間経過は3DSにて設定した時刻で判断している。そのため、3DSの時計をいじることでにぼしの収集を早めるといったことが一応可能。
    • 撮影したねこを「スタンプ」としてストックし、ゲーム内の手帳に撮った写真をベースにシールとして貼り付けてデコレーション可能。

その他コーナー

  • さつえい
    • 猫一匹をアップにして撮影するか、庭先全体をスクリーンショットのように撮影するかの2パターンがある。
  • ねこてちょう
    • 庭に来たことがある猫について情報を閲覧できる。
      • せいかく、せんとうりょく、きた回数、あそんだグッズTOP3がデータとして記録される。
    • 撮影したねこの写真を、手帳に登録することも可能。
    • プレイヤーが3DSを閉じている間に庭に来たねこは、名前とシルエットのみが登録される。

評価点

  • なごやかな雰囲気・ゲーム性
    • ゲーム性は特になく、暇の合間をぬって3DSを開くようなプレイングでも十分に進めることが可能。
    • ゲームシステムを多少理解する必要こそあるものの、難しい操作は特に必要ない。無料の「お徳用かりかり」さえあれば、最低限ねこは呼び込めるので詰みの心配はない。
    • ねこのデザインやモーションはデフォルメ調に描き出されているのだが、ネコが実際にとりそうなしぐさを描き出すのには成功している。
  • UIの利便性
    • プレイヤーがよく使うであろう「高級かりかり」は、デフォルトでまとめ買いができるようになっている。
    • えさやまたたびを使用しようとして在庫が無かった際、ショップにワープさせてくれ即座に買い求め可能。
    • 今来ている猫をタッチすると手帳で調べることができ、いままでに写真を撮ったことがあるか確認可能。
    • タッチペン、ボタン操作のいずれにも対応。
  • コレクション性
    • 家具の種類が膨大。それに対するねこのリアクションも複数パターンある。
    • ねこが単に座るポーズをとるにしても、香箱座りだったり居眠りをしていたり、帽子に対するアクションも、かぶる・脇にたたずむ等、ボールに対するアクションも転がす、寝転がって食らいつく等、いくつかパターンがある。
    • どのアイテムを置けば、どんなねこを呼び込めるか、どんな背景にすればきれいな絵が撮影できるか、戦略を練る余地はあるかもしれない。
    • どの程度までのコンプリートを狙うかが完全にプレイヤーにゆだねられてはいるものの、完全にやりこもうとするなら数年単位の時間も費やせるゲームであるかもしれない。

賛否両論点

  • 特にゲームの目的はない
    • 全種類のねこを庭先に呼び込めたところで、特にボーナスがあるわけではない。
    • 金のにぼしを大量に支払うことで、庭先の模様替えも可能ではあるが、ビジュアルが変わるだけ。
    • 逆に言うと、適度にゲーム中の目的を見出せるプレイヤーであれば、本作を楽しんでプレイできるかもしれない。
  • 準備時間の長さ
    • 3DSの時計をいじらずに真面目にプレイした場合、にぼしの溜まる速度はさほど速くない。
    • プレイヤーがどれだけ時間を捻出できるかにもよるが、高価なグッズを買うには1~3日程度の時間が必要なこともある。また庭先の背景を変えるほどの金にぼしを稼ぎたい場合は5日~1週間程度の時間が必要か。
    • あっさり終わるようなペース配分になっていないのは長所といえるかもしれないが。
  • 特に意味の無いパラメータ
    • 手帳にて表示されている、ねこのパラメータは飾りであり、ゲーム中に特に意味があるわけではない。ある種の賑わいになっているかもしれないが…。

問題点

  • コレクションを考えた場合、それなりにゲームに張り付かなくてはならない。
    • にぼしを稼ぐだけなら時折操作して放置するプレイスタイルでも可能だが、やはりゲームとしてはねこのリアクションを目撃できたほうが楽しい。
    • 写真撮影したい場合などは、頻繁に3DSを閉じたり開いたりして結構のことゲームに張り込まなくてはならない。
  • 全体的に、ねこは静止画としてポーズをとっているだけのことが多く、動きのあるポーズをとることは少ない。
  • なぜかグッズを中心にとらえて写真を撮ろうとするので、グッズの近くにたたずむような猫は都度カメラの角度修正が必要。
  • マスクデータの多さ
    • いままでに見つけていない猫が、どんなグッズに引き寄せられるのか類推するヒントが存在しない。
    • 攻略情報を頼らずにコンプリートを狙う場合、レアねこを呼び寄せられそうなレアグッズをひととおり試していかなくてはならない。
    • 色々試していくうちにねこの6割方には出会えるが、プレイヤーが何かしら準備しないと、やって来るねこの顔ぶれはあまり変化しない。

総評

タイトル通りねこをコレクションしていくゲーム。 操作やゲームシステムは簡単ではあるが、ゲームに明確な終わりや目標があるわけではないので、プレイヤー自身がゲームを続ける目標を見出すスタイルでプレイすることになるだろう。またマスクデータが多いので、試行錯誤が好きでないと楽しんで続けられない可能性はある。


関連作

  • 仮面ライダーあつめ(3DS)2017年1月25日配信開始
    • 本作のシステムをベースに、キャラを仮面ライダーに置き換えている。2021年10月27日に配信終了。
最終更新:2022年05月09日 02:38