コスモスビット
【こすもすびっと】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Windows(Steam) Nintendo Switch プレイステーション4 プレイステーション5 Xbox One Xbox Series X/S
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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【PC】SEEP 【Switch/PS4/PS5/One/XSX】ラタライカゲームス
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開発元
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SEEP
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配信開始日
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2022年3月11日
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定価
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【PC】520円(税込) 【Switch/One/XSX】500円(税込) 【PS4/PS5】550円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・任意セーブ方式
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レーティング
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【Switch/ONE/XSX】IARC:7+ 【PS4/PS5】CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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SFが舞台のメトロイヴァニアアクション 3色の鉱石を集めて主人公強化 地味に難しい難易度と異様に弱いラスボス
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概要
イタリアのデベロッパーであるSEEPが開発したダウンロード専売ソフト。CS機の発売はスペインのラタライカゲームスが担当。機種によって販売価格が少し異なる。
ジャンルはメトロイヴァニア系のアクションゲーム。SFが舞台でシリアス寄りな雰囲気だが、登場キャラ全般はほぼ一頭身でコミカルさが目立つ外観である。
悪のエイリアンにさらわれた科学者達を救うため、主人公の女戦士「ステラ」がエイリアンの拠点であるジュフィアー星へと向かう設定。
「SFが舞台」「女性が主人公」「エイリアンが敵」「主人公強化等のフラグを立てながらエリアを進める」という設定から、初期『メトロイドシリーズ』の影響がうかがえる。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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ステラを操作してジュフィアー星を探索し、エイリアンとの対決と科学者救出を目指していく。
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始めのうちは限られたエリアしか進めないが、「IDカード」や「新たな装備」等のイベントアイテムを入手する事で探索エリアが広がる。
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ジャンルの関係上、探索できる範囲内であれば自由にエリアの行き来ができる。またエリア内には時折ボスが出現し、当然ながら倒さないと先に進めない。
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操作体系
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一般的なメトロイヴァニアと同じ感覚でステラを操作する。一部の操作は新たな装備や強化を入手した後に行える。
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アナログスティック等左右で左右移動。ジャンプボタンでジャンプ。ジャンプ中に再度ボタンを押すとブースト(二段)ジャンプ。
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ショットボタンでショットを前方に撃つ。上方向にも発射可能(スーパーショットも同様)。ボタン押しっぱなしでショットの向きを固定しながらの移動。
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アナログスティック下とショットボタンの組み合わせで放物線上に投下するボムを前方に放つ。弾数制限あり。
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スーパーショットボタンで通常ショットの強力版であるスーパーショットを前方に撃つ。1回撃つと弾切れを起こす。時間経過で再発射可能。
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アナログスティック下とスーパーショットボタンの組み合わせでライフを1ポイント回復させるライフスペアの効果。ストックは1回のみ。
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MAPボタンでエリア全域のMAPやステラのいる位置の確認ができる。ただしゲーム終盤ではMAPが表示できなくなる。
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鉱石とコンピューターについて
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エリア内に頻繁に配置された岩を破壊すると高確率で、赤・青・黄の「鉱石」のアイテムが出現する。
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鉱石は後述のコンピューターを利用するために必要となるため、できる限り多くのストックを要する。なお本作では鉱石以外のメインアイテムは存在しない。
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特定のエリアにはコンピューターが配置されており、鉱石と引き換えにセーブやステラの強化が行える。
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品揃えとしては「セーブ」「最大ライフ増加」「最大ボムストック増加」「スーパーショットの時間経過短縮」「ライフスペア追加」があり。
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コンピューターの設置個所によっては消費される鉱石の種類が異なる。またセーブ以外の品揃えは数に限りがあり、必要な鉱石の数も多く要求される。
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コンピューターを利用した時点で、無償でライフ等のステータスが全回復する効果もある。ただしセーブは有償なので、必ずしも安全が保障されるとは限らない。
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ミス条件について
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初期3ポイントのライフ制。敵やその攻撃、ダメージトラップに触れると1ポイントダメージで、ライフが全て無くなるとゲームオーバー。
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コンティニュー機能はなく、ゲームオーバー後はセーブしたコンピューターからの再開か、ゲーム最初からのやり直しとなってしまう。
評価点
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メトロイヴァニアとしての遊びやすさ
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分かりやすい操作とそう難解ではい目的により、メトロイヴァニア系のアクションゲームとしては非常に遊びやすい内容である。
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基本は「IDカードや新たな装備を手に入れて探索エリアを広げていく」という、この手のジャンルとしてはごく普通のもので、格別に難解なシステムはない。
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操作性やゲームテンポは軽快であり、イベントシーンも必要最低限なものしか発生しない。そのため極端に苦戦する事も、無駄な時間を浪費する心配も薄い。
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シリアスとコミカルが混じった雰囲気
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おどろおどろしい感じのSFが舞台でありながらも、キャラのほぼ全員が一頭身という外観もあり、シリアスとコミカルが混じった独特の雰囲気を持っている。
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直接的な暴力・残酷描写は皆無だが、敵のデザインはなかなかに怖い。終盤で顔を見せるエイリアンと科学者がギャグにしか見えない容姿なのが妙にシュール。
問題点
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ボリュームは価格相当
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やはりというかボリューム的にはあまり多いものとはいえず、割と短時間でオールクリアできてしまう。
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順調にプレイすれば推定2時間程度でオールクリア可能で、クリア後のおまけもないため、やり込みという意味では薄口な内容に感じてしまう。
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クリア時間などの表示はなく、エンディングもかなりあっさりとした締め方となっている。一度オールクリアすると引き続きプレイしたくなる理由がなくなる。
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ゲームバランスがあまり良くない
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作中でもっとも難易度が高いのがゲーム序盤であり、そこからの難易度が下がりやすい傾向にある。
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序盤では「ライフが3ポイントしかない」「その割には敵の密度が高め」「コンピューター到達までのライフ回復がない」と苦戦する原因が多い。
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最大ライフの増加等の強化を順調に行い、コンピューターの道のりの確保ができると、その難易度は大分マイルド化してゲームオーバーになりにくくなる。
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ボス戦は全体的にあまり強くなく、特にラスボスは冗談と思える程にあっけなく撃破できてしまう。
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ボスの攻撃パターンが単調かつ見極めやすく、ラスボスはそれに加えまともな移動すらもしないため硬い雑魚と化している。その前の雑魚戦の方が難しい。
総評
「カジュアル感覚で遊べる短編メトロイヴァニア」といった趣旨の内容であり、良くいえば同ジャンル初心者向けといえる一作。
しかしゲームバランスはあまり良くなく、練られた作りとはいい難い内容でもある。そこは「安価のゲームだから」と割り切るしかない模様。
最終更新:2023年04月03日 09:07