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麒麟丸、犬の一族がりおんの願いを壊しに来る……阻止しなさい。
【概要】
- 希林 理は、アニメ『半妖の夜叉姫』に登場するオリジナルキャラクターである。真の黒幕である邪神・天津甕星を除けば、『半妖の夜叉姫』という物語全体の黒幕となる。公式メディア情報では彼がラスボスと表現されている。人間に見えるが麒麟丸一派に属する妖怪であり、かつて犬夜叉の父が斬り落とした麒麟丸の右腕が骨喰いの井戸の内部で妖力を蓄え、人型に再生した存在である。
- 現代に飛来する妖霊星を戦国時代へ移動させる事で人間を保護し、さらに妖霊星の正体である世界最強の妖怪・妖霊蝶を復活させ、この世の妖怪全てを滅ぼそうと目論んでいる。ただし、彼本人の計画は非常に杜撰な物で、当初は妖霊星の内部に妖霊蝶がいる事に驚く場面もあるため、妖霊蝶を利用する計画を企てたのは最終決戦の真っ最中という事になる。実際、妖霊蝶の復活にはりおんが持つ吸妖根の実が必要である。しかし、作中ではりおんが吸妖根の実を持っていた事も、りおんが希林と出会った事も全くの偶然である。つまり、彼の計画によって妖霊蝶が復活したのではなく、妖霊蝶の復活をもって彼の計画が決定したというのが作中での正しい描写となる。もしも彼がりおんと出会わなければ、妖霊星による無限の妖怪を生み出す力だけが行使され、彼の計画とは真逆に全ての人間を滅ぼす結果になっていた。
- 理由は不明だが、妖霊星の正体が妖霊蝶である事、妖霊蝶が「世界の王」を生み出す絶大な力を持つ妖怪である事を知っている唯一の人物である。その為、妖怪がいない世界という同じ理想を持つりおんを、妖霊蝶の力で「世界の王」とし、さらに麒麟丸を言いくるめて配下同然に扱い殺生丸と戦わせる。その後、妖霊蝶へ侵入してきた日暮 とわと対決、麒麟丸に匹敵する力を持ち斬星剣まで用いていながら、なぜか単なる日本刀である菊十文字を使うとわと互角に戦われる。しかも、なぜか妖怪が歴史に残らない事に不満があり、人間を妖怪の力で統率すると言い始め、妖怪を滅ぼすという彼の当初の目的が全くなかった事になってしまった。最終的にはとわに優勢となるが、突如現われた理玖の捨て身の協力もあり、とわに倒されて死亡する。
- ラスボスに決まったのは最終回直前である事がプロデューサーの仲によって明かされており、当初は「麒麟丸と何かしらの関係がある存在」という設定しか考えられていなかった。彼が最終的な敵として想定されたのは物語が現代に入る辺りとの事で、これが事実であれば物語終盤まで最終的なストーリーの軸が決まっていなかった事になる。急遽ラスボスとなった弊害か、人間を救い妖怪を滅ぼす事を目的としていた希林が、最終決戦において突如、妖怪を排除する人間を悪と断じ始めるなど、彼のキャラクターは最後の最後までブレ続けた。
- アニメージュ2022年5月号において、彼が人型に再生したのは犬夜叉とかごめの影響で現代と戦国時代が繋がっている時期、つまり『犬夜叉』の物語中であると説明されている。しかし、彼が現代へ移動してしまうとかごめにまつわる者以外が現代へ赴くことはできないという骨喰いの井戸の設定とは矛盾している。
【性格】
- 現代で生活していた為、人間に対する慈しみを持ち、妖怪を滅すべき存在と考えている。同時に麒麟丸の娘であるりおんの願いを叶えようとする本望も併せ持つ。自分が必要としない妖怪や半妖を区別なく殺戮する意志を持っており、その為に犠牲になる人間については感知しないなど本性は冷酷非情。
- 普段はテンションが高いように見せかけているが、本来は平静時の麒麟丸に似た物静かな人物。頻繁に激昂する麒麟丸と違い、内面は常に冷え切った心の持ち主。とわとは現代で教師と生徒という間柄であり、せつなともろはも妖霊星を食い止める際に共闘した事から、妖怪と半妖絶滅計画から見逃し現代に取り残している。それでも、邪魔になると判断すれば全く容赦はなく、自身の野望を妨げようと妖霊蝶へ向かってくる夜叉姫や犬夜叉たちを迎え撃つ。
【能力】
- 700年もの間妖力を蓄え続けた事で、その妖力は既に本体である麒麟丸にも匹敵するほどにまで極まっている。麒麟丸の利き腕である右腕そのものの妖怪である為、互いに右腕による剣術で戦えば偽りの右腕を用いている麒麟丸ですら希林には敵わない。また、麒麟丸と違い冷静沈着であり、戦闘スタイルにも隙がない。自由に空を飛ぶ事ができる他、妖霊星を受け止め活動を一時停止させるなど、その妖力と身体能力は規格外。とわから譲り受けた斬星剣を完全に使いこなす事もできる。
- 作中では希林本人が自らの妖力は微弱だと発言しているが、『半妖の夜叉姫』Twitter公式アカウントが「その妖力は麒麟丸と同等」と本編外で修正している。正しい情報は後者であると考えられる。彼の妖力は一時的に妖霊星を沈黙させるほどの域に達しており、麒麟丸と同等という設定でなければ作中での活躍と釣り合わない。知力、策略は本体である麒麟丸をもはるかに凌駕しており、麒麟丸を言いくるめ殺生丸の当て馬とするなど、もはや麒麟丸を手下同然に扱っている。
- とわとの最終決戦ではなぜか弱体化しており、斬星剣を用いていながらただの人間の刀である菊十文字を使うとわと互角になっていた。パワーバランスが崩壊している『半妖の夜叉姫』だが、この希林vsとわによる最強の妖刀と人間の刀が互角という戦いは、その崩壊が特に顕著である。
【技】
【戦闘録】
最終更新:2022年04月16日 01:46