タン・フー・ルー

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タン・フー・ルー - (2019/02/27 (水) 21:20:26) の編集履歴(バックアップ)


「ありがとさん」


初出作品: 餓狼伝説
格闘スタイル: 八極正拳*1
出身地: 中国
生年月日: 1924年4月14日
身長: 163cm
体重: 46kg
血液型: A型
趣味: 瞑想
大切なもの: 弟子たち
好きな食べ物: 茶たまご
嫌いなもの:
なし(『餓狼SP』)
贅沢(『RBS』)
特技: 自然と同化すること
得意スポーツ: 太極拳
好きな音楽: 民謡
職業: 八極正拳総帥(『RBS』)
年齢:
69歳(『餓狼SP』)
72歳(『RBS』)
キャッチコピー: 八極聖拳を極めた老師(『餓狼SP』)
生涯現役「老黄忠」(『NBC』)

『餓狼伝説』シリーズに登場する老拳士で、八極正拳の創始者。
基本的にカタカナ表記されることが多いが、漢字で書くと「糖胡芦」。
由来はサンザシの実(今日だと他の果物も使うらしい)を水飴で塗した同名の中国の菓子(いわゆるりんご飴みたいなもの)から
(ただし、厳密に言うと飴の方は「糖芦」(真ん中にくさかんむり付き)と微妙に一字違い)。
……と長らくなっていたのだが、『KOFXIV』の中国語版サイトでは「唐福禄」表記に。
って全然違うじゃないですかーやだー!
まあお菓子とほぼ同じ名前だとかシリアス崩壊もいいとこ(それこそ鎮元斎を「青梗菜」って書くようなもん)なので、
この漢字変更も止む無しというべきかもしれない。

声は『餓狼SP』では『'98』柴舟役の逆木圭一郎氏、『RBS』『RB2』ではチン・シンザンと兼役の中井重文氏(『NBC』と『KOFXI』でも引き続き同氏)。
『XIV』では『ザ・ランブルフィッシュ』で二枚目キャラのアランを演じていた(と知って驚いた人も結構いるかも)鹿瀬ハジメ氏に。
アニメ版および電撃CD文庫版では『ドラゴンボール』 のドクター・ゲロでお馴染みの矢田耕司氏。

テリー・ボガードの養父ジェフ・ボガード、、ギース・ハワード、(破門したが)チン・シンザンの師匠であり、
自身の拳法を彼等やその他の弟子に伝えていた。
唯一つ、自らの肉体を一瞬のうちに強化させあらゆるものを粉砕する奥義「鋼霊身」*2だけは、
使用すると同時に多量のエネルギーを消費し自らの命をも絶ってしまう危険性があるため、誰にも伝授しなかった。
ギースは八極正拳奥義を手中に収めようとしていたが、タンはその野心を見抜き、ギースを破門にするとジェフに継承権を譲った。
それを知ったギースが不服に思い、ジェフと争いを起こし、結果ジェフはギースに殺害されてしまった。
この事件を知り大いに悲しんだタンは生涯現役を決意し、弟子を採らなくなったという。
後の設定では、唯一の例外としてテリーもまたタンの元で八極正拳の修行を積んだことになっている。
『餓狼SP』以降はチン・シンザンも一時ギース・ジェフと共に師事していた設定になっているが、
禁止されていた掛け試合で八百長したことが発覚し、やはり破門されている。

テリーは一見タンの技を全く使っていないように見えるが、
片腕を突き出して突進する「バーンナックル」は「箭疾歩」の、
両腕を回しながら飛び上がる「ライジングタックル」は「旋風拳(旋風剛拳)」のモーションに似ている。
決してアニメパターンの使い回しなどではない。そもそもコンパチじゃないから使い回せないし
恐らくはテリーがタンから教わった技を独自にアレンジしたものといえよう。
逆立ちになって飛び上がる必要性についてはさっぱり分からん*3

先祖の霊に体を乗っ取られた秦崇雷秦崇秀の兄弟を引き取り面倒を見るなど、
餓狼世界でも一際だった人格者であり、登場人物にはおおむね「タン師父」と敬称で呼ばれている。
『餓狼2』ではストーリーデモにてダックと二人仲良くクラウザーに倒されてダウンしていたが
『餓狼SP』ではクラウザーを倒すべく老体にムチ打って参加するも、EDで無理が祟って入院している。
『RB餓狼SP』のEDで死亡フラグが立った気がしたが別にそんなことはなく、
NBC』では若者達に正しい気の使い方と戦い方を教えるべく参戦している。
『KOF』シリーズでは、家庭用『XI』で隠しキャラとして初参戦。青梗菜鎮元斎と長年の知己という設定が追加された。
『XIII』でもテリーとアンディがタンの知り合いということで、鎮元斎に敬意を払う場面が見られる。
『XIV』では新たな弟子シュンエイと明天君を引き連れ、中国チーム(事実上の主人公チーム)として二度目の参戦を果たす。
余談だが『バトルファイターズ 餓狼伝説』では第一作でお亡くなりになってたりする。
そう考えると『RB餓狼SP』のEDは結構シャレになっていない。

+ 初代の設定
メディアミックスにより当初の設定と異なっていった餓狼キャラは何人かいる。
タンもまたその影響を多く受けたキャラの一人である。
初代では弟子であるジェフ殺害の真相を知ったタンが、復讐のためにギースの開催するKOFに出場しているのだが、
ジェフの息子達の参戦は想定外だったらしく、ボガード兄弟もまた過去にタンとの面識は無かった可能性が高い。
ゲーム中のプレイヤーキャラ側の勝利台詞は全て汎用なので、場合によってはテリーが、
「俺に勝てるとでも思ったのかい、クニへ帰って出直して来い!」
等と老人を敬う気ゼロな暴言を吐いたりする。
ギースについても、日本人から古武術を学んではいてもタンの元で修行したという記述は一切無かった。
ジェフを殺害したのも、単にサウスタウンを支配するという野望の邪魔立てをされないためというだけであり、
特に旧知の仲だったわけでもなさそうである。
この時点での弟子はジェフのみであり、彼を送り出した後はその死を知るまで隠居生活を送っていた。
格闘スタイルも、現在のプロフィールでは「得意スポーツ」とされている太極拳使いである。
後に「最初から八極正拳使いを名乗るとギースに目的を見破られる可能性があるため、正体を隠し格闘スタイルが一番近い太極拳使いとして参加した
という後付がなされた。
KOFへの参加についても、ボガード兄弟を見守るため、そして万が一兄弟がギースに敗れた時は、
自らの手でギースを倒すためという理由へと微妙に変更されている。

また、初代におけるホームステージ「HOWARD ARENA」(中華風のお寺)についても、
SFC版(タカラ餓狼)の攻略本ではギース配下の殺し屋を養成しているという噂がある」と散々な説明がされたことがある
リチャード・マイヤの記事も参照)。
ボンボン餓狼(SFC版が原作と明記されている)でしばしばツッコまれる、
タンが(ゲームでギース戦までに戦うタンを含む7人を)「ギースの子飼いの殺し屋」と言っていた話は、この「噂」を元にしていたのかもしれない。

八極正拳の謎

元はアニメ版から発祥したこの流派であるが、更なる後付によって一層ややこしくなっている。
アニメ版ではギースがジェフ殺害の際に八極正拳奥義秘伝書も盗み出しているのだが、
この設定も後にオフィシャル化している。
ところがこの秘伝書が『餓狼3』以降3本に分かれた「秦の秘伝書」の内の1巻という設定になった。
3巻それぞれに気功・拳技・政治について書かれているらしく、
タンはどのような経緯からかは不明であるが、入手した秘伝書に記されていた数々の拳技を元に、八極正拳を編み出したことになる。
秘伝書を製作した秦王龍は「帝王拳」の開祖でもあり、恐らくはその奥義も秘伝書に書かれているため、
最終的には八極正拳の源流は帝王拳となっている。
その設定をゲーム中でも受けているのか、確かに両腕を回転させながら飛び上がる「帝王天耳拳」は、
「旋風剛拳」のモーションに似ているし、崇雷の潜在能力「帝王龍声拳」はファイナルフラッシュ「衝波」の強化版といえなくもない。
『RB餓狼2』で帝王拳開祖の子孫である崇雷を引き取ったのには、何か因縁めいたものを感じずにはいられない。

鋼霊身を発動させると巨大化して肉体がムキムキになり服も破れるのだが、
技が解除されると服も元に戻ってしまうことにプレイヤーからツッコミを入れられたせいなのか、
『餓狼SP』以降の技は「巨大化は気によって映像化されたものであり
タンの本体はそのままの姿で別に存在している」というこれはこれで少々無茶な設定になっている。
それなんてハイパー化?
余談だがゲーム中のグラフィックでは不知火舞より遥かに小さく見えるのに、
プロフィールに書かれた身長を比べると1cmしか違わないのだが、
これについては身長を計る際に八極正拳奥義を駆使して詐称した説が濃厚である。

+ ギースを殺りたければ闘うことじゃ!
ボンボン餓狼での呼称は「タン大人」。
実はゲーム本編に先んじて「ギースの師匠」「テリーに八極正拳を伝授」といった描写があるが、
伝授の仕方が問答無用で巨大化して岬のさきをふっとばし、
と叫びながらテリーをフルボッコにして窮地に追い込む
といういささか手荒な手段であったのはさすがボンガロとしか言いようがない。
アニメ版でも似たような展開が行なわれているが、ボンガロに比べればマイルドな方法になっている。
また、木の陰から突然現れることが多いため、ファンから「木陰の妖精」と言われることもある。
この他、ボンガロのエピソードゼロとも言える「若き狼の野望」にも登場。
クラウザーの再度の来訪で街の掌握を焦るギースから協力を申し出られるが、彼の本心を見抜いた上で当然拒否。
だがギースの手で重傷を負わされてしまった。

「それほどまでに父が恋しいか 力と暴力で街を治めてまでおまえの存在を認めさせたいのか」
「どうあがいてもシュトロハイム家の継承者は異母兄弟のクラウザー! おまえではないというのに!」



+ 時間がない!自分の命はワシが一番よく知っておる!
アニメ『バトルファイターズ 餓狼伝説』では「タン先生」。
ジェフを殺されて行き場を失ったテリーとアンディを育てた……はずなのだが
そのテリーとアンディが独りで旅に出ていたり、八極正拳の他にも独学で拳法を会得していたりと不確か。
主な見せ場は、ギースのビルからテリーたちを助けるためにジープで門から突入するアグレッシブさである。
ところがテリーたちを乗せて脱出する際に、ビリーの棒攻撃が車の運転席のガラスを突き破ってタンの胸部にヒット
なんとか病院にかけこんだものの、医者に「今夜が峠でしょう」と言われてしまう。
しかしタンは老体にムチを打ち、病院の裏庭でテリーに八極正拳の最後の奥義「旋風拳」を伝授し、そのまま死亡した。

……と書くと、すごくカッコいいのだが、テリーの奥義をさずける理由が
「八極正拳は自然の理にもとづいてるから、己の感情や欲望むきだしのアンディとギースには奥義を教えない」である。
テリーとアンディ逆じゃね?と突っ込みは不要。アニメのテリーはクールで、アンディはギース復讐のことしか考えていない男だった。
旋風拳の設定は、大地から出ている気を足から吸収し一気に相手に放つ技、ということになっている。
このとき、テリーは気を吸収したタンから、モリモリマッチョの巨大化したタンの幻を見ている。
あと、奥義を伝授させたといっても、タンは自分の旋風拳をテリーにぶつけて吹き飛ばし池に落としただけであり、
「さあ、お前もやってみろ」と無茶振りしておいて、両手を会わせながら四股を踏んだ状態で立ち往生してしまった。

+ テリーよ わたしたちの教えをわすれたのか
の『餓狼伝説 戦慄の魔王街』にも回想シーンで登場。
ジェフと共にテリーに霊となって呼びかけ、悪霊に憑かれたアンディを助けるヒントを与えた。
…要するに、同漫画でテリーが見せた人間離れしたパワーは、全てタンから教わったものということらしい。
「すべての物質は同じ次元にあって・・・ 同じ力をもっている!
            心をひらいてすべてを受け入れるのじゃ」


原作での性能

初代ではCPU専用キャラとして登場。通常は技のリーチが短く素早いキャラなのだが、
体力が一定以下になると鋼霊身が発動し、性能が大きく変化する。
腕を回転させながら突進する「旋風拳」や、一度に画面両側へ飛び道具を放つ「波動旋風脚」は、
2人同時プレイでこそ強さがよく分かる技である。
そこから一定以下のダメージを受けると再び元に戻るのだが、鋼霊身発動可能直前の体力になった時に、
タイガーキック等威力の高い必殺技を当てると、鋼霊身から一瞬にして縮むタンが見られたり、発動自体を阻止することができる。
一種の初見殺しなのだが知ってるプレイヤーは上記の方法で対策し、あまり日の目をみることはなかった。
肉体強化の「鋼霊身」と派生技「波動旋風脚」を使用するのはこの一作のみである。
確かに設定上気軽に使えない奥義ではあるのだが…。

『餓狼SP』から放置されたマイケルリチャードと違い、ダックと共にプレイヤーキャラとして参戦したが、
  • 技のリーチが全体的に短い
  • 無敵技が咄嗟に出ず、当たっても最後の一撃以外ダウンしない
  • 全キャラ一気絶値が低い
等の理由により、最下位争いをする程の弱キャラになっていた。
CPUならば、大パンチ連打で出る無敵必殺技「撃放」を切り返しや、対空に使ってくるので結構強い。
人操作でも小攻撃を出した後に、大パンチ連打でかなり素早く出せるが、安定しにくく、切り返しには使いにくい。
また、全体的に技のリーチは短いが、屈大キックだけはそれなりにリーチも長く、発生も早く、喰らい判定が小さいのでかなり強い。
タンだけではなく、ゲーム全体の中でも上位クラスの通常技であり、この技の使い方により、タンの強さは大きく変わるだろう。
ゲーメスト増刊号の『餓狼SP』のムックでも合計値58というぶっちぎり(3強のキム、舞、ビリー以外は数値的に71~63で団子)。
ただし、偶然なのかダイヤグラムではダックに6:4、テリー&アンディ&ジョーには5:5だったりする。
面白いところでは、超必殺技の「旋風剛拳」が、ヒット時と全段ガード時のダメージが同じという性能も持っている。
これは、『餓狼SP』の削りダメージがヒット時の4分の1のダメージなので、4回削りダメージを与えると同じダメージになるのである。
体力が低くなってくると防御力が高くなり、ヒットダメージが低くなるので、削りダメージの方が高くなる。
だが、発生が遅く、くらい判定もでかく、攻撃判定も弱いため、普通に出しても潰されるのが落ちである。
うまくガードさせられても、2段目と3段目の間に大きな隙があるので、やっぱり潰される。
しかし、技後の隙はほぼ無いので、うまく終わり際の3段目と4段目のみをガードさせると優秀な削り技にもなる。

『RBS』で復活した際には、挑発中にCボタンを連打するとそのまま乾布摩擦を続けたり(一応ゲージは溜まる)、
勝ちポーズで魂が抜けかけたり、台詞なども声優の変更も相まって全体的にコミカルさが増している。
また、口から気弾を吐く対空型の飛び道具「怒顔砲」が追加され、「衝波」は「大衝波」と名前を変えた。
「烈千脚」は普通の無敵対空技になり、コマンドも斜め下タメから昇龍拳に変わって使いやすくなった。
超必殺技の「旋風剛拳」は削りダメージこそ抑えられたものの、密着であれば弱攻撃から繋がったり、
スウェーラインにも攻撃判定があったりと、こちらも中々使える技になっている。
潜在能力は『餓狼SP』で必殺技だった「撃放」で、前作では屈んだタンの上に巨大化タンが出現していたが、
こちらは「はっけよーい、のこった!」の掛け声とと共に巨大化しながら突し──ん? 中国拳…法…?
どうみてもです、本当にごっつぁんでした。
ちなみにはっけよいの語源は八卦良いと言われ、行司が土俵の八卦良しという習慣から伝わったとされる。
故に八卦の思想は古代中国のものであり、中国拳法と関連が無いわけではない
「のこった」はどうしたって?知らんがな…。

また、ビリーやマリーと同じくEXキャラクターが存在するが、完全なボケ老人と化してしまった。

「はて?おたくは誰じゃったかのー」

性能の方もまさかの『餓狼SP』基準なため、コンビネーションアタック(CA)が無い。
当然の如く弱キャラ…と思いきや、「旧撃放」が適当に連打を止めると目押しコンボができるので実は結構火力は出せる。
下段からの火力が貧弱なのは(潜在のブラボー烈千脚でなんとかならなくもないものの)否めないが。

『DM』で追加された隠し潜在能力「昇天旋風掌」は、上昇しながらJCを繰り出し、当たればそのままJCのモーションで3回攻撃を行なうという、
他キャラと比べても屈指の地味さを誇る技。
見た目に反して対空技としては機能せず、外せば反撃確定である。

『RB2』では3回連続挑発後に追加ボタンを押して発動という変わったコマンドの「ブラボー烈千脚」と「ハラショー箭疾歩」が追加された。
前者は元々EXタンの潜在能力だった技である。というか何故フランス語(もしくはイタリア語)とロシア語
「撃放」は再び必殺技に格下げされた。代わって追加された潜在能力「大撃放」は巨大化して両腕を振り下ろす技で、
発生、攻撃範囲とも申し分無く、無敵もあり、浮かせてからの追撃にも使えると至れり尽くせりな性能。
通常技も強力なものが揃っていて、特にJBは打点を低くして相手の足元へ当てるとガード不能になる。
全体的に使いやすいキャラではあるが、CAの大幅削除により、潜在能力絡み以外のコンボが貧弱なのが難点。
そのため、隙の小さい遠立Aなどでチクチクと牽制しながら自分のペースを維持して戦うのが基本となる。
ちなみに上述した足元JBは他にも同じことが出来るキャラが(J攻撃以外の手段含め)何人かいるが、
タン先生は立ちガードの判定が低い所にまであり(自分のも含めて)これをガード可能である。流石だなタン先生。
一方、タン先生にだけ浮かせになったり浮きが大きくなる技が存在し、
おかげでカイザークローで二回投げられたり通常投げから小夜千鳥や花嵐かまされたりとえらいことに。
テリーに至ってはファイヤーキックからトリプルゲイザーで追撃される。お前また先生になんてことを…。
しかしもっと酷いのがギースで、雷光回し蹴り(投げの空キャンに使うアレ)から目押しコンボに繋がり、最悪即死までできるという。
どうも(元)弟子達とは相性が悪かったらしい。
そのタン先生の悲しみの背負いっぷりは17:55ごろから

『NBC』は気で作られた巨大化タンとその下に透けて本体が両方同時に見えるように表現されていて、まるでスタンド使いか何かのようである。
また一部必殺技で腕だけを瞬間的に巨大化させたりもしている。
「ブラボー烈千脚」と「ハラショー箭疾歩」は普通のコマンド技になった代わりにゲージを消費するようになっている。
また空中から両腕を交差しながら突進する必殺技「天空ゲフン「十字拳」が追加されている。
超必殺技の「超・衝波」は撃放の巨大化タンから更に極太ビームと化した衝波が放たれる技。
その姿はどう見ても亀○人です本当に(ry
家庭用『KOFXI』ではリーダー超必殺技になり、発生も『NBC版』より速くなっている。

ちなみにエンディングでは『RBS』のEXキャラクターっぽい発言をしている。
「はて皆様はいったいどちら様ですかいのう」
「……」
「ところで飯はまだかいのう」
「先生、さっき食べたばかりじゃないですか」
「ほうじゃったかのう。ところで飯はまだかいのう……」
…勘弁して下さい。


MUGENにおけるタン先生

アレンジのタンはかなり少なく、原作再現のタンが多い。
以下のものが有名。

+ リン&バット氏製作 餓狼1仕様
  • リン&バット氏製作 餓狼1仕様
現在は入手不能。
『餓狼1』のタンを忠実に再現している。
さすがに原作の火力は抑えられているが、それでもかなりの高火力。
原作の鋼霊身もきっちり再現されており、体力が一定以下になると服を破り巨大化し、
下記のような能力を得られるが、体力が3分の1になると元に戻る。

鋼霊身の効果中は、
  • 攻撃力、防御力アップ
  • 当たり判定巨大化
  • ジャンプ使用不可
  • ダウンしない
  • 投げを使えるようになる
  • 必殺技「波動旋風脚」、「旋風拳」が使用可能に
  • 必殺技「抱頭推山」が使えなくなる
  • 投げられなくなる
投げられないので、投げキャラにとっては天敵。

ikki氏によるAIパッチが存在したが現在は入手不可。
通常技や「抱頭推山」による丁寧な牽制を使い、鋼霊身後は判定も大きくスキが全くない飛び道具「波動旋風脚」を連発したり、
これまた技後の隙がほぼない「旋風拳」をぶっぱし、ガード中の相手を着地時に投げたりと、大変に強い。
また何の前触れもなく、いきなり仕掛けてくる通常投げもかなり強力。

このキャラを改変したと思しきタンが2013年8月24日に語るスレ用小物ロダで公開された。
ファイル名が「Tung」でAuthor名が「Fu Rue」となっているが、作者は不明。
特徴としては始めから「鋼霊身」状態であること。一応、ちゃんと体力が一定値を下回ると小さくしぼむ。
「鋼霊身」の性能・怖さについては上記の通りなので割愛。AIも入っておりかなり強い。

+ MASA@DAS氏製作 餓狼SP仕様
  • MASA@DAS氏製作 餓狼SP仕様
原作再現。WinMUGEN対応。
2017年2月のJ:COMのWebSpace終了によるサイト消滅で入手不可だったが、
その後マムル氏によって代理公開されている。
NS氏によるAIパッチが公開されている。

+ bad darkness氏製作 リアルバウト仕様
  • bad darkness氏製作 リアルバウト仕様
原作再現。
超必殺技はゲージ使用。
RBSPの裏仕様も搭載している。
infoseek無料HPサービス終了に伴い、現在は入手不可(foxy氏がワンドライブにて代理公開している)。
青村氏製作のAIパッチが存在。

+ トラ氏製作 RB2+RBS+DM仕様
  • トラ氏製作 RB2+RBS+DM仕様
基本的には『RB2』の原作再現だが、、『DM』のシステムであるクイックアプローチやファイナルインパクトを搭載。
『RBS』仕様のCAや必殺技も再現されており、原作と比べると立ち回りやコンボの幅が広がっている。
コケココ氏のサイトで代理公開されていたが、サイトの閉鎖が告知されてからはドルジ氏が代理公開を行っている。
FLAM氏によるAIパッチが公開されている。
+ おすすめコンボ
コマンド 備考
2B→2B→2C 発生4F下段始動のお手軽CA。先端ヒットでも二回目の2bを空キャンセルすれば2cが繋がる。
距離が離れるのでガードされても反撃されにくい。
2B→2B→3C→烈千脚 先端ヒットでは繋がらないが、3割近いダメージ。
遠近5B(2B)→5B→6C→4C→弱箭疾歩or(昇天旋風掌→烈千脚) 二回目の5Bは至近距離限定だが、外れても空キャンセルで6Cが繋がる。5B→6BC(ずらし押し)→6C→4Cと入力するとよい。
空キャンセルは少し難しいが、安定すれば火力を底上げできる。
J2C→ダッシュB→B→(6C→)旋風剛拳 6Cは画面端限定、Spowerまたは体力半分以下時のみ。安定して繋がり、5割強のダメージ。
J2C→5B(2B)→5B→6C→4C→烈千脚→大撃放 画面端限定、Ppower時のみ。昇天旋風掌のほうが威力は高いが地味なので、見栄えを気にするならこちら。
(歩き5B→5B→6C→『DM』版怒顔砲)*n 画面端限定。readmeで自重するように書かれるほどお手軽な永久コンボ。
『RBS』の優秀なCAと『DM』でコンボに組み込めるようになった怒顔砲を併用した結果がこれだよ!
怒顔砲の性能はスイッチで選択できるので永久が嫌いな人も安心。

+ Raposo氏製作 NBC仕様
  • Raposo氏製作 NBC仕様
NBC原作を限りなく再現した仕様。

+ run氏製作 アレンジ仕様
  • run氏製作 アレンジ仕様
上記のMASA@DAS氏、bad darkness氏、Raposo氏のタンをベースに改変。外見はNBCドット。
システム的にはKOF風、技は餓狼SP・RB餓狼・NBCを統合してアレンジを追加、という形になっている。
AIも搭載済み。10段階にレベル調整が可能で、レベルMAXだと凄まじい強さを誇る(デフォはレベル5)。

+ Silencer氏製作 アレンジ仕様
  • Silencer氏製作 アレンジ仕様
公開サイトの消滅により、現在は入手不能。
製作年が2001年と、恐らくこの中で最古のタン(MASA@DAS氏タンより3年前)。
……でありながらも最もブッ飛んだアレンジが施され、尖った性能のタンでもある。
技・システムはRB2をベースにRBS、DMなどの美味しいとこ総取り。
また、テリーとアンディをストライカーで呼びまくる。加えて強烈なオリジナル技が追加されている。
中でも半透明の分身が突撃していく3ゲージ超必「Ancients Gi-Fury」は必見。
AIもデフォで搭載しており、かなり強い。


出場大会

シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中

出演ストーリー


*1
八極正拳の初出であるアニメやその関連書籍・資料、ゲーム餓狼伝説シリーズの各種公式攻略本、『RBS』、プレイモア公式携帯サイトの小説では八極拳。
プレイモア公式ホームページ、『餓狼SP』、『RB2』、『NBC』、タカラ餓狼の取扱説明書では八極拳。

*2
この名称はMDの移植版が初出である。

*3
一説によると失敗して逆さで飛び上がってしまったのをそのまま利用しているのだとかどうとか…。
失敗は成功の母とでも言うべきなんだろうか。