初登場はMSX2版『魔導物語1-2-3』のエピソード3序盤。「おいっす」という台詞とともに登場し、「だー」と退場する。
アイス、メテオ、ヒーリング、テレポート(逃亡)の魔法を使い、ぷよぷよと共にエピソード3最弱の雑魚敵を務める。
ぷよぷよより技は多彩だが素早さが低い、というよりぷよぷよはアルルのレベルの低いうちは先制攻撃をしてくる。
先制攻撃が連続攻撃だと瀕死、そしてぷよぷよはエンカウント率を上昇させる技を持っていることもあり、ウィッチこそエピソード3真の最弱キャラだといえよう。
PC-98版『魔導物語1-2-3』のエピソード3では中盤で登場。姿が大きく変わり、赤い髪毛に杖を持った女性になっている。
登場メッセージが「ウィッチのおでまし」になっており、ここからお嬢様属性が与えられた模様。
このほか、使用魔法に相手の攻撃を一度だけ無効化する「シールド」が加わっている。
『ぷよぷよ』でも引き続き中盤で、後の作品ではお馴染みとなる「おーっほっほっほっほっほ!」という高笑いとともに登場。
CPUの強さも後の作品に引き継がれる。
この辺りから現在のウィッチのイメージが形成されたといえよう。
ただし、ゲームギア版『魔導物語III』では、それまで手に持っていただけだったほうきに乗って登場するも、
攻撃手段がほうきの振り回しをはじめ、ほうきが突然飛び跳ねる「必殺ほうきの舞」、ほうきを猛スピードで回してアルルのファイヤーをかき消す「旋風陣」の3つで、
魔法を一切使わないほうき使いだったりする
。
逆にぷよぷよシリーズではほうきに乗っていることが少ないので、4コマ漫画などでは「ウィッチはほうきに乗れない」というネタもあった。
『す~ぱ~なぞぷよ ルルーの鉄腕繁盛記』においては中盤に登場し、彼女から「なぞぷよマスター」になる為のアイテムについて情報が聞ける。
しかし ラスボスであるシェゾを倒した先に見つけたお宝はなんと「伝説のほうき」。
ウィッチはこのアイテムが欲しいが為、ルルーやそれに付きまとうシェゾまでも言葉巧みに操っていたのである。早い話がこのゲームにおける 黒幕。
無論その後逆上したルルーとシェゾにフルボッコにされたのは言うまでもない。
その後のスーパーファミコンソフト『魔導物語 はなまる大幼稚園児』では、ほうきに乗ってはいるが不時着して登場。
使用魔法はファイヤー、アイス、サンダー、ダイアキュート、ジュゲムとアルルとほぼ同じでメテオは使ってこない。
メガドライブ版『魔導物語I』では、ほうきに魔力を込めて柄の先からマシンガンのように火球を放ってきたこともあったが、
『魔導物語 はちゃめちゃ期末試験』以降のRPG作品では炎、氷、雷の魔法そしてメテオに落ち着いている。
『ぷよぷよSUN』ではアルル編ステージ7、シェゾ編ステージ2に登場。
アルル編では寝ぼけてアルルに抱き付き
「愛してますわ」
などと寝言を発したり、シェゾ編では前述のように彼の服を欲しがったり。
普段アルルに再三言っている台詞を逆にウィッチに言われて焦るシェゾは見物である。
セガサターン版『魔導物語』においては、ローブではなく 三角帽子を身に着けた姿で登場。最も魔女らしい恰好かもしれない。
ドラコケンタウロスとの二者択一で仲間にすることができる。
高いMPに豊富な攻撃魔法、全体回復や全体補助魔法に全ステータス弱化魔法と、非常にバランスの取れたキャラクター。
弱点は体力の低さと回復魔法に素早さ補正がかからないこと。また加入期間が短いこともある意味欠点。
この作品のみ「時の魔法」という対象の 時間を巻き戻す魔法が使え、壊れたドアやクリスタルの修復や、老人を若人にすることが出来る。
なお本作品でメテオを発動するとかぼちゃパンツが拝める。
余談だが、
「まあっ!ど・ヘンタイ!どれくらいヘンタイなのかしらっ?キョーミがわきますわ~~~!」
「コ、コレがウワサのど・ヘンタイっ!さわってみちゃおうかしらっ!」
これらの台詞が示すように本作のウィッチは 変態好きであったりする。彼女に何があった。
ローグライクの『わくわくぷよぷよダンジョン』ではホラーハウス15Forぷよぷよダンジョン10Fのボスとして登場。
戦闘開始直後に一度だけ強烈なメテオを ぶっぱなしてくるので、事前の体力回復は必須。
さらにプレイヤーの最も苦手な属性の魔法を使用してくる強敵。
見方を変えると、複数の技を持っているのに特定の属性の技しか使わない、ということになるのだが。
例えば斬属性の旋風陣はアイテム破壊の追加効果があるが、プレイヤーキャラは斬属性に弱くないので滅多に使わない。
何故かシェゾの服を欲しがっており、前述のあやしいセリフでシェゾを惑わせた。
……この作品のシェゾはやたらかっこいいのだがムッツリな一面も強調されているような…。
他にもアルティメットタワー95Fでは通常ザコとしても登場。ここまで登ったからには出会い頭のメテオでうっかり死なないようにする事。
またメテオの魔導書を探して欲しいといった依頼もあり、PS版では無事届けてあげると各キャラに応じた最強技の魔導書が貰える(PS版のみ)。
アクションゲーム『コメットサマナー』では前述の通り主人公として出演、軽快にステージを飛び回るウィッチが見どころである。
ラスボスはダークウィッチというウィッチに瓜二つの魔女で、非常に強烈な攻撃を仕掛けてくる。
彼女の正体は、願いを叶える魔法書により「世界一の魔法使いになりたい」と願った自分自身の未来のビジョンで、つまり未来のウィッチそのもの。
クリア後に特定コマンドを入力すると自機としても使用可能。性能はウィッチと同じだが、一部の演出とエンディングが異なる。
『ぷよぷよ~ん』では緑のローブに長い帽子と、これまでとはガラリと外見イメージが変わっている。
特技は「フォーリンサンダー」で、フィールドの最も高い縦一列を消去するというもの。これにより連鎖を起爆させると、なんと
攻撃力が二倍
になる。
使いこなせば最短4手で威力二倍の全消しにより致死量のお邪魔を叩き込んだり、10連鎖で14連鎖に打ち勝ったりできる。
更に特技ゲージの溜まり易さも全キャラ中トップクラスなので一旦相手が後手に回ればガンガン押し込める。 ずっと俺のターン!
だが基本的には使いにくい部類。同作の強力な特技がほとんど防御系に固まっているのも原因のひとつである。
アルル以外の防御系では焼け石に水ではあるが……
なおこの作品のストーリーモードではウィッチ他3名の女性キャラがアルルと行動を共にすることになり、サポートに選んだキャラの特技が使える。
しかし、フォーリンサンダーに上記の攻撃力増加性能が付いてない。
また、ウィッチが仲間になった後でアルルはシェゾと遭遇する。つまり
ウィッチもシェゾと顔を合わせているはずなのに、一切会話がない
。
アルルのシェゾに対する態度も他の作品より厳しく、登場人物の人間関係は製作者次第であることがよく分かる作品であった。
余談だがそのシェゾのステージは底に得点ぷよが置かれ固ぷよで蓋をされた遺跡ステージ。
本来なら普通にぷよを消しつつ掘り進んでいくのだが、ここで前述のフォーリンサンダーを使うと底の得点ぷよまで
一発で
掘れてしまい、
その為彼の特技の微妙さも手伝ってあっという間に勝負がついてしまう。哀れ。
なおラスボス戦でも得点ぷよが埋まっているが、こちらは仲間達がラスボスに操られたサタンの術で動けなくなっているため自力で掘るしかない。
そのため、ラスボスは
シェゾの二の舞にならないようウィッチを狙った
とも噂される。
『ぷよぷよ7』にもハーピーと共に登場しているが、台詞はなく立ち絵のみでの出演であった。
この時の衣装はいつもの青ローブだが、あちこちにフリルが追加され首にはスカーフを巻いており、若干オシャレになった。
そして20周年記念作品『ぷよぷよ!!』にてめでたくプレイヤーキャラとして返り咲き。『みんなでぷよぷよ』から実に10年ぶりの復活であった。
自身のストーリーでは新しい魔法薬を作る為に奮闘するのだが……
性能は すけとうだらと同じ『フィーバーで逆転タイプ』だが、連鎖倍率はどちらかと言えばバランス寄りフィーバータイプ。
開幕から3個組が連続して降ってくるのが特徴で、不定形に慣れていないと土台を作り辛い。
しかし中盤以降は2個組が多く、土台さえ素早く作ってしまえばかなり融通の利くツモ構成となっている。
ちなみに今作にはパートナーと協力する「ペアでぷよぷよ」というモードがあるのだが、そのさいウィッチとシェゾを組ませると専用勝ちセリフが聞ける。
久々のシェゾとウィッチの絡みに歓喜した人も多かったとか。
ちなみに後述するシェゾとの恋愛関係については 案の定というかリセットされたようで、SUNの時のような関係に戻っている(というより、このゲームの魔導組は全体的にSUN寄りの性格なのだが)。
また、『真魔導』にあった「一人前になるまで名を持たない」という設定が本作で逆輸入されている。
「ヘンタイはあなたひとりでじゅうぶんですわ!」
「お・ま・え・が・い・う・な」
また『20th』の後に発売されたドラマCDにも登場しており、おまけボイス集も収録されている。
テトリスとのコラボ『ぷよぷよテトリス』でも引き続き登場。本作では隠しキャラ。
他のキャラ同様に何故か宇宙の星座空間へ飛ばされてしまっているのだが、
本人は至ってマイペースでそれを気にも留めず、テトリミノを魔法薬の材料にしようとしており、
実験データを取るために見ず知らずの本作の主人公のティにいきなり勝負を挑んでくる。
本編での登場はこれにて終了だが、DLCストーリーでは商店街のかくし芸大会にドラコと出場してたりする。
また、DLCで用意された声違いバージョンではやや大人びたイメージの口調になっている。
アルル同様、CVは作品毎に異なり、PCエンジン版『ぷよぷよ』では榎本明美、同じくPCエンジン版『ぷよぷよ通』では吉田古奈美、
『ぷよぷよSUN』では元コンパイル社員の野田純子、『ぷよぷよ〜ん』では 水谷優子、『ぷよぷよ!!』以降はこれが初声優となった佐倉薫。
水谷優子は同シリーズでは他にもドラコケンタウロス、スキヤポデスの声も担当し、
『ぷよぷよ〜ん』では大連鎖を組むと
やたらと激しいボイス
を聴く事ができる。ある意味必聴。
その凄まじさは、機関紙『コンパイルクラブ』の漫画で「
メ゛テ゛オ゛~!
」と表記されたほど。
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