スパーダは人を愛した——
その人を愛する心が——
お前には無い!
カプコンが2008年に発売したスタイリッシュアクションゲーム『Devil May Cry4』の主人公。
続編の『Devil May Cry5』においても主人公の一人を務める。
『
メルブラ』の死徒をお探しの方は
こちらで、ネロちゃまをお探しの方は
こちら。
シリーズお馴染みの
ダンテは本作ではボスキャラ兼準主人公/もう一人のプレイ可能キャラとなっている。
対悪魔戦のプロ集団「魔剣教団」の若き剣士で、正確な年齢は不明だが、ゲーム中では16~17歳くらいではないかとされている。
担当声優は
Johnny Yong Bosch
氏。ソーシャルゲームの『セブンナイツ』や『DMC4SE』『5』の日本語吹替声優は
石川界人
氏。
公式で年齢を明かしてないのもあるが、元々孤児院の前で捨てられていた所を拾われている為、本人も含め生年月日は特定不能。
この時包まれていた布が黒かったから、名前が
Nero=黒と名付けられたそうである。
安直言うな
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名前の秘密 |
ぶっちゃけると元々開発スタッフ間で名前が決まらず、
シナリオを手掛ける森橋ビンゴ氏が、仮称として付けていたものがそのまま採用された、というのが本当の理由。
シリーズ1作目に登場し、彼と縁深い(後述)ネロ・アンジェロと 暴君ネロから引用しており、
仮称の段階から既にイメージは固まっていたようだ。
暴君ネロに関しては当作の物語が簡単に言うと「邪悪な宗教を壊滅させる」という話なので、
それを皮肉っぽく キリスト教を弾圧したネロに喩えてみたらしい。
それ以前に森橋氏が最初に考えていた名前案は「ロダン」。こちらは「考える人」で有名な彫刻家からの引用。
ダンテの「神曲」に登場する地獄門をテーマにした作品もあり、『DMC4』にも地獄門が登場(後述)するので、
そういった縁から結構イケるのではと考えていたが、3文字の名なのにダンテと2文字も被っているからやっぱりやめたとの事。
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魔剣教団とは? |
魔剣教団とは、正確な所在地は不明だが大陸沿岸部に存在する「城塞都市フォルトゥナ」に本拠を置く、特殊な宗教。
教団名からして物凄くカルト臭そうな…て言うか実際悪魔崇拝してるのでカルトは間違っていないようにも思える宗教だが、
そもそもフォルトナはダンテと バージルの父である「スパーダ」がかつて治めていた土地であり、
教団は今となってはお伽噺扱いされている彼の偉業を信じ、その意志を伝えている宗教で、
頭の天辺から足の先まで怪しい宗教団体と言う訳ではない。…表向きは。
スパーダの意志を継ぎ、剣で悪魔と戦う戦闘集団を抱えているのがこの宗教の最大の特徴。
もともと悪魔が出没しやすい土地条件なのか、その戦闘技術はかなり洗練されており、
教義により剣しか使えないにもかかわらず、その剣を改造し悪魔と渡り合えるようにする研究機関も存在している。
ネロもここの剣士の一人で、彼の装備もそれらの開発部が作り出した物。
そこから分かる通りフォルトナ自体、景観こそ古い町並みながらきちんと交通の便も整理され、
しかし住民達の服装は質素且つ古めかしいと言うミスマッチ観が強く現れており、近代的な古い街と言うかなり異色の都市である。
またこの街にある名物とも言える物が、 「地獄門」と呼ばれる 縦長の巨大な石盤。
今でこそ機能停止しているが、実は魔界と人間界を繋ぐ文字通りの地獄門であり、
これがフォルトナに悪魔が多数発生している原因だと言われている。
こんな危ないもの早く壊しておけば良いのにとも思うが、実際機能しない限り大きな悪魔は出て来なかったのも確かで、
更に小説版において、かつてのスパーダがコレを壊さなかったのも、なんだかんだ言って、
「自分の故郷であった場所への繋がりを自分で断てなかったから」ではないかと トリッシュは推測していた。
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多分にネタバレを含むネロについてのキャラ紹介 |
その銀髪と悪魔の右腕から察する通り、スパーダの血族の一人。
本編中では明言こそされては居ないが、HARDに相当するモード名が「Sons of Sparda」だったり、
スパーダの血族でしか動かせない巨大神像を動かせたりと、血族である事は間違いない。
ダンテもネロが自分の身内だと確信はしているが、その出生についてはあまり固執していない模様。
ではその正体は一体何者かという疑問に付いてはゲーム中では描かれなかったが、小説版に置いて、
ある男がスパーダの足跡を追うために、フォルトゥナを訪れていた事が明らかとなる。
『DMC4』の登場人物である教皇サンクトゥスは、この男がスパーダの血を引く者で、ネロはこの男と娼婦の間に出来た子供であると推測している。
この男こそ、ダンテの兄である バージルであると思われる。
実際作中においても、
- バージルが使っていた「閻魔刀」が魔人化へのキーアイテム
- 「Give me more power!(訳:もっと力を!)」というバージルに酷似した発言。技や挑発の掛け声もバージルのそれを踏襲したものが多い
- DMC1でのバージルの名前が「ネロ・アンジェロ」であり、また教団製の人造悪魔の一部がアンジェロ=天使の名を関している
- 魔人化した時、バージルが使った幻影剣に似た技「幻影刀」が使える
以上のように、バージルを奇想させる描写が多い事から、バージルの息子説が大きく支持されている。
…とか何とか言ってる内に、2013年発売の『1』~『4』までの資料集グラフィックアーツにおいて「実はバージルの息子」と明記されてしまった。
ファンの間にとっては「何だ、やっぱりか」なんて声もあれば、「そこは続編で出して欲しかった」なんて声も。
恋人の生死が作中本編と関係無い所でハッキリしてしまった 彼といい勝負である。
また、彼の腕が異形の形となり、悪魔の力「デビルブリンガー」を使えるようになったのも、やはりスパーダの血による恩恵だとされている。
伸縮自在の腕と言うより、自分の腕に重なるように腕の形をしたエネルギーが発生し、それが相手を捕まえぶん投げる。
さらに本人の意図に関わらず、あらゆるマジックアイテムを取り込む性質があり、それらの特性を引き出す事も可能である。
実際この後に破壊された閻魔刀も彼の手に触れた事で再び形を取り戻し、その魔力によりデビルトリガーを引き、魔人化も可能になっている。
魔人化は自分の背後を追従する スタンドが如き 青白い巨人のような存在を出現させる。
巨人はネロ本体の動きを追う様な形で閻魔刀を振り抜くので、攻撃範囲と威力の増加はかなり凄まじい。
また教皇やベリアルと言った面々相手には 承太郎や DIO達ともタメを張りうる オラオラッシュを繰り出している。
総じて魔人化時のバスターは見た目も派手になり、またこの状態では「ショウダウン」「マキシマムベット」といった必殺技も使えるようになる。
実際ダンテ自身「パワーは俺より上かもな」と言っている。
反面防御面は体力回復以外まるで変化しないため、若さに任せてガンガン攻撃すると言う表現がぴったりと言った感じ。
なおデビルブリンガーの腕はこの青白い巨人であり、その巨人の全身像は設定だけ存在する「ネロが右腕を含め全身魔人化した時の姿」に近いらしい。
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原作での性能
異形と化した右腕に加え、大型リボルバー拳銃「ブルーローズ」
*1と、
自分用にカスタマイズした教団開発の剣「レッドクイーン」
*2を使った戦闘スタイルを主に用いる。
オートマチック2丁拳銃を初め複数武器が扱えるダンテと違い、ネロの武器は銃剣一つずつ+一撃が強力なバスターの3つだけだが、
その分バスター技など、単体のパワーファイトで魅せると言う差別化も図られている。所謂「
技のダンテ、
力のネロ」である。
また、ネロの技名はほとんどが
ポーカーの用語で、
ダンテの決め台詞「ジャックポット」もポーカーの用語の一つであるように、キャラ同士の繋がりも無くはない。
ちなみに開発当初はスリムなジャケットにロングマフラーとダンテとかなり差別化された服装だったのだが、メモリの都合でやむなくボツになってしまったそうな。
バスターは悪魔化した右腕だけでなく左腕や両足を使った格闘攻撃も多く、
さらに一部の敵に決めると、プロレス技に加え会社繋がりで
ストリートファイターキャラの投げ技をも使ってくる。
『DMC5』では何者かによって右腕を切り落とされたため、機械仕掛けの義手「デビルブレイカー」を駆使して戦う。
ちなみに、限定特典で扱える物の中には明らかに
コイツの武装そっくりなものがあったりする。
なお、彼の声優兼アクターである、Johnny Yong Bosch(ジョニー・ヨング・ボッシュ)氏は、主に海外で日本アニメを吹き替えてる声優さんで、
『交響詩篇エウレカセブン』のレントンや、『コードギアス 反逆のルルーシュ』の
ルルーシュの吹き替え等も行っている。
特にゲームでは『
戦国BASARA3』の
真田幸村(『戦国無双3』でも同名役担当)の他、
『MVC3』において
ゼロ役で、非常に綺麗な「一刀両断!」の台詞を決めている。
有名所では『ACE COMBAT ZERO』で
死亡フラグの揃え役満を立てたPJなども同氏の仕事である。
俳優としても活躍しており、パワーレンジャーの
二代目ブラックレンジャーなどが有名。
この頃のアクション経験がモーションアクターとして生かされた…のかもしれない。
MUGENにおけるネロ
CaWO4氏による手描きで製作されたネロが存在していた。
現在は公開先であった氏のOneDriveが消失。残念ながら入手不可となってしまっている。
2011年5月7日に公開され、最終更新日は2011年9月3日(仮公開(α?)版)であった。
非常に高いクォリティを誇り、リスペクトの意味を込めてか開発動画はbugya氏と同じ伝統の
ウザかわいい小ポトレを使っていた。
流石にイクシードおよびチャージショットの爆破、魔人化とそれによる閻魔刀攻撃等は搭載されていないものの、
幻影刀の攻撃やレッドクイーンのコンボ、デビルブリンガーを用いた攻撃は凄まじい
原作再現率を誇る。
まだ未完成という事で、
振り向きとピヨリと時間切れ負けと負けボイス未搭載との事。
AIもデフォルトで搭載されており、キャラフォルダ内の数値を変える事でレベル設定(1~9)を行う事が出来る。
仮公開版ではあるが、動画使用はOK。
E-FRY氏による大小の
ポートレイトも存在し、かまぼこサイハ氏によって代理公開されている。
この他にTeros氏によるフォルトナの遠景をモチーフにした
ステージ「Fortuna City」も存在していたが、現在はリンク切れにより入手不可。
出場大会
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一覧 |
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
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出演ストーリー
基本的に剣で戦う事を至上とする魔剣教団において、
銃を使うのは恥ずべきだとして他の剣士は銃は使わないらしく、
唯一ネロだけが実利を取ってこの武器を使っている。
6連発リボルバーなので、実質三回撃ったらリロードが必要になるが、ムービー以外ではリロードはしなくても大丈夫。
何故リボルバーかと言うとオートマチックは構造が複雑だからだそうである。理解出来たら作ってたんだろうか。
ちなみに「Blue Rose(青いバラ)」は実際に作るのが極めて難しい事から、
「有り得ない物」の代名詞とされている。
前述の二つの銃身など、
「有り得ない造り」をしているこの銃に相応しい名称と言える。
悪魔に対抗するため近代科学と融合した剣で、爆発推進材を組み込み、
グリップ部分にバイクのアクセルと同じ装置を取り付ける事で、
強力な一撃を相手に叩き込む「イクシードシステム」を組み込んだ武器。
攻撃の際にアクセルを吹かすようにグリップを捻る事で、推進エネルギーを一気に放出して凄まじい攻撃を行う。
教団剣士達の正式装備は「
カリバーン」と呼ばれる白い鞘の剣で、士官用は「デュランダル」と呼ばれる赤い鞘の剣。
いずれも本来腰に下げられる程度の大きさ。
ただしネロの場合は刃の部分を二枚分の刃を束ねる形で太い片刀に構成した事で、剣が身の丈ほどの大きさとなっている。
そのため収納する鞘も存在せず、背負い込む形で持ち運んでいる。
どうやって背負っているかは気にしてはいけない。
またイクシードに使う燃料も底上げされているため、彼以外には到底扱う事の出来ない得物と化している。
グリップ部分に赤いバンテージを巻いて殆ど無骨な濃い赤色をしている他、
無理な強化をしたイクシードシステムが時折巨大な火炎を噴くため、「
レッドクイーン(赤の女王)」と名付けられた。
共通点はあるが
髑髏怪獣の奥さんではない。あっちは「レッドキング」と言う種族名で
メスも存在しているしね。
最終更新:2023年12月27日 10:27