NieR Re[in]carnation ストーリー資料館

別離の剣

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nier_rein

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戦場においては、人は人でなく、ただの道具として扱われる。
その価値は、壊れれば捨てられる、軍刀や銃器と変わらない。
それなのに、どうして俺はここで感情を持って、立ち尽くし、
玄関で手を振る家族の笑顔を思い出したりしているのだろう。

隊長の命令は絶対だ。それが悪魔に心を売るような行為でも。
戦況を左右する決断を正義感だけで覆すことなんてできない。
もし、殺さなければならない敵が、まだ幼い子供だとしても。
繰り返される殺戮は、次第に人を機械のように仕立てていく。

最初の銃声が響き、それに続くかのように始まる戦火の合奏。
さっきまで隣で笑っていた隊員の頭頂部が破裂して飛散する。
真っ赤な花と、俺の叫び声が、狂騒の中に飲み込まれていく。
始まったら最後の一発まで、舞台を降りることは許されない。

夜明けと共に消沈していく戦火。戦場にも静寂の帳が下りる。
昨日と変わらずに昇る太陽がうっすらと大地を照らしていく。
今まで当たり前に見えていた世界は、もうそこにはなかった。
絶対に帰る、その約束を果たすことができたとしても俺は……

武器種 小型剣 レアリティ 真暗ノ記憶
属性 シリーズ
EN Blade of Parting
解放: フレンリーゼ(輪廻実存の黙約者)
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