NieR Re[in]carnation ストーリー資料館

フレンリーゼ

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nier_rein

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キャラクター  フレンリーゼ


刺殺の剣 - 傷の狩人

目の前から一人の女性が歩いてきた。
女の被っていた笠からは、とても綺麗な黒髪が覗いて見えた。

下駄を履いているのだろうか、歩くたびに心地よい音を響かせる。
その女の佇まいに、思わず見惚れてしまいそうだ。

ふと、女が笠で隠した顔を上げたので目が合ってしまった。
これも何かの縁ではないかと、私は声をかけることにした。

すれ違うその刹那、女が隠し持っていた刃が腹に突き刺さる。
刀身から伝い零れる赤い雫は、地面に綺麗な模様を描いた。

武器種 小型剣 レアリティ ★★   
属性 シリーズ 刺殺
EN Deathpierce Sword
初期装備: フレンリーゼ(傷の狩人)

悔啖の剣 - 傷の狩人

山岳を望む丘に凛とした風が通り抜けて、足元に咲く小さな花が揺れる。妹が笑顔でこちらを振り向く。私はそれだけで満たされる。この小さな世界を守ることが、私の使命だと思っていた。

燃え上がる炎、人々の叫び、地面を染める血だまり。それらの現実を目の前にして、私は途方もなく無力だった。欲、暴力、醜い兵士の薄笑いが、全てを黒く染めていった。

黒い意識の底。ぼんやりとした頭に響くのは、妹の笑い声。「そうか……私は悪夢を見ていたんだ」そんな希望を、私の身体の全てが否定した。嫌な夢を振り払うように、私はただ声の呼ぶ方へ走る。

本当のことを確かめてしまったら、もう後戻りはできない。しかし、私にはもう、戻る場所なんてなかった。いつでも私の希望だった小さな笑顔。その瞼を閉ざしたとき、復讐だけが希望になった。

武器種 小型剣 レアリティ ★★   
属性 シリーズ
EN Grief Eater
解放: フレンリーゼ(傷の狩人)

殺シノ所以 - 異存たる狩人

私は、依頼を受けて標的を殺す、殺人者だった。
ただ自分の腕だけを信じ、それ以外のものは信じない。
そういう人生以外、選択肢がなかったのだ。

今日の標的は、長らく私の依頼人だった裕福な男だ。
どういう気か知らないけど、自分で自分の殺しを私に頼んだのだ。
あんな裕福な男も、人生に絶望することがあるのだろうか。

剣を突き付けたその時、男は私に何か言いたそうにした。
私は最後の言葉を待つために、男の瞳を見つめたまま静止した。
しかし、男は考えなおしたように顔を伏せ、私は依頼を果たした。

報酬は、鍵を外した金庫に入れてあると言われていた。
探ると、一人分の殺しの報酬金の他に、私宛の手紙が入っていた。
男から寄せられる感情には……長く、気づかぬフリを続けていた。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★  
属性 シリーズ
EN Murderous Intent
解放: フレンリーゼ(異存たる狩人)

亡失ノ虚空 - 守護たる狩人

最近になって、人を殺すたびに考えるようになった。この人間は今日までどんな人生を歩んできたのだろう。ワタシには記憶がない。身体を弄繰り回され、人を殺すことを仕事にする前の記憶……。いつしかワタシは、それを取り戻したいと思うようになっていた。

普通の生活とはなんだろう、家族がいて、愛する人がいて、夢がある。それらは、ワタシをどんな気持ちにさせるんだろう。それが知りたかった。今の力があれば、過去のワタシを奪った奴らから、それを取り戻すこともできるかもしれない。

ワタシは速やかに、計画を実行に移した。自らが与えた力に、自らが殺されるというのはどんな気持ちだろう。ワタシは目の前に転がる死体が憐れに見えた。血に染まった白衣を漁り、目当ての情報を手に入れる。もうすぐワタシの過去を取り戻せる……。

ワタシの目の前に展開されるデータ。それは、目の前で死んでいるこの男が、ワタシの恋人だと告げている。死体の瞳をのぞき込むが、濁った水晶のようなそれは、何も与えてはくれなかった。それからワタシは、また、何も考えずに人を殺すようになった。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★  
属性 シリーズ
追加日 2021年2月28日
EN Desolate Loss
解放: フレンリーゼ(守護たる狩人)

塗炭の剣 - 形而上の狩人

戸惑いを無くしたのはいつからか。
迷いを無くしたのはいつからか。
砂と骨と瓦礫だらけのこの場所で、
私は過去に思いを馳せた。

「生きるために」そう言い聞かせ、
「取り戻すために」そう思い込み、
それでも私がやってきたことは、
間違いなく人殺しだった。

この分厚い装甲が守っていたものは、
本当は、私の心だったのかもしれない。
崩壊した街を眺めながら、
ここにかつてあった風景を想像した。

私の全てを奪っていったあの殺人者達と、今の私。
そこにどれくらいの違いがある?
いや、なにもない。それでも……。
私はこの剣に、全ての敵を殺すと誓った。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 塗炭
EN Wretched Blade
解放: フレンリーゼ(形而上の狩人)

三翼の剣 - 黒緋染の狩人

俺はバイクの修理屋だった。「どんなものでも直してやる」というのが謳い文句だ。しかし、その日の依頼には驚いた。ある女の客が跨った愛機から降りると「こいつを直してくれ」と何かを俺に差し出した。それは身体の一部だった。

何でも直すとは言ったが、それはバイクの話であって……俺は理由をつけて断ろうとしたが、結局は根負けして、渡された「機械でできた左腕」を見てやることになった。しかし、それは見れば見るほど興味深い技術だった。

あり合わせの道具で調整することになったが、腕の不調は解消したようだった。指先の感覚を確かめながら、女が礼を言いかけた瞬間、俺の眼前に爆炎が広がった。煙の向こうに見えたのは、剣を取り、襲撃者を次々と輪切りにしていく彼女の姿だった。

俺はその女に助けられ、一命を取り留めた。しかし、爆炎に巻き込まれて利き腕を失ってしまった。女は詫びの代わりにと、身体の機械化を生業にしている男を紹介してくれた。俺はその後、失った身体を機械化し、そいつの元で修理屋を営んでいる。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 三翼
追加日 2021年6月22日
EN Three-Wing Sword
解放: フレンリーゼ(黒緋染の狩人)

遺印の宝剣 - 狩人の祝宴

二つの国が統合を目指して話し合いを進めていた。
しかし、実権を巡っての話し合いは膠着し、空中分解する。
国は、お互いの国を代表する騎士を立てて戦わせることになった。
騎士の勝った国が、実権を握ることができるという約束だ。

二人の騎士は出会い頭に、挨拶もなく剣を交える。
戦を始めてから三日三晩、剣技の音が途切れることは無かった。
やがて疲れ果てた騎士達は、膝を突き合わせ互いの力を称え合う。
もう、ただ殺し合う為だけの関係ではなくなっていた。

二人の騎士は反旗を翻し、二つの国を相手取って戦いを挑んだ。
背中を預け合い戦う二人は、嬉々とした表情で戦いに身を投じる。
突然の謀反に戦いは免れず、二つの国は一時的に手を組んだ。
しかし騎士達の振るう剣に、国陣営の体力は削り取られていく。

二人の騎士は、晴れ晴れとした表情で地に臥せる。
その身体は、幾本もの剣や槍に貫かれ、血を流していた。
共に手を結び、強大な敵を討ち取った二つの国は、
これを機に協力し合うことを誓い合い、一つの国となった。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ
追加日 2021年8月18日
EN Blade of the Lost Seal
解放: フレンリーゼ(狩人の祝宴)

別離の剣 - 輪廻実存の黙約者

+ ※ネタバレ注意
戦場においては、人は人でなく、ただの道具として扱われる。
その価値は、壊れれば捨てられる、軍刀や銃器と変わらない。
それなのに、どうして俺はここで感情を持って、立ち尽くし、
玄関で手を振る家族の笑顔を思い出したりしているのだろう。

隊長の命令は絶対だ。それが悪魔に心を売るような行為でも。
戦況を左右する決断を正義感だけで覆すことなんてできない。
もし、殺さなければならない敵が、まだ幼い子供だとしても。
繰り返される殺戮は、次第に人を機械のように仕立てていく。

最初の銃声が響き、それに続くかのように始まる戦火の合奏。
さっきまで隣で笑っていた隊員の頭頂部が破裂して飛散する。
真っ赤な花と、俺の叫び声が、狂騒の中に飲み込まれていく。
始まったら最後の一発まで、舞台を降りることは許されない。

夜明けと共に消沈していく戦火。戦場にも静寂の帳が下りる。
昨日と変わらずに昇る太陽がうっすらと大地を照らしていく。
今まで当たり前に見えていた世界は、もうそこにはなかった。
絶対に帰る、その約束を果たすことができたとしても俺は……

武器種 小型剣 レアリティ 真暗ノ記憶
属性 シリーズ
EN Blade of Parting
解放: フレンリーゼ(輪廻実存の黙約者)
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