NieR Re[in]carnation ストーリー資料館
双子の牙
最終更新:
nier_rein
娘と二人、幸せに暮らす男がいた。だがある時、争いに巻き込まれて、敵国に娘が捕まってしまう。「武器であるなら何でもいい!」そう言って男は曰く付きの武器を商人から買い、娘の救出に向かう。
何が曰くなのか、それはすぐに分かった。武器が男に喋りかけてきたからだ。「わたしとぼくがあなたをたすけてあげる」 その幼い声に娘を重ね、男は怒りの炎をより熱く燃やすのだった。
男はボロボロになりながらも娘の元へと辿りつき、助け出すことに成功した。男は涙を流しながら武器に話しかける。「たった一人の家族を救うことができた。お前たちのおかげだ、ありがとう!」と。
「かぞく? なにそれしらない。わたしとぼくとあなたいがいは、いらないいらない。じゃまなひとはみーんなきえちゃえばいいの。このせかいには、わたしとぼくとあなただけがいればいい」
+
|
DOD |
DOD
遠い昔、炎の力を持つ双子の神がいた。神は人間に火と知性、そして多くの言葉を与えて見守り続けていた。
だが人は堕落し、双子の神の逆鱗に触れてしまう。双子の神は多くの都市に雷を落とし、洪水をおこし、炎で大地を焼き払おうとした。
己の過ちに気づいた人間達は、神の怒りを鎮めるために巨大な斧を捧げる。それは幼い双子の血によって洗われた、呪わしき供物だった。
神は幼い双子を星にしてやり、人が二度と過ちを繰り返さぬように斧に破邪の光を封じ込めたという。
|
+
|
NieR Replicant |
NieR Replicant
ぼくたちは、うまれたときからいっしょ。ごはんをたべるときも、ねむってゆめをみるときも。
わたしたちは、もらうものもいっしょ。ままのおちちも、ぱぱからのやさしいことばも。
でもぼくたちは、しぬときはべつべつ。ぼくはぱぱに、いもうとはままに、くびをちょんぎられ、しぬときはべつべつにころされた。
でもだいじょうぶ。わたしたちのちはまざり、ひとつのおのにやどる。わたしたちはこれからもずっといっしょ。ふたつのからだはひとつにもどる。
|
+
|
NieR:Automata |
NieR:Automata
双子の神に捧げられた幼い双子の魂が宿る武器。その刃は欠けても戻り、決して離れる事は無い。何があっても共にある事を約束された、二人で一つの美の結晶。
刃に宿った双子の魂は夢を見る。共に育ち共に大人になり共に人を好きになり共に恋に落ちる幸せな夢を見る。二人は一人。だからわたしもぼくも、おなじひとをすきになる。
わたしはわたし。ぼくはぼく。わたしをみて。ぼくをみて。わたしをすきになって。ぼくをすきになって。まねしないで。まねじゃない。
ふたりはいっしょ。しんでもいっしょ。あいてをころしてもいっしょ。ころしあってもいっしょ。ふたつのからだはひとつにもどる。おねがいだれかはなしてくださいはなして。
|