NieR Re[in]carnation ストーリー資料館

ラルス

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nier_rein

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キャラクター  ラルス


銷魂の剣 - 怨の兵士

この部屋はいつも、どこか仄暗い。朝も、昼も、夜も。その暗闇は部屋の隅に潜んでいて、俺のことを見つめている。そんな話をすると、父さんは俺の背中を叩く、母さんは優しく撫でてくれる。何も怖いものなんてないよ、と教えてくれる。

戦争の足音が聞こえる、それは銃声と共にやってくる。不安の色はどんどん濃くなっていき、ついに俺の目の前に現れた。そいつが去ったあと、目の前に残されたのは、父さんと母さんの亡骸だった。俺は自らの弱さを呪った。

俺は自分の命を、怒りと復讐に委ねた。そうしたら、何も不安に思うことは無くなった。俺の一番大切だったもの、父さんと母さんの愛情。それを奪った奴を一生許さない。仇を討つ。それだけが、俺の生きる理由になった。

俺の生きる理由が、俺に与えた答え。それは、偽りの人生の帰結だった。何のために生きてきたのか、何のために戦ってきたのか、何もわからなくなってしまった。俺はゆっくりと目を閉じる。もうこれで、全てが終わりますように。そう願って。

武器種 小型剣 レアリティ ★★   
属性 シリーズ
追加日 2021年3月9日
EN Sword of Despair
解放: ラルス(怨の兵士)

克己 - 異存たる兵士

冬。見上げると、ビルの合間を飛行機が飛んでいった。
ココではないドコかへ行きたいとは全くもって思わないが、
俺の毎日は、代わり映えしない。
自分ではない何者かになりたいとは……少しだけ、思う。

兄貴からのお下がりのジャケットは、
別に格好いいからって着ているわけじゃない。
俺よりずっと年上の兄貴は、夢を叶えてパイロットになった。
正直、兄貴のことは認めている。口では言わないけど。

長いこと赤のままの信号を待ちながら、何の気なしにジャケットの腕ポケットを探った。なんでこんな不便な位置に? と思うそのポケットからは、クシャクシャになった受験票が出てきた。
兄貴が一度、パイロットの資格試験に落ちた年のものだった。

俺も……俺も、何かがしたいんだ、自分にしかできない何かを。
すがるようにまた空を見上げたが、飛行機雲すら出ていやしない。
信号が青に変わり、横並びだった人達が一斉に歩き出す。
後れをとらないように俺は、白線だけ踏んで急いで走って渡った。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★  
属性 シリーズ
追加日 2021年4月10日
EN Abnegation
解放: ラルス(異存たる兵士)

裁定の剣 - 形而上の兵士

◆第一四條
裁定ハ正義ノ名ニ於イテ
王ニ依リ裁定者之ヲ行ウ

◆第一六條
裁定ノ結末ト其之道程ハ
機密情報ト為スコトヲ得

◆第一九條
裁定ヲ司ル者ハ其之表決
ニ於テ責ヲ負フコトナシ

◆第一三五八四一三五條
民衆ハ此ノ裁定者ニ対シ
全テノ反抗行為ヲ禁ズル

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 風   シリーズ 裁定
追加日 2021年4月10日
EN Blade of Judgment
解放 ラルス(形而上の兵士)

恢棄ノ鉄刃 - 破砕裂の兵士

戦場で腕を失った俺が辿り着いたのは、廃棄場の町だった。
俺は捨てられていた部品で義手を作り、戦場へ戻る。
まだ、剣を手に取らねばならぬのだ。

戦場で脚を失った俺が這って向かったのは、廃棄場の町だった。
俺は捨てられていた部品で義足を作り、戦場へ戻る。
まだ、立ち向かわねばならぬのだ。

戦場で頭部を失った俺が運ばれた先は、廃棄場の町だった。
俺は捨てられていた部品で代わりの頭を用意され、戦場へ戻る。
まだ、死ぬことなど許されぬのだ。

戦場で恋人を失った俺は彷徨い、あの廃棄場の町に辿り着いた。
俺は捨てられていた部品で、胸に空いた穴を埋めようとする。
だが、彼女の代わりとなる部品など、どこにも存在しなかった。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 風   シリーズ 恢棄
追加日 2021年8月31日
EN Iron Abandonment
解放 ラルス(破砕裂の兵士)

純然たる大義 - 輪廻実存の喪失兵

+ ※ネタバレ注意
本当なら、逃げ出してしまいたかった。でもそれはできない。
自分の命と他人の命を天秤に乗せたとき、針はどんな風に揺れる?
その結果を、軟弱だと言うか、当然だと言うか。
誰か、その答えを知っている人がいたら、教えてほしい。

俺は剣を握る。その手は震えていた。
こんなことで、任務が果たせるというのだろうか。
でも、これはきっと、任務を嫌がる体の方が、正しいのだろう。
たぶん任務に逆らえない俺の精神の方が、間違っているのだから。

俺は今日、初めて任務を成功させた。
剣を突き刺し、俺を見る兵士の目が、大きく見開かれる。
その瞳孔の黒さに、俺は飲み込まれてしまいそうだった。
「大義のために……大義の……」俺は何度も頭のなかで繰り返す。

剣の切先から、兵士の真っ赤な血が滴り落ちる。
その「赤」は、この世の憎しみを煮詰めたような色をしている。
その「憎しみ」はもう、俺の全身にこびりついてしまっていた。
俺はもう、引き返す道は残されていないことを理解した。

武器種 小型剣 レアリティ 真暗ノ記憶
属性 シリーズ
追加日 2021年3月9日
EN Perfect Justice
解放: ラルス(輪廻実存の喪失兵)
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