-分類:短編小説 -初出:「週刊小説」1981年7月3日号 -雑誌時挿絵:福野佳宥 -収録短編集:&bold(){『[[夜よ鼠たちのために>夜よ鼠たちのために(短編集)]]』} *あらすじ > 電話のベルが鳴った気がした。 > 蛇口をしめ、水の音をとめて、音を確認した。浴室のドアを閉めきってあるので、音は小さいが、確かに電話の音である。 > 夜半の二時を回ったはずである。――こんな時刻に誰が…… 夜半、画家の真木のもとに、妻の契子が新宿のホテルで殺害されたと警察からの電話が入る。だが、そんなことはありえないはずだった。契子は真木自身が国立市の自宅の寝室で殺して庭に埋めたのだから……。 **登場人物 -&bold(){私(真木祐介)} --画家。 -&bold(){真木契子} --真木の妻。 -&bold(){真木新司} --真木の弟。 *解題 (スタブ) ***掲載号「筆者の近況」より > 協会賞受賞以来、執筆時間が多くなった連城さん、塾の講師業の時間を切りつめることになった。 > 今まではどちらが本業かわからなかったが、これでどうやら小説のウエートが大きくなったようだ。これからはハードボイルド風やサスペンス風など、いろんなタッチで短編を手がけるとのこと。 **各種ランキング順位 -[[オールタイムベスト・連城三紀彦短編>http://togetter.com/li/742694]] &bold(){33位} **関連作品 -夫婦の間の殺意を描くサスペンス --「[[メビウスの環]]」(『[[変調二人羽織>変調二人羽織(短編集)]]』収録) --「[[密やかな喪服]]」(『[[密やかな喪服>密やかな喪服(短編集)]]』収録) --「[[代役]]」(『[[密やかな喪服>密やかな喪服(短編集)]]』収録) --「[[夜のない窓]]」(『[[夜のない窓>夜のない窓(短編集)]]』収録) -画家・絵画テーマの作品 --「[[宵待草夜情]]」(『[[宵待草夜情>宵待草夜情(短編集)]]』収録) --「[[火箭]]」(『[[瓦斯灯>瓦斯灯(短編集)]]』収録) --「[[写し絵の女]]」(『[[離婚しない女>離婚しない女(短編集)]]』収録) --「[[鬼]]」(『[[夢ごころ]]』収録) --「[[顔のない肖像画]]」(『[[顔のない肖像画>顔のない肖像画(短編集)]]』収録) --「[[白雨]]」(『[[小さな異邦人>小さな異邦人(短編集)]]』収録) --「[[夜の自画像]]」(単行本未収録) --『[[残紅]]』 --『[[黄昏のベルリン]]』 --『[[あじさい前線]]』 --『[[ため息の時間]]』 --『[[美の神たちの叛乱]]』 --『[[花塵]]』 #comment