- 分類:短編小説
- 初出:「週刊小説」1981年7月3日号
- 雑誌時挿絵:福野佳宥
- 収録短編集:『夜よ鼠たちのために』
あらすじ
電話のベルが鳴った気がした。
蛇口をしめ、水の音をとめて、音を確認した。浴室のドアを閉めきってあるので、音は小さいが、確かに電話の音である。
夜半の二時を回ったはずである。――こんな時刻に誰が……
夜半、画家の真木のもとに、妻の契子が新宿のホテルで殺害されたと警察からの電話が入る。だが、そんなことはありえないはずだった。契子は真木自身が国立市の自宅の寝室で殺して庭に埋めたのだから……。
登場人物
解題
(スタブ)
掲載号「筆者の近況」より
協会賞受賞以来、執筆時間が多くなった連城さん、塾の講師業の時間を切りつめることになった。
今まではどちらが本業かわからなかったが、これでどうやら小説のウエートが大きくなったようだ。これからはハードボイルド風やサスペンス風など、いろんなタッチで短編を手がけるとのこと。
各種ランキング順位
関連作品
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最終更新:2017年08月10日 14:36