夕萩心中(短編集)

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-分類:短編集 -初出:別記 -初刊:1985年/講談社 -刊行回数:3回 -入手:品切れ(電子書籍あり) *解題 「[[花緋文字]]」「[[夕萩心中]]」「[[菊の塵]]」の[[花葬シリーズ]]3編と、「[[陽だまり課事件]]」を併録した短編集。 全10編の予定が連城本人の意向で8編で中絶した花葬シリーズと、掲載誌「出会い」の休刊で全5話の予定が3話で中絶した「陽だまり課事件簿」というふたつの中絶連作をカップリングした1冊である。 ユーモア・ミステリーである「陽だまり課事件簿」は花葬シリーズとは180度雰囲気が異なるため、何も知らずに読んだ読者は間違いなく面食らうだろう。 > またも村上昴氏の華やかな表紙をまとって、衣装の点では申し分ないものの、この短篇集におさめられた六作も、かなりの薄幸ぞろいです。三篇ずつ、それぞれ別の連作として書き連ねたものですが、共にあと二篇を残したまま中断し、作者が見棄てた形になってしまったものです。一篇一篇は独立した話でも、連作としては未完成に終わったものです。「夕萩心中」他二篇は、「花葬」という連作として、既刊の「戻り川心中」に繋げて十話書く予定でしたし、「白い密告」ほか二篇は、「陽だまり課事件簿」として五話で完結をみる筈でした。 >(中略) > 不運な四作同士が抱き合わせで、というより性格の違いすぎる連作ですから、背中合わせで、一冊の本にまとまりました。 >(単行本あとがきより) 個々の中断理由についてはそれぞれ、[[花葬シリーズ]]と[[陽だまり課事件]]のページを参照。 あとがきの書きぶりからして、この両連作を1冊にまとめるのは連城本人の意向ではなく、直木賞受賞を受けて本を出すための編集サイドの判断だったとみるべきだろう。 ハルキ文庫版『[[戻り川心中>戻り川心中(短編集)]]』は、『戻り川心中』に本書収録の「[[菊の塵]]」「[[花緋文字]]」「[[夕萩心中]]」を増補したもの。 その後2006年に光文社文庫から『戻り川心中』が本来の5編収録で復刊されたのに伴い、本書も2007年に光文社文庫からもともとの花葬3編+「陽だまり課事件簿」という編集のまま復刊された。 光文社文庫版は一時品切れになっていたが、2014年の『[[処刑までの十章]]』刊行時に増刷された。その増刷分も2019年になくなったようで、現在は再び品切れになっている。 **収録作 ***[[花緋文字]] -初出:「小説現代」1980年9月号 -雑誌時挿絵:朝倉摂 ***[[夕萩心中]] -初出:「小説現代」1982年6月号 -雑誌時挿絵:朝倉摂 ***[[菊の塵]] -初出:「幻影城」1978年10月号 -雑誌時挿絵:山本博通 ***[[陽だまり課事件簿]] -初出:「出会い」1983年1月号~10月号 **刊行履歴 ***初刊:講談社/1985年3月15日発行 #amazon(4062019221,text,left) >人気最高&bold(){直木賞作家・連城三紀彦} >愛の残酷、恋の裏切り >恋愛ミステリー第五集 >陽画が陰画に、愛が憎しみに、瞬間にすり替わる男と女の哀しい幕切れ >(単行本オビより) 単行本/243ページ/定価980円/絶版 あとがきあり 装画・装釘/村上昴 ***文庫化:講談社文庫/1988年3月15日発行 #amazon(4061841858,image,left) >妙武岳山中で起こった若い男女の哀切の情死事件には、親子二代にわたる驚くべき秘密が宿されていた(表題作)。ほかに、著者会心の、花に託した愛のミステリー二編(「花緋文字」「菊の塵」)と、窓際人間たちが巻き起こす珍無類のユーモア・ミステリー三話(「陽だまり課事件簿」)を収録する魅力の連城推理世界。 >(文庫裏表紙より) 文庫/286ページ/定価380円/絶版 解説/西脇英夫(評論家) カバー装画/村上昴 デザイン/菊地信義 ***再文庫化:光文社文庫/2007年6月20日発行 #amazon(433474267X,image,left) >時は明治末期。政府重鎮の妻君・但馬夕とその家の書生・御萩慎之介との情死事件は起きた。現世では成就できない愛を来世に託した二人の行為を、世人は「夕萩心中」ともて囃したが、その裏には驚くべき真実が……。日本ミステリー史を美しく彩る<花葬>シリーズ三作品に、ユーモア・ミステリーの傑作連作「陽だまり課事件簿」を併録。流麗なる連城〝世界〟に酔う! >(文庫裏表紙より) 文庫/289ページ/定価533円+税/品切れ/電子書籍あり 解説/千街晶之 装画/黒川雅子 カバーデザイン/多田和博 #comment
-分類:短編集 -初出:別記 -初刊:1985年/講談社 -刊行回数:3回 -入手:品切れ(電子書籍あり) *解題 「[[花緋文字]]」「[[夕萩心中]]」「[[菊の塵]]」の[[花葬シリーズ]]3編と、「[[陽だまり課事件]]」を併録した短編集。 全10編の予定が連城本人の意向で8編で中絶した花葬シリーズと、掲載誌「出会い」の休刊で全5話の予定が3話で中絶した「[[陽だまり課事件簿]]」というふたつの中絶連作をカップリングした1冊である。 ユーモア・ミステリーである「陽だまり課事件簿」は花葬シリーズとは180度雰囲気が異なるため、何も知らずに読んだ読者は間違いなく面食らうだろう。 > またも村上昴氏の華やかな表紙をまとって、衣装の点では申し分ないものの、この短篇集におさめられた六作も、かなりの薄幸ぞろいです。三篇ずつ、それぞれ別の連作として書き連ねたものですが、共にあと二篇を残したまま中断し、作者が見棄てた形になってしまったものです。一篇一篇は独立した話でも、連作としては未完成に終わったものです。「夕萩心中」他二篇は、「花葬」という連作として、既刊の「[[戻り川心中]]」に繋げて十話書く予定でしたし、「白い密告」ほか二篇は、「陽だまり課事件簿」として五話で完結をみる筈でした。 >(中略) > 不運な四作同士が抱き合わせで、というより性格の違いすぎる連作ですから、[[背中合わせ]]で、一冊の本にまとまりました。 >(単行本あとがきより) 個々の中断理由についてはそれぞれ、[[花葬シリーズ]]と[[陽だまり課事件]]のページを参照。 あとがきの書きぶりからして、この両連作を1冊にまとめるのは連城本人の意向ではなく、直木賞受賞を受けて本を出すための編集サイドの判断だったとみるべきだろう。 ハルキ文庫版『[[戻り川心中>戻り川心中(短編集)]]』は、『戻り川心中』に本書収録の「[[菊の塵]]」「[[花緋文字]]」「[[夕萩心中]]」を増補したもの。 その後2006年に光文社文庫から『戻り川心中』が本来の5編収録で復刊されたのに伴い、本書も2007年に光文社文庫からもともとの花葬3編+「陽だまり課事件簿」という編集のまま復刊された。 光文社文庫版は一時品切れになっていたが、2014年の『[[処刑までの十章]]』刊行時に増刷された。その増刷分も2019年になくなったようで、現在は再び品切れになっている。 **収録作 ***[[花緋文字]] -初出:「小説現代」1980年9月号 -雑誌時挿絵:朝倉摂 ***[[夕萩心中]] -初出:「小説現代」1982年6月号 -雑誌時挿絵:朝倉摂 ***[[菊の塵]] -初出:「幻影城」1978年10月号 -雑誌時挿絵:山本博通 ***[[陽だまり課事件簿]] -初出:「出会い」1983年1月号~10月号 **刊行履歴 ***初刊:講談社/1985年3月15日発行 #amazon(4062019221,text,left) >人気最高&bold(){直木賞作家・連城三紀彦} >愛の残酷、恋の裏切り >恋愛ミステリー第五集 >陽画が陰画に、愛が憎しみに、瞬間にすり替わる男と女の哀しい幕切れ >(単行本オビより) 単行本/243ページ/定価980円/絶版 あとがきあり 装画・装釘/村上昴 ***文庫化:講談社文庫/1988年3月15日発行 #amazon(4061841858,image,left) >妙武岳山中で起こった若い男女の哀切の情死事件には、親子二代にわたる驚くべき秘密が宿されていた(表題作)。ほかに、著者会心の、花に託した愛のミステリー二編(「花緋文字」「菊の塵」)と、窓際人間たちが巻き起こす珍無類のユーモア・ミステリー三話(「陽だまり課事件簿」)を収録する魅力の連城推理世界。 >(文庫裏表紙より) 文庫/286ページ/定価380円/絶版 解説/西脇英夫(評論家) カバー装画/村上昴 デザイン/菊地信義 ***再文庫化:光文社文庫/2007年6月20日発行 #amazon(433474267X,image,left) >時は明治末期。政府重鎮の妻君・但馬夕とその家の書生・御萩慎之介との情死事件は起きた。現世では成就できない愛を来世に託した二人の行為を、世人は「夕萩心中」ともて囃したが、その裏には驚くべき真実が……。日本ミステリー史を美しく彩る<花葬>シリーズ三作品に、ユーモア・ミステリーの傑作連作「陽だまり課事件簿」を併録。流麗なる連城〝世界〟に酔う! >(文庫裏表紙より) 文庫/289ページ/定価533円+税/品切れ/電子書籍あり 解説/千街晶之 装画/黒川雅子 カバーデザイン/多田和博 #comment

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