- 分類:短編小説
- 初出:「オール讀物」1980年10月号
- 雑誌時挿絵:中原脩
- 収録短編集:『密やかな喪服』、『変調二人羽織』(ハルキ文庫版のみ)
あらすじ
「瑶さん――」
目醒めてしばらく朦朧としていた意識に、やっと白く泛んだ家政婦の背を、衣川は自分でも思いがけぬ大声で呼んだ。夢の続きのように灰色に霞んだなかで、白く揺れる背が、崖ふちにでも立っているように危なっかしく思えたのだ。自分の声の大きさで、眠りが切れた。
胃炎と骨折で療養中の書家・衣川と、その面倒を見る若い家政婦の瑶子。静かな日々を送る
ふたりだが、ある日瑶子のもとに、夫が死んだとの電話が入り……。
登場人物
解題
(スタブ)
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最終更新:2017年05月23日 02:56