- 分類:短編小説
- 初出:「季刊SUN・SUN」1985年春号
- 雑誌時挿絵:未確認
- 収録短編集:『恋文のおんなたち』
あらすじ
「ケーキがあるわよ」台所からかけた行江の声にも広志は「いいよ」と素っ気ない声を返しただけで、二階の自分の部屋へとあがっていってしまった。広志の帰宅時間に、母親が家にいることなど滅多にないのに、それには何の反応も示さない。玄関のドアの音も、階段を踏む足音も、十七歳の高校生とは思えないほど、もの憂く、冷やかである。
夫と離婚して10年、児童評論家として活動するシングルマザーの行江は、このところ息子の広志のことがわからなくなっていた。そんな中、元夫の隆之から会いたいと連絡が入り……。
登場人物
解題
(スタブ)
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最終更新:2017年06月07日 01:55