- 分類:短編小説
- 初出:「季刊SUN・SUN」1985年夏号
- 雑誌時挿絵:未確認
- 収録短編集:『恋文のおんなたち』
あらすじ
梅雨が明けたのか、覚めたばかりの目に、頂きまで雲を払って突きあげている空と、白い眩しい太陽が見えた。節子は布団から這い出して、縁側の硝子戸に重い体をもたせかけながら廂ごしにその空をぼんやり見あげていた。目は夏の空を眺めながら、しかし耳にはまだ昨日までの雨音が響いている。響くというより、暗い雨音は耳の奥に粘りつき、貼りつき、離れようとしないのである。
一週間前、「夫に女がいる」という匿名の電話が突然掛かってきた。節子がそれを問い詰めると、夫の駿二は「いいだろう、これぐらいのこと」と答え……。
登場人物
解題
(スタブ)
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最終更新:2017年06月09日 22:51