この村昔は山口村の端村なり。寛永中(1624年~1645年)別村となりし。
府城の西南に当り行程17里27町。
家数14軒、東西20間・南北2町。
山間に住し南に戸山川あり。
山川
戸山川
村南にあり。
入小屋村の境内より来り、戌亥(北西)の方に流るること18町、
山口村の界に入る。
この川に瀑布あり。高2間。白糸を乱すが如し。
波滝と云う。
関梁
橋2
一は村の辰巳(南東)の方5町20間にあり。長7間半・幅5尺。
一は村の戌亥(北西)の方6町30間にあり。長8間半・幅5尺。
共に府下の通路、戸山川に架す。
神社
八幡宮
村東1町40間にあり。
鳥居あり。界村渡部信濃が司なり。
古蹟
椿岪
村南8町にあり。
昔、椿の古木あり。
高倉宮ここを過ぎ給ふとき詠じ給ひしとて
みちのくの みなみのやまの たまつばき とふひとあらば いなとこたへよ
と土人の口碑に伝う。
その椿今はなし。
最終更新:2023年08月23日 23:43