会津郡南青木組面川村

陸奥国 会津郡 南青木組 面川(おもかは)
大日本地誌大系第31巻 75コマ目

府城の南に当り行程1里31町。
家数49軒、東西1町16間・南北4町54間。
宇都宮街道を挟み住す。
東は山に倚り、三方田圃(たんぼ)なり。

東1里8町計大巣子村の山に界ふ。
西1町38間中島村の界に至る。その村は戌(西北西)に当り4町20間。
南1町20間石村の界に至る。その村まで2町余。
北12町堤沢村の界に至る。その村は丑(北北東)に当り12町余。

旧、村東10町余山中に沢村・松倉とて2区の端村あり。
元禄8年(1695年)新道を開きし時本村に移す。

端村

本羽黒(もとはくろ)

本村より戌(西北西)の方10町にあり。
家数5軒、東西18間・南北42間。
西は一堰村の端村本羽黒に続き1村の如く。
三方田圃なり。

山神(やまのかみ)

本村の東7町20間余にあり。
家数3軒、東西37けん・南北39間。
山間に住す。

根岸(ねきし)

本村より丑(北北東)の方9町50間余にあり。
家数12軒、東西50間・南北2町10間。
山麓に住す。
西南北は田圃なり。

山川

館山(たてやま)

村東16町計にあり。
高40丈計。
頂に空隍(からほり)の形存す。
何人の住せしということ詳ならず。

帷子山(かたひらやま)

村東20町計にあり。
高30丈・周1里余。

沢川(さはかわ)

村中にあり。
村東の山中北沢という所より源を発し、面川沢村の境内を過ぎ来り、西に流るること1里30町中島村の界に入る。
広3間余。

鎌倉沢

端村山神の北より出る小渓なり。
村中を西に流れて田圃にそそぐ。
土人伝て、日毎に3度毒水流るという。

神社

感應神社

祭神 感應神?
相殿 伊勢宮
   八幡宮
   稲荷神
   熊野宮
   十二所神
   山神 2座
鎮座 不明
村北2町余山越にあり。
鳥居幣殿拝殿あり。蚕養宮村佐瀬大隅が司なり。

鹿島神社

祭神 武甕槌命
相殿 山神 3座
   稲荷神 3座
   伊勢宮 3座
   幸神
   若宮八幡
   熊野宮
鎮座 不明
端村根岸の辰巳(南東)の方山腰にあり。
社前に梅の古木あり。幹に花を開く故幹梅(みきのうめ)と名く。
鳥居あり。佐瀬大隅が司なり。

寺院

秦雲寺

村より辰(東南東)の方1町余山足にあり。
白龍山と號す。本州白川峯全院の末寺曹洞宗なり。
開基の年代詳ならず。
本尊釈迦客殿に安ず。

古蹟

館跡

村南にあり。
東西20間・南北25間。
四方に土居・空隍の形あり。
相伝て、葦名義廣の臣佐瀬将監某という者住せりという。今なお村の東西に馬場・的場なとという字遺れり。
また村東山林の中に佐瀬氏の墓なりとて塚2あり。何人なるを知らず。



補足:宇都宮街道
若松←面川村→南青木組香塩村