府城の北に当り行程2里12町。
家数3軒、東西40町・南北40間、東北は日橋川に傍ひ西南は田畝なり。
東1町40間・北2町34間、共に
耶麻郡塩川組赤枝村に界ひ日橋川を限りとす。その村は寅(東北東)に当り8町10間余。
西1町12間・南42間、共に
方便村の界に至る。その村は申酉(西南西~西の間)に当り10町40間余。
山川
日橋川
方便村の境内より来り、北に流れ西に転じ、この村の境内を経る事8町また方便村の界に入る。
水利
大和田堰
古蹟
権現堂跡
村の東北3町、日橋川の涯にあり。
昔権現の社ありとて今に礎石残れり。
東北は岸に臨み深き淵あり。権現淵という。
往古は堂舎も多く鐘楼等もありしにや。
水底に大なる撞鐘沈めりという。
また
耶麻郡金川村にて伝る所は、金川寺昔はここにありしが、天正中(1573年~1593年)伊達氏の乱に兵火罹りて後今の地に移すと。
孰れが是なることを知らず。
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- 堂嶋新田村 - 河東町史 上巻
堂島川(堂嶋川とも)
堂島川とは日橋川のこの地区での呼び名。
町史に『堂島川の舟着場は島部落にあり』との記載もあり水運によりが発達した地域であった事が伺えます。(
河東町史 下巻)
諏訪神社
(町史より)
村の鎮守は諏訪神社で、島村の諏訪社を勧請したと伝えられ、祭神は健御名方神と事代主神の二座、祭日は九月九日である。
最終更新:2025年08月03日 15:23