この村、泥浮山村の境内鳥屋山崩れし時、その土石の墳塞せし地なりという。
もと亥(北北西)の方3町にあり。元文4年(1739年)水災を避けてこの地に移せり。
府城の西に当り行程7里12町。
家数10軒、東西50間・南北2町。山間に住す。
東11町
青坂村の山界に至る。その村あ丑寅(北東)に当り23町10間。
西4町50間
牛尾村の界に至る。その村は申(西南西)に当り12町50間。
南4町
泥浮山村の山界に至る。その村まで7町40間。
北10町
縄沢村の界に至る。その村は亥(北北西)に当り19町30間。
山川
不動川
村西1町余にあり。
水源は
小杉山村と
長桜村との界より出、北に流れ
泥浮山村と
二栗村との界にて福田沼となり、また北に流れこの村と二栗村との界にて川童沼大沼となる。ここより
沼尻川と唱え北に流れ不動滝に
瀉ご不動川となり、また北に流れ
縄沢村の界に入る。大沼よりここに至るまで7町、廣1間。
沼4
一は村より未(南南西)の方30間にあり。
周2町10間余、葭原沼という。
一は村西5町20間にあり。
中2町20間、須田沼という。
一は村より申(西南西)の方4町40間余にあり。
周5町、大沼という。
一は村より未(南南西)の方6町20間余にあり。
周4町川童沼という。
共に慶長中(1596年~1615年)の地震に渓流を塞ぎし時この沼となるという。
神社
山神社
村東1町山麓にあり。
鳥居あり。上野尻村清野飛騨が司なり。
余談。
昔はこのあたりも沼が多かったようです。
道路整備のおかげか、今は大きな沼が1つ残るのみです。
※地理院地図(大正2年測図/昭和6年修正)
最終更新:2024年11月01日 21:20