はかいこうせん

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はかいこうせん - (2018/08/17 (金) 00:37:50) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/02/17(水) 22:07:54
更新日:2024/04/21 Sun 18:32:18
所要時間:約 8 分で読めます




ポケットモンスターシリーズにおいて初代から存在する技。

英名:Hyper Beam
威力:150
命中:90
PP:5
タイプ:ノーマル
分類:特殊
接触:×
範囲:単体
わざマシン15

  • バトル
使用した次のターンは反動で動けない。

  • コンテスト
自分のアピールポイントを4つ増やし、前のポケモンのアピールポイントを4つ減らせるが、次のアピールに参加できなくなる。


名前の通り相手を破壊し尽くすほどの凄まじい光線を発射する。

初代から一貫して技マシン15で覚える事が出来る技。技マシンの中身が初代から変わらない技は意外と少ない。
初代ではスロットの景品であった。
基本的に最終進化形と後付けで進化したポケモンのみが使用できるが、ごく一部に例外もいる。

威力は150と高いが使用すると反動で次のターンに動けなくなるというハイリスクハイリターンな技。
一割で外す上に反動中はポケモンの交換も出来ない。
反動ターンを考慮した実質的な威力は150÷2=75で微妙…
ちなみに外した場合やゴーストに撃って無効になった場合、「まもる」で防がれた場合等は反動は無い。

初代GB版・ポケモンスタジアムでは何と この技で敵を倒した場合と「みがわり」に攻撃した場合も反動無し と言う理不尽っぷり。
下手な使い方をしなければ事実上の無反動技として機能する。
相手を一撃で倒す事が出来れば反動を受けないまま無双する事も可能。
特に初代の悪魔ケンタロスの放つ「はかいこうせん」はその素早さと相まって悪夢そのもので同じく壊れ技だった「ふぶき」と共に猛威を振るった。
なお「ゆびをふる」で選択された場合も反動無しになるが、こちらは流石に狙って使えたものではないため出たらラッキー程度。

他にもギャラドスカイリュー等は自力で取得する事が出来る。
攻撃力こそ高いものの、当時は 努力値全振り可能仕様のせいであのフーディンですら異様に硬くなる時代
中途半端な素早さの不一致技では敵を倒せず、おまけにこいつ等は電気耐性がないので採用率はお察し。
むしろサンダースダグトリオと言った素早い=急所率が高いポケモンの方が上手く使えていた。

使用エフェクトはとてもカッコイイ。
ジャーン(エネルギーを溜めるような演出)ドギャギャギャギャ!(画面が白黒にチカチカしながら光線発射)ドギャン!(ヒット音)
まぁ文字では分かりにくいだろうが兎に角カッコイイのだ。

また最強の象徴的技でもあるのかチャンピオンの使用ポケモンもかなりの確率で使用する。
特に我らが改造厨ワタルは使用ポケモンのほぼ全てに覚えさせるぐらい「はかいこうせん」が大好き。
ギャラドス・プテラ・ハクリュー・カイリューは、ワタルに使わせることを前提に最後のレベル技をはかいこうせんにしたという説さえあるほど。威力は察しろ
初代ではNPCが使うポケモンの技はそのレベルにおける最後に習得する技4つに限られており、ライバルの弱さがネタにされたのもそのためである。
ちなみに当時、 反動で動けないターンもカウンターできる と言うちょっと何言ってるかわからない仕様だったりもする。

ポケモンスタジアム2では上記の反動無しは削除……どころか 撃った場合外れても反動あり と言う 逆の意味で 凶悪な仕様に変更されてしまった。
さすがにみがわり相手はそのまんまだったが。
たださすがに当たっても無いのに反動ありはやり過ぎと判断されたのか、第2世代では反動無しの特例は全削除され、外した場合は反動無しになった。

金銀及びリメイク作のHGSSではワタルが生身のロケット団員に向かって使った(見た感じは光線でなく体当たりだが)
ちなみにアニメでもダイゴが人に向かってぶっぱなしている。

エフェクトと効果音は世代によって結構違うので新作をやる度にその変化に驚くかも。

初代ではスロット景品だった技マシンも、RSEからはなんとデパートで7500円で購入可能になり、入手がしやすくなった。
初代でもスロットコインは金出せば買えるが、必要な金額の差を考えると大幅に手間が短縮されたと言える。

この世代の対戦においてはデメリットを多少無視出来、威力も高いケッキングが使用した。他にも一部ポケモンに使われている。
ただしオーバーキルになりがちなので使いにくいと言われる事も。

アニメではムサシコジロウアーボックマタドガスと別れてしまうきっかけになった。詳細はこちら

DPtからは物理技から特殊技に変更され代わりに物理版「はかいこうせん」の「ギガインパクト」が追加。
これにより、使用ポケモンが大幅に変更された。

やはり依然としてロマン技だが、新たに登場したポリゴン2の進化ポリゴンZの場合はただロマン技と言って侮れない。
なんとタイプ一致と特性のおかげでその威力はなんと特性適応力だと300、ダウンロードだと337.5にも達する。
さらにポリゴンZ自体の特攻も135と非常に高く、その破壊力は伝説のポケモンを含めてもトップクラスである。
また適応力こそないが、同じノーマルタイプかつ特攻種族値がポリゴンZと同じジジーロンにもそれなりに使われている。
だが反動ターンなどのリスクが非常に大きいのは変わらず、「トライアタック」や「ハイパーボイス」のほうが安定感はある。

また、XYからはスキン系の特性を持つポケモンの切り札としても使われるようになった。
ノーマルタイプの技を特定のタイプの技として扱い、スキン補正1.3×タイプ一致補正1.5と言う効果があるため、凄まじい威力が出せる。
一例としてアマルルガのフリーズスキンはかいこうせんには、
アイテム補正、性格補正なしでHD252振り+性格補正のマルチスケイルカイリューを確定一発で落とせるほどの威力になる。

現在ではスキン系を含むタイプ一致以外で使われることは殆どなくなった。
ただ、ドレディアなど技のレパートリーが貧弱なポケモンに対して少しでも範囲を広げることを目的に覚えさせるケースがある。

第六世代以降では効果音が初代の特徴的な電子音に変更されている。一見の価値あり。

ちなみにポケモンのメインターゲットである小学生、かつて小学生だった大人たちに大人気の技でもある。
公式で最強の技のような扱いをされること、最終進化で覚えることが出来る正に「切り札」ともいえる技であるためだろう
対戦では使いにくくても、ストーリー攻略においては支障が出にくいので、ロマンを求めて覚えさせている人は多い。

余談だがこの「はかいこうせん」の亜種的存在な技もいくらか存在する。
上記の「ギガインパクト」に加え、御三家専用技である技「ハードプラント技「ブラストバーン技「ハイドロカノン」。
ドサイドンイワパレス系列専用の技「がんせきほう」。
禁止級の専用技としてはディアルガ専用のドラゴン技「ときのほうこう」、ネクロズマ専用のエスパー技「プリズムレーザー」がある。
ちなみに「プリズムレーザー」のみ威力が160、命中が100。専用技だからだろうか。

やはり基本的にどれもロマン技。
ただし死に際の最後っ屁的に扱われる場合もある。
御三家の場合、「しんりょく」「げきりゅう」「もうか」の特性による補正が加わる場合も。実質威力225の一撃はなかなかの脅威。

第七世代では「Zワザ」として使うと反動がなくなる上に威力がさらに上昇するため、実用性が大きく上昇した。
もっとも、同じく恩恵を受けた溜め技爆発技と比べると有力な使い手は少ないのが現状。
しかし、現在環境トップクラスに位置するゲッコウガはこの恩恵を多大に受けており、よく選ばれる特性「へんげんじざい」ではなく「げきりゅう」を採用して体力調整をすることで頭のおかしい火力を出すことができる。
事実Zハイドロカノンの採用率が 二割 を超えており、究極技(笑)の汚名返上を成し遂げていると言っても過言ではない。
その他、ドサイドンはZがんせきほうの採用率が三割近く、極稀にギギギアルカミツルギがZギガインパクトを使う等のケースもある。コイツら技無いからね、仕方ないね。

ちなみに第七世代は他の世代に比べて「はかいこうせん」を覚えるポケモンがやたら少ない。
序盤ポケであるドデカバシデカグースルガルガン等に至ってはギガインパクトすら覚えない。
とりあえず最終進化形だから覚えられるようにする と言うのはやはり問題だったか。



余談だが「反動技」という言い方をする場合、これらの技と「すてみタックル」等の反動ダメージを受ける技のどちらを指すのか若干紛らわしい。


ワタル「カイリュー 追記修正!」

カイリューは
反動で 動けない!

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