モンスターハンターポータブル2nd/2ndG

登録日:2022/11/13 Sun 03:01:00
更新日:2025/03/27 Thu 14:04:09
所要時間:約 18 分で読めます




モンスターハンターポータブル 2nd』『モンスターハンターポータブル 2nd G』は、『モンスターハンター』シリーズ作品のひとつ。
PlayStation Portable(PSP)で展開された所謂『ポータブルシリーズ』の第2・3作。略称はそれぞれ「P2」「2nd」/「P2G」「セカジー」。


目次


◆モンスターハンターポータブル 2nd



燃やせ、狩魂!!


●概要

2007年2月22日発売。

パッケージにはティガレックスと骨刀【狼牙】を構えたマフモフ装備のハンターが描かれている。
PS2で発売された『モンスターハンター2(dos)』(MH2)をベースに、多数の改良点によってより遊びやすくなっている。
但し、MH2とは操作性も大きく変わっており、拠点も違うため完全新作といえる。
武器種もMH2で追加されたものを含めた全11種が登場しており、歪だった武器間のパワーバランスもテコ入れされた。
今でこそ当たり前になった「初期装備」が確立したのも本作で、マフモフ装備一式に全武器種の初期武器が用意されている。

MHP2発売当時のPSPには、日本でミリオンセラーになった作品は無く、それまで一番多かったのが(実質的な)前作に当たる『モンスターハンター ポータブル』(MHP)の約80万本だった。
今作はよりカジュアルな仕様・難易度となったことで中高生を中心に大ヒット。
後にMHWildsで叩き出した3日で全世界800万本という数字には到底及ばないものの、MHP2では発売から13日で100万本を達成し、当時としては驚異的な速さであった。
これによりシリーズ、同時にPSP日本市場史上初のミリオンセラーを記録する。
PS2でも日本市場では鬼武者が初だったので、ある意味カプコンは2度目の快挙である
最終的には累計240万本のダブルミリオンを達成し、シリーズどころかハードをも牽引した作品となった。
PSPを持ち寄り仲間と狩りに行く、MHXXまでの携帯機シリーズのベースを確立させることとなった。

MHPの武器防具は引き継ぐことは出来ないが、MHPのデータがあれば武器防具のレア度に応じたチケット(全部で3種類)が手に入り、
また、武器のフルコンプリートとトレードオフになる「ココット村英雄伝」も引き継ぎで手に入る。
アイテムもレア度3までの物なら引き継げる。
鳴き袋(レア度4)を音爆弾(レア度2)にして引き継いだという人も多いのでは?

海外版は"Monster Hunter Freedom 2"というタイトルで2007年8月末頃にUS/PAL圏で発売されている。

また本作は、今ではシリーズお馴染みの辻本良三プロデューサーのデビュー作でもある。

●新要素

・防具強化の一新

本作では装飾品スロットは生産時点では既に最大まで解放されており、防御力のみを「鎧玉」というアイテムを使って強化していくというシステムに変更。
そのため、防具の派生強化も廃止された。
後のシリーズも一部の違いはあるものの、基本的にはほぼ同じ仕様で続投されている。

・BGロード

エリア移動のロード時間を短縮するためにあらかじめエリア情報を読み込んでおく機能。
前作までのエリア移動時のロード時間の長さへの対策として実装され、多少は軽減することに成功した。
但し、バッテリーの消費が激しくなるという難点もあった(充電ケーブルを繋いだまま遊ぶことが推奨される)。

・トレジャーハンター

厳密に言えばMHPからの復活だが、名前に「ズ」がなくなり1人プレイでも遊べるようになった。
剥ぎ取りや採取で手に入るクエスト専用アイテムのトレジャーを取得し、ポイントを稼いでいくクエスト。
出てくるモンスターはかなり弱く補正が掛かっており、通常の狩りとはひと味違う楽しみ方ができるクエスト。
制限時間が20分しかなく、一部のレアトレジャーは運搬アイテムなため考えて動かないと効率よくポイントを稼げない。
勲章の条件にもなっているため、コンプにはプレイ必須。

・新拠点「ポッケ村」

フラヒヤ山脈(フィールドの『雪山』)の近くにあるとされている小さな村。
一年を通じて雪が降り、小さいながらも需要の高い特産品も近辺で獲れるため周辺を訪れるハンターも多い。
ゲーム的には基本的な作り自体はココット村と大差はない。

・農場

厳密に言えばトレジャーハンター同様MHPからの復活。
今作では「ポッケ農場」という大きめの農場がゲーム開始時から使用可能。
従来の機能に加え、新たにトレニャーが追加。彼にポッケポイントを払うことにより、派遣したフィールドに応じた素材を持って帰ってきてくれる。
中には「龍苔」「禍々しい布」等、トレニャー限定の素材も存在し、この仕様も最新作でも健在。
奥の洞窟は氷で閉ざされており、村★5緊急クエストをクリアすることで解放。
かつて竜人族が使っていた巨大な黒い大剣が刺さっており、古龍骨を材料にして発掘が可能。
発掘した素材から「ブラックシリーズ」を生産でき、後にミラボレアス装備へ派生できる。

・それ以外

  • MH2以前では20枠(10枠×2ページ)だったアイテムポーチの枠数が24枠(8枠×3ページ)に増加した。
  • ギルドカードの称号が単語を組み合わせて作成する方式になった。

●登場モンスター

全71種のモンスターが登場。一部イベントクエスト限定のモンスターもいる。
太字は本作初登場のモンスター。


●新規モンスター

全4種類。大型モンスターに絞れば全3種。

轟竜 ティガレックス

MHP2の看板モンスター。OPでもハンターを追いかけ回している。
ブレスや属性と言ったものを使用せず、ダメージ判定のある咆哮や突進等の肉弾戦での戦闘を好む。
高い攻撃力と俊敏性に加えて攻撃モーション時には全身に当たり判定が発生するのと連続攻撃で常にハメ殺しのリスクがつきまとう。
さらに怒り時には攻撃力が50%も上昇するので、生半可な防御力では一撃でキャンプ送りもあり得る。
新米ハンターは序盤のクエストでこいつにトラウマを植え付けられる事になるが、遅延行動や搦め手を使わない直球勝負を仕掛けてくる事から上級者には好まれていた。
シリーズのモンスターの中でも高い人気を誇り、四足歩行と二足歩行をハイブリッドした通称「ティガ骨格」は、後に様々なモンスターに採用されるほど。
後にMHP3で亜種、MH4で希少種も登場。

覇竜 アカムトルム

MHP2の集会所上位のラスボスモンスター。
翼を持たないのに飛竜?と思う人もいるかもしれないが、これは骨格が飛竜の始祖と酷似していることから分類されたため。
超範囲な上高いホーミング性能の突進や喰らえば即死のソニックブラストなどのラスボスらしい豪快な攻撃を持つ。
防具は高級耳栓と斬れ味レベル+1がつく非常に優秀な性能と同時に某同人誌の兄貴愛用装備で有名であり、武器も弓バランスブレイカーレベルの性能を誇る。
あまりに強すぎたのでMHP2Gでは溜めレベル没収という形で超弱体化した。
ムービーではグラビモスを一蹴していたがゲーム的には慣れれば意外と倒しやすく、素材の売値や武具の優秀さもあって大量に狩られることになった。誰が呼んだかアカム銀行

ギアノス/ドスギアノス

子分のギアノスはMHGの頃から「白ランポス」として登場していたが、今作から初めて名前がつけられた。
その親分となるドスギアノスは今作で初登場となり、初めて狩猟するボスモンスターでもある。
MHP2G以前のドス鳥竜種らしく、柔らか肉質と超怯み易い敏感体質なためはっきり言って全然強くない。
MH4で他のドス鳥竜種に先を越される中、MHXXで久々の復活。



◆モンスターハンターポータブル 2nd G



狩友とG級へ!


●概要

2008年3月27日発売。

パッケージにはナルガクルガとアッパーブレイズを構えたレウス装備のハンターが描かれている。
ダブルミリオンを達成したMHP2に多数の追加要素を入れて発売された、MHP2の完全版。
MHP2から装備・アイテム・所持金・クエストクリア状況などをほぼ完全に引き継ぎ出来るほか、MHP2G内でアイテムと装備はレア度3以下限定、所持金は99,999zを上限としたサブデータ作成用の引き継ぎなんてものもあったりする。

看板モンスターのナルガクルガやオトモアイルー、大連続狩猟といった今ではお馴染みのモンスター・システムの初登場作品となった。

前作の大ヒットということもあり発売前からかなりの話題作となったが、前作が13日で達成したミリオンヒットを本作はわずか6日で達成した。
また、MHP2Gはその後のシリーズ展開上、携帯機向けの作品は2010年まで期間が開いており、その間にPSP the Best版(廉価版)も発売されているのだが、後に発売されたPSP the Best版も約11ヶ月で単体でミリオンセラーという、ある意味とんでもない記録を持っている。
その後、1年で300万本、最終売上は約416万本というPSPでは第2位、歴代ゲームの中では第22位*1という超大ヒット作となった。

PSPがモンハンによって完全に市民権を獲得することとなり、普段ゲームをやらない層にも遊ばれるほどの社会現象となった。
手軽さを追求した結果、多くの新規参入者を獲得し「どこでもモンハン」を社会に確立することに成功したのである。
「モンハン持ち」という独自のPSPの持ち方が開発されたり、冗談交じりにPSPを「モンハン専用機」と評する者も現れるほど。
シリーズ5周年を迎えるにあたり、モンハンというゲームが、本物の「モンスター」タイトルとなった作品と言える。

CMも芸能人が実際に遊ぶお馴染みのスタイルとなり、芸能界随一のモンハンプレイヤーである次長課長・井上聡も初登場した。
メディアへの露出時によく使われる「ひと狩りいこうぜ!」もこのCMで初登場した。

海外版は"Monster Hunter Freedom Unite"というタイトルでUS/PAL圏で発売されている。今度は2009年6月と1年ずれた。

後にiOS向けに移植された。
iPhoneでも不自由にならないように「ターゲットカメラ」が追加されるなど操作性は調整されている。
しかし、残念ながらiOS10の時代で更新が行われなくなり、iOS14.5以降ではアプリ自体も動作しなくなってしまったため、iOS版は購入できなくなってしまった。

現在ではPlayStation VitaでもDL版で遊ぶこともできる。

●追加要素

・G級クエスト

MHP以来の上位より上の難易度のクエスト。名前も「Gクラス」から変更された。
体力や攻撃力は勿論、新しい攻撃モーションが追加されているモンスターもいるためこれまで以上の手ごたえがある狩りが楽しめる。
後のシリーズのG級およびマスターランクのクエストと比べても攻撃力の上昇補正が高く、怒り状態の攻撃1発で8割近く持っていかれるなんてこともザラ。
素材自体は現在の上位相当のものだったMHGやMHPと違い、素材も「厚鱗」「重殻」等専用のものに一新されることに。
また、村長クエストにも「村長上位」と呼ばれる難易度が追加。村長の隣にいるアイルー・ネコートさんから受注できる。
体力こそ集会所よりは少ないが、攻撃力も上位相当に強化されており、一部攻撃モーションはG級で追加されたものが使われるものも。
例外的に村最終クエスト「モンスターハンター」のみは、体力も攻撃力もG級相当に強化されている。

・オトモアイルー

今ではお馴染みの「オトモアイルー」もMHP2Gからのシステム。
ネコバァから雇ったアイルーを1匹だけクエストに連れていけるシステム。
MHP2Gでは黎明期だったこともあり「装備の概念が存在しない」「名前は雇った時点のものから変えられない」等の違いはあるが、基本的なシステムは既に完成していた。

特にぼっちソロ勢にとっては念願のタゲ分散や回復等のサポートをしてくれる存在だったため、ある意味では他の要素よりはるかに“変わった”部分と感じるかもしれない。
初登場ということもあり何度もピンチを救ってくれ、的確なサポートをこなすほど賢くなったり、
下手なハンターより火力を出したりする後々のオトモと比べればなんともいえないAIに強さだったものの、それでもこの“オトモ”システムは以降の作品にも多大な影響を与えることとなる。
攻撃タイミングをズラされようが爆弾でふっ飛ばされようがすぐやられて潜ってばかりだろうが、“愛嬌”と笑った時代。
同時に、改造によりとんでもない攻撃力を手に入れたオトモアイルー(通称・悪魔アイルー)の配布も問題に…。

・新フィールド『樹海

厳密に言えばMHFからの逆輸入。
メインモンスターであるナルガクルガをはじめ、ヒプノックやババコンガ亜種といった密林を生息地とするモンスターが多数出現する。

・大連続狩猟クエスト

今ではお馴染みの複数頭のモンスターを連続で狩猟していくクエスト。
当時は剥ぎ取りや落とし物ではモンスター素材は入手できず、全て「回復薬グレート」「応急薬」「携帯食料」といった回復アイテムが手に入るようになっていた。
これはモンスター素材は一旦ギルドが預かって、代わりに各アイテムを支給しているという設定によるもの。
技術的な問題なのか、今作のみ一度に別種・別骨格のモンスターは出現しないようになっている(亜種や特殊個体は同時に出現する)。

・メディアインストール機能

\キュッキュッキュッ♪ニャアッ!/
前作のBG機能に加え、ゲームの一部データを直接メモリースティック内にDLしておく機能。
これにより前作以上のロード時間削減を実現させ、快適性も跳ね上がった。
数百MB相当のデータをDLするため完了までに多少時間が掛かること、
当時の記憶媒体の都合上他のソフトとの同居が難しくなるほど容量をドカ食いすることが難点。
(昔の)メモリースティックは安くない……安くないんだ……!
技術が進んだ今と昔で容量比の価格が違うのは当然だが、
16GBがメモリースティックDuoの最大容量だったこと、それ1つで新品ソフトを2本買えるお値段を考えると、なかなか真剣な悩みだったことは確か。
しかも今作も含めDL版を利用するとなると当然ソフト丸々1本分の相当量を食う。
それでもなおプレイするなら必須と断言せざるをえないほど画期的で目に見えて快適になるのは間違いない。

次々回作のMHP3でも続投。
Vitaで遊ぶ際にもDLCを利用する場合は必須。

・それ以外

  • フィールドにMHP以前の「ジャングル」「沼地」「砂漠岩地」がそれぞれ「旧密林」「旧沼地」「旧砂漠」として復活した。
  • 雑貨屋やクエスト報酬の受取で入手したアイテムをアイテムボックスに直接入れられるようになった。
  • 従来アイテムボックスはアイテムポーチに持てる数単位で1枠だったが、種類に関係なく99個が1枠で収まる枠の圧縮が行われた。
  • 本来なら下位・上位止まりの武器を外見そのままでG級相応の性能に強化した「G武器」が登場(一発生産のみ&解説は全て同じ)風化した武器はGにしても微妙だが。似たコンセプトの強化システムはこれ以降も登場する。

●新規・復活モンスター

リストラはなく、MHP2のモンスターは全て登場している。

迅竜 ナルガクルガ

MHP2Gの看板モンスター。飛竜種ティガレックスの骨格を持つ。
スタイリッシュな攻撃方法や良心的な判定、適度なスリルからシリーズ屈指の人気モンスターとなる。看板モンスなのに登場タイミングが非常に遅いのが悔やまれる
当時から飛びかかる射程がとんでもなく広く、後の作品に慣れていて「余裕で避けられるしw」とか言っていると見事にキャンプ送りにされる。
武器は無属性で攻撃力は控えめながら斬れ味と会心率に優れ、防具は忍者を思わせるスマートな装いで回避系のスキルポイントが多く付いている。
後に亜種・希少種も登場。

崩竜 ウカムルバス

集会所G級最終クエストに登場するラスボスモンスター。アカムトルム同様この成りで飛竜種
アカムに匹敵する体躯を持ち、攻撃方法も潜行して突進や直撃すれば即死で氷をまき散らす氷ブレスなど非常に豪快で火力も高い。
装備も武器・防具ともに悪い意味で印象に残る見た目をしており、ハンターに大きなインパクトを与えた。

眠鳥 ヒプノック

G級昇格への門番ともなっている鳥竜種のモンスター。別名通り眠り効果のあるブレスを使う。
ヴォルガノスと並ぶMHFからの逆輸入モンスターで、その後エスピナスMHR:Sで登場するまでは、メインシリーズに登場できたMHFのモンスターは彼らしかいなかった。
だが、ヴォルガノスと違いメインシリーズに登場できたのは本作限り。

溶岩竜 ヴォルガノス

G級でのみ登場する魚竜種のモンスター。別名通り溶岩の中を泳ぎまわる。
攻撃モーションがどれも高い攻撃力・威力を持つのに大抵エリア2と10の境目でハメ殺される火力の高いモンスター。
ヒプノックと違い、メインシリーズではMHXやMHWorldでも登場機会を持っている。

緑毛獣 ババコンガ亜種

緑色の体毛を持つババコンガ。
高火力で範囲の広いオナラや3WAY方向へウンコを投げたりと通常種以上の攻撃範囲を持つ。
後にMH4Gでも登場。

ダイミョウザザミ亜種

紫色の体色にディアブロスの頭骨をヤドにしている。
通常種より高い追尾性能のバックジャンプ攻撃や射程の伸びた泡ブレスを使い、怒り状態の移動速度も1.4倍と通常種を大幅に上回る。
ヤドにディアブロスの魂が宿っているのか、通常種よりも攻撃的で残り体力が少なくなると怒りやすくなる。
また弱点属性も変更されており、ディアブロスが苦手とする氷属性に弱い。
MHP2G時点では甲殻種の亜種2匹は別名を持っておらず、ダイミョウザザミ亜種の場合は「盾蟹の紫殻」など素材名に色が付く程度だった。
後にMH4Gでも登場。

ショウグンギザミ亜種

朱色の体色にグラビモス亜種の頭骨をヤドにしている。亜種はヤドが固定されている。
最大の特徴は水ブレス、もといおしっこを地上でも使用するようになり、バリエーションも通常種より豊富。
肉質も本体とヤドで大きく異なっており、本体には雷属性が一番効くが、ヤドには水属性が効く。
上記2体と違い、メインシリーズの登場作は今のところMHP2Gのみ。ストーリーズでもいない。

砂獅子 ドドブランゴ亜種

焦げ茶色の体毛を持ち、通常種とは真逆の砂漠地帯に生息する。
通常種とは生息地や使用属性が180度異なる、後の亜種モンスターの立ち位置を定義づけたモンスター。
3WAY岩飛ばしや確定気絶の砂塵ブレス、ノーモーション突進など通常種よりパワフルな攻撃を多用する。
ただ、通常種と違い本体部下のブランゴを召喚しないため、人によっては通常種より楽と評する者も。
作成できる武器には優秀なものが多く、特に太刀やハンマーは無属性最高峰の性能を誇る。
ギザミ亜種同様、登場作は今のところMHP2Gのみ。

傷ついたイャンガルルガ

イャンガルルガの特殊個体。
厳密に言えば今までの傷有り個体が特殊個体扱いとして上記の名前が付き、MHP2Gで傷無し個体が初登場となった格好。
攻撃モーションは変わらないが肉質が少し固くなり、傷なしでは出にくい「黒狼鳥の銀狼毛」が出やすくなっている。また傷なし個体と比べて怒りやすい。
傷有り個体は後にMHWorldの超大型拡張コンテンツ『アイスボーン』でも登場しているが、MHP2G当時は表面上は区別出来なかった。

激昂したラージャン

何らかの理由で尻尾が切れて怒りのリミッターが外れた、ラージャンの特殊個体。
こいつらの様な所謂「古龍級生物の特殊個体」の先駆けとなった存在。
今作では攻撃モーションこそ通常個体と変わらないが、攻撃力は跳ね上がっているためガンナーだと一発で落ちることも多々ある。
G級訓練のガンランスで狩猟するクエストは訓練所最大の難関と言われているとか。

クイーンランゴスタ

文字通りランゴスタの女王。フィールドのランゴスタを一定数狩ると密林のエリアに出現する。
見た目はまんまでかいランゴスタで、腹がブクブクに膨らんでてなかなかキモい。
攻撃はノーモーション突進や腐食ブレスとそこそこ多彩なものの、超柔らか肉質な上閃光玉に非常に弱いためそこまで強くない。
どういうわけか武器は氷属性。
ちなみに馬鹿でかい普通のランゴスタが出るイベントクエストはMHP2時代から存在し、そちらでもクイーン固有素材の「女王虫の尻尾」が入手できる。

浮岳龍 ヤマツカミ

MHP2ではオミットされていたが、MHP2Gで復活となった。
MH2と違い塔でのみ登場し、BCから登っていっての戦闘となる。
古龍とは言いつつタコのような見た目が特徴で、爆発する大雷光虫吐き出しや即死のダイソン攻撃が特徴。
捕食した生物の死骸から発するガスを体内に溜めて浮遊しており、体表面には苔がびっしりと生え、龍木という木さえ生えている。
いかにも火属性が効きそうな感じだが、実際に有効なのは氷と龍。
MH3以降のメインシリーズでは登場していない。



●余談

MHP2/MHP2Gともにオンラインでのマルチプレイは実装されておらず、かつてはオンラインをする場合は外部ツールである「Xlink kai」が必要だった。使用に「PCでの登録」が必須であるなど、当時の学生には敷居が高かった。
しかし、MHP2G発売からしばらくして、PlayStation3(PS3)のサービス「アドホック・パーティー」のβ版が開始されたが、このサービスの対応作品第1号としてMHP2Gが選ばれた。
「アドホック・パーティー」はPSPのローカル通信をトンネリングして離れた場所のPSPとのオンライン通信を実現するためのサービスであり、協力プレイで人気が伸びたMHP2Gに正にピッタリのサービスであったが、有線環境で利用しているPS3を用意する必要があり、敷居の高さは下がっても十分に下がったとは言えなかった。
気軽なオンラインマルチプレイは5年後のMH4まで待つこととなる。

MHP2/MHP2Gに限った話ではないが、メインシリーズは「一人で挑むと厳しいかもしれないが、仲間と協力して挑むことで楽になることを実感できる」をコンセプトとして開発されている。
実際に2作とも集会所は「一人でやると手ごたえがあり、複数人でやると下手でもクリアできる」難易度となっており、複数人プレイの敷居が下がったことからコンセプトが実現しやすくなったといえる。
但し、人数でモンスターの体力を調整する仕様はまだ無く、これはこれで「一人だと面倒すぎる」「複数人だと簡単すぎる」という問題も生まれ、開発側も調整に苦慮したと思われる。
尤も、プレイヤー全員に丁度いい「最適解」の難易度は、一意に求まるような簡単な問題ではないのだが。

MH3以降の作品と違い、専用の狩猟システムやサポートが存在しない。
悪く言えば時代遅れで不親切だが、良く言えば複雑な操作を覚える必要がないためシンプルで取っつきやすい作品でもある。
かつてPSPで遊んでいたベテランハンターも、ポータブルシリーズを遊んだことのない新米ハンターも是非やってみてはいかがだろうか。
今から遊ぶのであれば、PSPの他にPSVitaでプレイするのもおすすめ。
DL版を500円と安価で購入でき、右スティックを自由に操作の振り分けができるため現代モンハンのような操作感で遊べる。

MHP2GはMGSPWとコラボしており、アイルー、ランポス、リオレウス、ティガレックスがメタルギア世界に出張している。
トレジャークエストのトレニャーが、どこをどう通ってきたのかポッケ村からメタルギア世界の中米コスタリカにまで流れ着いてしまい、そこで伝説の傭兵「スネーク」と出会い「怪物が住む島(イスラ・デル・モンストルオ)」の話をする。
興味を持ったスネークは「狩猟クエスト」としてトレニャーに導かれ島に上陸する…という流れ。
あちらのゲームの仕様上、銃火器で空中の敵にも攻撃できるので、ワールドツアーを始めたリオレウスをマシンガンや誘導ミサイルで撃墜するなんて事も可能。
そしてモンハンシリーズではお約束の肉焼きセットもマップ内にあり、肉ではなくレーションを焼ける。大塚明夫ボイスによる野太い「上手に焼けました!」は必聴。


●関連装備・クエスト項目

装備

クエスト





\\\\ひと追記・修正いこうぜ!////

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最終更新:2025年03月27日 14:04

*1 ポケモンを赤緑等バージョン分けしないで集計した場合