登録日:2024/10/20 Sun 22:30:00
更新日:2025/04/09 Wed 23:54:15
所要時間:約 24 分で読めます
百鬼羅刹とは、『
遊戯王OCG』に存在するテーマの1つである。
2023年10月28日発売の「PHANTOM NIGHTMARE」にて登場したカテゴリ。
概要
【
スネークアイ】に次ぐ、《
黒魔女ディアベルスター》を主役とした罪宝ストーリーに関わるテーマなのだが、ビジュアルは
ヤンキーの改造バイクを模したプロテクターを装備した魔獣を乗りこなす暴走族達。
ザ・ヴァリュアブル・ブックEX4によると彼等は金目的で動くならず者集団で、捕まえ手懐けた魔獣達をバイク扱いしているとのこと。
ディアベルスターの持つ宝を奪うべく何度も襲撃を繰り返しては返り討ちにされているようで、罪宝関連テーマの中ではかなりギャグ色が強め。
ゴブリンの名を冠しているが、ビジュアルは昨今のファンタジー作品や過去のゴブリンカードで出てくるような緑肌のハゲなゴブリンではなく獣人寄り。どちらかというとコボルドや
グレムリンといった妖精の方のゴブリンに近い。
共通して革製のパンクファッションに身を包んで顔には仮面を身に着けている。
デッキの特徴
X召喚を主体とするデッキであるが、最大の特色は下級モンスター達がそれぞれの条件の元
自分・相手を問わずフィールドのXモンスターのX素材を取り除くことで手札や墓地から特殊召喚できること。
他にも上級モンスターやXモンスター、魔法・罠カードの効果発動で求められるX素材の消費も相手のXモンスターから奪って発動できるテーマ内カードが目白押し。
このため相手がエクシーズ主体のデッキであるならば、
相手のX素材を一方的に削りながら大量展開や妨害をこなすエクシーズメタに近いテーマ。
無論12期のカード群らしく、相手がX召喚主体でなくても十分に大量展開できるため心配は無用。一度Xモンスターを立てれば百鬼羅刹モンスターがドンドン飛び出してくるユニークな展開が可能。
Xモンスターを主力とするものの、テーマでの展開で種族・レベル・属性などの各種縛りがほとんどないのも特徴で、構築や展開の自由度がかなり広いのも特徴的。
加えて「ゴブリンライダー」ではなく「ゴブリン」指定のカードがほとんどであるため、《
ゴブリン突撃部隊》のような
これまで遊戯王に登場したゴブリンモンスター全体も包括している特殊なテーマ。
例えば《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》なら「ゴブリン」の名を冠していれば何でもサーチできるので
だって持って来れる。
このように「百鬼羅刹」の名を冠さないゴブリン達もこのカテゴリの効果の恩恵に与れるが、大体のゴブリン達はレベル1やレベル4なので組み合わせるには構築を練る必要がある。
短所としてはやはり、「一度Xモンスターを立てれば」の裏返しで、ギミックにX素材の使用=
(X素材を持った)Xモンスターの存在が必須であるため、最初のX召喚までの展開を潰されるだけで致命傷になりやすいこと。
初動の分厚さが評価に直結しがちな現代の環境では大きな弱点であり、後発のカードでいくらか改善されてはいるがそれでも比較的見劣りする。
同様に切り返しの場面でもXモンスターが全く残せていないと苦しい。
《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》の効果でモンスターの除去性能やモンスターを対象とした妨害能力には長ける反面、魔法・罠カードに対する耐性や対応力は結構貧弱。
全体除去も苦手としており、墓地を多用するテーマの宿命で《
ディメンション・アトラクター》を代表とした墓地メタもキツイ。
カード一覧
下級モンスター
「レベル3・守備力0」であること以外は種族も属性もバラバラと、昨今のテーマにしては珍しく統一感が薄いのが特徴。
ただし皆X素材を利用しなければ自身を特殊召喚できないため、Xモンスターがいなければ展開力に乏しいのがネック。加えてX素材の消費は効果によるものなので、効果を無効にされ封じられるのにも弱い(基本的に手札や墓地で発動するため、)。
- 百鬼羅刹 特攻ダグ
効果モンスター
星3/
地属性/
戦士族/攻1600/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合に発動できる。
フィールドのX素材を1つ取り除き、このカードを特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「ゴブリンライダー」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
釘バットっぽい棒を片手に持つモヒカンヘアのゴブリン。乗り物は猪っぽい魔獣。
特攻のダグ……
!?
特殊召喚可能条件は自分メインフェイズ+手札。
下級の百鬼羅刹メンバーの中では最大の攻撃力を持ち、《百鬼羅刹 爆音クラッタ》や《百鬼羅刹 冷血ミアンダ》と異なり特殊召喚後除外されないのもメリット。
固有効果は「ゴブリンライダー」魔法・罠のサーチ。《百鬼羅刹 爆音クラッタ》経由で出すと相手ターンでもサーチができる。
状況に応じて魔法・罠をサーチして展開をサポートする【百鬼羅刹】デッキの潤滑油だが、《天上天下百鬼羅刹》と《百鬼羅刹大収監》の登場により初動としての価値がさらに高まった。
- 百鬼羅刹 爆音クラッタ
効果モンスター
星3/
炎属性/
獣戦士族/攻1500/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合、「百鬼羅刹 爆音クラッタ」以外の自分の墓地の「ゴブリン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、相手メインフェイズに発動できる。
フィールドのX素材を1つ取り除き、このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
星を模したゴーグルを身に着けたドレッドヘアーっぽい髪型のゴブリン。メンバーの中では1人だけ肥満体っぽい体型で嘴っぽい形状の口を持つ。
乗り物はスピーカーをやたらと付けた鳥っぽい魔獣。
特殊召喚可能条件は相手メインフェイズ+墓地。
相手メインフェイズに発動できるため、X素材さえあれば相手ターンでも展開可能な奇襲性が売り。
逆に自分ターンでは使えないため、自分のターンに出したい場合は《百鬼羅刹大参上》などを経由する必要がある。
《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》と組み合わせれば相手ターンでも邪魔な相手のモンスターをX素材にして除去するという間接的な妨害もこなす。
固有効果は召喚時に墓地から自分以外のゴブリンモンスターの蘇生。
この効果のお陰で墓地さえ肥えていれば《百鬼羅刹 爆音クラッタ》が出るだけで相手ターン中にゴブリンモンスターが最低2体並ぶ。
また、ゴブリンモンスターなら何でも蘇生できてかつ効果も無効にしない、そしてゴブリンXは自身の素材が空でも動けるので、別の素材にして墓地へ落とした《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》を直接妨害役として立たせることもできる。
- 百鬼羅刹 神速ブーン
効果モンスター
星3/
風属性/戦士族/攻1300/守 0
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
フィールドのX素材を1つ取り除き、このカードを特殊召喚する。
この効果の発動後、次のターンの終了時まで自分は「百鬼羅刹 神速ブーン」を特殊召喚できない。
マフラーを靡かせライダージャケットと稲妻を模したヘルメットを被ったゴブリン。乗り物は
虎っぽい魔獣。
特殊召喚可能条件は自分・相手メインフェイズ+手札或いは墓地。
固有効果はないが、自分・相手のメインフェイズの両方、かつ手札でも墓地でも特殊召喚できるという柔軟性を持つ。
《百鬼羅刹 爆音クラッタ》と《百鬼羅刹 冷血ミアンダ》を組み合わせると下手をすれば
相手ターンにレベル3が3~4体並ぶので、そこから《百鬼羅刹大暴走》や《
I:Pマスカレーナ》等のカードで相手ターン中でのX召喚やL召喚を実行できる。
ただし展開後は次のターンまでこのカードを特殊召喚できなくなるので、自分ターンで使うか相手ターンで使うか、そして2枚目が腐りやすいので何枚採用するかの吟味は重要。
何気に風属性なので、《SRタケトンボーグ》をデッキに入れている場合は《SRタケトンボーグ》の特殊召喚のトリガーにもなれる。
- 百鬼羅刹 冷血ミアンダ
効果モンスター
星3/
水属性/
悪魔族/攻1400/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
手札から「百鬼羅刹 冷血ミアンダ」以外の「ゴブリン」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。
フィールドのX素材を1つ取り除き、このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
サラシを胸に巻いたチューブトップと黒革のミニスカ+網タイツ+ハイヒール+特攻服っぽい白い革ジャンが妖艶な百鬼羅刹軍団の紅一点。
乗り物はコブラっぽい魔獣。
特殊召喚可能条件は自分メインフェイズ+墓地。
固有効果は同名カード以外のゴブリンモンスターの手札から特殊召喚。レベル制限がないので《天上天下百鬼羅刹》も特殊召喚できる。
下級の中では唯一X素材を取り除かなくても下級百鬼羅刹モンスターを特殊召喚できる点から、手札に百鬼羅刹がダブついた時にはこのカードがあるかないかで天と地ほどの差がある。
使えるタイミングは自分メインフェイズなので、わかりやすく展開に貢献する。
特殊召喚からでも固有効果を使えるため、自身の効果や《百鬼羅刹 爆音クラッタ》で特殊召喚してから大量展開も期待できる。
本デッキにおいて手札に百鬼羅刹を抱えている状態は通常あまり望ましくないが、無いとこのカードから特殊召喚できなくなるので意識しておく必要もある。
ただし《百鬼羅刹 冷血ミアンダ》本人は墓地にいないと特殊召喚できないため、召喚権を使いたくない場合は《天上天下百鬼羅刹》や《百鬼羅刹大収監》を経由する必要がある。
またレベル3の悪魔族なので《魔界発現世行きデスガイド》の効果にも対応し、召喚からランク3エクシーズに繋げたうえでこのカードをX素材として墓地へ送って次の展開に繋げられる。
上級モンスター
- 天上天下百鬼羅刹
効果モンスター
星6/
闇属性/悪魔族/攻2400/守 0
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスターが、存在しない場合または「ゴブリン」モンスターのみの場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の「ゴブリン」モンスター1体を特殊召喚する。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドの「ゴブリン」Xモンスター1体のX素材とする。
「RAGE OF THE ABYSS」で登場した遊戯王のゴブリン達の中では初のレベル6モンスター。
ビジュアルは爆発する監獄を背に族の旗を振りかざして突撃する百鬼羅刹達。収監された監獄で暴れて脱獄したシーンだろうか。
(1)の効果は特定条件下で自身の召喚のリリースをなくせる効果。
召喚権こそ使うが、(2)の効果と合わせて初動で使えることの価値が高い。
後者の条件を満たす状況=展開できている状態では下級百鬼羅刹は大体特殊召喚で展開できるため、いずれにせよ腐りにくい。
(2)は下級ゴブリンをデッキからリクルートする効果。
(1)と合わせてこのカード1枚だけで2体並べることができる、単純だが【百鬼羅刹】デッキにとっては唯一無二の存在。
例えば手札に百鬼羅刹カードがサーチの《百鬼羅刹大参上》しかない時、下級だけだと何をサーチしたところで手詰まりだったのがこのカードで解決できるようになった。
とはいえレベルは合わないのだが、《百鬼羅刹 特攻ダグ》をリクルート、そこから《百鬼羅刹大集会》を利用すればランク3・6・9のX召喚を狙うことができるため問題ない。
「レベル4以下」で他のゴブリンも呼ぶことができ、敢えて《
スクラップ・ゴブリン》を呼べばレベル9シンクロモンスターも呼ぶことができ柔軟性が高い。
(3)はゴブリンXモンスターがいる時限定で、墓地送りにされるとフィールドのカードをX素材化する効果。
リクルートしてきて一緒に素材になってそこから更に強力な汎用除去をしてくるので当然強い。
このカード自体をX素材にすれば、他の百鬼羅刹カードのX素材を取り除く効果と合わせてフリーチェーン除去のように使える。
Xモンスター
現在あるのはランク3とランク6のみ。
全員素材指定がレベルのみなので、ゴブリンモンスター以外でも気軽にX召喚できる汎用性がある。
- 百鬼羅刹巨魁ガボンガ
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/
光属性/獣戦士族/攻2100/守 0
レベル3モンスター×2
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがX召喚した場合に発動できる。
デッキから「ゴブリン」モンスター1体を手札に加える。
(2):フィールドのX素材が取り除かれた場合、フィールドの他の表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードのX素材とする。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。
デッキから「ゴブリン」モンスター1体をこのカードのX素材とする。
我等が
百鬼羅刹軍団の首魁。乗り物は
ライオンっぽい魔獣。
見た目は黒い革ジャンを羽織った青い炎のような髪を棚引かせる巨漢のゴブリン。《百鬼羅刹大収監》の様子を見る限り仲間からの人望は厚いことが伺える。
(1)の効果はX召喚成功時のゴブリンモンスターサーチ。
レベル指定がないので場と手札の状況に応じて臨機応変に対応でき、百鬼羅刹モンスターを呼べば《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》自身の素材を利用して確実に展開を伸ばせる。
例えば簡単な例だと
※先攻時の展開例
- 適当なレベル3×2を素材に《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》召喚
- 《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》の効果で《百鬼羅刹 特攻ダグ》サーチ
- 《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》のX素材(1つ目)を取り除いて《百鬼羅刹 特攻ダグ》特殊召喚
- 召喚時の《百鬼羅刹 特攻ダグ》の(2)の効果で《百鬼羅刹大参上》サーチ
- 《百鬼羅刹大参上》の(1)の効果で下級百鬼羅刹モンスターをサーチし《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》のX素材(2つ目)を取り除いて特殊召喚。
- 場にX素材0の《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》、《百鬼羅刹 特攻ダグ》、任意の下級百鬼羅刹モンスター1体
が並ぶ。
後攻ならば(2)の効果を連動させられるので、相手のモンスターを吸収しつつサーチできるため下級百鬼羅刹モンスターの展開のためのリソースが増す。
《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》のX素材や開始の手札次第では更に展開が伸び、《百鬼羅刹 特攻ダグ》でサーチするカードの選択も変わって来る。
ここから自由にランク3のX展開やL召喚などEXデッキの中身に応じて様々な展開を狙っていける自由度もこのデッキの強みである。この効果のお陰で出張要員としても働ける。
こちらもゴブリンモンスター全体のサーチができるので【百鬼羅刹】以外のゴブリンも手札に呼べ、百鬼羅刹モンスターではなくサーチした該当のゴブリンを場に出すというパターンも考えられる。
(2)の効果はX素材が取り除かれることをトリガーとした《
No.101 S・H・Ark Knight》のようにモンスターを自身のX素材として吸収するコントロール奪取による除去能力。
その厄介さは《S・H・Ark Knight》の項目を参照してもらうとして、発動のトリガーは
自分・相手のX素材を問わないため、自分の他のXモンスターが素材を使ったらそのついでに連動して除去ができる。
《百鬼羅刹 爆音クラッタ》と《百鬼羅刹 神速ブーン》を組み合わせれば相手ターンでも展開しつつ邪魔なモンスターを破壊せず除去する真似も可能。
(3)の効果はエンドフェイズ時にデッキから「ゴブリン」モンスターを素材として補充する能力。
仮に百鬼羅刹モンスター展開で最終的にX素材を使い切ったとしても、最低1つはX素材を確実に確保してターンを回せるため地味にありがたい。
相手ターンで動くための《百鬼羅刹 爆音クラッタ》と《百鬼羅刹 神速ブーン》をサーチできなかった時に確保できる(落とす方法も必要だが)のも有益。
【百鬼羅刹】のメインエンジン兼メイン除去であり、兎にも角にも彼がいなくては百鬼羅刹は始まらない。
素材が完全汎用なので、どんなカードからX召喚しても前述の動きに繋げられる点が強い。
ランク3なこともありメインエンジン兼主力にしては攻撃力が心もとないが、《百鬼羅刹大集会》を張れば《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》1体だけでも攻撃力が2400になるので補強は容易。
ただしガボンガ自身は能動的にX素材を落とす手段を持っていないので、X素材を落とすには他の百鬼羅刹モンスターやゴブリンライダー魔法・罠カードの効果を借りる必要がある。
- 百鬼羅刹の大饕獣
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/闇属性/悪魔族/攻2700/守 0
レベル6モンスター×2体以上
このカード名の(3)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに1度、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
フィールドのX素材を2つ取り除き、対象のカードをこのカードのX素材とする。
(2):自分フィールドのモンスターが効果で破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。
(3):このカードが墓地に存在する場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、自分の墓地の「ゴブリン」モンスター1体をこのカードのX素材にできる。
鬼めいた四ツ目の怪獣の如き化け物。
設定によると捕まえたはいいが狂暴すぎて誰も手が付けられず、埠頭の倉庫に封印されていた魔獣だとか。
さらに《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》の持つ「罪宝アイトーン」を飲み込んでおり、強大な魔力を持っている。
(1)の効果はフリーチェーンで素材を2つ取り除いて場の魔法・罠カードを自身の素材にする疑似除去。
【百鬼羅刹】では貴重な魔法・罠への干渉手段。素材2つとコストは重いが差し引き1つになる点も加味すればそこまで気にならない。
モンスターへのそれほどは重要視されづらいが、破壊耐性や墓地効果を(最終的には墓地へ送られてしまうが)防げるX素材化の除去である点はやはり優秀。
(2)の効果はフィールドのモンスターが効果で破壊されるとき、身代わりで自分のX素材を取り除く効果破壊耐性付与効果。
《
ブラック・ホール》などの全体破壊系の除去を防ぐことができ、《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》が場に居れば味方を守りつつ相手のモンスターをX素材にして除去するコンボができる。
ただし破壊以外の除去は防げないので過信は禁物。
(3)は条件・発動前後の制約なしの自己再生と墓地のゴブリンを自身のX素材にできる効果。
ただし回数にはデュエル中一度きりの重い制約があるが、【百鬼羅刹】デッキならば簡単に効果破壊耐性持ちの2700打点を墓地から蘇生できるのが強み。
ゴブリンモンスターをX素材として回収する能力は任意なのでX素材無しで蘇生することもできるが、その場合は事実上のバニラになってしまうのは弱点。
「ゴブリン」モンスターの中で最大の攻撃力を持つ【百鬼羅刹】のエースモンスター。《百鬼羅刹大集会》を使って出せば実質打点は3000になる。
反面ランク6なので《百鬼羅刹大集会》以外の手段で気軽には召喚し難かったが、後の《天上天下百鬼羅刹》の登場で召喚しやすくなった。
(1)(2)の効果は「ゴブリン」とは何も関係がない汎用効果なので、除去効果や効果破壊耐性付与目的でランク6デッキへの採用も見込める。
なお上記の設定からか百鬼羅刹の名前を持つもののルビが「ゴブリンライダー」ではないため、実は「ゴブリンライダー」カテゴリには属さない。まあ、このモンスターにはゴブリンがライドしてないのだから当然である。
とはいえ、2024年時点では「ゴブリンライダー」は魔法・罠カードを指定するものしかないため、「ゴブリンライダー」カテゴリに属さないことによるデメリットは現状ないが。
「ゴブリン」ではあるのでそちらのサポートは受けられる。
- 百鬼羅刹グリアーレ三傑
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/光属性/戦士族/攻1700/守 0
レベル3モンスター×2体以上
(1):フィールドのX素材が3つ以上の場合、自分の「ゴブリン」モンスターは直接攻撃できる。
(2):1ターンに1度、このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、モンスターが召喚・特殊召喚された場合、その内の1体を対象として発動できる。
フィールドのX素材を1つ取り除き、対象のモンスターの表示形式を変更する。
(3):1ターンに1度、相手のモンスターの攻撃宣言時に発動できる。
フィールドのX素材を1つ取り除き、その攻撃を無効にする。
「LEGACY OF DESTRUCTION」で登場した新規Xモンスター。
見た目は黒い革ジャンを羽織ったちっちゃい鼠みたいな3匹のゴブリン。乗り物は歳老いた陸亀っぽい魔獣。つまり「3ケツ」してる状態。
ガボンガの顔のイラストがプリントされた団扇がチャームポイント。
ザ・ヴァリュアブル・ブックEX4によると百鬼羅刹メンバーの実力者3人組らしいのだが、よりにもよって乗り物が亀なので移動は非常に遅く、戦場でその姿を見た者は誰もいないとか。
(1)の効果はフィールドにX素材が3つある時限定でゴブリンモンスターをダイレクトアタック可能にさせる効果。
全体のX素材の合算なので、他にXモンスターを横に並べている場合や相手もXデッキであれば条件は容易に満たせる。
そのため、一応2体以上指定だがわざわざこのモンスターを3体素材で出す必要はほぼない。
(2)の効果は素材を取り除いての表示形式変更。
相手の行動阻害に使えなくもないが、リンクモンスター相手には刺さらず、召喚された瞬間だけにしか使えないので使うタイミングも難しい。
(3)の効果は素材を取り除いての攻撃無効化。
こちらも相手の行動阻害に使えるが、別に耐性もない一モンスターでこれを使える場面がどれほどあるかは疑わしい。
総じて首領の《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》と《百鬼羅刹の大饕獣》が強烈過ぎる能力の反動なのか地味。
(1)の効果は有用なのでゴブリンモンスターを大量展開した上で《百鬼羅刹大集会》を利用すれば問答無用でリーサルを狙えるのはこのカードの強みとなる。
最悪、EXデッキの内容によっては「素材を抜けるだけ抜いてからこのカード本体は別の素材に使う」役としてお鉢が回ってこないこともない。
- 百鬼羅刹唯我独尊
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/闇属性/悪魔族/攻2500/守2000
レベル6モンスター×2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「ゴブリン」モンスターの数まで相手フィールドの表側表示モンスターを対象として発動できる。
自分フィールドのX素材を1つ取り除き、対象のモンスターをこのカードのX素材とする。
(2):相手ターンに、自分フィールドの「ゴブリン」Xモンスターの数まで相手フィールドのカードを対象として発動できる。
自分フィールドのX素材を3つ取り除き、対象のカードを墓地へ送る。
「SUPREME DARKNESS」で登場した新規エクシーズ。
荷台に乗るディアベルスターに鞭でしばかれながら戦車の如く爆走する《百鬼羅刹の大饕獣》というコミカルな1枚。
(1)の効果は自分フィールドのX素材を1つ取り除いて、自分ゴブリンXモンスターの数まで相手表側表示モンスターを自身のX素材にする効果。
ゴブリンXモンスターが大量に並んでいれば一気にまとめて素材に奪って除去ができる豪快な効果。
(2)の効果は相手ターン限定で自分フィールドのX素材を3つ取り除いての相手フィールドのカードの墓地送り。
消費素材こそ重いが、複数枚除去の可能性まであるフリーチェーン除去というのは強い利点。このカードもゴブリン扱いなので最低1枚は相手のカードを除去できる。
《百鬼羅刹の大饕獣》に次ぐ第2のランク6ゴブリン。
効果が強力だが他のゴブリンモンスターとは異なり相手側のX素材を取り除けないのは注意。
魔法カード
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから「ゴブリン」モンスター1体を手札に加える。
その後、以下の効果を適用できる。
●フィールドのX素材を1つ取り除き、手札からレベル4以下の「ゴブリン」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
フィールドのX素材を1つ取り除く。
その後、自分の墓地から「ゴブリン」モンスター1体を手札に加える事ができる。
闇夜に旗を掲げた高台の上でバックライトを背に受け決めポーズで構えるガボンガ、ダグ、クラッタ、ブーン、ミアンダ等百鬼羅刹軍団と、それを心底関わりたくなさげな顔で無視しようとするディアベルスターというシュールな1枚。あとディアベルスターの頭にしがみつくポプルスが可愛い
EX4によるとスネークアイ関連が一段落して一息ついたディアベルスターを百鬼羅刹達が襲撃しようとしている場面。
(1)の効果はデッキから下級ゴブリンモンスターのサーチ+X素材を取り除いての下級ゴブリンモンスターの召喚効果。
サーチと展開を纏めて担う【百鬼羅刹】デッキの大量展開を支える効果。
《百鬼羅刹 特攻ダグ》とサーチし合えることや、ダグをサーチしながら自力特殊召喚のあるダグはさていて別のゴブリンを特殊召喚ということもできるためかなり柔軟性がある。
《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》の効果と連動させれば除去と展開を一挙にこなせる。
状況次第では百鬼羅刹以外のゴブリンモンスターを呼び出すのもアリ。
【百鬼羅刹】以外では、デッキのメインエンジンとなる《メメント・ゴブリン》をサーチする為に【
メメント】が採用していることも多い。
(2)の効果はこのカードを除外することでX素材を取り除いて墓地からゴブリンモンスターをサルベージする効果。
墓地を対象にとらないため、素材になったゴブリンを抜いてそれをサルベージということも可能で扱いやすい。
百鬼羅刹は手札だとやや持て余しやすいところもあるが、有益なことには違いない。
こっちも《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》の(2)の効果と連動するので、ゴブリンモンスターを回収しつつ相手モンスターの除去というコンボが行える。
サルベージは任意なので《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》の妨害能力だけを目当てに発動する手もあり。
永続魔法
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「ゴブリン」モンスターの攻撃力は、自分フィールドの「ゴブリン」モンスターの数×300アップする。
(2):自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「ゴブリン」モンスター1体を召喚できる。
(3):自分フィールドの「ゴブリン」モンスター2体を対象とし、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●その内1体のレベルを、もう1体のレベルと同じにする。
●その2体のレベルは、それぞれ元々のレベルを合計したレベルになる。
「RAGE OF THE ABYSS」で新規が来るまでの貴重な展開札だった永続魔法。
イラストは酒場或いはアジトらしき場所で素顔の百鬼羅刹軍団が集まり、ディアベルスターを狙うことを提案している様子。ディアベルスターの顔を突っつくポプルスが可愛い
(1)の効果は自分フィールドのゴブリンの数だけゴブリン全員の攻撃力を300パンプアップさせる効果。
ゴブリンが2体並ぶだけでも攻撃力が各+600になり、基本攻撃力が低めな百鬼羅刹モンスターの打点を補強して総攻撃に繋げられる。
相手の妨害で展開を伸ばせない場合、X展開をせずゴブリン複数枚を横に並べて殴るだけでもそれなりに火力が出せ、仮に《百鬼羅刹大集会》がダブっても同時に並べれば強化値が倍加するので無駄にならないのもポイント。
(2)の効果は「ゴブリン」モンスター限定のシンプルな召喚権追加効果。
そこまで強い効果ではないものの、手札に特殊召喚できるレベル3モンスターや展開手段がおらず、下級百鬼羅刹だけがダブるという手札事故気味な状態でも無理矢理X召喚につなげられる。
(3)の効果はゴブリン2体のレベルをどちらかに合わせるか、その合計レベルに揃えるレベル調整効果。
採用するゴブリン次第になるが、これによりランク3だけでなくランク1・4・6・7・8・9のX召喚を狙え、(2)の効果と合わせればこれ1枚でX素材を2つ持つ《百鬼羅刹の大饕獣》をX召喚できる。
基本的にはランク6に繋げる手段に使うか、逆に《天上天下百鬼羅刹》のレベルを下げてランク3を出すのが専らの使い道。
なお《天上天下百鬼羅刹》が来るまではレベル6のゴブリンを場に揃える貴重な手段でもあった。
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
デッキから「ゴブリン」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
(2):自分か相手のモンスターの攻撃宣言時、墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「ゴブリン」XモンスターのX素材を任意の数だけ取り除いて発動できる。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、取り除いた数×1000ダウンする。
「RAGE OF THE ABYSS」で登場した新規速攻魔法。
イラストは牢獄に収監されたディアベルスターと鉄格子に縋って号泣する《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》、そしてそれを助け出す百鬼羅刹の仲間達。
(1)の効果は場のモンスターをリリースしてデッキからゴブリンモンスターを特殊召喚できるリクルート効果。
百鬼羅刹デッキ待望の1枚初動効果(適当なモンスターは必要だが)。効果を無効化せずリクルートするので《天上天下百鬼羅刹》を呼び出せば更に展開が続く。
デメリットである攻撃不可の制約も、基本的に素材にするだけなので実害はない。バトルフェイズ中の手数増加を防ぐためだけのものだと思われる。
(2)の効果はモンスターの攻撃宣言時にこのカードを墓地から除外して、「ゴブリン」Xモンスターから取り除いたX素材の数×1000という大幅な全体弱体化を相手に課す効果。
素材を一気に消費するというデメリットこそあるが、相手のターンでの戦闘破壊を回避したり自分のターンに一気にリーサルを決めるダメ押しの一手として強力。
変わった点では「任意の自分モンスターをフリーチェーンでリリースできる」点を活かし、【
メメント】等の「ゴブリン」を擁するテーマがサクリファイス・エスケープ目的で採用している。
罠カード
永続罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
自分フィールドの「ゴブリン」モンスターのみを素材としてX召喚を行う。
(2):自分フィールドに「ゴブリン」Xモンスターが存在する場合、フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
フィールドのX素材を1つ取り除き、対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
イラストは制御できなくなったのか爆炎を背に大暴れする《百鬼羅刹の大饕獣》とそれに困り果てている様子の《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》。
(1)の効果はお互いのメインフェイズでゴブリンモンスターのみを用いてのX召喚を行うフリーチェーン効果。
百鬼羅刹デッキはX素材さえあれば相手ターンでも展開できるので、相手ターンでもランク3を立てて妨害などに充てることができる。
(2)の効果はゴブリンXモンスターの素材を取り除いて相手のモンスター効果を無効化する妨害効果。
こちらもフリーチェーンで発動でき、《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》とのコンボで相手のモンスター効果を無効にしつつX素材として吸収できる。
どちらもそれぞれの形で妨害に繋がるが、どちらかしか使えないのがネック。
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。
「ゴブリン」Xモンスター1体を、対象の自分のXモンスターの上に重ねてX召喚扱いでEXデッキから特殊召喚し、このカードをそのX素材とする。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「ゴブリン」Xモンスター1体と自分か相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
対象の墓地のカードをフィールドのモンスターのX素材とする。
「LEGACY OF DESTRUCTION」で登場した通常罠。
イラストは《蛇眼の大炎魔》に押し潰される百鬼羅刹達。
(1)の効果は自分のXモンスターの上に「ゴブリン」XモンスターをX召喚扱いで重ねる効果。
《天上天下百鬼羅刹》が無かった頃の《百鬼羅刹の大饕獣》をX召喚できる手段の1つで、このカードも素材になるので最低でも素材を2つ持つ「ゴブリン」Xモンスターを呼び出せる。
Xモンスターへの単体除去をかわす手段として潜ませておくのもよい。
(2)の効果はこのカードを墓地から除外していずれかの墓地のカード1枚を「ゴブリン」XモンスターのX素材とする効果。
フリーチェーンで相手の墓地リソースを削ることが可能で、他にも自分の墓地カードが《墓穴の指名者》等に狙われた場合に回避するという応用もできる。
こちらは1ターンに両方使えるため、(1)から素材を消費して(2)に繋ぐことができる。
ただ、(2)を使いたいのに先に(1)が使えない……という事態はわりと想定される。
重畳とは「物が幾重にも折り重なっている状態」のこと。
イラストが押し潰されているものだったり、エクシーズ素材を重ねるこのカードにピッタリの名前である。
永続罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの「ゴブリン」モンスター1体と相手フィールドのモンスター1体、または自分の墓地の「ゴブリン」モンスター1体と相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスター2体を除外する。
(2):魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送り、自分の除外状態の「ゴブリン」モンスター5体を対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのモンスターを特殊召喚する。
「RAGE OF THE ABYSS」で登場した新規罠。
イラストは監獄に乱入してきたのか出現した《
飢渇聖徒エリュシクトーン》を前にする《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》と同じく牢獄に乗り込んできた
百鬼羅刹の面々、そしてそれを遠目に何とも言えない表情のディアベルスター。
(1)は自分のゴブリンモンスターと相手のモンスターの2枚を除外する効果で、フィールドか墓地かのどちらかを選ぶ必要がある。
フリーチェーンでの1:1交換であるが、(2)の効果で最終的にリソースを一気に戻して大量展開に繋げられる。
ただし(2)の効果を発揮するにはかなりラグがあるので効果自体は浪漫寄り。
相性のいいカード
百鬼羅刹にとって
最も大事なのは「X素材=Xモンスターが存在すること」であり、それは別にテーマ内のXモンスターでなくともよい。
そのため、自然と汎用ランク3も多数採用することになる。
制圧・妨害要員の《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー》や《
No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》、
制圧役とフィニッシャー役を兼務できる《亜種羅王》、
【百鬼羅刹】が苦手とする魔法・罠の除去を可能にする《
幻影騎士団ブレイクソード》や《
超量機獣グランパルス》、
などランク3モンスター自体が数も多いので必然的に選択肢は広い。
初期は《百鬼羅刹大集会》を用いなければならなかったので汎用ランク3と違って出しやすいわけではないが、レベル6である《天上天下百鬼羅刹》が登場したおかげで一気に召喚のハードルが下がった。
高ランクなだけあって打点・妨害力共にランク3Xよりも強力な効果を有するのが特徴。ただしEXデッキ枠がカツカツになりやすい関係から積極的に採用できるかは構築次第。
汎用性の高い《交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン》や《エヴォルカイザー・ラーズ》が筆頭だろうか。
Xモンスターの上に重ねてX召喚を行うテーマ群。
【百鬼羅刹】は能動的にX素材を取り除いて展開できるので、ガンガン横展開しながら1ターンで最終形態である《FA-ダーク・ナイト・ランサー》へと簡単に到達することができる。
《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》の効果を封じられ展開を止められた際のリカバリーとしても役立つのもポイント。
相手ターン中でもレベル3を複数体並べられるので《フル・アーマード・エクシーズ》の(1)の効果も無理なく利用でき、【百鬼羅刹】テーマ単体では不足気味の打点・妨害力も補えるなど相性抜群。
EX枠ならば《エクシーズ・アーマー・トルピード》、《エクシーズ・アーマー・フォートレス》、《FA-ダーク・ナイト・ランサー》の3枚は鉄板。ただし大量に入れると相応にEXデッキを圧迫する。
あと、主旨に反するが汎用ランク3として《エクシーズ・アーマー・トルピード》だけ入れることも考えられる。
1体の十二獣モンスターの上にドンドンXモンスターを重ねていくテーマなので【百鬼羅刹】の大量展開に必須なX素材を安定補給できる。
《十二獣ドランシア》まで立てれば【百鬼羅刹】の苦手な魔法・罠の除去も担えるが、反面メインデッキ側の十二獣はレベル4テーマなのでレベル3主体の百鬼羅刹とは嚙み合わせが悪いので何らかのサーチ手段が必須。
複数前提なのでEXデッキを圧迫するのもネック。
12期を代表する出張テーマ。
スムーズにレベル6モンスターを2体並べられるため、【百鬼羅刹】魔法・罠に頼らず《百鬼羅刹の大饕獣》や《百鬼羅刹唯我独尊》を正規召喚できるというシナジーを持つ。
【百鬼羅刹】だけでは対処しづらい魔法・罠への対処も賄えたり、【百鬼羅刹】の展開に対する妨害への囮としても利用できる。
メインデッキ
ランク3デッキ定番の出張セット。
X素材がないと特殊召喚できない下級百鬼羅刹モンスターの代わりに召喚権を使わず《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》を簡単に召喚できるため、初動として非常に小回りが利く。
ベイゴマックス&タケトンボーグ同様ランク3を気軽に呼びやすい出張セット。
一緒に《Jo-P.U.N.K.Mme.スパイダー》をデッキに入れていればP.U.N.K.罠カードも同時にサーチしセットできるので、展開ついでに妨害を1手増やせる。
【
未界域】のレベル3モンスター達。
こちらも召喚権を使わず展開できるレベル3モンスターで、運が良ければ連続召喚でランク3まで繋げられる。
【百鬼羅刹】は墓地で効果を発揮するモンスターが多いので、効果で手札から墓地に落とされてもどちらかというとメリットになりやすい。
場にレベル3モンスターがいれば手札から特殊召喚できるレベル3
サイキック達。
レベル3を多用するテーマなのでスムーズにレベル3を2体立ててX召喚に繋げられる。
《緊急テレポート》を入れた場合のリクルート先の嵩増しにも有用。
召喚するだけで手札・デッキからレベル3悪魔族を効果を無効にしてリクルートできるバスガイド。
貴重な召喚権こそ使うが《百鬼羅刹 冷血ミアンダ》が対応しているためリクルート先に困らない。
前述のように、リクルートして《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》を召喚、サーチした百鬼羅刹の効果で《百鬼羅刹 冷血ミアンダ》を墓地に落とせば大量展開に繋げられる。
また、悪魔族2体が並べられるので《
DDD磐石王ダリウス》→《DDD赦俿王デス・マキナ》の出張セットが採用できるようになる。
魔法・罠カード
レベル3サイキック族を手札・デッキから呼ぶ速攻魔法。
初動強化として採用に値する。
前述のように《サイコウィールダー》《サイコトラッカー》を入れれば腐らず、また《
幽鬼うさぎ》を入れれば妨害札を立てる応用も可能。
P.U.N.K.ギミックを採用している場合はリクルートからでも効果を使える《No-P.U.N.K. セアミン》が出せるためより有用。
自分のXモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手モンスターをX素材として吸収する効果を持つ速攻魔法。
万能とは言えないが大量展開の起点となるカードは攻撃力が低い場合が多く、展開用のX素材を補充しながら相手の展開を妨害する手段になる。
自分フィールドのモンスターと同レベルのモンスターを手札・墓地から特殊召喚するか、対象とした自分のXモンスターのX素材を手札に加える効果を選べる永続魔法。
【百鬼羅刹】に重要なのは前者。
初動に不安があるこのデッキにおいては、最悪
先攻で手札のモンスターが《灰流うらら》2枚とかでも無理やり展開できるのが有用。軸がレベル3かつ《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》の素材が緩い影響も大きい。
動ける状況なら蘇生でしっかりアドを取りつつ展開を加速できるし、モンスターが完全に枯れていない限りはどんな時でも腐らない。
Xモンスターしか召喚できない縛りが課せられるが、このデッキはX召喚主体なので大きな痛手にはならない。
その他EXデッキ
「十二獣とは噛み合わせが悪い」という上記の問題を解決できるランク3戦士族Xモンスター。
効果で即十二獣モンスターを呼び出して【十二獣】の展開に繋げ、【百鬼羅刹】の展開のためのX素材を補充可能。他のレベル4モンスターを採用してそのエンジンにするという手もアリ。
ただしレベルが合わないため百鬼羅刹モンスターは召喚できず、十二獣等を呼ぶ以外の目的では【百鬼羅刹】デッキでは相性イマイチなのが弱点。当然ながらEXデッキ枠をさらに圧迫する。
仕事を終えたらさっさとアーマード・エクシーズやリンクモンスター等の素材に変換する方が無難か。
ご存じ
遊馬自身の
ナンバーズと、OCGで追加されたその進化形態。
後者はモンスター効果を無効化し
コントロールを奪う強力な効果を持つ。
非ナンバーズのランク3Xモンスターを手軽に複数展開できるため、妨害役を担うフィニッシャーの候補として挙げられる。
ただ、中核である《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》は素材を使い切ろうが強いので下手に素材にするのは惜しい。素材にしたうえで相手ターンに《百鬼羅刹 爆音クラッタ》で蘇生する選択肢も含めて、展開過程で何を出して素材にするかはよく考える必要がある。
出す過程で素材が溜まるのも嬉しいが、素材を抜きすぎると複数回使える場面になった時に勿体ないので悩みどころ。
いつものX主体テーマの決戦兵器。
全体除去、特に魔法・罠除去ができる価値が高く、全体的にステータスは低めなので手軽に出せる3000打点として優秀。
X素材が1つだけの状況でも下級百鬼羅刹軍団の展開サポートができるという他のテーマにはない利点があり、除去が出来ずとも仕事ができる。
アーゼウスの対を成す決戦兵器2号。
普通に使うだけでなく、展開さえ終えていれば《百鬼羅刹大暴走》の効果で相手ターンに召喚して相手の行動を封じる妨害を敷ける。
お互いの攻撃力3000以上のモンスターの効果を封じる扱いづらいスキドレ効果も、百鬼羅刹モンスターは軒並み攻撃力3000未満なのであまり気にしなくて良いのも利点。
相手ターン中にL召喚を行える汎用リンク2。
相手ターン中に下級を展開するギミックを持っているが、その後の行動は他のカード次第になってしまうため、このカードから《
召命の神弓-アポロウーサ》等に繋ぐルートもあると嬉しい。
前述の《オーバーレイ・ネットワーク》でも使わない限りこのカードの運用を妨げるような制約は特にないので、EXデッキの圧迫以外は気軽に採用できる。
追記修正は大集会して大参上して大暴走してからお願いします。
- 未発売カードの「唯我独尊」を紹介する文があったので、念のためコメントアウトしました。 -- 名無しさん (2024-10-21 00:11:37)
- ↑未発売だったことを見落としていました。申し訳ないです。 -- 名無しさん (2024-10-21 00:15:39)
- ↑&↑2 禁止されてるのは情報公開から一週間未満の記述じゃないの?未発売でも公式の情報公開から1週間過ぎていればOKだと思ってたが -- 名無しさん (2024-10-21 01:59:51)
- ストラクチャーズの護武副店長が使うのはいつになるのか -- 名無しさん (2024-10-21 02:15:10)
- エクシーズが1体でもあればワラワラ湧いてくるけどテーマ内では1からエクシーズを用意するのが難しいと言うある種チグハグなテーマ。まぁランク3ギミックは優秀なの多いから気にならないし、エクシーズテーマが環境に出てくると相手のX素材を使ってやりたい放題できるけど -- 名無しさん (2024-10-21 05:43:59)
- マテリアクトル新規と合わせるといけるんじゃないかと考えることがある -- 名無しさん (2024-10-21 08:49:58)
- テキストの名称指定が「百鬼羅刹」じゃなくて「ゴブリンライダー」だし、「百鬼羅刹」でゴブリンライダーって読まないのもいるからこのページ名も「ゴブリンライダー(遊戯王OCG)」の方が良くない? 近いのだとトライブリゲードみたいな感じ -- 名無しさん (2024-10-21 09:15:54)
- シリアス・重めな罪宝ストーリーの数少ない清涼剤。ディアベルスターとのやり取りもっと見たい -- 名無しさん (2024-10-21 11:01:39)
- 対象を取るとはいえエクシーズ素材化での除去はやっぱ強いなってなる。あとMDだとベイゴマ3枚がほんとありがたい -- 名無しさん (2024-10-21 11:49:20)
- ↑2項目を立てた者ですがそっちの方が良いですかね。自分としては項目名変更でも問題ありません。 -- 名無しさん (2024-10-21 13:17:28)
- MDの実装タイミング可哀想 エクシーズフェスの後かつ現在のフェスではエクシーズ出禁 -- 名無しさん (2024-10-21 18:03:16)
- エクシーズフェスでもエクシーズメタみたいな性能してるし危うそうな気がするんだよなぁ -- 名無しさん (2024-10-21 19:43:58)
- 今回みたいな同勢力とはマッチしづらい時なら使えても問題ないけど、エクシーズフェスは結構微妙だよなぁ -- 名無しさん (2024-10-22 09:01:22)
- ライゼオルが来ることを見越してたかのようなヤツら。デュオドライブもバグースカも何も出来なくなるメタっぷり -- 名無しさん (2024-10-22 23:20:36)
- デュオドライブは自身の効果でX素材補充できるしバグースカもX召喚成立すれば素材奪っても効果は残るし、意味がないとは言わないけど言うほどのメタでもないんじゃね -- 名無しさん (2024-11-06 08:46:35)
- 愛すべきバカたち -- 名無しさん (2025-01-06 15:09:59)
- アナーキーなゴブリン暴走族ってあたりのウォーハンマー40kのオルクっぽい味がする -- 名無しさん (2025-04-06 20:20:48)
最終更新:2025年04月09日 23:54