マスキッパ

登録日:2012/07/23(月) 19:11:00
更新日:2025/03/09 Sun 13:38:33
所要時間:約 6 分で読めます





マスキッパとはポケットモンスターシリーズにダイヤモンド・パールより登場するポケモン

◆データ


全国図鑑No.455
分類:むしとりポケモン
英語名:Canevine
高さ:1.4m
重さ:27.0kg
タマゴグループ:植物
性別比率:♂50♀50

タイプ:くさ
特性:ふゆう(じめんタイプの技と「まきびし」「どくびし」「ねばねばネット」「特性:ありじごく」「各種フィールド」が無効)

種族値
HP:74
攻撃:100
防御:72
特攻:90
特防:72
素早さ:46
合計:454

努力値:攻撃+2

弱点:ほのお/ひこう/むし/どく
半減:くさ/みず/でんき
無効:じめん ※特性の効果


◆概要


比較的多めの弱点・攻撃寄りの種族値・低い素早さとかなり独特さが目立つ。


蠅取り草がモチーフ………なのだが、タイプの相性上むしタイプに弱い
だが、そのギャップとファニーな外見、くさタイプとしてはシュールな特性も相まって一部に根強いファンも存在するポケモンである。

似たようなポケモンであるウツボットも、初代のみむしが4倍弱点だった。


湿地帯に生える木の枝に触手を巻き付けて獲物を待ち伏せする。
甘い香りで獲物をおびき寄せ、近づいてきた獲物を一口で丸呑みすると、丸一日かけてじわじわと消化していく。

◆ゲームでのマスキッパ


攻撃・特攻がやや高めだが、耐久は並で鈍足。
特に素早さは50族に追いつかずカバルドンより1遅いと言う鈍足方面でも微妙に困った数値。
ハッキリ言うと配分はかなり劣悪。

特性は「ふゆう」。同特性の例に漏れず、他の特性も夢特性もなし。
しかし、単くさであるマスキッパは元がじめん半減であるため、全く不要と言うわけでもないが微妙に勿体ない。
第7世代ではこのせいでフィールドの恩恵を受けられないため尚のこと悪目立ちする形に…

物理技は「パワーウィップ」「タネマシンガン」から選択。教え技がある時は「タネばくだん」も。
サブウェポンとしては「はたきおとす」「かみくだく」「しっぺがえし」等のあく技が揃うが、残りはノーマル技程度とどうにも貧相。
食虫植物だけあって「むしくい」もちゃんと覚える。残念ながら、BDSPでは没収される憂き目に遭ってしまったが……。

特殊型では一致技として「エナジーボール」「ギガドレイン」。
サブウェポンはフェアリーに有効な「ヘドロばくだん」があるが、後は悉くノーマル技。
めざめるパワー」のタイプは炎・岩・氷あたりから選択したい。

くさタイプらしく変化技は豊富。
「ねむりごな」「こうごうせい」「やどりぎのタネ」「なやみのタネ」「いかりのこな」「せいちょう」「ねをはる」など。
「たくわえる」「のみこむ」「はきだす」の三点セットも習得可能。

しかし、問題は似たような両刀型くさタイプにモジャンボが存在するという事。
一応、マスキッパの方が特防は高いのだがHPに差をつけられすぎているため言う程の差はなく、
モジャンボは「じしん」や「いわなだれ」「きあいだま」など相性補完に優れた技を多く覚える強みを持つ。
特性もこちらは「ふゆう」単一に対してあちらは「ようりょくそ」「リーフガード」「さいせいりょく」……

一応差別化点としては、「いえき」「たくわえる」「むしくい」「かみくだく」等。
……正直かなり苦しい。

まとめると、「タイプが不遇なくさ単」「種族値の配分も悪い」「特性の恩恵も少ない」「同タイプとの差別化要素も少ない」とかなり不遇。
「よほどスペックが高くないと活躍は難しい」とされるくさ単の中でも、特に採用理由を見出しづらい。

敢えて言えばさかさバトルでなら「ふゆう」も弱点になるじめんを無効化する特性として活用できる上、一致くさ技で7タイプに弱点をつけるようになる。
それでも種族値の貧弱さを補えるほどではなく強いとは言えないが。


上述の通り長らくモジャンボの後塵を拝している状態が続いており、マスキッパ特有の強化は全くなされていない
差別化要素がいつまで経っても増えないのである。それどころか「むしくい」没収のせいでむしろ減っている。
火力が出せる技が「パワーウィップ」一本のせいで、火力面のインフレにもついてこれなくなっているのが地味につらい。
加えて第8世代以降ではリストラの荒波に呑まれる形で本編での登場を2世代連続で逃してしまっており、対戦の世界で活躍するどころか参加すらできない状態が続いてしまっている……
BDSP?「むしくい」どころか「はたきおとす」まで没収されている環境で戦うのはなかなか……
競合たるモジャンボも第9世代で未登場に。各地方の土地柄(植生?)を含め、草タイプのポジション獲得の熾烈さを感じさせる変化とも言えるか。


ちなみにタイプの都合上、永沢ことマッギョに強い。
マスキッパより一回り遅いので、安全に攻撃をすることができる。
マッギョの特性の大半が「せいでんき」なので、接触攻撃をしなければやられることはないだろう。
問題はマッギョの「めざめるパワー」であるが、めざ草である可能性も十分ありうるので、うまくいけば一方的にばしばし攻撃できる。
特性のおかげで一撃必殺技の「じわれ」が無効なのも地味に嬉しい。
マッギョ自体がマイナーなのでなんとも言えないところではあるのだが。



◆アニメでのマスキッパ



ロケット団コジロウが幼い頃、ノモセの大湿原で弱っていた所を捕獲された。
DP編シンオウの別荘に行った際にモンスターボールを見つけられ、以後彼の手持ちとして加わる。

随分長い間モンスターボールの中に放置されていたのにもかかわらず、コジロウの事が大好き。登場の度に愛情表現として噛みつくのは最早お約束。

いわゆる過去のウツボットやサボネア、後のヒドイデと同様のポジション。……コジロウには草ポケモンを魅了するフェロモンでも出ているのだろうか?


ロケット団の中では地味に愛されているらしく、彼らがよく気球で移動する際に浮力源として使われていたりも。

使用技はかみつく、しめつける、タネマシンガン、つるのムチ。


ポケスペでのマスキッパ


一行がノモセの大湿原で捕獲に挑む前、ダイヤが見ていた双眼鏡の先にいた。
その後、湿原でぬかるみにはまって動けない一行に襲いかかったが、撃退された。


◆ポケモンレンジャーでのマスキッパ


普段は植物に擬態しており、近くを通りかかると突撃してくる。
フヨフヨ浮いている姿はどことなく宇宙人っぽくて不思議。


ポケモン+ノブナガの野望でのマスキッパ


強い。なかなか強い

特性「ふゆう」により、地形による縛りがほとんど無い縦横無尽の機動力、
前方横3マスという広範囲をカバーできるつるのムチ、
無進化なのでステータスもそこそこ高く、非常に使いやすい。
下手な炎ポケは普通に殴り殺す事すらある。

マゴイチのイメージが強いが、残念ながらベストリンクではない(マゴイチのベストはジュプトルとジュカイン)。


Pokémon LEGENDS アルセウスでのマスキッパ


紅蓮の湿地に生息。林や沼地など、広域に渡ってみかけることができる。
主人公をみつけると好戦的になることもあるが、かなり近づいてもこちらに気が付かないことが多いため、背後を取るなり遠くからボールを投げることで簡単にゲットできる。
序盤に出てくる草タイプの中では火力を出せるほう。戦う際には、一撃で倒せないとすいとるで執拗に粘ってくる嫌な敵。
単体ならばともかく、他のポケモンに便乗して参戦してきた場合、早めに倒しておかないとこちらの体力を一気に削られる恐れがある。

紅蓮の湿地ではじめん・ノーマルタイプのガチグマとのイベント戦闘があるため、即戦力になるかもしれない。
なお、本タイトルにもやっぱりモジャンボも参戦している。



追記・修正はマスキッパの気球に乗ったことのある人にお願いします。

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最終更新:2025年03月09日 13:38