アステリオン(Asterion)
解説
- シンプルな機体構造だが「ブレイドモード」「シューティングモード」「アックスモード」の3段階に変形が可能で、長・中・近接戦闘までこなせる。また、調整が比較的簡易でリリィごとのカスタマイズも現場レベルで可能な点も評価が高いところである(*5)。またアステリオンには非常に多くのカスタムパーツが開発されていて各地のガーデンで愛用者がいる。(*6)
- ブレイドモード:広範囲への攻撃と刺突攻撃に優れたモード。魔力の伝導率が高く、百合ヶ丘の生徒などでもカスタマイズして使用することもある。エラーは少ないが剛性は低く、テクニック重視の扱いが要求される。
- シューティングモード:射撃性能に多くの比重を割いて設計されているアステリオンの自慢のモード。射撃する弾の属性を複数から選択可能で、実弾、レーザー、バスターモードと3つの弾種を選択できる。実弾使用時はクリスタルコア側のパーツから装弾する。実弾はビームコートを帯びるヒュージとの戦いで威力を発揮する。
- マギパーティクルカノン:シューティングモード限定の特殊なアタッチメントパーツを取り付けた形態。マギの力を応用したマギ荷電粒子砲と言える性能で、威力が減衰しないまま超長距離射撃を可能にする。(*7)
- アックスモード:強力な打撃を与えたい時に選択する。タイミングよく魔力を注入することで連続して敵を斬ることができる乱舞システムを内包するが扱いの難しさもあり、あまり使用するリリィはいない。
- シールド系のカスタムパーツも存在する。(*8)
片倉紫苑、伊達降瑠 ドール付属解説書に記載された設定(*9)
- 相模女子の運営母体でもある「ヒヒイロカネインターナショナル」の誇る最新鋭変形システムを搭載する3段変形CHARM。
世界中にレギオン展開をするPMC(民間軍事会社)にしてCHARM開発メーカー、ヒヒイロカネインターナショナルがその多様な戦場に対応するために開発を続けてきた、万能タイプのCHARM。
2段変形が一般的なCHARM開発の世界で、いち早く「3段変形」「合体機構」などの導入に乗り出した彼らの成果の1つが「GC-15 アステリオン」となる。開発には非常に長い時間がかけられた。
当初、ブレードモード、シューティングモード、アクスモード、マチェットモードの4段変形が計画されていたが困難を極めた。
開発スタッフ内でも意見が分かれ、最終的に3段変形での開発が進められることになった。
この時別案で出た変形/合体によって4種以上の変形を実現させようというアイデアは「GC-09 トリグラフ」の開発スタートのきっかけとなった。
3段変形に基本方針が変わったことで、戦場での運用のためマチェット型CHARMの開発も別途行われることとなった。
これが「GC-14 カーラ」であり、カーラとアステリオンが兄弟機と言われるのはこうした事情によっている。
カーラはマチェット/レーザーマシンガンの変形機構を持つため、2機を合わせることで大抵の戦局に対応が可能になる。
アステリオン、カーラ共にカスタマイズ性が重視され、コントロールユニットだけでなく砲塔部やブレード部分に関しても豊富なカスタムパーツが存在する。
リリィ個人の癖に合わせてそれらを選択し、安価に専用機を作れる点は多くのリリィから支持を受けた。
スペックは平均的に高い能力を持つものの、際立った特徴はなく「汎用戦闘型」に分類される。ただ、これもカスタムパーツの選択次第では大きく変化するため、あくまでもデフォルト状態での性能となる。
なお、CHARM名称は猟犬座の2匹の犬に由来している。
再設計機
初出
2013年2月17日(アサルトリリィ旧公式サイト)
由来
17世紀に天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスが著書で、うしかい座の横でおおぐま座(北斗七星)を追う二匹の猟犬の星座として描いた、りょうけん座のうち北側の犬。
ギリシャ語で「(小さな)星」を意味する。
ギリシャ語で「(小さな)星」を意味する。
- クレタ島のラビュリントスに閉じ込められた牛頭人身の怪物ミノタウロスの別名のアステリオス(Asterios)も同じ意味であり、Asterionはこれの英語読み。
- 上述のとおり比較的新しく作られた星座であり、逸話や伝承のようなものは無い。
- もう一頭の南側の犬はカーラ(Chara)という名前であり、ギリシャ語で「喜び・楽しみ」といった意味。
- りょうけん座α星(コル・カロリ)、りょうけん座β星の二つの恒星からなるが、どちらもカーラの側にあり、アステリオンの方に目立った星は無い。
- りょうけん座α星の固有名であるコル・カロリはラテン語で「チャールズの心臓」という意味。当時のイングランドのチャールズ国王のことを指しているとされるが、1世と2世のどちらなのかははっきりしていない。
- りょうけん座β星は比較的太陽によく似た特性を持ち、地球外生命探査において最も有望な恒星に位置付けられている。
- ちなみにりょうけん座のラテン語はCanes Venatici(カネスベナチシ)。