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ファイナルファイトCD - (2018/10/19 (金) 11:49:19) の1つ前との変更点

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*ファイナルファイトCD 【ふぁいなるふぁいとしーでぃー】 |ジャンル|ベルトアクション|&amazon(B000148ITU)| |対応機種|メガCD|~| |発売元|セガ・エンタープライゼス|~| |開発元|A Wave|~| |発売日|1993年4月2日|~| |定価|8,800円(税抜)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~| |ポイント|SFC版では削られた要素もしっかり搭載&br()しかし、操作性・ゲームバランスは大幅悪化&br()延期の末に出した結果がこれだよ!|~| |>|>|CENTER:[[''ファイナルファイトシリーズリンク''>ファイナルファイトシリーズ]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 傑作ベルトスクロールアクション『[[ファイナルファイト]]』のメガCD版。発売・開発はセガ。~ セガからすれば、[[スーファミ版>ファイナルファイト (SFC) / ファイナルファイト・ガイ]]との差別化を図り、メガCDの性能を宣伝したかったところと思われる。しかし、その結果は残念無念なものであった。 ---- **評価点 -SFC版と違い、キャラクターは3人すべて登場し、2人同時プレイも可能。 -SFC版でカットされた4面の工業地帯を含むステージも全部再現。 --敵およびアイテムの配置および種類も当然ながらAC版の物を再現。 -敵の出現数も最大で4人まで出現。 -上記に加え、新たにムービー形式のOPや制限時間以内にどれだけ敵を倒せるかどうか競う「タイムアタックモード」も追加。 …と見た目だけはSFC版を超えている様に見えるのだが…。 ---- **問題点 -OPで声優を当てたキャラクター全員がミスキャスト。 --特にファンの間で市長のあだ名で人気が高いハガーは筋肉質のイメージからかけ離れた置鮎龍太郎氏になっているので、かなり違和感がある。((ちなみに後に同氏は後に同じカプコンのPS2『[[戦国BASARA2]]』にて同じく筋肉質の豊臣秀吉や、アニメ『勇者警察ジェイデッカー』で同じく筋肉質(?)のスーパービルドタイガーやマクレーンの声優を担当。このことを思い出した人も少なからずいるかも知れない。)) ---また、コーディーがガイと共に登場し、ファンの間でも有名な「せっしゃもすけだちいたす!」の一言が有名なジムのシーンでの、ガイの「ジェシカァ!?」の間の抜けた一言は耳を塞ぎたくなるほどイメージに合っていない。 --デモ画面では親切に音声でキャラクターの解説をしてくれるが、作品全体から溢れる緊張感が崩壊し、変に笑いを誘う。 ---&big(){&color(red)『好きな食べ物は、鮭茶漬けと冷や奴』} -グラフィックの劣化。 --当時の家庭用移植では当然だが、グラフィックは劣化している。メガドライブは発色数が同世代の機種で一番少ないため、さらに拍車をかけている。 -BGMのアレンジが微妙。 --妙にカッコ良い1面の地下道や暗いメロディと明るいギターがミスマッチな2面の地下鉄など、BGMのアレンジがどれもステージに合っていない様な物ばかりになっている。 ---ちなみにBGMをアレンジしたのはかの『スーパーダライアスII』で無駄にさわやかなアレンジを担当したT's Music。『スーパーダライアスII』といい、移植ゲームのアレンジに関しては失敗する事が多いのか…。 --元がアーケード基板でメガCDに移植するんだから普通にFM音源使えば良かった物を……。 -操作性が悪すぎる。 --パンチが遅すぎて全キャラクターがハガー化。 ---いくらボタンを連射しても秒間3発程度しか出せず、AC版で正面から止められたアンドレの体当たりを食らってしまう。 ---元から振りが遅い鉄パイプや日本刀を使っての武器攻撃やハガーのパンチは、コーディーのパンチ以上に遅い。 ---一応裏技でパンチの連射をONにできるが、焼け石に水。 --操作感覚も難。 ---斜めに入りやすいメガドラのコントローラーのせいで細かな操作ができず、操作感覚がやけに重い。本来のファイナルファイトの魅力を全く再現できていない。 --メガクラッシュも出しづらい。 ---アーケード版のようにジャンプボタンを押しながら攻撃ボタンを押しても、メガクラッシュが出ない事があり、敵に囲まれた状態からまともに脱出できない。 -最低難易度でも難易度が高い。 --難易度最低のEASYにしても難易度が高い。特にAC版でも苦戦するハリウッドやエルガドといったナイフ使いはAC版以上に意地悪。 -ハガーのみに存在するバグ。 --ロキシーとポイズンに引っこ抜きことバックドロップをかけると、頭を落下させた時に何故か打撃でダメージを与えた時のダメージマークが表示されてしまい、運が悪いとすぐに起き上がられて反撃を喰らってしまう。 --ハガーはバックドロップが重要な技になっているキャラクターだが、このバグのおかげでハガーのプレイが辛い。特に5面前半のニューハーフ地帯ではバックドロップ厳禁と言える。 -誰得なタイムアタックモード --移植に当たりタイムアタックモードも追加されたが、とって付けた様な内容で、存在意義が薄い。 ---- **総評 「大容量・高性能のメガCDで出す以上完全移植+αで当然だ!」と力んだ結果は「ごらんの有様」であった。~ 後にPS2版『カプコンクラシックコレクション』にてほぼAC完全移植の『ファイナルファイト』が収録されたので、お勧めするなら断然そちらである。 -セガによるカプコンゲームの移植と言えば傑作『[[大魔界村]]』や『[[ストライダー飛竜]]』等があるのにこの落差は何だ。(開発会社が違います) --MD版『大魔界村』は完全移植ではないが、ゲーム性を損なわずに移植しているという意味では『ファイナルファイトCD』の対極にあると言えよう。 ---- ---- **余談 -本作は元々一週間前の1993年3月26日に発売される予定だったのだが、発売直前になり急遽1週間も延期になった経歴がある。肝心の出来はこのように中途半端で、本作を待ちに待ったAC版のファンはさぞかしショックを受けた事だろう。
*ファイナルファイトCD 【ふぁいなるふぁいとしーでぃー】 |ジャンル|ベルトアクション|&amazon(B000148ITU)| |対応機種|メガCD|~| |発売元|セガ・エンタープライゼス|~| |開発元|A Wave|~| |発売日|1993年4月2日|~| |定価|8,800円(税抜)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~| |ポイント|SFC版では削られた要素もしっかり搭載&br()しかし、操作性・ゲームバランスは大幅悪化&br()延期の末に出した結果がこれだよ!|~| |>|>|CENTER:[[''ファイナルファイトシリーズリンク''>ファイナルファイトシリーズ]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 傑作ベルトスクロールアクション『[[ファイナルファイト]]』のメガCD版。発売・開発はセガ。~ セガからすれば、[[スーファミ版>ファイナルファイト (SFC) / ファイナルファイト・ガイ]]との差別化を図り、メガCDの性能を宣伝したかったところと思われる。しかし、その結果は残念無念なものであった。 ---- **評価点 -SFC版と違い、キャラクターは3人すべて登場し、2人同時プレイも可能。 -SFC版でカットされた4面の工業地帯を含むステージも全部再現。 --敵およびアイテムの配置および種類も当然ながらAC版の物を再現。 -敵の出現数も最大で4人まで出現。 -上記に加え、新たにムービー形式のOPや制限時間以内にどれだけ敵を倒せるかどうか競う「タイムアタックモード」も追加。 …と見た目だけはSFC版を超えている様に見えるのだが…。 ---- **問題点 -OPで声優を当てたキャラクター全員がミスキャスト。 --特にファンの間で市長のあだ名で人気が高いハガーは筋肉質のイメージからかけ離れた置鮎龍太郎氏になっているので、かなり違和感がある。((ちなみに後に同氏は後に同じカプコンのPS2『[[戦国BASARA2]]』にて同じく筋肉質の豊臣秀吉や、アニメ『勇者警察ジェイデッカー』で同じく筋肉質(?)のスーパービルドタイガーやマクレーンの声優を担当。このことを思い出した人も少なからずいるかも知れない。)) ---また、コーディーがガイと共に登場し、ファンの間でも有名な「せっしゃもすけだちいたす!」の一言が有名なジムのシーンでの、ガイの「ジェシカァ!?」の間の抜けた一言は耳を塞ぎたくなるほどイメージに合っていない。 --デモ画面では親切に音声でキャラクターの解説をしてくれるが、作品全体から溢れる緊張感が崩壊し、変に笑いを誘う。 ---&big(){&color(red)『好きな食べ物は、鮭茶漬けと冷や奴』} -グラフィックの劣化。 --当時の家庭用移植では当然だが、グラフィックは劣化している。メガドライブは発色数が同世代の機種で一番少ないため、さらに拍車をかけている。 -BGMのアレンジが微妙。 --妙にカッコ良い1面の地下道や暗いメロディと明るいギターがミスマッチな2面の地下鉄など、BGMのアレンジがどれもステージに合っていない様な物ばかりになっている。 ---ちなみにBGMをアレンジしたのはかの『スーパーダライアスII』で無駄にさわやかなアレンジを担当したT's Music。『スーパーダライアスII』といい、移植ゲームのアレンジに関しては失敗する事が多いのか…。 --元がアーケード基板でメガCDに移植するんだから普通にFM音源使えば良かった物を……。 -操作性が悪すぎる。 --パンチが遅すぎて全キャラクターがハガー化。 ---いくらボタンを連射しても秒間3発程度しか出せず、AC版で正面から止められたアンドレの体当たりを食らってしまう。 ---元から振りが遅い鉄パイプや日本刀を使っての武器攻撃やハガーのパンチは、コーディーのパンチ以上に遅い。 ---一応裏技でパンチの連射をONにできるが、焼け石に水。 --操作感覚も難。 ---斜めに入りやすいメガドラのコントローラーのせいで細かな操作ができず、操作感覚がやけに重い。本来のファイナルファイトの魅力を全く再現できていない。 --メガクラッシュも出しづらい。 ---アーケード版のようにジャンプボタンを押しながら攻撃ボタンを押しても、メガクラッシュが出ない事があり、敵に囲まれた状態からまともに脱出できない。 -最低難易度でも難易度が高い。 --難易度最低のEASYにしても難易度が高い。特にAC版でも苦戦するハリウッドやエルガドといったナイフ使いはAC版以上に意地悪。 -ハガーのみに存在するバグ。 --ロキシーとポイズンに引っこ抜きことバックドロップをかけると、頭を落下させた時に何故か打撃でダメージを与えた時のダメージマークが表示されてしまい、運が悪いとすぐに起き上がられて反撃を喰らってしまう。 --ハガーはバックドロップが重要な技になっているキャラクターだが、このバグのおかげでハガーのプレイが辛い。特に5面前半のニューハーフ地帯ではバックドロップ厳禁と言える。 -誰得なタイムアタックモード --移植に当たりタイムアタックモードも追加されたが、とって付けた様な内容で、存在意義が薄い。 ---- **総評 「大容量・高性能のメガCDで出す以上完全移植+αで当然だ!」と力んだ結果は「ごらんの有様」であった。~ 後にPS2版『カプコンクラシックコレクション』にてほぼAC完全移植の『ファイナルファイト』が収録されたので、お勧めするなら断然そちらである。 セガによるカプコンゲームの移植と言えば傑作『[[大魔界村]]』や『[[ストライダー飛竜]]』等があるのにこの落差は何だ。(開発会社が違います)~ MD版『大魔界村』は完全移植ではないが、ゲーム性を損なわずに移植しているという意味では『ファイナルファイトCD』の対極にあると言えよう。 ---- ---- **余談 -本作は元々一週間前の1993年3月26日に発売される予定だったのだが、発売直前になり急遽1週間も延期になった経歴がある。肝心の出来はこのように中途半端で、本作を待ちに待ったAC版のファンはさぞかしショックを受けた事だろう。

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