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*ロックマン クラシックス コレクション 【ろっくまん くらしっくす これくしょん】 |ジャンル|アクション|CENTER:&amazon(B017LNG7VO)| |対応機種|ニンテンドー3DS&br;プレイステーション4&br;XboxOne&br;Windows 7|~| |メディア|【3DS】3DSカード/ダウンロードソフト&br;【PS4/One/Win】ダウンロード専売ソフト|~| |発売元|カプコン|~| |開発元|Digital Eclipse|~| |発売日|【3DS】2016年2月25日&br;【PS4/One/Win】2016年5月26日|~| |価格|パッケージ版&br;【3DS】3,990円&br;ダウンロード版&br;【3DS】3,324円&br;【PS4/Win】2,315円&br;【One】2,380円(全て税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ロックマンシリーズリンク>ロックマンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 本家『ロックマンシリーズ』のFC版6作品を収録したカップリング移植。~ ファン向けの要素としてギャラリーモードやタイムアタックを行うチャレンジモードといったおまけ要素を収録している。~ 国内でのカップリング移植は『[[ロックマンメガワールド]]』以来であり、同作がほぼリメイクといった内容だったのでカップリングでの完全移植は初となる((海外では本作より以前に『Mega Man Anniversary Collection』が発売されている。))。 **収録タイトル 各タイトルの評価については個別ページを参照のこと。 -[[ロックマン]] -[[ロックマン2 Dr.ワイリーの謎]] -[[ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?]] -[[ロックマン4 新たなる野望!!]] -[[ロックマン5 ブルースの罠!?]] -[[ロックマン6 史上最大の戦い!!]] **特徴 -タイムアタックを行う「チャレンジモード」 --各タイトルのボスと連続で戦ったり、ステージの特定の場所を連続で攻略してタイムを競うモードとなっている。 ---終盤に登場する「バスターのみ」系を除き、特殊武器は全て所持した状態でプレイする。武器エネルギーはステージが切り替わるごとに全回復する。 ---E缶は使用できないが、M缶は1回だけ使用可能。ミスしてもミスしたステージの最初からとなる。 --タイムに応じてブロンズ、シルバー、ゴールドのメダルが手に入り、クリアしたチャレンジ数によって新しいチャレンジが解禁されていく。 ---なお、チャレンジには時間制限が存在し、制限時間内にクリアしなければならない。 --PS4/One/Win版ではオンラインランキングに対応し、上位プレイヤーのリプレイをダウンロードすることが出来るようになった。 -ミュージアムモード --各タイトルの登場キャラクターの紹介やコンプリートワークスに収録されていたイラストが掲載されている。 --敵キャラはライフ量、弱点武器が掲載されており、一種の攻略情報となっている。 ---ワイリーステージを除くボスに限り、ミュージアムモードからのバトルが可能((ちなみにワイリーステージボスやワイリーマシンもチャレンジモードを使用することで任意にバトルが可能))。特殊武器は全て揃っており、E缶も完備しているので、練習には最適。 ---キャラの説明は全てPS版のものをそのまま持ってきている。同じゲームなので問題ないといえば無いのだが、カリンカの説明のみ意味不明となっている((PS版のナビモードではカリンカが道中のヒントをくれ、ギャラリーの説明でワイリー基地内にて隠密にサポートしたことが語られていた))。 --また、各タイトルのBGMを聴けるサウンドギャラリーも収録。 **評価点 -移植度は非常に高い --FC特有の点滅や処理落ち、すり抜けバグなどの有用なバグもそのまま残っている。((ただし『3』にあった「2コンを使った無敵バグ」はそもそも2コンの存在しない3DS版などでは不可能になっている。 ただプログラムとしては残っているのかチャレンジモードでロックマンが不死身ゾンビ化するバグが『3』のステージのみ発生する(他ステージはこれをやると「HP0でまだ死なない」が次のダメージで死亡する状態になる)。)) --遊びやすいようにセーブ機能も存在し、各タイトル1つだけ途中セーブを残せる。もちろん『1』以外はパスワードも使える。 --チャレンジモード中盤以降は複数タイトルのステージを混ぜたものも登場するが、ステージによってロックマンの挙動も変化する((例えば、『1』『2』のステージではスライディング出来ないが、『3』以降のステージでは出来るなど。))など凝っている。 -50に及ぶチャレンジモード --チャレンジは全部で50も存在し、特殊武器の自由度も高いのでやりごたえがある。 ---ロックマン恒例の出現ブロック((ファンの間では点滅ブロックなどとも呼ばれる。))の場面だけをひたすらプレイしたり、『1』~『6』全てのボスやワイリーマシンと連戦するチャレンジもあり、楽しませてくれる。 --裏ワザやバグ技、本作で追加された高速連射機能((通常とは別に連射ボタンが存在し、押している間オート連射になる。ボスの無敵時間が短い『2』や『3』なら一瞬で削りきることも可能。))も使えるので、タイムを縮める手段が非常に多い。 ---好タイムを出すためには、あえて弱点武器とは異なる武器を使用するの手。特に『4』は当てにくいスカルバリアー、倒すのに時間がかかるフラッシュストッパー、発動に時間差のあるレインフラッシュなど使わない方が良い武器が多い。 ---オンラインランキング上位陣のリプレイはもはや人力TAS((Tool-Assisted Speedrunの略。エミュレータを使い、最適な操作を記録してクリアタイムの理論値を競う競技。ほぼ人間には不可能な操作も存在するが、実機で再現する凄腕プレイヤーもおり、「人力TAS」と呼ばれる。))並。 --特殊武器が使い放題なので、特殊武器やボス戦の練習としても最適。 -オプションも充実 --ゲーム画面をTVに合わせてサイズを切り替えたり、ブラウン管TV風のエフェクトを掛けて懐かしさに浸ることが出来る。 --海外版『MEGA MAN』に切り替えることも可能。 ---これにより、正式に海外版をプレイ出来るようになった。『MEGA MAN2』の難易度選択や一部異なるBGMも聴くことが出来る。 -ミュージアムモードもなかなか充実している --コンプリートワークスに収録されていたイラストはラフデザインまで全て網羅されており、宣伝用のポスターなども収録されている。日本版は勿論、海外版のパッケージアートまで収録されているので、かの有名なBBA MEGAMANも十分堪能することが可能。3DS版のみファミコン版の箱パッケージや説明書、紙面広告も収録されている。 --また、イラストは自由に拡大できるので、コンプリートワークスでは小さくしか載っていなかったイラストも隅々まで確認可能。 **賛否両論点 -『ロックマン』のみ一部挙動が異なる --具体的には、水中で浮力が存在しない現象が『ロックマン2』以降と同様に修正された。これにより、水中面で敵を避けるタイミングなどに違いが生じている。 --一作目ゆえの粗であり、プレイにはほぼ支障はないものの、FC版でやりこんだプレイヤーほど違和感を感じる部分になっている。 ---FC版プレイヤーにしか分からない部分なので、初めてのプレイヤーには問題ない部分でもあり、慣れれば問題はない。 --また着地音も2以降のものになっている。勿論プレイには一切影響はない。 **問題点 -前述のように処理落ちなどもそのままである点 --『[[9>ロックマン9 野望の復活!!]]』や『[[10>ロックマン10 宇宙からの脅威!!]]』では切り替え出来るようになっていたので、オプションで切り替えたかったという声もある。 -[[PS版>ロックマンコンプリートワークス]]の要素は未収録 --ナビゲーションモードやアレンジBGMは収録されていない。 ---一応タイトル画面やゲーム選択画面、ギャラリー内で流れるBGMはPS版で流れたアレンジ版((更に言えばこれらのアレンジ曲もアーケードからの流用である))である。 --また、PS版用に描き下ろされた新規イラストも未収録。 -違う開発会社による作品、「Mega Man Anniversary Collection」((海外のみ発売、GC・PS2・XBOX版が存在))より収録作品が減った --同作品は日本語にこそ対応していないが、『[[7>ロックマン7 宿命の対決!]]』『[[8>ロックマン8 メタルヒーローズ]]』『[[パワーバトル>ロックマン・ザ・パワーバトル/パワーファイターズ]]』『[[パワーファイターズ>ロックマン・ザ・パワーバトル/パワーファイターズ]]』も収録されている。 -チャレンジモードの道中ステージは同じ場所ばかり使い回されているため、バリエーションに乏しい。 --ボス戦の方もダウンロードしなくても戦える連中のうち、根本的にタイムアタック向けでない連中((特定の瞬間しか攻撃不能のイエローデビル(初代・MK-II)・スクエアーマシンなど、特にスクエアーマシンは「特定の瞬間」がランダムなので、いくら頑張っても絶対に好タイムが取れない場合がある。))がいる。 -問題点というにはやや微妙だが、チャレンジモードの1つ「ブルースからの挑戦状」が不可解。 --タイトル的にブルースがらみのコースと思いきや、最初のマグネットマンステージでの彼との戦闘の後は完全無関係なコースばかり出てくる。((「3ブルース戦(マグネット)→5グラビティ→2クイック→4ブライト→1ガッツ→2クイック→5グラビティ→2ワイリーマシン戦」という構成、3の他のブルース戦やブレイクマン・5のブルース(本当はダークマン)ステージは1度も出てこない。)) ---また、ここのみ「ロックバスターのみ」と「全部の武器が使える」の仕様が混在している。序盤から選べるチャレンジにそれはないのでは… -追加要素にアレンジされた新要素は殆ど無い --前述のチャレンジモードは原作元の道中をセクション毎に攻略していく形式で良くも悪くも原作通りに遊ぶ感覚である。 --『[[ロックマンメガワールド]]』のワイリータワーや『[[ファミコンリミックス]]』のような1の武器で4のボスに挑戦するといったアレンジされた新要素に期待したプレイヤーには肩透かしをくらった気分だろう。 -ロックマンゼロコレクションなどに存在した専用のOPなどはない。 -チャレンジモードやミュージアムモードの一覧が縦に長いのにスクロールが遅い、さらにボタン押しっぱなしでは動かないうえ、画面単位のスキップもできない。 --このためスクロールに時間がかかり、目的のものを探すのも一苦労。ミュージアムモードは項目ごとに飛べるためまだマシだが。 --唯一先頭で上を押すと最後尾に移動するループのみは存在する、もしこれも無かったら上記の評価点すら苦行扱いされてたことだろう。 -サウンドギャラリーにリピート機能がない --プレイリストなどの機能もないため、BGMが流れきったらそのまま無音になってしまう。 --また、『ロックマン6』のOPデモ曲のみ海外版しか聴けない。ゲーム中にはちゃんと収録されているので、全く聴けないわけではないが…。 -Win版は解像度やゲーム側での音量変更といったオプションがない --一応、解像度はウィンドウの端をドラッグすれば良いし、音量はPC側の音量を下げればいいが…。 -UIの作りが雑 --処理こそ早いがUIの出来が単調なもので味気ない。 --ゲームクリアも条件を達成したら即座にゲームクリアと表示されるためクリアの達成感に欠ける。 ---特にチャレンジモードやミュージアムモードから挑めるボス戦は、ボスが爆散(所謂「ティウンティウン」)する前に次のステージに移るかクリア表示がでる為、倒した感がない。((なぜか6の恐竜型ロボ・メカザウルスのみ爆発モーションが出る)) ***3DS版固有の問題点 -携帯機である事を考えても画面が小さい。また、BGMの音量が小さい --なぜか3DS版は画面の上下に黒い余白があり、総じて画面がかなり小さい(それゆえにドットの粗さを感じないともいえるが……)。 --また3~6は画面左にも不自然な余白(というより途切れている。プレイには支障がない)があり、背景をONにしていると、それが浮き彫りになり、気になる人は非常に気になる。やっつけ移植と呼ばれても仕方のない出来。 --BGMも3DSの他作品と比べると明らかに小さい。 -セーブなどで頻繁に開くメニュー内でのボタンのレスポンスが悪い --前述のとおり、本作は途中セーブが可能なのだが、そのための専用のメニュー内ではカーソル移動や決定などにSEがなく、ちゃんと動いているのかどうかがわかりづらい。 --また、他に何らかのボタンを押しているとメニュー内でのボタン入力を受け付けない仕様のため、ややテンポが削がれる。 // PS4/One版と同じと思われるWin版で確認したところ、上記の問題はなかったのでこちらにまとめました。 // ありがとうございます! -価格も他の機種と比べてやや高めで、ダウンロード版の価格はVCでの収録作の合計価格を僅かながら上回っており、カップリング作にしてはお買い得感があまりない。~ 収録作を殆どプレイしたことのない人には問題ない点だが、複数作をプレイ済みのファンからは上記の問題点もあって3DS版は評判があまり良くない。~ -ただ、画面の大きさは3DSLLでプレイすれば気にならない点でもある。 -また本作はVCより画面が明るくなっており、最終的には好みの問題になる。 **総評 FC版ロックマンシリーズを一挙に遊べておまけも入った良移植。ミュージアムモードの資料性も高く、ファンアイテムとしても優秀。~ 今から8bitロックマンをプレイするならこれが決定版と言えるだろう。 **余談 -本作の3DS版は久々にパッケージング販売されたロックマンシリーズで、廉価版を除けば2010年の『[[ロックマンゼロ コレクション>ロックマンゼロシリーズ]]』以来6年振りとなる。 -3DSパッケージ版のイーカプコン限定版として、ライト博士がライトナンバーズ(1のボス達)を開発中の手記が書かれたメモ帳が付随された。 --ライト博士の日常はあまり語られることなかったが、本メモ帳の内容を見る限り、ワイリーとは別の方向で危ない人物となっている((周囲の反対を押し切りボンバーマン(火薬を扱うロボット)とファイアーマン(炎を扱うロボット)を同時に開発し数回の爆発を引き起こすも何とも思っていない等))。 --この他パッケージ版だけの初回生産特典として2種類の3DS用のテーマが貰えるコードが付随したが、こちらは後に普通にDL販売を開始している。 -2017年8月10日、『ロックマン7』~『10』のナンバリング4作を収録した『ロックマン クラシックス コレクション2』が発売。 --こちらはDL専用だった『9』『10』のパッケージング販売も兼ねている反面、同じく据え置きでリリースされた『ロックマン&フォルテ』については諸般の事情(海外未発売ソフト故にローカライズの手間を要する)から未収録になっているのが悔やまれる。
*ロックマン クラシックス コレクション 【ろっくまん くらしっくす これくしょん】 |ジャンル|アクション|CENTER:&amazon(B017LNG7VO)| |対応機種|ニンテンドー3DS&br;プレイステーション4&br;XboxOne&br;Windows 7|~| |メディア|【3DS】3DSカード/ダウンロードソフト&br;【PS4/One/Win】ダウンロード専売ソフト|~| |発売元|カプコン|~| |開発元|Digital Eclipse|~| |発売日|【3DS】2016年2月25日&br;【PS4/One/Win】2016年5月26日|~| |価格|パッケージ版&br;【3DS】3,990円&br;ダウンロード版&br;【3DS】3,324円&br;【PS4/Win】2,315円&br;【One】2,380円(全て税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ロックマンシリーズリンク>ロックマンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 本家『ロックマンシリーズ』のFC版6作品を収録したカップリング移植。~ ファン向けの要素としてギャラリーモードやタイムアタックを行うチャレンジモードといったおまけ要素を収録している。~ 国内でのカップリング移植は『[[ロックマンメガワールド]]』以来であり、同作がほぼリメイクといった内容だったのでカップリングでの完全移植は初となる((海外では本作より以前に『Mega Man Anniversary Collection』が発売されている。))。 **収録タイトル 各タイトルの評価については個別ページを参照のこと。 -[[ロックマン]] -[[ロックマン2 Dr.ワイリーの謎]] -[[ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?]] -[[ロックマン4 新たなる野望!!]] -[[ロックマン5 ブルースの罠!?]] -[[ロックマン6 史上最大の戦い!!]] **特徴 -タイムアタックを行う「チャレンジモード」 --各タイトルのボスと連続で戦ったり、ステージの特定の場所を連続で攻略してタイムを競うモードとなっている。 ---終盤に登場する「バスターのみ」系を除き、特殊武器は全て所持した状態でプレイする。武器エネルギーはステージが切り替わるごとに全回復する。 ---E缶は使用できないが、M缶は1回だけ使用可能。ミスしてもミスしたステージの最初からとなる。 --タイムに応じてブロンズ、シルバー、ゴールドのメダルが手に入り、クリアしたチャレンジ数によって新しいチャレンジが解禁されていく。 ---なお、チャレンジには時間制限が存在し、制限時間内にクリアしなければならない。 --PS4/One/Win版ではオンラインランキングに対応し、上位プレイヤーのリプレイをダウンロードすることが出来るようになった。 -ミュージアムモード --各タイトルの登場キャラクターの紹介やコンプリートワークスに収録されていたイラストが掲載されている。 --敵キャラはライフ量、弱点武器が掲載されており、一種の攻略情報となっている。 ---ワイリーステージを除くボスに限り、ミュージアムモードからのバトルが可能((ちなみにワイリーステージボスやワイリーマシンもチャレンジモードを使用することで任意にバトルが可能))。特殊武器は全て揃っており、E缶も完備しているので、練習には最適。 ---キャラの説明は全てPS版のものをそのまま持ってきている。同じゲームなので問題ないといえば無いのだが、カリンカの説明のみ意味不明となっている((PS版のナビモードではカリンカが道中のヒントをくれ、ギャラリーの説明でワイリー基地内にて隠密にサポートしたことが語られていた))。 --また、各タイトルのBGMを聴けるサウンドギャラリーも収録。 **評価点 -移植度は非常に高い --FC特有の点滅や処理落ち、すり抜けバグなどの有用なバグもそのまま残っている。((ただし『3』にあった「2コンを使った無敵バグ」はそもそも2コンの存在しない3DS版などでは不可能になっている。 ただプログラムとしては残っているのかチャレンジモードでロックマンが不死身ゾンビ化するバグが『3』のステージのみ発生する(他ステージはこれをやると「HP0でまだ死なない」が次のダメージで死亡する状態になる)。)) --遊びやすいようにセーブ機能も存在し、各タイトル1つだけ途中セーブを残せる。もちろん『1』以外はパスワードも使える。 --チャレンジモード中盤以降は複数タイトルのステージを混ぜたものも登場するが、ステージによってロックマンの挙動も変化する((例えば、『1』『2』のステージではスライディング出来ないが、『3』以降のステージでは出来るなど。))など凝っている。 -50に及ぶチャレンジモード --チャレンジは全部で50も存在し、特殊武器の自由度も高いのでやりごたえがある。 ---ロックマン恒例の出現ブロック((ファンの間では点滅ブロックなどとも呼ばれる。))の場面だけをひたすらプレイしたり、『1』~『6』全てのボスやワイリーマシンと連戦するチャレンジもあり、楽しませてくれる。 --裏ワザやバグ技、本作で追加された高速連射機能((通常とは別に連射ボタンが存在し、押している間オート連射になる。ボスの無敵時間が短い『2』や『3』なら一瞬で削りきることも可能。))も使えるので、タイムを縮める手段が非常に多い。 ---好タイムを出すためには、あえて弱点武器とは異なる武器を使用するの手。特に『4』は当てにくいスカルバリアー、倒すのに時間がかかるフラッシュストッパー、発動に時間差のあるレインフラッシュなど使わない方が良い武器が多い。 ---オンラインランキング上位陣のリプレイはもはや人力TAS((Tool-Assisted Speedrunの略。エミュレータを使い、最適な操作を記録してクリアタイムの理論値を競う競技。ほぼ人間には不可能な操作も存在するが、実機で再現する凄腕プレイヤーもおり、「人力TAS」と呼ばれる。))並。 --特殊武器が使い放題なので、特殊武器やボス戦の練習としても最適。 -オプションも充実 --ゲーム画面をTVに合わせてサイズを切り替えたり、ブラウン管TV風のエフェクトを掛けて懐かしさに浸ることが出来る。 --海外版『MEGA MAN』に切り替えることも可能。 ---これにより、正式に海外版をプレイ出来るようになった。『MEGA MAN2』の難易度選択や一部異なるBGMも聴くことが出来る。 -ミュージアムモードもなかなか充実している --コンプリートワークスに収録されていたイラストはラフデザインまで全て網羅されており、宣伝用のポスターなども収録されている。日本版は勿論、海外版のパッケージアートまで収録されているので、かの有名なBBA MEGAMANも十分堪能することが可能。3DS版のみファミコン版の箱パッケージや説明書、紙面広告も収録されている。 --また、イラストは自由に拡大できるので、コンプリートワークスでは小さくしか載っていなかったイラストも隅々まで確認可能。 **賛否両論点 -『ロックマン』のみ一部挙動が異なる --具体的には、水中で浮力が存在しない現象が『ロックマン2』以降と同様に修正された。これにより、水中面で敵を避けるタイミングなどに違いが生じている。 --一作目ゆえの粗であり、プレイにはほぼ支障はないものの、FC版でやりこんだプレイヤーほど違和感を感じる部分になっている。 ---FC版プレイヤーにしか分からない部分なので、初めてのプレイヤーには問題ない部分でもあり、慣れれば問題はない。 --また着地音も2以降のものになっている。勿論プレイには一切影響はない。 **問題点 -前述のように処理落ちなどもそのままである点 --『[[9>ロックマン9 野望の復活!!]]』や『[[10>ロックマン10 宇宙からの脅威!!]]』では切り替え出来るようになっていたので、オプションで切り替えたかったという声もある。 -[[PS版>ロックマンコンプリートワークス]]の要素は未収録 --ナビゲーションモードやアレンジBGMは収録されていない。 ---一応タイトル画面やゲーム選択画面、ギャラリー内で流れるBGMはPS版で流れたアレンジ版((更に言えばこれらのアレンジ曲もアーケードからの流用である))である。 --また、PS版用に描き下ろされた新規イラストも未収録。 -違う開発会社による作品、「Mega Man Anniversary Collection」((海外のみ発売、GC・PS2・XBOX版が存在))より収録作品が減った --同作品は日本語にこそ対応していないが、『[[7>ロックマン7 宿命の対決!]]』『[[8>ロックマン8 メタルヒーローズ]]』『[[パワーバトル>ロックマン・ザ・パワーバトル/パワーファイターズ]]』『[[パワーファイターズ>ロックマン・ザ・パワーバトル/パワーファイターズ]]』も収録されている。 -チャレンジモードの道中ステージは同じ場所ばかり使い回されているため、バリエーションに乏しい。 --ボス戦の方もダウンロードしなくても戦える連中のうち、根本的にタイムアタック向けでない連中((特定の瞬間しか攻撃不能のイエローデビル(初代・MK-II)・スクエアーマシンなど、特にスクエアーマシンは「特定の瞬間」がランダムなので、いくら頑張っても絶対に好タイムが取れない場合がある。))がいる。 -問題点というにはやや微妙だが、チャレンジモードの1つ「ブルースからの挑戦状」が不可解。 --タイトル的にブルースがらみのコースと思いきや、最初のマグネットマンステージでの彼との戦闘の後は完全無関係なコースばかり出てくる。((「3ブルース戦(マグネット)→5グラビティ→2クイック→4ブライト→1ガッツ→2クイック→5グラビティ→2ワイリーマシン戦」という構成、3の他のブルース戦やブレイクマン・5のブルース(本当はダークマン)ステージは1度も出てこない。)) ---また、ここのみ「ロックバスターのみ」と「全部の武器が使える」の仕様が混在している。序盤から選べるチャレンジにそれはないのでは… -追加要素にアレンジされた新要素は殆ど無い --前述のチャレンジモードは原作元の道中をセクション毎に攻略していく形式で良くも悪くも原作通りに遊ぶ感覚である。 --『[[ロックマンメガワールド]]』のワイリータワーや『[[ファミコンリミックス]]』のような1の武器で4のボスに挑戦するといったアレンジされた新要素に期待したプレイヤーには肩透かしをくらった気分だろう。 -ロックマンゼロコレクションなどに存在した専用のOPなどはない。 -チャレンジモードやミュージアムモードの一覧が縦に長いのにスクロールが遅い、さらにボタン押しっぱなしでは動かないうえ、画面単位のスキップもできない。 --このためスクロールに時間がかかり、目的のものを探すのも一苦労。ミュージアムモードは項目ごとに飛べるためまだマシだが。 --唯一先頭で上を押すと最後尾に移動するループのみは存在する、もしこれも無かったら上記の評価点すら苦行扱いされてたことだろう。 -サウンドギャラリーにリピート機能がない --プレイリストなどの機能もないため、BGMが流れきったらそのまま無音になってしまう。 --また、『ロックマン6』のOPデモ曲のみ海外版しか聴けない。ゲーム中にはちゃんと収録されているので、全く聴けないわけではないが…。 -Win版は解像度やゲーム側での音量変更といったオプションがない --一応、解像度はウィンドウの端をドラッグすれば良いし、音量はPC側の音量を下げればいいが…。 -UIの作りが雑 --処理こそ早いがUIの出来が単調なもので味気ない。 --ゲームクリアも条件を達成したら即座にゲームクリアと表示されるためクリアの達成感に欠ける。 ---特にチャレンジモードやミュージアムモードから挑めるボス戦は、ボスが爆散(所謂「ティウンティウン」)する前に次のステージに移るかクリア表示がでる為、倒した感がない。((なぜか6の恐竜型ロボ・メカザウルスのみ爆発モーションが出る)) ***3DS版固有の問題点 -携帯機である事を考えても画面が小さい。また、BGMの音量が小さい --なぜか3DS版は画面の上下に黒い余白があり、総じて画面がかなり小さい(それゆえにドットの粗さを感じないともいえるが……)。 --また3~6は画面左にも不自然な余白(というより途切れている。プレイには支障がない)があり、背景をONにしていると、それが浮き彫りになり、気になる人は非常に気になる。やっつけ移植と呼ばれても仕方のない出来。 --BGMも3DSの他作品と比べると明らかに小さい。 -セーブなどで頻繁に開くメニュー内でのボタンのレスポンスが悪い --前述のとおり、本作は途中セーブが可能なのだが、そのための専用のメニュー内ではカーソル移動や決定などにSEがなく、ちゃんと動いているのかどうかがわかりづらい。 --また、他に何らかのボタンを押しているとメニュー内でのボタン入力を受け付けない仕様のため、ややテンポが削がれる。 // PS4/One版と同じと思われるWin版で確認したところ、上記の問題はなかったのでこちらにまとめました。 // ありがとうございます! -価格も他の機種と比べてやや高めで、ダウンロード版の価格はVCでの収録作の合計価格を僅かながら上回っており、カップリング作にしてはお買い得感があまりない。~ 収録作を殆どプレイしたことのない人には問題ない点だが、複数作をプレイ済みのファンからは上記の問題点もあって3DS版は評判があまり良くない。~ -ただ、画面の大きさは3DSLLでプレイすれば気にならない点でもある。 -また本作はVCより画面が明るくなっており、最終的には好みの問題になる。 **総評 FC版ロックマンシリーズを一挙に遊べておまけも入った良移植。ミュージアムモードの資料性も高く、ファンアイテムとしても優秀。~ 今から8bitロックマンをプレイするならこれが決定版と言えるだろう。 **余談 -本作の3DS版は久々にパッケージング販売されたロックマンシリーズで、廉価版を除けば2010年の『[[ロックマンゼロ コレクション>ロックマンゼロシリーズ]]』以来6年振りとなる。 -3DSパッケージ版のイーカプコン限定版として、ライト博士がライトナンバーズ(1のボス達)を開発中の手記が書かれたメモ帳が付随された。 --ライト博士の日常はあまり語られることなかったが、本メモ帳の内容を見る限り、ワイリーとは別の方向で危ない人物となっている((周囲の反対を押し切りボンバーマン(火薬を扱うロボット)とファイアーマン(炎を扱うロボット)を同時に開発し数回の爆発を引き起こすも何とも思っていない等))。 --この他パッケージ版だけの初回生産特典として2種類の3DS用のテーマが貰えるコードが付随したが、こちらは後に普通にDL販売を開始している。 -2017年8月10日、『ロックマン7』~『10』のナンバリング4作を収録した『ロックマン クラシックス コレクション2』が発売。 --こちらはDL専用だった『9』『10』のパッケージング販売も兼ねている反面、同じく据え置きでリリースされた『ロックマン&フォルテ』については諸般の事情(海外未発売ソフト故にローカライズの手間を要する)から未収録になっているのが悔やまれる。その他、この『2』の方は3DSでのパッケージ版及びダウンロード版の配信も予定されていない。

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