「バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ」を以下のとおり復元します。
*BIOHAZARD Operation Raccoon City
【ばいおはざーど おぺれーしょん・らくーんしてぃ】
|ジャンル|サバイバルシューター|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/81jALvexxCL._SL1500_.jpg,height=160)|
|対応機種|プレイステーション3&br;Xbox360&br;Windows|~|
|発売元|カプコン|~|
|開発元|カプコン&br;Slant Six Games|~|
|発売日|【PS3/360】2012年4月26日&br;【Win】2012年7月26日|~|
|定価|【PS3/360】6,657円&br;【PS3ダウンロード版】1,852円&br;【360ダウンロード版】5,143円&br;【Win】5,705円(全て税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|化け物だらけのラクーンシティでサバイバルゲーム&br;ゲームバランスの悪さ&br;バグまであり&br;''パラレル設定なのが救い''|~|
|>|>|CENTER:''[[バイオハザードシリーズリンク>バイオハザードシリーズ]]''|
----
#contents(fromhere)
----
**概要
バイオハザードシリーズの外伝作品。時系列は『バイオハザード2』と『バイオハザード3 LAST ESCAPE』の間になっているがストーリーが独立したパラレルワールドである。アンブレラの特殊部隊「U.S.S.」とアメリカ政府の極秘任務を行う特殊部隊「SPEC OPS」の戦いを描く。カプコンと『SOCOM』などを手掛けたSlant Six Gamesの共同開発。~
ラクーン壊滅事件の裏側を追体験できるキャンペーンモード。シングルプレイではNPCと、オンラインでは他のプレイヤーとのCo-opプレイが可能となっている。~
マルチプレイ対戦モードも搭載し、「U.S.S.」「SPEC OPS」、それぞれのチームに分かれて対戦する「HEROES MODE」など、最大8人(4×4)による様々なオンライン対戦を搭載している。~

**特徴
-敵の攻撃で出血してしまい画面が赤くなりゾンビが一斉に襲ってくる、感染した場合視界が少しずつぼやけ最終的にはゾンビになってしまうなど、サバイバル要素は非情に強い。
-本作独特のシステムとして、格闘攻撃から派生、一部の敵を一撃で抹殺する「ブルータルキル」、ゾンビを盾にしてしまう「ゾンビシールド」がある。
-6つの兵種が用意されており各勢力のキャラクターが1つの兵種に対応、各々が随時発動の2つのオートアビリティと3つから選択できるセレクトアビリティを習得できる。
--リロード速度上昇や、攻撃力上昇に一定回数まで攻撃無効化など、戦闘向きの強力なアビリティが揃った突撃兵 ルポ/ディーアイ
--特殊な光学サイトで壁ごしに敵を発見、周辺のアイテムの位置をレーダーに表示する通信兵 スペクター/パーティーガール
--移動が素早く、変装や透明化まで行える隠密性の高い偵察兵 ベクター/ウィロー
--味方、自らへの薬物を使った強化や治療を行う衛生兵 バーサ/ハーレー
--ウイルスやスモークを用いて、ゾンビからB.O.Wまで操る感染者に特化したBC兵 フォーアイズ/ショーナ
--地雷や感知爆弾等を扱う爆弾のスペシャリスト、工作兵 ベルトウェイ/ツイード
-マルチプレイ対戦モードでは以下のモードで遊べる。
--TEAM ATTACK
---「U.S.S」「SPEC OPS」に別れてチームの獲得XPを競う。XPはゾンビや敵チームを倒したり、味方を回復すると獲得でき、対戦時間である10分が過ぎるか、どちらかのチームの総獲得XPが4000に達したら終了となる。
--BIOHAZARD
---G-ウィルスサンプルを奪取し、相手チームより先に5個のG-ウィルスを基地に持ち帰るのを競う。相手より先にG-ウィルスを5個回収するか、制限時間内に相手チームより多くG-ウィルスを数多く回収していたチームが勝利となる。
---サンプルを所持しているキャラは、ダッシュの距離が短くなり、ゾンビに狙われるようになるので、いかに味方と連携して上手くサンプルを運搬するかが重要となる。
--HEROES
---ヒーローキャラを使って対戦するモード。USS側はハンク、エイダ、ニコライ、ローンウルフをSPEC側はレオン、ジル、クレア、カルロスから選択し相手のヒーローキャラを全滅させるか、タイムアップ時により多くのヒーローキャラが生存していたチームの勝利となる。
---ヒーローキャラは倒されると復活できず、リスポーン時は通常兵を使用することになる。このルールのみ体力が非常に高く設定されている。またヒーローキャラのアビリティは、各キャラ独自の構成となっており、ヒーローキャラに対してブルータルキルを決めることはできない。
--SURVIVOR
---残り時間6分前後でヘリの接近連絡、残り時間が4分前後になると到着する救援ヘリに乗り込み、生き残ることが目的のモード。一応チームは分かれているがヘリの座席は4人までとなっているため、それらを敵味方問わず奪い合うので実質個人戦となるモード。
--NEMESIS MODE
---360版限定のモード。拠点を奪い合い、配置された拠点を占拠し続ける事ポイントを獲得していくルール。対戦時間は15分、または確保ポイントが250ポイントに達すると終了。
---各ステージにネメシスが徘徊するようになり、ステージに配置された制御端末を操作する事でネメシスを味方につけることが出来る。いかにネメシスを奪えるかが勝利の鍵となる。

**評価点
-キャラを自由に移動させつつ、同時に射撃することも可能な「走って撃てる」TPS仕様のシステムとなった。
-下の「問題点」に記載がある通り珍妙な邦訳が目に付くものの、日本語版の声優は洋画の吹き替え経験も多い中堅~ベテラン勢が大半なので、演技そのものに概ね問題は無い。
-本家シリーズのラクーンシティに出現したクリーチャーが''全てではないが''登場する他、リメイク版『バイオハザード』のクリムゾンヘッドも登場する。
--本作オリジナルクリーチャーも登場。パラサイトは小さく素早い為的が絞りにくく、ゾンビや主人公達に寄生しようとする難敵。更にパラサイトに寄生されたゾンビや''タイラント''も登場する。
-プレイアブルキャラクターは全員オリジナルだが、レオンやジルなど『2』や『3』のキャラクターも登場し原作キャラクターが集う「HEROES MODE」でプレイアブルキャラクターとして使用可能。人気のあるアンブレラ工作員、ハンクはキャンペーンモード序盤にプレイヤー達と共に行動する。
-BGMは良曲が多く、ボスに対して専用の物はもちろん、原作BGMのアレンジも収録。

**問題点
-キャンペーンは''プレイヤーの射線上に出てきて邪魔をする''など馬鹿すぎるAIやSPEC側のストーリーは1話以外は有料DLCという、PV詐欺+ぼったくり商法。加えてバグ((音にエフェクトがかかったままになる軽度な物から、敵が出現せず詰む、ボスが異常に固くなり、攻撃をほぼ無効化する物まで様々。))などで全体的に調整不足な出来栄え。歴代キャラも登場するのだが一部のキャラの顔が酷すぎる。
--キャンペーン中に落ちている回復アイテムなどはオンラインマルチプレイになっても数が増えたりせず入手した人の''早い者勝ち''。やりこんでいる猛者がアイテムを独り占めしたり、アイテムを回収して退出するなどのいやがらせ行為も横行した。
--ストーリー中の選択によっては原作の主人公を殺害するという原作殺害的な結末も。
--追加シナリオだけでも2000円、ネメシスマルチプレイモードに至っては何故かXBOXのみの販売。
--マルチプレイでの死亡した場合のデメリットが少なく、サバイバル要素が感じられない。蘇生された場合はHP半分、最初に持っていた武器、手榴弾と多くの装備を持って復帰できる為、わざと死んで蘇生してもらう事で装備補給するのも有効。プレイヤー側がもはや''ゾンビ''と化している。これに対してデメリットは死亡数がカウントされ、クリア時のランクが下がるだけ。
--一つ一つのステージがかなり長い。どのステージも平均で30分がノルマクリアとなっていて、途中で中断もできない。

-ストーリー
--終盤のストーリーが雑

#region(ネタバレ)
-終盤に選択肢によるストーリー分岐があるのだが、''どちらを選んでもチームが分裂する''。しかも選択肢を選んだ直後に敵味方に分かれて戦闘するという内容で''分裂に至る過程の描写は一切無し''。選択肢も分裂を意識させるものではないためプレイヤーは完全に置いてけぼり。
-何度も無茶な任務を押し付けられ、脱出を賭けた最後のチャンスを与えられたU.S.S。どのキャラクターも「生き延びるために何か策を練らなければ」と言うが展開次第では''任務を達成して欲しければ契約の3倍の報酬を出せ''と無茶な取引を要求、司令部には完全に見捨てられてしまい、自力で脱出せざるを得なくなる。司令部への不信感や苛立ちがあったかもしれないが、これは利口な策とは言えない。
#endregion

-敵が非常に固く基本的にほとんど怯まない。BOWなどのクリーチャーならともかく通常の武装兵であるSPEC OPSやUSSの隊員たちでさえヘッドショット一発では倒せない。
--そのため、一発の攻撃力が最高でゾンビを一撃で倒せるカスタムショットガンが強力。
---これに加えサブウェポンであるサムライエッジも非常に強力。これとDF((ディレクショナルファイア。L2でハンドガンを構え自動で近くの敵の弱点を狙ってくれるシステム))を組み合わせれば大抵の敵は一網打尽にできてしまえるほど。対人戦でも乱用されており、プレイヤーの間で荒れる要因の一つとなっている。
--硬い敵の例として、USS側の最高難易度ラスボスは頭を何度撃たれても倒れず、一発で致命傷、二発で死亡する攻撃を遠距離から連射。真正面から戦った場合確実に勝てないバランスになっている。倒す為には狙撃や後述のダウンハメをするしかない。
--敵の硬さに比べて所持できる弾数が少ない為、補給を受けづらいミッションや連射系の武器の場合弾不足が深刻になりがちであるのもマイナス点。
//ごめんなさい記憶違いで記述した場所があったので自分で削除
-また敵の攻撃を受けるとこちらが吹き飛ばされてダウンすることがあるが、起き上がりにいちいち時間がかかる上''この間無敵時間が存在しない''。ハンターに吹き飛ばされた後、再度ハンターに袋叩きにされ、ハメ技で即死させられることも少なくない。自力での脱出は不可能で、このダウンハメはプレイヤー同士の''対人戦''でも使えてしまう。
--アップデートでダウン中に再度ダウンしないようにされたが、起き上がりに時間がかかる点は変わってないため、対人(特にHEROES)ではやはり敵を転倒させて追い打ちを仕掛ける戦法が強力である。

-兵種のバランスが悪い。強力なスキルが一部の兵種に集中している。
--突撃兵
--リロード速度上昇、射撃ダメージ軽減、弾数無限化、火炎弾、スーパーソルジャーと5つのスキルが全て戦闘用なので対人戦では必須。感染者も十分圧倒できる。スーパーソルジャーが最大で攻撃力50%上昇に加えて5回まで攻撃無効と破格で、効果時間も60秒と突撃兵セレクトアビリティの中でも最長の効果時間を誇る。他2つのスキルも優秀なのだが、スーパーソルジャーが強力すぎる為選ばれにくい。
--衛生兵
--自身の回復量上昇、回復アイテムである救急スプレーを最初から所持できる回復系のスキルから、感染者に大ダメージ、自分にも味方にも使えるダメージ90%カットの戦闘向けスキルまで完備。専用ブルータルキルでは不足しがちの回復アイテムであるハーブを生み出す事までできる。回復役の皮を被った万能型兵種であり、対人、キャンペーンどちらでも活躍できる強職。
--工作兵
--爆発物でのダメージ減少、地雷解除、セレクトアビリティは全て爆弾と極端なまでに爆弾揃い。キャンペーンでは難易度が上がると味方にフレンドリーファイアが発生してしまう仕様のため、まず真価を発揮できない。地雷解除も使う機会が少なく、地雷は兵種に関係なく発砲でも壊せる。専用ブルータルキルは爆弾を口に入れて相手を蹴り飛ばし数秒後に爆発とモーションが長く、この間無敵はまったく無い。対人戦では地雷をトラップとして仕掛け、他には無い爆発物耐性で活躍が望める、配置などを覚えた玄人向けのキャラクターに仕上がっている。
--偵察兵
--足が速くなるステルスランに加え、敵のミニマップ上に表示されなくなるシャドウムーブのアビリティを持つ。どちらもキャンペーンではそれほど役に立つアビリティではないが、対人戦となれば猛威を振るう。体力の低いルールなら背後から忍び寄り上記のサムライエッジ+DFで瞬殺する戦法が非常に凶悪。足が速いためHEROESでも逃げようとするヒーローキャラを追いかけるのにも有用など活躍の場を選ばないため対人戦では非常に厄介となる兵種。

-対戦モードもバランスが崩れているため「暗黙の了解」がユーザー間で存在している始末。
--具体的にはグレネードランチャーや突撃兵のアビリティ「スーパーソルジャー」等の存在が大きい。前述のとおり吹き飛ばされると起き上がるのに時間がかかるためグレネードランチャーで相手を吹き飛ばして集中砲火する戦術が強力であり、グレネードランチャーはマップの固定位置に配置されるため、ルールにもよるが配置地点に籠る戦術が多くなった。
---アップデートで弾数が減らされたが、威力は変わってないので依然として強力なまま。これにより弾数を無限化するガンズブレイジングと組み合わせて使用する戦法が横行した。
--HEROESモードではヒーローキャラのスキルが独自の構成になっているが、明らかにSPEC側が優遇されすぎている。
--オンライン上でのラグも酷く、いつまでたっても対戦が始まらないことやフリーズなど日常茶飯事であり「対戦」という意味では最低レベルの状態。 
--さらに違う兵種のアビリティが使えるバグ技や特定の地形に入ると完全無敵になる致命的なバグまでもが存在しており、これらのせいで現在の対戦環境は非常にカオス。公式でも修正する気が全く無いなど最早擁護不能。

-日本語ボイス、日本語字幕が合ってない箇所がある。SPEC OPS編で顕著。
--敵にグレネードを投げ込まれて「爆発物!」と叫んだり((味方に「グレネードが爆発するから伏せるなどの対処をしろ」と知らせるための叫びを直訳してしまっている。本来なら無理に訳さずそのまま「グレネード!」とするか、「伏せろ!」などの意訳が妥当。))、「エコーシックスは動き出す」など某字幕翻訳家を彷彿とさせる珍訳も散見される。
--これは後の『バイオハザード6』の日本語パックでも改善されていない。と言うか更に酷くなっている。



**総評
『バイオハザード』の世界で銃の撃ち合いをする事を重点にしたのは良かったものの、いかんせん作りが甘く『バイオハザード』としてもサバゲーとしても質の悪い物となってしまった。「''海外の企業に関わったのが悪い''」とする声も。~

**余談
本作と同じく化け物だらけの空間で銃の撃ち合いをする事に重きを置いた『バイオハザード アンブレラコア』の発売が決まった。~
----

復元してよろしいですか?