「ティアリングサーガシリーズ ベルウィックサーガ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
【てぃありんぐさーがしりーず べるうぃっくさーが】
ジャンル | シミュレーションRPG | |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売元 | エンターブレイン | |
開発元 | ティルナノーグ | |
発売日 | 2005年5月26日 | |
定価 | 7,140円 | |
判定 | 賛否両論 | |
ゲームバランスが不安定 | ||
ポイント |
初心者お断りの高い難易度 しょぼいグラフィックと王道ではないストーリー 既存のSRPGと大きく異なる、色々と癖のあるシステム |
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ティアリングサーガシリーズ ユトナ英雄戦記 / ベルウィックサーガ |
『ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記』の続編。しかしその関連性は、作中で僅かに匂わせる程度で、世界観の繋がりは全くといっていいほどない。
前作が割りとまだFEに類似している内容だったためか、今作は差別化を図るために従来の基本的なシステムに加えて様々なシステムを搭載した(*1)。
…そして、その結果、前作はおろか従来のゲームとも全く異なるゲーム性となってしまった。
今作はあの名作であるTSの続編ということで多数のファンが期待していた。無論加賀氏のファンも。しかし、人を選ぶマニア向けなシステムとテンポの悪さ、攻略の幅広さによる高い難易度、馬鹿な国王の尻拭いを散々させられた挙句にたどり着くのは義妹との強制結婚と打ち切りに近いエンディング、貧相なグラフィックもあいまって賛否を呼んでいる。ある意味ではファミコン時代のクリアすること自体が褒められる難易度(*58)をPS2に持ってきたといえるかもしれない。
上記の数々の賛否両論あふれるシステムや不便さなどから、合わなかった人からクソゲーやマゾゲー扱いを受けることが多いのも事実。
住民依頼や賞金首を放棄し作戦目標を最低限満たすなど妥協すれば肩透かしなぐらいの難易度なのだが、妥協し過ぎると賞金やレアアイテム・仲間等を手に入れられない事もあるので度合いが大事。コンプリートしないと気が済まない凝り性な人ほど大変な仕様である。 絶えず変化していく戦況に対し、誰を使ってどうやって突破・撃破するか、如何にしてリスクを減らすかという戦略をめぐらせる。ただしその先に行き着くところは結局のところ確率論である。
はまる人はとことんはまるが、合わない人にはとことん合わないゲームである。極一部のマニアには好評な要素も、慣れない人には理不尽に感じる場合も多く、間違っても人に軽々しく勧められるゲームではない(*59)。ティアリングサーガプレイヤーにオススメする場合、話もシステムも別物なので注意されたし。
要はTSの続編として出したことが良くも悪くも大きいということである。