【てぃありんぐさーがしりーず べるうぃっくさーが】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売元 | エンターブレイン | |
開発元 | ティルナノーグ | |
発売日 | 2005年5月26日 | |
定価 | 7,140円 | |
判定 | 賛否両論 | |
ゲームバランスが不安定 | ||
ポイント |
地味なグラフィックと打ち切り同然のストーリー 前作などの通常のSRPGに慣れている人ほど手こずる高難易度 |
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ティアリングサーガシリーズ ユトナ英雄戦記 / ベルウィックサーガ |
『ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記』の続編。前作との関連性は作中で僅かに匂わせる程度で、世界の繋がりは全くといっていいほど無い。
前作はFEシリーズなどの通常のシミュレーションRPGに近いゲームシステムだったが、今作は従来の基本的なシステムに加えて様々な独自のシステムを搭載している。
+ | ネタバレ注意 |
本作はティアリングサーガシリーズということで、似たようなシステムのゲームを期待していたファンもいたと思われる。
しかし、独自性のあるゲームシステムを多数採用し、中身はほぼ別物だった為、ティアリングサーガの正当な続編を期待したユーザーほどギャップを感じてしまう面が目立った。
一方で、同時ターン制など、本作独自のシステムにハマれる人にとってはオンリーワンと言える魅力があり、熱狂的なファンが存在するのもまた事実である。
絶えず変化していく戦況に対し、誰を使ってどうやって突破・撃破するか、如何にしてリスクを減らすかという試行錯誤に面白さを見出せるかどうか、高い難易度、不完全燃焼のストーリーや地味なグラフィックといった点を許容できるかなどで評価が大きく変わるゲームと言えるだろう。
*1 お金で仲間を一時的に雇うことができ、条件が揃えば入団(正式に仲間になる)する。
*2 1軍として使えば問題無いが評価プレイの際に足を引っ張るので批判されることも多い。
*3 反撃を封じる代わりに自分の反撃も不可。移動によるダメージ増加が大きく当たれば即死級の大ダメージ確定。だが、反撃不可で加えて非常に重たいため安易に突撃すると袋叩きにされてやられる。
*4 ステータスだけの様な単純なものではなく、能力・武器・配置など総合的にバランス調整されている。
*5 流石に低初期値で未使用のキャラだと能力だけでなく良い武器も持てないのでかなり辛い
*6 盾は攻撃を受ければほぼ必ず消耗するので、攻撃するメリットが無いわけでは無いのに「ゼロ避け」をする。前作で盾を持ったユニットが異様に狙われやすかったことの反動か?
*7 技能の成長と上限が最低レベル・装備品のL盾が壊れ易いうえに高い・防御力こそ初期から終盤でも十分以上に通用する値だが防御成長率はゼロ・その他の成長率もお察し・装甲兵なので移動力が低い上に侵入不可能な地形も多いなど、劣った方向に個性を発揮している。結果、倉庫番として荷物持ちがデフォである。なお鎧に包まれ顔すら見れないが、エンディングにてその正体と弱いのに戦っていた理由が明かされる。
*8 好き嫌いは当然あるだろう
*9 軽傷は基本的に3%で短剣では9%。戦闘不能は軽傷かどうかや相手のHPと与えたダメージなどによって確率が変化。最大HPの50%以上のダメージを受けたら一撃で戦闘不能になる確率が発生する。その為、HPや防御の低い軽兵は戦闘不能になりやすい。
*10 消耗無しの状態なら壊れず、ある程度使用すされると必ず壊れる。
*11 自軍だけでなく敵の武具も同様で一つ一つ消耗具合が異なる力の入れよう。自軍と同様に壊れて欲しい時に壊れたり壊れて欲しくない時に壊れたりもする。
*12 説明書、公式サイト、ヘルプなどで細かく書いてくれているが、チュートリアルをつけてくれるとありがたかったという声もある。
*13 料理で一時的な強化が可能だが、食べさせた章でしか効果が続かない上に料理の値段が高い。
*14 同時ターンや戦闘システム等を利用して攻撃されないように運用するのが基本だが、射程の長い魔法が少ないこととヘックス制から前に出やすく、守る為の壁も作りにくい。その代わり移動を用いた強力な攻撃が可能。
*15 中にはホバッキーと呼ばれる"ほとんどの敵を捕縛する"廃人集団もいるにはいる。
*16 例えば、エニードというキャラは、LV10までは精神のパラメータが最高でも絶対に4で止まるようになっており、11以上にならないと5にできない。能力UPアイテムを使って5にする事は可能
*17 両名とも成長率などがイマイチで2軍おちする事が多かったキャラである
*18 低成長だと使い勝手が悪いのは確かだが、十分運用可能なのでそれが原因で詰むことはない。
*19 付け加えると、十分強くなったユニット相手でも1~3回の攻撃で倒す敵が要所で固まっていたり潜んでいたりする
*20 ただ、通常プレイではさほど強くもならないが、セーブとロードで吟味すればさながら重戦車のようにもなる。
*21 このユニットはいわゆる「お助けユニット」の傾向が強い。使用できるのが最後の最後なので、ヘタレないような調整をする必要が無かったという側面もあるだろう。
*22 開発中の名残りか致命回避率が上昇する料理はあるが、実際は効果が無い。
*23 シリーズ通して威力が絶大で正に「必殺」だったのだが攻撃力が低いと意味の無い作品もあったりと良くも悪くも極端だった。それ自体は何も悪くないが、味方を硬くしたり敵の攻撃力を低くする・敵の必殺率を低めに設定・必殺無効化や必殺回避率を上げるなどでバランスを取る必要が有り、前作の慣れたプレイヤーにとっては敵側のみ有名無実になりがちだった。
*24 ただし技能は高くなるにつれて上がりづらくなる。ただでさえあがりにくいキャラの代表格は後述のアデルなどで、約34回どついて1上がる程度。それらも影響して終盤でも単なる力押しではなくスキルや技能に応じた精度の武器を駆使して攻略していく。
*25 敵側にも強力な攻撃が少なかったり味方同様に低命中率などの理由で、失敗は多くとも後半よりも失敗した時のフォローも効きやすい。また、命中率を上げるスキルなども序盤からある。
*26 慣れたプレイヤーだと強力な敵をどうするかよりも、欲しいアイテムが多い割にターンや兵力に余裕が無い2章任務など妥協の程度が重要な観点になりがち。
*27 敵からの弓攻撃を食らった際、命中率を3分の1にして再判定
*28 待ち伏せで攻撃回数を増やしまくることが前提としか思えない調整をされている
*29 パラメータは高い。CCの為に剣の他に槍技能をあげなくてはいけないが、その槍の成長率がアデルと同レベルの低さ。かつエルバートには敵の挑発や、前述した弓回避による盾役という有用な仕事があるので、なかなか槍で殴りに行く暇がない
*30 風の技能成長率は並。しかし風魔法の在庫の厳しさと威力の低さと、技能経験値に関する特殊な仕様、そして魔法使いキャラゆえに低HP+紙装甲なので前線に出しにくく技能を上げにくい。被弾すると死ぬ攻撃に対して回避率が上がる加護というスキルを持つが、所詮確率なのでそれでも死ぬときはあっさり死ぬ
*31 斧の技能成長率はそれなりだが、一発が高すぎて削りに向かないので攻撃できる機会が少なくなりがち。重歩兵なので移動コストも高め
*32 雷の技能成長率は高めで能力も悪くないが、雷魔法の在庫に終始悩まされる
*33 前作のように、特殊アイテムを使うことで蘇生させることは不可能。
*34 ただし、最後に手に入るアイテムは高ランクの斧なので、うかつに殺しすぎると装備できるキャラやレベルが不足している可能性がある
*35 頭身はリアルに近くよく作られてはいるのだが見づらい
*36 キャラクターデザイナー・森田和明氏も同社の所属。
*37 これはシナリオライターの実力不足ではなく、劇中でも早々から「親の悪い部分を受け継いだ」という噂が出てくるくらい出来の悪い人物という設定のためである
*38 ある章では主人公の努力を馬鹿王のせいで無駄にさせられてしまうこともある
*39 馬鹿王を持ち上げてしていたのも、水面下で自分が動きやすくするためである
*40 作中でも「こちらの国に馬鹿な王あれば、あちらの国に馬鹿な王子あり」と言われている
*41 開発途中に何らかの事情でストーリーが短くなったと言われ、それも影響しているのではと言われている。
*42 ファンサービスの一環か、金髪のトレジャーハンターと赤い髪の竜の王女の話が出てくる。前作のホームズとカトリの事だろう。また、容姿やクラスがどことなくホームズに似ている、イストバルという味方キャラも存在する。戦闘力もホームズ同様高い
*43 一応、主人公が主筋に当たる義妹と結婚し王国を継ぐという理由はしっかり説明されている…その理由がまた賛否あるのが問題だが
*44 1ユニットが無制限に持てるとバランスが悪いのだが、弓の他に矢があったり、前述の捕縛のためのダメージ調整や武器破損の問題がありアイテムをたくさん持つ機会が多い。
*45 コアプレイヤーでもこの点ばかりは擁護できないという意見が多い
*46 章ごとに馬のHPを回復させるスキル『愛馬』と『馬交換』持ちは実質1名のみ。他には一部の料理でHPを回復可能。
*47 上述したランスは騎馬状態でないと使えないため、馬を殺せば強力なランスが使えず一気に弱体化する。
*48 特に「クリームシチュー」、「カニの甲羅焼き」、「野兎の蜂蜜ソース」はプレイスタイルに直接影響する程の強力な効果。
*49 雇用し続けるだけではイベントが発生しないキャラも一部居るが、基本的には雇用して出撃させていれば強制出撃なりイベントのヒントがあったりするので正式加入の条件が理不尽というキャラは居ない。
*50 イベントはあるマップのある場所を探索することで始まるのだが、基本は別キャラのイベントで上書きされている仕様。こちらのイベントを起こしたい場合は、該当キャラを殺すかそのマップで敵に捕縛状態にして上書きのイベントそのものを消失させるか、終盤で戦うような正攻法ではまず勝てない強敵を撃破しなければならない。
*51 ゲームキューブはスマブラDX・テイルズオブシンフォニアなどのヒット作はあるが据え置きとしては全体的に大作に恵まれず、PS2に比べると本体の普及率の面で大きく劣っていた
*52 バーサク状態にして味方すら殺させている
*53 もっとも、原作ではストーリーが長くなる予定が諸々の事情で短縮したことと、システム面に力を注いだ結果もあるだろう