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虫姫さま - (2017/08/29 (火) 11:07:51) の編集履歴(バックアップ)
虫姫さま
【むしひめさま】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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アーケード
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発売元
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AMI 【PS2】タイトー 【Win/Steam】デジカ
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開発元
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ケイブ
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稼働開始日
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2004年
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プレイ人数
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1~2人
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判定
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良作
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ポイント
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選べる3つのモード 初心者から超上級者まで安心の作り シンプルながら無駄の無い操作系統 鼻声ノーパンヒロイン、鮮烈デビュー
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ケイブ弾幕系STGリンク?
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概要
ケイブが製作した弾幕STGの一作であり虫姫さまシリーズの第一作目。
3種類のタイプ、3種類の難易度を選択してプレイできる単純明快な弾幕STG。
ストーリー
「今」とは違う時間軸、大半が砂漠と化した地球では硬い甲羅を持った巨大な節足動物「甲獣」が跋扈し、
人間は彼らを神と崇め片隅でひっそりと暮らしていた。
そして、200年に一度、15歳の成人になった者を「贄」として甲獣さまにささげることで、その地に住むことを許されていると言われていた。
主人公レコ姫が15歳になった頃、彼女の住むホシフリの里では謎の疫病が流行していた。
幼い頃、甲獣の住むシンジュが森で不思議な少年と出会い、贄の証であるブレスレットを貰っていたレコ姫は、
父である王の要請により贄として森へ行くことになったのであった。
システム
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操作は1レバー3ボタン。Aがショット、Bがボム、Cがオートショット。ショットは連射と長押しでフォーメーションとスピードが切り替わるケイブシューではお馴染みの方式だが、オートショットの自動連射は最速ではない。
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ゲーム開始時、難易度を「オリジナル」「マニアック」「ウルトラ」の3段階から選択できる。マニアック以上の難易度ではショットを撃ちこむ事でボーナスを得られる「撃ちこみカウンタ」というシステムが増える。
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オリジナルは弾が少なめ(従来のケイブシュー比)で初心者をはじめ気軽に縦STGを楽しみたいプレイヤー向け。ただし弾速がマニアックより速め(ケイブタイトル全体で見ても速い部類)で、どちらかと言うと旧来の縦STGを意識したゲームモード。
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マニアックは中級者以上で弾を避けるスリルと爽快感を味わいたいプレイヤー向け。弾の量はオリジナルより著しく多いが、逆に弾速は全体的に抑えられている。
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ウルトラは圧倒的な量と速さの弾を掻い潜っていく事になる、怒首領蜂シリーズの2周目に相当する超上級者向けモード。これを選ぶと最後に真ボスが追加される。
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また、開始時に自機の性能(ショットタイプとスピード)を3種類から選択できる。
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M-POWERは中範囲、中スピードのオールマイティーな性能。
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W-POWERは広範囲、低スピードで、ザコ処理に向いている。
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S-POWERは小範囲、高スピードで攻撃力が高い。
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特定の敵を倒した際に出現するアイテムを取得すると、ショットのパワーアップやタイプの変更が出来る。
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自機は最大4つまでオプションを装備可能。取得したアイテムによって、自機に追随するトレース、自機の周囲に展開するフォーメーションを切り替えることが出来る。
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他にボムアイテムとスコアアイテムの琥珀、1UPアイテムがある。
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物語上の主人公はレコ一人だけ。ただし二人同時プレイ対応で、2P側は肌と髪の色が違うレコとなる。
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この2P側のレコにも専用の顔グラフィックが用意されており、ランキング画面で拝める。
評価点
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非常に単純明快なゲーム性。
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複雑なシステムはなく、純粋に弾幕を避け、敵を倒していく爽快感を味わえるゲームとなっている。
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『エスプガルーダ』まで使用されていた基板から新基板になり、弾数の表示も多くなっているが、『怒首領蜂』と同様に大型敵を倒すと画面全体を弾消しできるシステムを引き継いでバランスを取っている。
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難易度選択のおかげで初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに対応しており、多くのプレイヤーから好評を得た。
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誰でも遊べるオリジナルは本当に弾が少なく、弾避けが要求されるのも中~大型・ボス敵戦相手だけと比較的気軽にプレイ可能。
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一方で圧倒的な弾幕量が待ち受けるウルトラをクリアするのは至難の業。相反するゲームバランスを上手く両立できている。
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超難易度を誇る真ボスにたどり着いたプレイヤーにより、その発狂を切り抜ける「光点ずらし」というテクニックが開発されたのも有名。最もウルトラのクリアを目標にしないのであれば、そこまで意識する必要はない。
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この要素は後に続編『ふたり』でも引き継がれ、『デススマイルズ』でも似たようなシステムが用意されている。
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ケイブSTG恒例の隠し要素・エクステンドアイテムは、今作ではボムを使用しても取得可能と条件が易しめである。
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自然を主体としたグラフィックも美しい。
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世界観的に機械などのサイバーチックな要素は一切なく、代わりに緑あふれる森、溶岩吹き出る荒野などが舞台となる。それでいながら巨大な敵のパーツを剥がしながら進むステージなどもあり、少ないステージ数・異色のモチーフながらバリエーションは豊富。
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描きこみも素晴らしく、敵キャラの生物的な動きなども良く出来ている。
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BGMはおなじみ並木学氏が担当。キャッチーかつ幻想的な仕上がりで、世界観に非常にマッチしており評価が高い。
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開幕から徐々にアップテンポに盛り上がっていく1面「シンジュが森へ」5面「森のずっと奥の方」、荘厳な真ボス戦「鎮魂の空」などは人気が高い。他にもED曲「きみに頼みたいんだ」など、良曲が揃っている。
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終盤のBGMの美しさと合わせて、EDもさり気なく世界観設定を示すと同時に、ケイブシューにしては珍しい純粋に感動的な物になっている。
賛否両論点
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レコ姫や真ボスにはボイスが用意されているのだが、レコ姫の声がどう聞いても鼻声。
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というのもレコのボイスはケイブの女性社員が当てている。「素人臭い」のではなく本当に素人の物なのだ。
今となってはケイブのお約束感もあるが。
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本作においてミスした時には甲高い悲鳴を上げる。その声は騒々しいゲーセンの中でもよく響き、聞き分ける必要すらないほど。
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明らかに萌えを意識したキャラクターデザインゆえ、敬遠され易い・。
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萌えを抜きにしても、画風にやや特徴が強く癖はある。
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「撃ちこみカウンタ」を意識した稼ぎは連射装置の有無がスコアに影響する。
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AボタンCボタンそれぞれに連射装置が付く店舗もある。なお家庭用移植版でも連射設定はかなり細かく設定できるようにされている。
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タイトルから分かるとおり、自機も敵も虫だらけ。虫が苦手な人は向かないかもしれない。
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特に序盤にはオブジェクトを破壊すると下に大量の虫が蠢いていたりと、人によっては気色悪く感じやすいギミックがある。
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最も、悪趣味過ぎるというほどではない。
問題点
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Xbox360の移植版では一部原曲BGMに不具合がある。
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あまり指摘されないのだが実はボス戦BGMのサビが抜けていたり、ラスボス戦BGMのイントロの音色がパペパプーになってしまっていたりする。
総評
色モノなタイトルながら堅実で幅広くプレイできる良作弾幕シューティング。
虫が苦手な人には奨めづらいが、今なお愛されているタイトルのひとつである。
また、様々な場面で喋る女性主人公などは後のケイブシューに色んな意味で影響を与えており、ある意味欠かす事のできないタイトルと言えよう。
移植・続編など
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イベント限定のバージョンとして、弾速の強化やオプションのフォーメーションを変更できるといった要素を追加した『虫姫さまBlue Label』が稼動した。
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他にオンラインショップ/特典DLC限定で販売されたバージョン『虫姫さま Ver 1.5』が存在する。
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PS2とXbox360向けに移植されている。PS2版の販売はタイトー。
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両方共独自要素を追加したアレンジゲームが収録されている。また、360版は初回生産分限定でVer1.5ゲームを導入できるダウンロードトークンも付属した。
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PS2版はプレミアがついていたが、現在は360版が発売されたのも有り沈静化している。
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2015年11月6日には上記Xbox360版に準拠したWindows移植版がSteamで配信開始。
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360版の初回特典限定だったVer1.5に加え、サントラ(MP3&FLAC形式)がDLCとして配信されている。
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この移植がケイブ初のPCゲームデビューで、告知サイトでは今後もSteamを介した他タイトルの移植が予定されている。
日本のSteamユーザーから好評を得たDegicaからの販売ということもあり、ローカライズなどの心配は杞憂といえるだろう。今後に期待がかかる。
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直接的な続編として『虫姫さまふたり』がある。こちらは昆虫に加え恐竜もフィーチャーされている。
余談
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本作の登場以降、レコ姫はある種ケイブの看板娘ポジションを勤めることになる。
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魚ポコのキャラ差し替え版「パズル!虫姫
さまたま」なるゲームが登場、ケイブの斜め上路線全壊な一作。
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当時ケイブで展開していたiアプリサイト「ゲーセン横丁」で多くの待ち受けやオリジナルアプリゲームの多くが配信。「恋愛すごろく怒きゅ~ん」では最初期からヒロインを務めた。
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スマートフォンアプリオリジナル作品として「虫姫さまBUGPANIC」が存在。こちらはアクションゲーム。
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ソーシャルSTG「ドン☆パッチン」「ゴシックは魔法乙女」はどちらも最初期から登場。まさにケイブを代表するヒロインといったところか。
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本作の真ボス「アキ&アッカ」はプレイヤーに試練を与えているという設定のため、ミスすると「君ならできるよ」「ほら、しっかり!」と激励を飛ばしてくるのだが、その言い方や弾幕もあってか「君ならできるよ(笑)」などとネタ化されている。
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ケイブのプログラマーにして現執行部員である池田恒基氏が公式で、本作のウルトラモードのコンセプトについて「人類に挑戦してみようかな、と…」と答えたり、主人公のレコについて「はいてない」と発言したりしている。