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ウルフファング 空牙2001 - (2013/09/09 (月) 00:08:49) の編集履歴(バックアップ)
ウルフファング 空牙2001
【うるふふぁんぐ くうがにせんいち】
ジャンル
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アクションシューティング
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対応機種
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アーケード
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発売・開発元
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データイースト
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稼動開始日
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1991年
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分類
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良作
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空牙シリーズ
空牙/
ウルフファング
/スカルファング
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概要
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データイーストファンから絶大な支持を受ける横スクロールアクションSTG。同社縦STG『空牙』の続編。
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世界観は同一でストーリーも後日談になっているが、異なる歴史をたどったパラレルワールドと言う扱い。前作自機の同型機が背景に出現する場面もある。
システム
自機選択
戦闘機を操作するSTGだった『空牙』とは違い、本作では装甲機兵と呼ばれる人型ロボット兵器を操作する。
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本作は自機選択システムを採用している(が、厳密には自機カスタマイズシステムと言う方が正しい)。
ゲーム開始時に以下のいずれかで自機を選択する。
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セレクトモード:あらかじめ組立済みの4機から選択。
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コンストラクションモード:ボディ・アーム・レッグの3パーツ(各4種類)を組み合わせて自機作成。
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パーツ内訳
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ボディによってサブウエポンが変わる。
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ホーミングミサイル:大量の誘導ミサイルをばら撒く。
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ザコ戦・ボス戦共に使える安定したウェポン。レベルに応じてミサイルの数が増える。近距離から全弾命中させた場合の破壊力は極めて高い。
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エレクトリッガー:自機の周囲に弾消し能力のある電磁バリアを張る。
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防御向きの武装。レベルに応じて効果範囲が広がり、レベル3ならば画面のほぼ全体を覆いつくす。但し威力は極小。
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フレイムランチャー:真上に火弾を打ち上げ、一定時間炎の雨を降らせる。
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真上を攻撃できる貴重な攻撃手段。自機を守るバリアのような使い方も可能。レベルに応じて範囲と攻撃力が増す。
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グレネードランチャー:自機の左右に爆弾をばら撒く。
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飛距離が短く扱いづらいが威力は高く、ボスや大型敵に接近して全弾命中させると瞬殺も可能。命中しなかった爆弾は地面に落ちて火柱となる。レベルに応じて爆弾の数が増える。
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アームは近接攻撃用の武器が変わる。それに伴い範囲や威力、攻撃速度が変化する。
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ナックルショット:拳で真っ直ぐに殴りつける。
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攻撃範囲は非常に狭いがボタンによる連打が可能で、単位時間当たりの威力は最強。
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ビームソード:ビーム剣を振り回す。
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威力は低いものの出が早く、攻撃範囲が自機の周囲ほぼ全域をカバーするほど広いため最も扱いやすい武器とされる。
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アイアンクロウ:掬い上げるように鉄爪で薙ぎ払う。
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威力・攻撃範囲・出の早さともそこそこの安定した武器だが、それだけにこれといった売りが無いのが難点と言えば難点。
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パイルバンカー:金属杭を真っ直ぐに打ち出す。
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リーチと威力は最高だが、隙が大きく連発できない上に攻撃範囲は真横のみと扱いが難しい。
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レッグは移動速度とジャンプ力、猟兵の搭乗可能人数に影響する。また見た目も大きく変化するので食らい判定の大きさも変化する。
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2脚:猟兵搭乗可能人数は2人。若干食らい判定が大きいが移動速度・ジャンプ力とも平均的なパーツ。
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ホバー:猟兵搭乗可能人数は2人。歩行型に比べてジャンプ力が増し移動速度が落ちたパーツ。食らい判定が最も大きいのが難点。
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4脚:猟兵搭乗可能人数は4人。ジャンプ力は最高だがあまりに移動速度が遅く、上級者向けのパーツ。食らい判定は小さい。
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6輪:猟兵搭乗可能人数は4人。ジャンプ力が最低だが移動速度は最高、全高が低くなるため食らい判定が最も小さい。初心者から上級者まで使いやすいパーツ。
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パーツの組み合わせによって機体のコードネームが決定される。
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単語として定められた法則性は薄いものの、(4×4×4=)64機種全ての組み合わせにコードネームが設定されている。
例えば「ホーミングミサイル・ナックルショット・2脚滑走型」の機体は『蒼龍』となるが、ナックルショットをビームサーベルにした機体は『虎徹』となる。
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最も初心者向きとされているのは敵弾消しに優れ食らい判定の小さい機体(その分攻撃力が低いが)。具体的には「エレクトリッガー・ビームソード・2脚」のTYPE-51『紫電』か、「エレクトリッガー・ビームソード・6輪」のTYPE-63『月光』。
操作方式
操作体系は1レバー3ボタン(ショット、ジャンプ、サブウェポン発射)式。
レバー左右で自機は左右移動。レバー上でショット発射方向を斜め45度上に。レバー下でしゃがむ(被弾判定が小さくなる)。
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ショットは4種類ある。ショットボタンを押すと自動連射。
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ショットの種類
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V(バルカン):扇状に針弾をばらまく。パワーアップするごとに範囲が広くなる。
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ザコの多い道中では非常に頼りになるが、火力に乏しいためボス戦ではつらい戦いを強いられる場合がある。
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C(クラスターショット):前方に円を描くような軌道の弾を発射する。
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攻撃範囲はバルカンより狭く威力は中くらいなものの、無暗に連射していると弾の間隔が出来てしまうなど、慣れのいる武器。
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G(グレネードガン):自機から直線状に飛んでいき、敵に命中すると炸裂し爆風が残る。
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威力は高くボスの弱点に撃ちこみやすい。また爆風には敵弾を消す能力があるのでボス戦向き。その反面、命中判定が狭いのが欠点。
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L(レーザー):貫通性のあるレーザーを照射する。
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近接攻撃が出てしまうとレーザー照射は解除され、再び攻撃判定が発生するまでに多少の時間がかかる。さらに水平前方か斜め45度の2方向にしか照射できず、方向を切り替えても2角度間に潜り込んだ敵には当たらない(薙ぎ払う動きをしない)ので隙が大きい。主にボス戦用の兵器といえる。
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敵に肉薄すると、ショットが自動的に近接攻撃に切り替わる。押しっぱなしでも自動的に連打されるが、ショットボタンを連打することで攻撃速度が上がる。
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ショットボタンを押したままだと、自機の左右方向をホールド(固定)する。ボタンを離すと自機はレバーを入れた方向に応じて左右を向く。
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ゲーム中で出現する「パワー」のアイテムを取るとショットがパワーアップする。
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ショットの種類は、ゲーム中で「ショットチェンジ」アイテムを取ることにより切り替えられる。
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このアイテムにショットを当てる事で4種類に変わり、取った種類のショットに変更される。現在のショットと同じものを取ると得点になる。またある程度攻撃すると爆発して画面の敵全てにダメージを与える。
ジャンプボタンでジャンプやダッシュを行う。
ジャンプ中は空中で左右制御が可能。レバーを下に入れると高速で地上に降りる。
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斜面や水中では、自機はレバー上下で上下移動。ジャンプボタンで上方向へ高速移動する。
しゃがみ中にジャンプボタンで高速ダッシュ。これで敵弾をくぐる事もできる。
サブウェポンは時間チャージのゲージ制。
ステージ開始時は使用不可能だが、時間と共に1段階目→2段階目→フルチャージ(3段階目)となり威力が上昇。一度使用するとゲージは0になり、最低でも1ゲージ溜めないと使用不可。
ゲーム中では、即座にフルチャージになる「チャージ」アイテムも出現。
ゲーム内容
ステージ選択制度及びマルチエンディング採用。
2人同時プレイもでき、途中参加も可能である。
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ステージが進行すると、次のステージを選択する事ができる。5ステージで全4コース。その際、難易度は「生還率」と表記される。
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隠しコマンドで分岐無しで全12ステージをプレイする事ができる「ROHGA(狼牙)モード」もある。
ステージは強制スクロール。常に重力が働き、自機は地表を走行する(斜面、水中を除く)。
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自機は1機のみのライフ制。ゲーム開始時のライフは6点(標準設定)、最大値は9。標準設定ではステージクリア時に1点回復。
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アイテムは先述のショットチェンジ・パワー・チャージの他に、「ライフ(1点回復)」と「猟兵」がある。
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ショットチェンジ以外のアイテムは満タンの状態で取ると得点になる。
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猟兵は装甲機兵の腰に乗り自動照準で敵を攻撃してくれる。一般的なオプションと比べると攻撃力は低い(パワーアップ等が乗らない)が。
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ライフが0になると自機が破壊されるが、パイロットが脱出して戦闘を継続する。生身の状態で被弾するとゲームオーバー。
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生身の時はショットの性能が最弱に固定され、サブウエポンも近接攻撃も使えなくなるが、当たり判定は非常に小さい。また背中のバックパックでホバー飛行しているため、ダッシュやジャンプを含め装甲機兵以上の機動力を誇る(ジャンプは早すぎて逆に問題だが)。
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また、猟兵は機体破壊時に放り出されるが、拾えばオプションのように自機に追従する。
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生身でライフ・パワー・チャージを種類問わず合計3つ取ると、機体を復活させる事ができる(この場合、残りライフは2点になる)。
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生身でステージクリアすると、次ステージ開始時には復活した機体に搭乗できる(残ライフは1点)。
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生身の状態に限り走行点が加算されるため、あえて機体を破壊させてこの状態で進むスタイルも一応あるが、弊害として永久パターンの問題点(後述)も出てきた。
評価点
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パーツ構成によって劇的に変化する自機性能ながらも、それぞれに特徴があり、異なった攻略パターンを要求されるステージ展開。
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それに伴い、自分の最も使いやすい機体に専用コードネームが与えられる事も相まって愛着が湧きやすく、思い入れも強くなる。
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ステージ選択制度を採用しつつ、機体構成によって攻略法方が変化するため、飽きが来にくい作りにもなっているのも評価点。
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丁寧な演出、濃厚な世界観、綿密なグラフィック、評価の高いサウンド。
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BGMはフュージョン系でまとめられている。特にステージ1のBGM「WOLF FANG -狼牙」は格別評価が高い。
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ボス出現前にオペレーターから警告があり、弱点を教えてくれるなんてのは勿論、ステージ開始時とステージ選択時にもオペレーターや上官からの指令が表示され、戦況を把握する事も出来る。
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水しぶきを上げて着水する輸送機や、「Commence your attack」の声と共に出撃する自機など、ロボット物の展開をがっちり抑えた演出も。
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メカニックデザインも評価が高い。要所要所で一騎打ちを仕掛けてくる敵ロボット「バーサーカー」や、後半のボス「フリムスルス」「ノルン」等、北欧神話から引用した名前のボス達はそのデザイン、攻撃方法もあって印象的。
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巨大ロボット(装甲機兵)を、システム・操作面から「それらしく」描いている。腕で銃を掲げて上空の敵を撃ち、膝をかがめて地に伏せるなど、シンプルでありながらロボットらしさを実感できる理にかなった操作であり、しかもそれがゲーム性にも深く結びついている。
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自機が破壊されてもゲームオーバーとならず、パイロットが生身のまま戦闘を続行する点もユニーク。身体ひとつで激戦の真ん中に放り出される心細さと喪失感は強い印象を残し、巨大ロボットの頼もしさを逆説的に実感させる。
難点
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高い難易度
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と言うのも、本作は振り向き撃ちがやりにくい仕様であるため。
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できない訳ではないので、敵は画面の左右から容赦なく入り乱れて出現してくる。
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敵出現パターンを覚えればそれほど難しくなく、更に選択した武装を有効に活用する事で難易度を劇的に下げる事ができるものの、それだけに取っ付きが悪く、稼動当初は評価が芳しくなかった。
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システムも、前述のようにやや複雑で特殊操作が多彩。格闘ゲーム等と比べるとまだ簡潔な部類だと言えなくもないが、アクションシューティングとしてはややハードルが高い。
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左右の打ち分け、ダッシュを確実に出せる、機体ごとにより異なるジャンプ軌道の把握をすれば、あとは出現パターンを覚えれば頑張れば必ずクリアできる難度である。
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永久パターンあり
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一部ボスが自爆も撤退もせず、時間により耐久力が下がっていき最終的に1になる仕様(一定時間粘った後ならバルカン1発でも撃破できる)のため、攻撃せずに回避し続ければ永久パターンとなる。しかも生身の状態で回避しまくれば攻撃せずとも点が入る為、ハイスコア集計は打ち切られた。
総評
難易度という名のハードルこそ高いものの、そこを乗り越えた先に待つのはむせ返る程に熱い世界観、サウンド。美しいグラフィックと演出。変幻自在の攻略と奥深いゲーム性。やればやるほど本作の虜になっていく。
とっつきの悪さもステージ選択制度による難易度調整、様々な機体によって異なる攻略パターン、がらりと変わるステージ展開から、ステージの先を見たいという誘惑と、単純に触るだけでもそこそこ楽しいと言う至極単純な要素を含めて、他の高難易度ゲームよりもハードルが低い傾向にある。
あらゆる面において隙の少ない、完成度の高い2Dアーケードロボットゲーム最高傑作と言っていいだろう。
余談
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当初は『狼牙』というタイトルだったが、既に商標登録されていたため『ウルフファング』となった。なお海外版は『ROHGA』である。
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前作『空牙』、次回作『スカルファング』の三作品で、「牙シリーズ」とも呼ばれている。他二つは戦闘機物の縦スクロールシューティングで、本作とはジャンルが違うが。
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「'92年ゲーメスト大賞」(アンケート方式)で2位を獲得したが、編集部は納得出来ない様子で、1位が『ストリートファイターIIダッシュ』と言う化け物だった事もあり、「他の作品が1位に票を喰われたおかげの2位」と散々な評価だった。
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ちなみにゲーメストでの攻略は何故か途中で打ち切られている。
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その所為かは判らないが、移植はPS版が95年とかなり遅い。しかも忠実に移植をしないと定評のエクシングだったため、原作ファンからの評判は宜しくない。
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ただし出来自体は悪くなく、登場キャラがフルボイスになり、アレンジが加えられたプレイステーションモードとオリジナルに忠実なアーケードモードを選択できるなど、むしろ良移植といってよい。
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なおPS版はアーカイブスで配信中。
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1面開始時の「酒落にもならん」という誤字は洒落になってない誤字として一部で有名。
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ただしプレイステーション版およびセガサターン版では「洒落」に修正されている。
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同様に機体構築画面の「NUCKLE」「CRAW」といったスペルミスも家庭用では修正されている。