【すとりーとふぁいたーつー】
ジャンル | 対戦格闘アクション | |
対応機種 | アーケード(CPシステム) | |
販売・開発元 | カプコン | |
稼働開始日 | 1991年3月 | |
判定 | 良作 | |
ストリートファイターシリーズ |
格闘ゲームの代名詞たる「ストリートファイター」シリーズの第2作。 格闘ゲームブームの火付け役となり、「格ゲー」というジャンルそのものの地位を高めた、ゲーム史に燦然と輝く記念すべき一作。
本作は、感圧式ボタンという特殊デバイスを搭載し対人戦をテーマとして制作された格闘アクションゲーム「ストリートファイター」の続編だが、システム面で大幅な改良を施された結果、対人戦の駆け引きはそのままに前作と大きく異なるゲーム性となった。
レバーと複数のボタンを駆使して戦うという基礎的な部分は既に本作で確立されており、これ以降のシリーズの実質的な初代作品となると共に、格闘ゲームというジャンル全般のスタンダードともなったといえる作品である。
個性豊かな8人のキャラクターから1人を選択し、他の7人とCOM専用キャラクターの四天王を倒すべく戦う。
+ | 8人+4人の登場キャラクターたち |
前作をはじめ格闘ゲームの存在がなかったわけではなかったが、当時のアーケード界は依然としてシューティングゲームやベルトスクロールアクションが主流のままだった。そのような中において本作が登場したことは、その後の時流を大きく変えてしまうほどの意味をもたらすこととなった。
ストIIの他のジャンルに対する優位点としては、回転率、時間あたりの満足度、初心者の入り易さにおいてであり、特に無機質なゲームが多かったシューティングゲームと比較するとキャラクター性においても優位に立っていた。これらはプレーヤーとオペレーターの双方から歓迎された要素である。
本作の大ヒットにより他のメーカーもこぞって格闘ゲームを製作するようになり、その結果、格闘ゲームはアーケードゲームの主流に一気に躍り出ることとなる。
それほどまでに革命的・革新的な作品であったことは、まさに疑いようのないことである。
ジャンル | 対戦格闘アクション | ![]() 高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 16MbitROMカートリッジ | |
販売・開発元 | カプコン | |
発売日 | 1992年6月10日 | |
定価 | 9,800円 | |
セーブデータ | なし | |
レーティング | 【VC】CERO:B(12歳以上対象) | |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2006年12月2日/800Wiiポイント(税5%込) 【WiiU】2014年6月25日/823円(税8%込) |
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判定 | 良作 |
容量の都合でいろいろ削っている部分はあるが、スーパーファミコンという性能では大幅に劣る機体に対しての移植としては非常に高い移植度であり、アーケード版の人気もあって爆発的な売り上げ(288万本でハード別ランキング歴代5位)を記録。その知名度はAC版以上とも言える。
格ゲーの元祖、極初期の作品であるため、ゲームモードは「アーケードモード」と「VSモード」の2種のみというシンプルなものだった。
アーケードよりもはるかにスペックの劣るハードながら、ほぼ遜色ない忠実な移植を実現し、家で練習してACで実践という流れを生み出したことでアーケード版の活況に献身し、またゲームセンターに行きづらい層にも家でプレイできる環境を提供したことでストIIそれ自体の大衆化にも貢献した良タイトルである。
+ | 動画 |
*1 キャラクターが右向きの場合の右方向を指す。左向きの時は左右逆になる。
*2 全キャラ必ず1つは投げ(つかみ)技を持っているが、同様の入力で特殊技が出るキャラクターもいる。
*3 気絶状態になると、ヒヨコがピヨピヨと鳴きながら(?)頭上を動き回る演出が発生することが由来。
*4 必殺技を出しやすくするため、通常技モーション開始後に短時間のコマンド受け付け時間を設けており、仕様では通常技空振り時のみキャンセル必殺技が出るはずだったが、バグによりヒット時もキャンセル可能になった。
*5 ガイルには弱ソニックブームとジャンプ技を同時に当ててから開始する5段や7段もあるが、成立する状況は限られる。
*6 ねりちゃぎといったテコンドーの技も含む。後に架空の暗殺拳という設定になった。
*7 ただし、竜巻旋風脚は一般的な突進技とは言い辛いので、『餓狼伝説』の3主人公の影響と言う意見もある。
*8 初代では日本人という設定だが、後に「日系クォーターで本名はケン・マスターズ。『拳』は修行時代に師匠から授かった名」と改変された。
*9 K投げの地獄車の移動距離が長く相手を端へ追い込みやすい、立ち強キックがわずかに速い。
*10 実力的には横綱クラスだが、品格も重んじる角界において土俵外の言動が問題となって大関どまりと言う設定。ただし張出大関は大関よりも下の位である(横綱≧張出横綱>大関≧張出大関>関脇…)。当時は各地位の定員は東西2名までで、それより多い場合には格下の者が張出に回されていた。
*11 ただしキャラクター選択時は橙色。
*12 特に「スピニング~」は「出してはいけない」と言われるほど使えない。
*13 ただし結果的にジャンプの飛距離が短くなっているため、スピードの遅い弱の飛び道具はタイミングを誤ると逆に「踏む」。
*14 『ダッシュ』以降はスクリューの後に間合いが離れる様になり、起き上がりに重ねることが出来なくなっている。
*15 コマンドにレバー上入力が含まれるためジャンプしてしまう。後にジャンプする前に入力を完成させる「立ちスクリュー」が発見された。
*16 一般名詞としての「武術」や昭和50年代前半に日本で「マーシャルアーツ」と呼ばれ興行されていたアメリカンキックボクシングとは異なる。
*17 ちなみに「ガイル」とはモチーフになったポルナレフの仇敵なのだが、これはスタッフが当時ポルナレフとJ・ガイルを勘違いしていたことから命名された…という逸話がある。
*18 本来は一切攻撃を受け付けないはずのダウン中等も含む。
*19 後年では公式に「シャドルー四天王」とされている4人だが、この当時は単に「ボスキャラが4人だから四天王」程度の意味合いしかなく、設定やストーリー面でも特に接点は無かった。
*20 前作では上段しか撃てなかったが、本作から下段も撃てるようになった。
*21 ダルシムも上段タイガーショットをしゃがみで避けられないが、ヨガファイアーでの相殺、しゃがみ強パンチやスライディングキックによる反撃しながらの回避など、対策は多い。
*22 どちらも喰らえばほぼ気絶確定で、後者はガード出来たとしたとしても即デッドリースルーで投げてくるため、全く死角の無い技となっている。
*23 当時はカプコンの専用コンパネしかなく、セガ、ナムコ 各社共通汎用コンパネが用意されたが、タイトーの当時の主力汎用筐体「カナリー」がどうやっても合わず、セガ筐体をわざわざ仕入れるハメになる等店舗を悩ませる問題が多々発生している。よって、汎用筐体で6ボタン化する為に真っ先に対応したのはタイトー。
*24 今となっては多方面で活躍する有名作曲家だが、この当時はカプコンサウンドチーム「ALPH LYLA(アルフ・ライラ)」の一員でまだ無名であり、「ぴぃ♪」と名乗っていた。
*25 通常投げでも全体力の1/4を奪う威力。コマンド投げのスクリューパイルドライバーに至っては上記の通り全体力の1/3を奪ってしまう。
*26 相手が地上・間合い内・ガードor喰らいポーズを取っていないという条件が揃えば、入力と同時に成立する。格ゲー用語で言えば1F発生(0F発生)。
*27 実際、イライザに関しては「キャラグラ担当が忙しかったため、人物画が苦手な背景担当が描いたのが原因」とインタビュー記事で明かされている。
*28 これに関しては『ダッシュ』以降も同様である。
*29 キャラクターのプロフィールを見ると明白でリュウは生まれが昭和39(1964)年、ケンが1965年、最年少級の春麗でさえ1968年、最年長のダルシムに至っては1952年。仮にすべて現実の時間軸と並行で進んでいたとしたら『V』が2016年登場なので最年少の春麗でさえ48歳と明らかに現役でバリバリ闘える年齢ではなくなっている。
*30 日本でも「織姫星」として知られる
*31 本作のプロデュースを担当した人物。後に大ヒット作『モンスターストライク』を手掛けている。
*32 逆に、エドモンド本田ステージに設置されている提灯の数だけは、AC版が1個だけであるのに対し、SFC版では次作『ターボ』も含めて2個に増えている。これは後に『ハイパー』で再現されている。
*33 事実、AC版で物議を醸していたイライザのグラフィックは移植の際にマトモな姿に修正されている。ちなみにSFC版初代のケンのEDはケンとイライザがタキシードとウェディングドレスを着るシーンのかわりにケンがイライザを教会に連れていくシーンに差し替えられている。
*34 例えばリュウ・ケンで密着してしゃがみ強K→前方ジャンプとすると、AC版では相手の裏に回るがSFC版は相手の手前に着地する。
*35 この点を考慮してか、カプコンから発売された別売り対応ジョイスティック「CPS(カプコンパワースティック)ファイター」を接続することで、AC版と同じ感覚で操作が出来るが、価格が本作と同額の定価9,800円(税別)であったため、誰でも手軽に入手するのは難しかったようである。
*36 『ファイナルファンタジーV』(27.91点)も同じ1992年発売だが12月のためファミマガの年度では1993年度となる(1992年度は1991年12月~1992年11月)。
*37 因みにゲームボーイの1989年度はRPGが1つもなかった。初のRPG『魔界塔士Sa・Ga』(スクウェア)は1989年とはいえ12月発売なのでファミマガの年度では1990年度となる。