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RED DEAD REDEMPTION - (2021/05/12 (水) 13:26:01) の編集履歴(バックアップ)


RED DEAD REDEMPTION

【れっど でっど りでんぷしょん】

ジャンル アクションアドベンチャー


対応機種 プレイステーション3
Xbox 360
メディア 【PS3】BD-ROM
【360】DVD-ROM 各1枚
発売元 北米・アジア版:RockStar Games
国内版:テイクツー・インタラクティブ・ジャパン
開発元 Rockstar San Diego
発売日 2010年10月7日
定価 7,340円
プレイ人数 1人
(オンライン対戦:2~16人)
通信機能 【PS3】PlayStation Network
【360】Xbox LIVE
(オンライン対戦、トロフィー/実績要素)
レーティング CERO:Z(18才以上のみ対象)
判定 良作
ポイント オープンワールド西部劇アクション
『GTA』シリーズ譲りの豊富な自由度と内容
マルチプレイも充実



アウトローを貫き通せ



ストーリー

1911年、西部開拓時代も過去のものとなりつつあるアメリカ。
ニュー・オースティンの地に一人のカウボーイが降り立つ。
男の名はジョン・マーストン。かつてはギャングだった男である。
ジョンの最愛の妻子は今、連邦政府の虜囚となっていた。
「家族を返して欲しければ無法者ビル・ウィリアムソンを追え」。それがジョンに突きつけられた命令だった。
ビル…一度は親友だった男。奴を殺すため、ジョン・マーストンは荒野を駆け抜ける。

概要

GTA』シリーズで知られるRockstarによるサンドボックス型アクションアドベンチャーゲームで西部劇を舞台とした珍しい作品である。それだけにシステム、操作性、インターフェースなどで同作品と類似点が多く見られる・・・というかファンの間では「西部劇版GTA」「馬版GTA」で通じる。
開発は公道レーシングゲーム『Midnight Club』シリーズで知られるRockstar San Diego。 同じRockstar San Diegoが開発したガンアクションゲーム『レッド・デッド・リボルバー』の続編的な位置づけだが、世界観を引き継いでいる以外にストーリー上の繋がりは無い。

ゲームは多数のミッションから構成されている。ミッションが終わると自由に行動でき、特定の場所へ行くとまたミッションが始まる。この繰り返しでストーリーは進む。
ミッションの成績に応じ銅、銀、金の評価が与えられる。また一度クリアしたミッションはリプレイで何度でも挑戦できる。

舞台

  • ゲームは西部開拓時代の雰囲気を色濃く残す「ニュー・オースティン」、革命の嵐が吹き荒れる「ヌエーヴォ・パライソ」、都市、平原、森林、雪山と多彩な顔を持つ「ウェスト・エリザベス」の三つのエリアに分かれている。いずれも架空の州であり、ヌエーヴォ・パライソはメキシコ圏に属している。
    • メキシコではNPCはスペイン語を喋る。開発者の意向で国内版でも意図的に翻訳されず、スペイン語の字幕がそのまま表示される。同じスペイン語の登場する『biohazard 4?』でお馴染みの単語もいくつか聞ける。
  • それぞれのエリアには2~3の町があり、主に鉄道と駅馬車によって繋がっている。
  • 移動には徒歩や馬を使うほか、屋外ではキャンプ画面から指定の場所まで一気に飛べる(ファストトラベル)。
  • BGMも往年の西部劇映画のサントラ(インタビューではエンリオ・モリコーネ、フランシス・レイ、ブルーノ・ニコライの名前が挙げられている)をリスペクトした口笛やギター、ジューズハープなど、当時のものも含めたアコースティック系楽器(ハーモニカではトミー・モーガンが参加している)を多用した乾いた感じの楽曲が使用され、雰囲気をかもし出している。またプレイヤーの行動により、楽曲どころかパートまでリアルタイムで変化するよう作られている。
    • その凝りっぷりはメキシコ初到着時、エンディングミッション中に専用の曲まで流すほど。良質のウェスタン映画を自ら演出しているかのような没入感を得られる。

評価点

グラフィック

  • 次世代機のスペックをふんだんに活用した美麗なグラフィック。荒涼たる大地、立ち並ぶサボテン、舞い上がる砂塵、大空を飛ぶハゲワシ、転がるタンブルウィード。登場人物の造形も含めて、西部劇の世界が極めて高いレベルで再現されている。

生活

  • プレイヤーはストーリーを構成するメインのミッションをこなしながらゲームを進めていく事になる。このほかにも多数の副ミッションや突発アクシデントに出会うことになるが、これらにどう対処するかはプレイヤー次第である。
  • 金銭を得るのは上記ミッション類の報酬がメインだが、後述の狩りやギャンブル、賞金首狩りの他に薬草採集、夜警やじゃじゃ馬ならしといったアルバイト、犯罪行為でも可能である。宝の地図を解読しての財宝探しでも一儲けできる。

マップ

  • すべてシームレスであり、「建物の中に入るとロード画面」ということはない。
  • プレイヤーだけでなく道を往くNPCも常に自動生成されており、馬や馬車に乗った旅人が往来している。
  • 外では一定確率でワールドイベントが発生する。内容は逃げ出した囚人の捕縛、鳥を何羽撃ち落せるかの鳥撃ち勝負、縛り首の阻止など多彩。これにより単調になりがちな屋外の移動シーンに変化を与えている。
  • 昼夜と天候の変化があり、日中は人通りが多く、夜は少ない。また肉食動物は夜の方が出没しやすい。ゲーム中ではおよそ30分で1日が経過するが、ゲーム中の街頭や室内の時計も飾りではなくまともに時を刻んでいる。
    • 降雨時は地面に水溜りができ、自キャラの服が濡れる。また上を見上げる視点にするとカメラに水滴がつくという演出も。
    • ミッション中もそのときの天候がそのまま反映される。銃撃戦中に雷雨になれば雰囲気抜群。
  • ワールドマップでは任意の位置にマーカーを付けることができ、ファストトラベルでジャンプする。そのためかなり細かい精度で移動可能。
    • また自分専用の愛馬が口笛アクション一つでどこでも呼べるので、移動に関しては非常に楽である。
  • 「ギャングの隠れ家」と呼ばれる悪党のたまり場があり、いつでも何度でも攻略可能。

動物

  • ゲームでは多くの動物たちと出会える。町中でも鳥が飛び、草原に出ればウサギが跳ねている。時には襲ってくるオオカミの群れとも出くわす。そのすべてを狩り、戦利品として剥ぎ取ることができる。
    • 主に鳥からは羽根、動物からは皮と肉が獲れる。これらは売ることで収入源となる。
    • 地方によって出現する動物が決まっており、その地方で見られない動物の皮や肉は高値で売れるようになっている。
    • オオカミは常に獲物を求めており、シカなどを見かけると襲い掛かる。もちろんシカはそこから逃げる。当然人間も対象であり、プレイヤーにも攻撃してくる。また旅人にも襲い掛かるが、返り討ちにあって射殺されることもある、と動物や人間との間に敵対関係がしっかりと設定されており、破綻がない。
    • 後述の武器「投げ縄」を使って野生馬を調教することもできる。慣らした馬はつなぎ棒に手綱を繋ぐ事で愛馬となる。

NPC

  • NPCの動きが非常に多彩。焚き火の前でバイオリンを演奏する、街頭で聖書の教えを説く、座って新聞を読む、酔っ払って地面を転がる、タバコに火をつけて一服する、ピッチフォークでワラを集める…等々。ダメージを負ったNPCはストーブに薪をくべて暖まることで回復したりもする。
  • 『GTA』譲りの自由度は健在で、いきなりNPCを殺したりすることもできてしまう。ただし、ほぼ確実に犯罪者となる。
  • 町では保安官などの司法側の人間がおり、犯罪に目を光らせている。その厳格さが半端ではなく、他人の家の戸棚を漁っただけで発砲してくる。…普通に考えれば当然だが、ドラクエ気分で家捜しをすると危険。
    • 逆に自キャラに危害が加えられた場合、ちゃんとNPCに攻撃をしてくれる。この点、『SA』のような理不尽な規制はかけられていない。
  • 登場キャラクターも個性的。お転婆(かつ行き遅れ)カウガールのボニー・マクファーレン、口の達者な老詐欺師ナイジェル・ウェスト・ディケンズ、前後不覚なアル中武器商人アイリッシュ、死体と宝を愛する墓荒らしセス・ブライアーなど、癖のある連中が揃っている。
  • 外見の造形も見事で、いずれもリアルな顔立ちをしている。特にセスは秀逸で、画面越しに体臭まで伝わってきそうなほど。

戦闘

  • 西部劇を題材にしたゲームだけに銃撃戦がメイン。障害物に身を隠しての戦闘行動が基本となるが、単に敵の射撃に当たりにくくなる他、受けた傷を回復する効果もある。
  • デッドアイという特殊なモードがあり(他のシューティングゲームでいう「バレットタイム」)、使用すると自分以外のすべての時間の立ち方が遅くなり、ゆっくり狙いを付けることができる。またデッドアイ中はあらゆる攻撃に対し無敵となる。
    • こう書くとチートに思えるが、デッドアイゲージと呼ばれるメーターが溜まっている時でないと使用できない。
    • 当初はLv1で自分以外がスローになるだけだが、Lv2では自動的に敵にマークがつき、その位置へ瞬時に弾丸を叩き込めるようになる。Lv3ではマーク自体を自分で付けられるようになる。複数の敵を同時に倒すには非常に便利である。
    • なおオンラインプレイ時は無敵・スロー効果はなく、Lv3の能力のみが発揮される。
  • 西部劇ということで近代的な火器はほぼ登場しない。銃器はシングルアクションかダブルアクションの拳銃、レバーアクション、あるいはボルトアクション式のライフルが大半を占める。古き良き銃器マニアにはたまらないだろう。
    • 火炎ビンやダイナマイトという範囲武器もある。また限定的な場面のみガトリングガンや大砲も操作できる。
  • 特異な武器として「投げ縄」がある。NPCに引っ掛ければ身動きが取れなくなり、更にその場でふんじばることもできる。
    • 馬上から人間に縄をかけるとそのまま引きずり回せる。悪党どもに私刑を加えて正義の味方気分を味わうのもいい。
    • 西部劇ではおなじみ、疾走する駅馬車や機関車の上での戦闘も実装されている。
  • 1対1での決闘モードもある。たいていは街中で相手から吹っかけられて開始される。敵NPCとの駆け引き能力や瞬発力が求められる。
    • 敵の武器のみを撃ち落して命を奪わずに勝利することもできる。慣れるまでが難しく、ゲーム内での説明もやや不十分なのが難点。
  • この他に武器にはトマホークや投げナイフに加えて「素手」もあり、酒場で無法者相手に拳での喧嘩を繰り広げることも可能。周囲の他のNPCも反応したり盛り上がったりする。

名誉と名声

  • ミッションやワールドイベントのクリアにより、善悪の基準値となる「名誉」と有名さを示す「名声」が上昇する。どちらも上昇すれば様々な優遇措置を受けられる。
    • 名声値は下落することは無いが、名誉値は行いによって上下する。犯罪を繰り返すとあっという間にどん底まで下がる。
  • 殺人、強盗、金庫破り、不法侵入、馬泥棒、家畜殺しなど、犯罪の種別が多彩。
    • 犯罪行為を犯すと懸賞金が掛かり指名手配される。指名手配中は保安官や司法執行者に追われる身となる。逆に追っ手を殺すことで生きながらえることもできる。賞金を自ら支払うか、拘置所に収監されることで懸賞金はゼロになる。
      • 逆に言うと何百人殺しても金さえ工面できればチャラ。司法の人間に賄賂を渡すことで見逃してもらうというブラックな要素も。

コスチューム

  • 多くの衣装が用意されており、ギャングから仲間に見られたり、デッドアイの能力が高まるといった副次効果を持つものまである。衣装は何らかの行動によりまず複数の条件が解放され、その条件をすべて埋めることで完成する。ちなみに被り物のようなゲーム世界観を根本からひっくり返すような衣装はないので安心(?)である。

ギャンブル

各地の酒場などではギャンブルを楽しめる。内容はポーカー、ブラックジャック、ブラフ等がある。腕相撲やフィンガーフィレット(机の上においた自分の指の間にナイフを素早く交互に突き立てていくアレ)といった男臭い勝負事もある。これらは本物そのままのルールを採用しているため擬似的にギャンブラーの気分を楽しめる。また特定のコスチュームを着用すればイカサマが使える。オンラインでの多人数プレイも可能。

戦績

  • 今までの旅の足跡がすべて記録されている。その項目が極めて膨大で、徒歩、馬、馬車での移動距離、何匹の動物をしとめ、何回剥ぎ取ったか、殺人回数とその詳細、ヘッドショット回数、ギャンブルでの獲得額、酒を頼んだ回数他多数。とてもここには書ききれないほど。

チート

  • 公式としてチートが実装されている。無敵や弾薬無限といったお約束のものから、動物がなつく、NPCがこぞって襲い掛かってくるといった風変わりなものも。ただし上位のチートは後述のソーシャルクラブのチャレンジ達成が必要。

オンライン

  • オンラインのプレイモードも充実している。以下がオンラインにおけるゲームモード。
    • 放浪モード
      • ロビーの役割も果たすマルチプレイの基本的かつメインモード。プレイヤーは同一セッション内で仲間と組み、シングルプレイと同じ荒野を共に歩むことが出来る。セッションは最大16人で同時にプレイ可能。何をするかは自由であり、ギャングの住処を潰したり、狩猟や採集、チャレンジをクリアしたりなどまさにやりたい放題のモード。単独で気ままに彷徨うのも、民警団という名のチームを組んで集団で行動することも可能。民警団は最大8人まで組むことができる。放浪モードには更に他PCに攻撃ができない「フレンドリー」と、自分および招待した人間だけが入れる「プライベート」があるため「PVP(対戦)はちょっと…」という人も安心。
    • デスマッチ
      • 最大16人で行われる。ルールは至って単純で、敵を殺して勝利を掴むのみ。フリー戦とチーム戦がある。
    • ゴールド・ラッシュ
      • マップ上に複数配置された金塊入りの袋を特定ポイントまで運ぶ。無事に運ぶことができると得点が入る。こちらもフリー・チーム戦あり。
    • 協力プレイ
      • DLCで無料配布されている追加パックをDLすることで遊べるモード。最大4人で協力して敵を倒していく。全6種類のステージが用意されており、1ステージずつ巡回しながら攻略していく仕様になっている。どのステージから始まるかはランダムで、好きなステージを任意で選択して始めることは出来ないがその場にいるプレイヤーの過半数がスキップ投票をすればそのステージはスキップ出来る。通常の「協力ミッション」と、照準がエキスパート仕様で難易度が格段に上がった「上級協力ミッション」の2種類のモードが存在する。
  • オンラインにおける自キャラの外見はゲーム中に登場した一般NPCの中から選べる。最初は少ないが、ポイントを稼いでレベルアップをすると解放されていく。非常に数が多い上、全員にフルネームで名前がついているというこだわりよう。
  • 新しい武器や乗り物もレベルアップで手に入る他、レベルアップや特定の条件を満たすことで自キャラの名前の前に「探検家」「無法者」といったタイトルをつけられる。その数は200種類以上に及ぶ。多すぎて同じタイトルを使用しているプレイヤーに会うのが珍しいほどである。
  • 開発元のロックスターが主催するソーシャルクラブに登録することで、ゲームの進行状態を確認したり、アイテムの使用回数や動物の殺害数といったスコアを他者と比較することができる。特殊なチャレンジも提供しており、これを達成するとチートがアンロックされる。
+ ゲームの結末
  • 最後にはマーストンの運命において急転直下の展開が待っており、人によってゲームの評価が異なってくるだろう。これ以上の詳細を記述することはゲームの魅力を殺ぐことに繋がるため伏せる。
    • ただし超展開が待っているわけではなく、むしろストーリーの流れは自然で、NPCの言動に注意していればおおよそ予想できるものである。そしてその展開に共感できた場合、キャラとプレイヤーの「やりたいこと」が一致することで強い没入感と達成感が味わえるだろう。
    • またエンディングのスタッフロールの入り方はきわめてクールで、一見の価値あり。

問題点

システム面

  • ロードが長い。シームレスではあるものの、ゲーム開始時のローディングや遠く離れた地点へのファストトラベルでは、ざっと20~30秒はかかる。
  • 膨大な容量故か、フリーズバグが起こることがしばしばある。よってセーブはこまめに行った方が良い。
  • アイテムのソートが出来ない。手に入れたアイテムの順から並んでいく。そのため後半に入って手に入るアイテムなどは下の方に位置してしまい使いにくい。
  • オンラインではフレンドを呼ぶことはできても、フレンドのいる場所に行くことはできないので少々不便。

ミッション面

  • ほとんどが典型的なお使いミッション。悪党退治、宝探し、詐欺の片棒、果ては革命運動の手伝いまでさせられる。劇中でマーストンは度々「強制的にやらされている。選択の余地は無い」という趣旨の発言をするが、それは誰よりプレイヤーが言いたい台詞でもある。
  • ミッション内容の自由度が低い。NPCに同行する場面では離れ過ぎるとアウト、定められたチェックポイントを通過しないとアウト、決められた武器を使わないとアウト…ミッションは基本的に一本道。
  • 本編からミッションに突入した場合、アイテムを大量に持ち込めるため難易度が下がりやすい。特にデッドアイの回復アイテムは種類が多いのでなおさら。ミッションをリプレイした場合、馬は通常、アイテムも武器も種類が限定される、とこちらはこちらでやたら縛りが厳しい。
  • ミッション評価の基準が曖昧。日本語の攻略本は販売されておらず、攻略Wikiも国内のプレイ人口の少なさが祟って情報に乏しい。金の評価を得ても特に特典があるわけではないのだが…*1
  • ヌエーヴォ・パライソではスペイン語ばかりで何を言っているかわからない場面が多い。開発者の意向とは言え、非スペイン語話者には辛い。

その他

  • モブには多彩な行動モーションがあるが、自キャラは同じ行動を取れない。それどころか椅子に座ることすらできない。しゃがむことはできるが。その割には、他のNPCへの挨拶だけは何故か任意でできる。
  • お金の使い道が少ない。値の張る武器となると1000ドル位するが、後半の賞金首は生け捕りで600~400ドル貰えることもあるため、さほどお金で苦労しない。消耗品であるはずの銃弾もそこら中で無料で入手できるので、銃砲店で買う必要が無い。
  • 動物のクーガー(ピューマ)がプレイヤー泣かせ。高速で音もなく接近し強烈な攻撃を仕掛けてくる。その威力は2発もらえば確実に死ぬほど。騎乗中の場合は攻撃判定の高さからまず馬が死ぬのだが、トロフィー/実績の中には「馬を死なせずに20個のミッションをクリア」というものがあり、クーガーに馬を殺されたせいで泣く泣くロードしなおす羽目になるプレイヤーが続出した。
  • 通常では動物の剥ぎ取りモーションをカットできない。小動物はすぐに済むが大動物だとかなり時間を喰う。剥ぎ取りは何度もやる動作のためかなりのストレス。一応馬を死体の真上に置くことでモーションを発生させない小技はあるが、いちいち馬を真上まで移動させるのが面倒。
    • また動物の解体シーンは血がほとばしる演出が採られており(カメラにも付着する)、人によっては不快感をおぼえるかもしれない。
  • 専用馬を一頭しか所有できず、替えたい時は別の馬の所有書を購入して使う必要がある。自分の厩舎といったものも持てない。馬車は盗むことでしか乗り回せず、セーブなどで画面を切り替えると消失する。
  • 主人公のジョン・マーストンは元ギャングということもあり、必要とあらば殺人を厭わない場面がままある。自分が操作するキャラには清廉潔白であって欲しい、という人には抵抗があるかもしれない*2
  • 武器の種類が拳銃とライフルが大半で、他のシューティングゲームに比べて少ない。そのため戦闘も単調になりがち。
  • ロデオ
    • 手綱が付いていない馬に乗るときに起こるミニゲームだが、倒れそうになった方向と逆の方向にスティックを倒すという作業なので少々分かりづらい上に時間がかかる。
    • またメインミッションロデオがあるため飛ばすことも出来ない。

総評

ロードの長さ、ミッションの一本道傾向など問題もなくはないが、それを補って余りある豊富なボリュームや自由度の高さ、世界への没入感が魅力。
西部劇は馴染みがないからと敬遠せず、一度はプレイしてみることをお勧めする。


その後の展開

  • 2011年2月10日に拡張パック『Red Dead Redemption: Undead Nightmare』が発売。西部世界がゾンビの脅威に浸食されたアナザーストーリーをプレイ出来る。単体パッケージ版も発売された。
  • 2012年1月19日に全DLCを収録した完全版『Red Dead Redemption Complete Edition』が発売。有料DLCだった上記の『Undead Nightmare』も含まれており、本編には高難易度モード「ハードコア」も追加されている。
  • 2018年10月26日に続編『Red Dead Redemption II』が発売された。キャッチコピーは「永遠の無法者」。本作から12年前(1899年)が舞台となっている。発売延期やナンバリング表記変更*3があったものの、最終的には全世界で3000万本を超える大ヒットとなった。