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まわるメイドインワリオ - (2017/08/09 (水) 01:29:48) の編集履歴(バックアップ)


まわるメイドインワリオ

【まわるめいどいんわりお】

ジャンル まわる瞬間アクション
対応機種 ゲームボーイアドバンス
発売元 任天堂
開発元 インテリジェントシステムズ
発売日 2004年10月14日
定価 4,571円(税別)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1個(FRAM)
レーティング CERO:全年齢(全年齢対象)
備考 ゲームボーイプレイヤーでのプレイは非推奨*1
判定 良作
ポイント 回転操作を生かしたオリジナリティあふれるプチゲーム
やりこみ要素も豊富
ワリオシリーズリンク


概要

メイドインワリオシリーズの実質2作目。
他のゲームではあまり見られない回転センサーを搭載しており、それを生かした操作性が特徴。


特徴

  • 基本的なゲームの進め方は前作と全く同じなので『メイド イン ワリオ』の記事参照。
    • 本作から、各ステージ担当のキャラクターごとに操作性が大別されるようになった。
  • 最大の特徴は回転センサー。「アドバンスは回して遊べ!」のキャッチコピーに違わず、ほとんどのプチゲームで回転操作を用いる。
    • なお、同様の仕組みは『コロコロカービィ』『ヨッシーの万有引力』にも搭載されているが、本作のそれは他作品のものとは少々異なり、カートリッジそのものに加えられた加速度を感知できるものになっている。このため、通常のGBAで遊ぶかSP及びDSで遊ぶかは特に設定する必要なく両方で遊べる。
    • 本体を傾けるだけで充分楽しめるので別にプレイヤー自身が回転する必要はない(といった旨の記述がわざわざ説明書にある)。

各ステージの解説

+ ...

ワリオ

  • ジャンルはおためしかいてん。制限時間がなく、ボスステージを一度クリアすると終わり。
    • ボスはバネを弾いてものを割る「バネ」。非常に地味。

モナ

  • ジャンルはちっちゃいかいてん。回転半径がほかのプチゲームに比べて全体的に小さい。だだしその代わり素早い操作が求められる。
    • ボスは「ヘリコプカー」。ヘリコプターのような車を回転操作でプロペラを回してゴールまで飛ぶ。

ジミー

  • ジャンルはだいかいてん。モナとは逆にゲームボーイアドバンスをひっくり返すかのような大胆な操作が要求される。
    • ボスは「らせんかいだん」。出現と消失を繰り返す階段を上ってゴールを目指す。

カット

  • ジャンルはワンボタン。回転せずAボタンしか使わないゲームばかりが収録されている。前作の縮小版のような存在。
    • ボスは「ハナシュー」。前作の象徴ともいえる「ボタンを押して鼻に指を突っ込むプチゲーム」がボスになって帰ってきた。

ちょいまぜ

  • ジミーの両親が登場する。モナ、ジミー、カットステージのプチゲームが登場するリミックスステージ。

ドリブル

  • ジャンルはポチッとかいてん。回転操作とAボタンの複合操作が必要になり、操作性が複雑になる。
    • ボスは「トロッコ」。よくある「レバーを上下させて走るトロッコ」を走らせてトンネルから脱出する。

クライゴア

  • ジャンルはじゅうりょくかいてん。ゲーム画面自体の重力の方向を操る独特な内容のプチゲームが収録されている。
    • ボスは「おさんぽテクテク」。雪だるまを転ばさずにゴールまで導く。途中では壁を歩き、最終的に天地をひっくり返して進むことになる。

ワリウォッチ

  • ジャンルはスピードかいてん。プチゲーム自体はワリオと同じ。プチゲームそれぞれに制限時間がないか、あってもかなり長く、ライフ設定もない代わりにステージ全体に制限時間が設けられており、クリアするたびに少しずつ制限時間が回復する。時間がゼロになるまでのクリアゲーム数を競う。
    • また、このステージで50点以上取ると「ギリギリ」というステージが出現する。基本的なルールは同じだが制限時間が短い。

オービュロン

  • ジャンルはなが~いかいてん。前作同様制限時間がほかの2倍あり、頭を使うことが求められるプチゲームが登場する。
    • ボスは「かっしゃばし」。滑車に取り付けられた橋を操り、全ての人を渡すのが目的。

ナインボルト

  • ジャンルはファミコンかいてん。前作同様、ファミコンのゲームをモチーフにしたプチゲームが集まっている。
    • ボスは「スーパーマリオブラザーズ」。スーパーマリオブラザーズのアレンジステージを回転による移動とAボタンでのジャンプで攻略する。

ワリオマン

  • ワリオが変身した姿。初出は本作だが、後に『大乱闘スマッシュブラザーズX』にまで出演する大出世を果たす。ジャンルはかいてんワリオ。やはり前作のラストステージ同様、既存のゲームすべての操作が登場する何でもありのステージ。
    • ボスは「おどるワリオ」。のちのシリーズとは関係ない。バックダンサーの指示に従い、ダンスを踊る。

しゃぎぃ

  • ナインボルトのペットの謎の生物。ジャンルはふいうちかいてん。きわめて簡単だが制限時間が恐ろしく短い。
    • 他のキャラクターとは異なる特殊な扱いで、「ジミー」「ちょいまぜ」「クライゴア」「オービュロン」「ワリオマン」「ごちゃまぜ」のいずれかのステージをプレイ中にまさに不意打ちで乱入してくる。そのためボスもいない。

評価点

  • 非常に完成度の高いプチゲームの数々。
    • シリーズでもプチゲームの完成度は随一と評されている。特殊な回転操作を用いたユニークなプチゲームの数々は現在でも評価は高い。
      • 「回す」と「Aボタン」しか使わないにも関わらず、各プチゲームは個性豊か。トイレに駆け込んだり地球を守ったりマリオとワリオが仲直りしたり…。
      • 相変わらずナインボルトステージは小ネタが豊富。ボスのスーパーマリオブラザーズでは1・3・6の花火の裏技まで再現されている(ゲーム的には特に意味はないが)。
  • テンポよく数秒で終わるプチゲームを次々クリアする爽快感は前作譲り。
    • 乱入ステージ「しゃぎぃ」の登場でやりこんだステージでも油断が効かなくなっている。難易度は低くても不意打ちで飛び出してくるので意外とミスしやすい。
  • やりこみ要素「ガチャコロン」の追加でよりやりこみ甲斐が増した。
    • ボスステージクリアで一つずつランダムにもらえるおまけ要素。総数は100を超える。内容は人形を動かしてみたり回して遊ぶおもちゃだったり。どことなく「くだらない」ものばかりだが、おまけとしてはよくできている。
    • 作中で使われているBGMも聞けるがなんとスクラッチが可能
      • ちなみにどういう訳か本編では一切使用されてない曲が一曲だけ存在する(アレンジ版は使用されている)。
    • ミニゲームも10種類以上あり前作よりさらに種類が増えた。単純ながら地味にはまる粒ぞろいである。
  • 相変わらずアップテンポでノリのいいBGM。
    • 恒例となるボーカル付BGMも収録。今回はモナステージ。

問題点

  • 実は前作よりプチゲームの総数は少し減ってしまっている。
    • とはいえ、やりこみ要素としてはガチャコロンがあるので実質的なボリュームは増しているが。
  • メニュー画面もすべて回転操作が要求されるので少々選択しにくい。
    • メニューぐらい十字キーを使ってもいいのでは? と誰もが思うところ。慣れればそこまで劣悪な操作性ではないが。
  • 長時間プレイするとセンサーがずれる。
    • 一応一ステージクリアするたび補正が入るので通常ステージではあまり気にする必要はない。…が、問題なのはガチャコロンのエンドレス系ミニゲーム。途中での修正が一切入らないため、長時間プレイするとズレが無視できなくなる。
      • このため、どれだけそのゲームが得意でも終盤はまともにプレイできなくなる可能性が高い。
  • 回転操作のせいで一部ゲームは画面が見づらい。
    • 顕著なのはドリブルステージのボスである「トロッコ」か。左右にブンブン振りつつ障害物を確認する必要がある。
    • また回転操作は満員電車などの狭い場所や、寝転がってのプレイには不向き。プレイスタイルが強制されがちである。
  • 操作が分かりにくいプチゲームも多い。
    • 特にワリオマンステージのボスの「おどるワリオ」は、Aボタンでジャンプできることに気づかないと永遠にクリアできない。知っていたとしても、シビアすぎるタイミングと厳しすぎる判定、おまけに一度のミスも許されない仕様であるため、クリアは困難を極める。このゲーム最大の問題点であり、このプチゲームがクリアできず、この作品自体を投げ出してしまった人も少なくない。
    • 逆に「たまごたて」というプチゲームは絶対に動かしてはいけないという変わり種。分からないと非常にクリアしにくいが、ずかんモードでは放置するだけで999点が楽勝で取れる。
  • 初代GBA、ミクロ以外では遊びにくい
    • 上下を完全にひっくり返すような操作はSP及びDSではやや辛い。
      • DSは本作より後で発売した本体なので仕方がない。しかし「少し面倒」なだけで「絶対に無理」というわけではない。
    • GC用のゲームボーイプレイヤーを使ってプレイすることは一応出来るが、本体を振り回す必要が有り現実的ではない。
    • 一応やっている動画も存在するが、本体の負担を考えれば自己責任で…としか言い様がない。

総評

シリーズ最高傑作と評する人もいる一本。
独自の回転操作を最大限活用した完成度の高いプチゲームは現在でも色あせない。
またやりこみ要素も豊富で長く楽しめる一作になっている。