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魔界戦記ディスガイア5 - (2015/08/09 (日) 23:31:24) の編集履歴(バックアップ)
魔界戦記ディスガイア5
【まかいせんきでぃすがいあふぁいぶ】
ジャンル
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シミュレーションRPG
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対応機種
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プレイステーション4
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メディア
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BD-ROM 1枚
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発売・開発元
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日本一ソフトウェア
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発売日
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2015年3月26日
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定価
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通常版:7,200円(税別) 初回限定版:10,200円(税別) ダウンロード版:6,171円(税込)
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レーティング
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CERO:B(12才以上対象)
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判定
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良作
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魔界戦記ディスガイアシリーズリンク
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ストーリー
魔帝ヴォイドダークによる全魔界消滅の危機――
彼の台頭により、多くの魔界が蹂躙され、
その支配下に置かれていった。
ヴォイドダークが率いるのは、
通称“ロスト”と呼ばれる悪逆非道の大軍団。
その数は、実に100億とも噂されている。
もはや彼らに逆らうものは、
魔界のどこにも存在していないかに見えた・・・・・・。
しかし、魔界は広い。
ヴォイドダークとその配下に恨みを持つ魔王たちが、
それぞれの復讐を果たすため、静かに立ち上がっていた。
(魔界戦記ディスガイア5 公式サイトより引用)
概要
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史上最凶のやり込みSRPGである魔界戦記ディスガイアシリーズの第6弾であり、シリーズ伝統のやり込み要素もパワーアップしている。
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ストーリーにも書かれている通り、本作は『復讐』をテーマとした作風となっており、重いテーマである。ただし、ディスガイアらしいギャグ要素やパロディ要素は健在。
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魔界戦記ディスガイアシリーズ、及び発売・開発の日本一ソフトウェアにとってはじめてのPS4進出作品でもある。
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システムとしては『4』よりも原点回帰を目指したとされる『D2』をベースとしているものが多い。
新要素
リベンジモード
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味方が攻撃を受けたり、味方が撃破されると各キャラクターのリベンジゲージが貯まり、これが満タンになると3ターンの間リベンジモードに突入する。
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リベンジモードでは、特殊技の消費SPが全て1になったり、クリティカル率が100%になったりと有利な状況になる。
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魔王クラスのキャラクターの場合は、非常に強力な魔奥義を使うことも出来るようになる。
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尚、味方だけでなく敵もリベンジモードを発動してくる場合がある。ボスクラスの敵であれば魔奥義を使ってくることも。
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敵をリベンジモードにさせないことも戦略であるが、リベンジモード中に撃破した敵は、パラメータを増加させることが出来る「○○のカケラ」(○○には体力などの文字が入る)を落とすため、リベンジモードにさせるのもアリ。
魔奥義
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魔王クラスのキャラクターがリベンジモードでのみ利用出来る文字通りの必殺技。
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非常に強力な効果を持っているものが大半であり、戦局を一気に覆すことが出来る。
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但し、ストーリーのボス敵はことごとく魔奥義を持っているため、必然的に対策を取ることが大切となっている。
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汎用キャラクターなどは魔奥義を使えないが、一定条件を満たせば使うことが可能となる。
クエスト
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特定の条件を満たすことでアイテムなどのご褒美がもらえるシステム。
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特定のステージをクリアしたり、敵を倒したり、パラメータを一定以上にしたりと実績要素を兼ねているようなものもある。
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本作ではクエストを達成することで汎用キャラクターとして作成可能な職業が増えていく。
魔界調査団
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戦闘に参加しないメンバーで魔界を調査することが出来るシステム。
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一定回数の出撃を終えると戻ってきて、アイテムや捕虜などを獲得してくれるシステムとなっている。
カレー
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拠点でカレーを食べることが出来る。カレーを食べると次の出撃でステータスが増加したり、移動力が上がったりといったメリットが得られる。
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あらかじめ決められた効果を得られるカレーの他に、所持しているアイテムを用いてカレーを作成することも可能である。
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オリジナルのカレーは作ってすぐ食べずに寝かすことも可能。寝かした日数(出撃回数)が多いほど有効時間が延びていく。
評価点
グラフィックの更なる進歩
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PS3からPS4にプラットフォームが変わったことでマップが綺麗になった。特にこれまではエフェクトや簡素な描き込みしかされていなかった背景部分が顕著。
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マップ内のオブジェクトもよく見るとしっかりと作り込まれている。
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同シリーズのキャラクターの3Dグラフィックは使い回しが多かったが、ポーズが変わったキャラも結構ある。また、前作までよりも繊細に描き込まれている。
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また、BGMの評価も概ね良好。
ゲームシステムの改善
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リベンジモードや魔奥義といった今作追加のシステムは概ね好評。
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消費SPの軽減を利用したり、クリティカルによる高いダメージが見込めるため、文字通り反撃に向いている。
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魔奥義は非常に強力であるが、リベンジモードでないと使えない制約があり、バランス調整は問題ない。また、それぞれのキャラクターの個性も出ている。
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魔奥義を利用すると曲が変わるというのも演出として機能している。
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アイテム界は階層が無制限となった。
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アイテム神は100階層ごとに出現するため、事実上はD2の潜りきったら最初からやり直しが出来るというシステムを改良したものといえる。
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クエストは分かりやすく丁寧に作られているが、クエストの内容はディスガイアらしい一風変わった内容が多い。
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例えば、プリニーを倒すクエストを受けていればプリニーの頭上に「QUEST」と表示される。オブジェクト(ハコなど)が目標の際にも表示されるため、親切である。
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また、従来は人間の汎用キャラクターを増やす条件は分からなかったが、本作ではクエストという形で条件が示されているため分かりやすい。
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敗北エンドを見た際にはその直前の拠点に戻るようになった。
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本シリーズは敗北エンドの数が複数個あり、これまでイベントの鑑賞屋などにイベントを登録する場合敗北エンドをしたあと周回プレイをすることが要求されたが、このシステムによって1周で全てのエンディングを埋めることも可能となった。
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ゲームをクリアした後はマップを初回配置に戻すことが可能。
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ボス敵など一度しか戦えない敵の技を見忘れた際の救済措置である。
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但し、エンディングは初回プレイの時のみ敗北エンドが見られるので、こちらについては見逃した場合は次回の周回まで見られない。
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魔物型のキャラクターも投げることが出来るようになった。
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持ち上げることは不可で隣接するキャラクターを選び、射程の範囲内の任意のマスに投げることが出来る。また、前作までの投げレシーブも同様に行うことが出来る。
キャラクターのカラーを更に細かく決定可能に
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特定の議題を通すと、キャラクターの3Dグラフィックのカラーを細かく設定可能となる。
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これにより、より自分好みのキャラクターを作ることが出来るようになった。
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主要キャラクターもカラーの変更は可能。
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但し、顔グラフィックやカットイングラフィックには適用されない。これは致し方ないともいえるが。
問題点
相変わらずコンパチキャラが多い
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D2の記事でも同じ問題が挙げられているが、本作でもキャラクターにコンパチキャラ、すなわち汎用キャラクターのグラフィックを使い回したキャラクターが多い。
アイテム界の仕様の変更
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前作までは、アイテム界を1階進むごとにアイテムのレベルが1上がっていたが、本作では敵を全滅させないとフロア経過によってレベルが上がらない仕様に変更されている。
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前作までで多くのプレイヤーはやり込みの段階にいくと、敵を無視し、ゲート(敵を全滅させずとも次のフロアへ移動できる地点)を一目散に目指すのが常套手段となっていた。本作ではこのスタイルが出来なくなったといえる。
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一応、この変更の為か、アイテム界の敵はレベルの割に弱いように変更されており、レベルアップに用いることも容易くなっている。しかしながら、そもそも、レベルアップに適しているマップ(経験値+50%のジオエフェクトが配置されているなど)が存在することもあり、アイテム界でレベルアップに勤しむプレイヤーがどれだけいるか、と考えると不満点と言わざるをえない。
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もっとも、レベルスフィアなどを使うことで階層はどこまでも続くため、敵を無視し続けてもレベルを上げる手段がないわけではない。いずれにせよ、前作と比べ面倒になったことは否定のしようがないが。
DLC関連の問題点
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旧作の主要キャラクターはことごとくDLCとなった。
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これまでのディスガイアシリーズでは旧作のキャラクター(ラハールなど)がゲームクリア後などに登場する展開が多く、1の外伝作であるD2も4のキャラが後日談で参戦する。
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しかしながら、本作では旧作のキャラクターについてはDLCを用いないと誰一人として登場しない。2~4まで全てにおいて登場していたラハールでさえ例外ではない。
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DLCでは、1のラハール、2のアデル、3のマオ、4のヴァルバトーゼをはじめとした歴代主人公は全員参戦するが、普通の後日談で参戦して欲しかったという意見は多い。
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また、4やD2の時のDLCと比べると明らかにキャラクターの種類が減っており、またD2の時と比較して新たに参戦する顔ぶれもない。
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汎用キャラクターの天使兵(女)、忍者(女)、呪術師の3キャラクターは期間限定配信であり、2015年8月現在では入手出来ない。
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具体的にはPlayStationPlusの加入者に無料で配信されていた。
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いずれも、前作までで人気を誇っていたキャラクターであるが、新たに始めたプレイヤーは入手手段がなく、汎用キャラを作って楽しむことが出来るのがウリのゲームだけに有料DLCでの再配信やもう一度PlayStationPlus加入者への配信を希望する声は多い。
賛否両論点
キャラ界の大幅な変更
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4までに存在したキャラ界はその仕様が大きく変化した。
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具体的には挑戦キャラ1人で挑むスゴロクであり、道中のマス目によって装備適正が上がったり、魔ビリティを入手出来たりする。
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一応マスには敵が配置されており、勝負して勝つ必要があることから全くパラメータなどが無関係の運のシステムというわけではない。
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実際、どのようなパラメータが増えるかといったランダム要素は強いが、ゴールそのものはちょうどの出目である必要も無く、ルートもプレイヤーがある程度自由に選べるため、運ゲーというわけではない。
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クリアすると、移動距離などを増やすことが出来る。
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一見するとミニゲームのような要素であり、気分転換にはなるし、従来のキャラ界と比べて特別時間がかかるといったこともない。しかしながら、ディスガイアらしさはあまりないため賛否両論となっている。
総評
ディスガイアシリーズのスタッフが離脱した中においてファンの期待を背負って発売された『5』はリベンジモードや魔奥義といった新規システムはあるが、基本的には『D2』の流れを強く受け継ぐ形となっている。
『3』や『4』と比べると飛び抜けた新要素は少なく、クエストなどのよく言えば使いやすい、悪く言えばディスガイアらしくないまっとうな新要素となっている。
過去の作品からプレイしているコアなプレイヤーからはヌルくなったといった意見もあるが、ライトユーザーにも遊びやすいシステムとディスガイアらしさをしっかりと守っている良作である。