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ソンソン - (2012/10/05 (金) 05:00:41) の編集履歴(バックアップ)


ソンソン

【そんそん】

ジャンル アクションシューティング
対応機種 アーケード
発売・開発元 カプコン
稼動開始日 1984年
配信 バーチャルコンソールアーケード:2010年9月7日/800Wiiポイント
ポイント 西遊記モチーフのコミカルアクションシューティング
シンプルだが意外と難しい

概要

1984年にてカプコンからリリースされた強制スクロール型アクションシューティング。カプコン製のアーケードゲームとしては『バルガス』に次ぐ二作目となる。

世界観は西遊記をモチーフにしており、プレイヤーキャラは孫悟空の孫という設定のソンソン(1P側)と、猪八戒似のキャラであるトントン(2P側)となっている。なお、三蔵法師と河童のスイスイ(携帯アプリ版での名前)は敵の黒幕にさらわれる為、プレイヤーとしての操作はできない。

ゲーム内容

  • 一人~二人同時プレイ可能、ステージクリアの概念はない(実質1ステージ構成)、ループ制。
  • レバー+1ボタン操作。レバー前後でプレイヤーの前後移動、上下で段差の乗り降り移動、ボタンでショットとなっている。ショットはプレイヤーの向きによって前方、後方の撃ち分けが可能。
  • ステージ中は常に6つの足場(段差)があり、それをレバー上下にて乗り降りする事が必要不可欠となる。また、段差乗り降り中は微小の隙が発生するので、タイミングが非常に重要となる。
    • 一定地点は砦となっておりスクロールがストップする。一定時間を経過するか城壁を全て破壊すれば進めるようになる。後者の場合でやり過ごした場合は砦の後にボーナスアイテムが出現する。-ステージ中には至るところにフルーツアイテムが置かれており、それを取るとスコアが稼げる。また、画面内の敵をフルーツに変えてしまう「POW」アイテムも存在する(後の『エグゼドエグゼス』にも同じ効果のアイテムとして引き継がれている)。
    • 一定数フルーツアイテムを取ると高得点のフルーツが出現する。これをあえて逃すと逃した地点から当時テレビCMで一世風靡したエリマキトカゲが隠しキャラとして出てくる。
    • また一定地点を通過することによって出現する高得点の「タケノコ」が存在する。前年に大ヒットした「ゼビウス」の「ソル」をオマージュしたものである。
  • 敵キャラは地形に従って進む兵隊、サインカーブを描きながら飛来する鳥、円を描いたり時間差攻撃を仕掛けたりするトンボなど、一見シンプルだが非常にいやらしい移動をしてくる。自機は上下方向には攻撃できないため敵の誘導も重要となる。
  • 途中復活の残機制で、全部なくなるとゲームオーバーとなる。
    • ハイスコアのネーム入力はひらがなで4文字までできる。プレイヤーの本名などを入力できる利点はあったが、アイドルの名前を入れたり卑猥な言葉を入れたりされたということもあったため一長一短であった。

総評

当時のカプコン製としてはやや珍しくコミカルさを強調とした外観となっているが、強制スクロールという関係上、自分のペースにあったプレイスタイルが確保し辛く、また突発的な敵出現といった初見殺しも多めな事も相まって、カプコンらしく結構高い難易度に仕上がっている。

多作品のゲスト出演等

  • 本作の主人公「ソンソン」はそのままの姿で『ストライダー飛竜2』の隠しアイテムや『スーパーパズルファイターⅡX』の春麗ステージの背景に登場している。
  • 又、本作の主人公と同名の「ソンソン」というキャラが『MAVEL VS CAPCOM2』の主人公の一人として参戦。ただし本作の主人公の従妹という設定で性別は女性になっている。
    • 彼女のハイパーコンボで本作及び『エグゼドエグゼス』のアイテム「POW」を使用したときの効果を再現している。

家庭用移植

全てカプコンから発売。

  • ファミリーコンピュータ版(1986年2月8日)
    • 唯一の単体移植。開発はあの悪名高いマイクロニクス。動きは妙にカクカクしておりチラつきや処理落ちなども見られるが、『1942』や『エグゼドエグゼス』などに比べたら普通に遊べるだけまだマシで、当時の評判はそれなりに良かった模様。
  • オムニバス集(すべてのソフトにおいてAC版の忠実移植が収録されている)
    • カプコンジェネレーション第三集 ここに歴史はじまる(セガサターン/プレイステーション、1998年10月15日発売)
    • カプコンクラシックスコレクション(プレイステーション2/プレイステーション・ポータブル、2006年3月2日/2006年9月7日発売)
  • 携帯アプリ版
    • オープニングで三蔵と共にさらわれていた河童のスイスイが新たにプレイヤーキャラとして追加され、ソンソンがバランス型、トントンがパワー型、スイスイがスピード型と、それぞれ異なった性能を持つようになった。

その他関連作

  • PCエンジンHuカードにてリリースされたオリジナル続編である『ソンソンII』(1989年、NECアベニュー発売)が存在するが、こちらは1987年リリースのアーケード作『ブラックドラゴン』をベースとした任意移動型アクションであり、キャラが共通している以外に本作との関連性はほとんどない。
  • 本作とほぼ同じシステムの作品として、1987年にSNKからリリースされた『サイコソルジャー』が存在する。