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スーパーマリオブラザーズデラックス - (2017/03/03 (金) 23:43:43) の編集履歴(バックアップ)
スーパーマリオブラザーズデラックス
【すーぱーまりおぶらざーずでらっくす】
対応機種
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ゲームボーイカラー(専用)
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※画像は海外版パッケージ
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発売元
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任天堂
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開発元
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任天堂、エスアールディー
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発売日
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2000年3月1日
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定価
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1,050円(税5%込)
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プレイ人数
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1~2人
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セーブデータ
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3個(バッテリーバックアップ)
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周辺機器
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通信ケーブル,ポケットプリンタ対応
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備考
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国内ではニンテンドウパワー書き換え専売
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判定
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なし
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ポイント
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ハードの都合上FC版より遊びにくい やり込み要素の追加は高評価
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マリオシリーズ・関連作品リンク
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概要
『スーパーマリオブラザーズ』をゲームボーイカラーへと移植した作品。
原作のステージが全ステージ収録されているほか、追加要素もある。
後に『ファミコンミニ』で完全移植されるが、それ以前では初の携帯機への移植となる。
評価点
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セーブ及びクリア済みのステージを自由選択可能。『コレクション』版とは異なりワールドではなくコース単位で可能。
クリア後に遊べる、いわゆる「裏面」も表面と同様に選択可能となる。
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残機が2桁以上になっても数字のみで表記されるようになり、127でカウンターストップするようになった。
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GB移植に伴いスタッフロールも追加。
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使用されている楽曲も以前PCで発売された『スペシャル』とは異なり書き下ろしになっている。
ゲームモードの追加
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『チャレンジ』モード
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本編でコースをクリアするごとに、それぞれのコース別に解禁される。一種のやりこみモードである。
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原作のステージを舞台に、赤いコインやヨッシーの卵を集めたり、スコアアタックに挑戦できるモード。赤コインやヨッシーの卵は、画面表示の狭さを生かして絶妙な場所に隠されているのでやりごたえ抜群。
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先行発売された海外版と比べると、国内版はチャレンジモードの目標スコアが控えめになっている。
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1コース完結なので、ワープゾーンはボーナスステージに差し替えられている。
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1ミスで終了なので、1UPキノコを取ると2000点が入る仕組みになっている。甲羅で連続して敵を倒すと1UPの代わりに10000点が入る。階段と甲羅を利用した「無限1UP」を狙った場合、8000点獲得と同時に甲羅が壊れる(倒した扱いになる)。さらに一旦着地しても得点はリセットされない。
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スコアはクリア時のタイムボーナスや花火も含めて集計される。ヨッシーの卵も2000点になるので、極限を目指すならあらゆる要素の利用が求められる。
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『VS』モード
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専用ステージでゴールまでのタイムアタックを行うモード。
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1人プレイでは当たり判定の無いテレサとの競走となる。条件を満たせばテレサの色が変わりスピードアップする。
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コース各地に存在するスイッチを叩くと、白いブロックと赤いブロックが交互に切り替わる。場所によって足場にも障害物にもなる。
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通信ケーブルを使えば2人プレイも可能。スイッチの切替は両プレイヤーで連動しているので妨害もできる。
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隠しゲームとして『マリオ2』が収録されている。
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ただしグラフィックと挙動が『1』ベース(パタパタを踏んだときの反動など)。ルイージは選べず、隠しワールドである9・A~Dは無く、風が吹かなかったり、難易度が大きく変化している部分もある。移植というよりは「マリオ2風のマップ」といったところか。
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あくまでおまけであるため、チャレンジモードには対応していない。
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その他
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スコアを確認できる『レコード』、ゲーム中に条件を満たすことで絵が解放する、今で言う実績・クリアゲッターのような『アルバム』、カレンダーやおみくじ、周辺機器「ポケットプリンタ」を接続してシールのプリントが出来る『トイボックス』などがある。
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おみくじで「大吉」を引くと5UPという表示が出て、本編の残機が5機増えた状態(5→10)で開始できる。
賛否両論点
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本編で同コースをクリアしなければ開放されないとはいえ、『チャレンジ』モードの難易度は高め。
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隠された赤コインを見つけるのはかなり難しい。直接見える場合もあれば隠しブロックの場合もあり、さらに10コインブロックの最後に出てくるパターンもある。
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ヨッシーの卵は新たに追加された隠しブロックの中にある。『トイボックス』でコース別にヒントを見られるが、大体の位置しか表示されない上になぜかランダム表示である。
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コースによっては、ヨッシーの卵の目印であるかのように背景オブジェクトが描き換えられている場合もある。とはいえノーヒントでは発見困難な場所が多い。
問題点
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ゲーム中のグラフィックはファミコン版をほぼそのまま再現しているが、解像度の都合で表示範囲がFC版よりも狭く見難くなっている。
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ファミコン版では見えていた敵や穴が見えないことが多々あり、慎重に操作する場面が増えるなど、結果的に難易度が上がっている。
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上下ボタンで画面上下、セレクトボタンで画面左右へのスクロールが可能。しかし、十字ボタンから離れたセレクトボタンを使う左右スクロールは、マリオを動かしながらでは難しく使いにくい操作である。
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スクロール中は「本来の画面端」がどこにあるのか見えない。このため画面左端とブロックの隙間を使った「壁のぼり」が困難になっている。
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また、画面も正方形なので、ファミコン版に慣れていると違和感を覚える。
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『チャレンジ』モードのスコア稼ぎの穴
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前述したように、「無限1UP」の要領でノコノコの甲羅を踏み続けても獲得できる得点には限度がある。
しかしメットとパタパタの場合は、着地を挟むと得点が維持された上に上昇が止まるようになるので、5000点になった時点で一旦着地して地面の上におびき寄せて改めて踏みつけ、「蹴り飛ばす→跳ね返ってきた甲羅を踏んで止める→蹴り飛ばす」を繰り返せば、時間が許す限り5000点を稼ぎ放題になってしまう。
結果として、一部のコースでは目標スコアの数倍を稼ぐことが可能になってしまっている。
総評
ハードの解像度の都合上、画面が小さく見難いことでゲーム性が変わっているため、FC版と同じ感覚では遊びにくい。
特に、原作を未プレイでコースごとの特徴を把握していないのであれば、本作を理不尽にすら感じるだろう。
反面、原作をやりこんだプレイヤーなら、画面が狭くなることによる難易度の変化やチャレンジモードの歯ごたえを存分に味わうことができる。
画面が小さいという欠点すらも、隠された追加アイテムを探す楽しみという形で直接的に転化させている。
移殖作としてはやや問題があるが、完全移殖が不可能なハードウェアにおいて原作とは異なる楽しみ方を追求した姿勢は評価できるだろう。
余談
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2014年にニンテンドーネットワークID登録感謝キャンペーン参加者全員の3DSにこのソフトが無料配信された。
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ハードの関係上、対戦やプリントといった通信ケーブルが必要なモードは遊べない。