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ルイージマンション アーケード - (2017/12/07 (木) 14:19:46) の編集履歴(バックアップ)


ルイージマンション アーケード

【るいーじまんしょん あーけーど】

ジャンル オバキュームシューティング
対応機種 アーケード(Nu 1.1)
発売・開発元 カプコン・任天堂
発売日 2015年6月19日
料金 1プレイ:200円(コンティニュー100円)
判定 良作
ポイント 任天堂らしい体感型ゲーム
『ルイージマンション2』をシューティングに
オバキュームの素晴らしい実物感
コンティニューでも損をさせない作り
マリオシリーズ・関連作品リンク


概要

『ルイージマンション2』をアーケード用にアレンジしたもの。内容そのものは『2』をベースとした実質的な新作である。
主観視点・自動スクロール進行のガンシューティングゲームとなっており、オバキュームの先端を模したオバキュームコントローラを操作し、おばけを吸収していく。
使用基板はセガのWindows PCベース基板「Nu 1.1」でカプコン初のAll-Net対応ソフトでもある。

ゲーム内容

  • ストロボでお化けを驚かし、ひるんでいる隙に吸い取るというシリーズ特有の操作は変わらない。
    • オバキューム型コントローラを両手で持ち、口の付近に付いているストロボボタン(チャージ可*1)と、後ろに付いているトリガーボタンを扱いながらプレイする。
      • 切り札として吸い込み続けるとゲージが上がり、最大になった瞬間使うと大きなダメージを与えられる「クイックプル」、画面全体にストロボの効果を発生させる「ストロボム」という回数制限付き特殊武器が存在する。これは筐体に備わっているスタートボタンで使用する。
      • 2016年3月からは「シンプル操作」を選べるようになり、ストロボとオバキュームが同時に出せるようになった。
    • オバキュームコントローラはオバキュームを再現しているだけでなく、画面内のアクションに合わせて振動するなど臨場感を演出している。
  • ステージ毎に難易度が設定されており、プレイヤーの腕前に応じたステージを選択することが可能。
    • 2016年9月以降は上級者向けの「チャレンジモード」が選択できる。クリアすると真のエンディングも……。
  • 一般的なガンシューティング同様、進行途中でルート分岐が発生することもある。
  • ストーリームービーなどはオリジナルとなった『ルイージマンション2』のものを流用している。

評価点

  • 「オバキューム」でオバケを吸い取る感覚や大量のオバケを吸い込む爽快感が巧みに表現されている。
    • ストロボボタンと吸引ボタンの二つに分かれているという扱いやすい機構もさることながら、任天堂らしく振動機能が搭載されている。
      • このゲームではおばけとコインを吸い取ることが出来るが、コインを吸い取るとオバキュームが「コトン」と金属を吸い込んだような音を立てるため、非常に臨場感がある。これにまず驚くプレイヤーも多いだろう。
      • 勿論お化け吸引時の振動もリアルに表現されており、その爽快感はオリジナル版である家庭用作品群を大きくしのぐと言える。
    • ガンシューティングゲームのシステムを応用しており、お化けを吸い取る時はお化けが逃げるのと逆方向にカーソルを動かして吸い取る、というシステムを上手く噛み合わせている。
      • ボタンの使い分けもさることながら、こういった臨場感へのこだわりはある意味任天堂監修ならではといったところか。
  • コンティニューに旨味がある
    • 本作では、コンティニューを行うと自機が一定時間パワーアップ*2する仕組みになっている。コンティニューを渋るプレイヤーの背中を押すようなシステムであり、なかなか商売上手な要素と言えよう。
      • お値段自体は100円と安いのもついつい手が伸びてしまうところ。
      • ちなみに2Pでプレイしていると相方のライフも回復するというお得仕様。基本的にステージ中でライフ回復の手段がないため、これは結構大きなことである。
  • 美麗な3Dで遊べる
    • アーケードということもあり、ゲーム画面は3DS版以上に美麗なグラフィックで描かれている。
  • 2Pプレイが楽しめる
    • 協力しながらプレイするという要素はオリジナルの『2』にもあったが、本作ではより協力が重要になってくるため、連帯感が楽しめる。
      • この協力プレイ自体は絶対必要というほどではなく、あくまでもそうすることの「旨味」を強調している。

問題点

  • 難易度は少々高め
    • 慣れればそうでもないが、最初のうちは変わったコントローラーにあくせくして、上手く操作できないこともしばしば。
      • 任天堂らしくチュートリアルはあるため、いきなり放り出されることはないが、あくまでアーケードなので普通のゲームと比べれば、時間的余裕にはやや乏しい。
    • ライフは1人につき4*3しかなく、ダメージコントロールが非常に難しくなっている。
      • チャレンジモードではライフの上限が2(ハート1つ分)と更に厳しい。
    • しかしただストロボを当てて吸い込むだけの単調なゲーム性ではなく、盾持ち相手にはタイミングが重要になるなど、一筋縄ではいかない要素が楽しくもある。
      • 一気におばけが出てきた時のストロボムの使い方が勝敗を分けること場面も多く、難しいことに変わりはない。ストロボム自体も回数制限があるので難しい。
      • ラッシュの時は吸い込みをストロボで「キャンセル」しながら攻撃を受けないようする技術も必要になる。
      • 高い体力を持つ赤いおばけ「ルブリー」はかなり厄介で、節々に登場するうえ中盤以降は数も増えるため、このゲームの難易度をあげる原因となっている。
  • スタートボタンを押すのが少々大変。
    • そこそこ重たいオバキュームを持ちながら筐体のスタートボタンを押すという操作が少々大変。シンプル操作にしても同じで、体格の小さな子供にとっては尚の事大変。
      • この点はストロボのボタンとトリガーという2つの機構がガンコントローラーについているため、押すボタンの増加による煩雑を避けるという配慮と共に、二人プレイ時に片方のプレイヤーがピンチに陥った際、同伴のプレイヤーがとっさにそちら側のストロボムを発動することでカバーするといった協力プレイを想定しての措置とも考えられる。
      • ただしクイックプルに関しては完全にこれが足枷になってしまっているのだが……。

総評

原作ゲームのシステムをガンシューティングゲームのシステムにうまく落とし込み、オバケを吸い込む際のオバキュームのリアルな挙動や吸い込む際の感触などをリアルに味わえる体感型のシューティングゲームとして、違和感なく再構築している。
ガンシューティングに体感ゲームの要素をプラスした点が個性的であり、ガンシューティング特有の殺伐さがない分、誰にでも楽しめる。
任天堂らしい老若男女を問わない万人向けゲームだが、シューティングプレイヤーとしても新しいゲーム感覚が味わえるだろう。
家族・友達・恋人連れなら、二人で盛り上がれる協力プレイもオススメである。

またルイージがついに単独でアーケードデビューという、ある意味大躍進的な作品でもあり、ファンにとってはたまらない作品となっている。

余談

  • 公式ツイッターは全国におけるハイスコアなどを集計し、ランキングを発表している。