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俺達の世界わ終っている。 - (2018/11/09 (金) 17:09:44) の編集履歴(バックアップ)
俺達の世界わ終っている。
【おれたちのせかいわおわっている。】
ジャンル
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新世界ADV
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対応機種
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プレイステーション・ヴィータ
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発売元
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レッド・エンタテインメント
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開発元
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ウィザードソフト株式会社
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発売日
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2017年11月9日
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定価
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パッケージ版:6,800円 ダウンロード版:6,296円
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セーブデータ
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95個+オートセーブ1個+クイックセーブ1個
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レーティング
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CERO:C(15才以上対象)
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備考
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小冊子とショートストーリーDLCが付属した Amazon限定版あり
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判定
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良作
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ポイント
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「終っている」ゲーム会社が紡ぐ 笑いあり涙ありの 「終わりと始まり」の物語
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レッド・エンタテインメント開発ギャルゲー
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概要
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『サクラ大戦シリーズ』の製作に携わったレッド・エンタテインメントの7年ぶりの完全新規タイトル。略称は『オレオワ』。
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原案は同シリーズで世界設定を担当した森田直樹氏、シナリオは『ぼくらはカセキホリダー』でレッドとタッグを組んだ同社元社員でもあるライトノベル作家の阿智太郎氏、キャラクターデザインはライトノベルの挿絵で活躍する白井鋭利氏が担当する。
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架空のゲーム会社「ジャッジメント7」を巡る数奇な運命の物語が、現実世界と仮想世界の2つの浅草を舞台に描かれる。
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レッドの本社はかつて浅草に存在しており、それが本作の製作背景となっている。
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システムはオーソドックスな一本道のアドベンチャーゲーム。選択肢によってノーマルEDと真EDの2つに分かれ、キャラクター毎の個別EDも用意されている。
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個性的な女性キャラが多数登場する点などでレッドが過去に手掛けた美少女恋愛ゲーム群と共通するが、EDを迎えられるキャラのうち2名は男性である。
あらすじ
ジャッジメント7の代表、尾張世界は拡張現実プログラム「W.O.R.L.D.プログラム」を開発した。その検証実験に参加していた午前零時は、廃墟と化した浅草と捕えられた仲間達、謎の少女の幻を目撃する。この時すでに、運命の歯車は回り始めていた…
特徴・評価点
個性的すぎるキャラクター
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ジャッジメント7
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本作は主人公の午前零時の視点を通したジャッジメント7のチームものとしてストーリーが描かれるが、各メンバーが「罪」を背負っているとされており、これがとにかく個性的。
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一般常識から見れば殆ど悪い方向に振り切っており、「終っている」、「社会不適合者」と実際に劇中で指摘されるほどに凄まじいのだが、彼らの個性は欠点であると同時に強力な武器として魅力的に描かれている。
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尾張世界(CV:杉田智和)
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社員番号No.1。メインプログラマーを担当。
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「
変態
」の罪の持ち主。「警察に捕まらないのが不思議なくらい」とメンバーにすら言わるほど、セクハラまがいの台詞を連発する。ジャッジメント7のリーダー。
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パッケージイラストでも中心に据えられており、尾張が主人公だと勘違いする人が続出した。
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イルカ2号(CV:松岡禎丞)
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社員番号No.2。プランナーを担当。
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「
中二
」の罪の持ち主。意味不明な脳内設定をわめき散らし、テンションが上がると奇声を発する。「肉ブタ」と罵られる程の巨漢。
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早瀬アサノ(CV:喜多村英梨)
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社員番号No.3。サウンドクリエイターを担当。
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「
残念
」の罪の持ち主。物をすぐ壊す、殺人的な音痴など、その残念さは天井知らず。貧乳。
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結城七罪(CV:大西沙織)
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社員番号No.4。イラストレーターを担当。
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「
混沌
」の罪の持ち主。引きこもり一歩手前の毒舌家。自称、7つの罪を背負いし混沌の絵師。
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タチアナ(CV:花守ゆみり)
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社員番号No.5。サブプログラマーを担当。
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「
幼稚
」の罪の持ち主。お世話係なしでは食事すらままならない、生活能力皆無の中学生。口癖は「ウンコ」。
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早瀬ユウノ(CV:佐倉綾音)
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社員番号No.6。アシスタントアルバイターを担当。アサノの妹。
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「
天然
」の罪の持ち主。しっかり者の女子高生だが、異性からの視線には極端に疎く、意識せずにエッチな台詞を吐いてしまう。巨乳。
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午前零時(CV:逢坂良太)
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社員番号No.7。アルバイトディレクターを担当。本作の主人公。
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「
平凡
」の罪の持ち主。自分を一般人だと信じているが、思った事をすぐに口走って地雷を踏んだりと、何だかんだで変わり者。ラノベ男。
ストーリー&演出
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ギャグとシリアスの絶妙なバランス
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奇人変人の域にまで達したメインキャラクターが全力でボケとツッコミを繰り広げるので、ギャグのキレが非常に鋭い。真面目な場面においてもギャグが散りばめられおり、シリアス一辺倒に倒錯せずにストーリーが進行するのも大きな特徴。
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かと言ってシリアス要素は疎かにはなっておらず、人間の弱さや醜さをてらいもなく描いている。前述のキャラ造形やギャグ描写もそれに裏打ちされたものである。また、中盤からはプレイヤーの度胆を抜くような事件が起きる他、決して逃れられない重い事実を容赦なく叩きつける展開もある。
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最終的にはこれら2つの要素が折り重なり、笑いと涙、甘さとほろ苦さがないまぜになった結末に辿り着く。
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声優の熱演
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主人公を含めてフルボイスを採用。声優は若手を中心に実力派を揃えており、サブキャラクターに至るまで全員の演技が素晴らしく、ギャグとシリアス両方の側面からストーリーを盛り上げる。
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第十二回声優アワードの主演女優賞と助演女優賞の声優3名全員が2018年3月の受賞以前に共演している事実も、本作のキャスティングの確かさの客観的な証明と言える。
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冒頭で主人公が出会う謎の少女は主演女優賞の黒沢ともよ氏が演じているが、彼女の演技を堪能する為だけに本作を購入したとしても決して損はしないとここに断言出来る。
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松岡氏が演じるイルカ2号の氏の喉が心配になるような奇声の数々や、歌手として活動しているにも関わらず「正しく下手糞」な喜多村氏が演じるアサノの歌など、声優の妙技が光る場面がふんだんに用意されている。
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声優の熱演は後述するオマケ要素にも大きく関係している。
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綿密な世界設定
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現実世界と同じように五感を認識出来るが浅草の限られたエリアのみが再現され、一般人は誰一人いない代わりにジャッジメント7が過去に開発したゲームのキャラクターが登場する、W.O.R.L.D.プログラムのバグの一種と考えられている謎の仮想空間「新世界」。
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『ドラえもん のび太と鉄人兵団』の鏡面世界や『インセプション』の夢の世界に近いと言えば分かりやすいだろうか。
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真相の究明といった目的で、ジャッジメント7は新世界への侵入と脱出を何度も繰り返す事になるが、1度使った侵入(脱出)方法は基本的に使用不可能、状況に併せて新世界での活動限界時間が大きく変わる、新世界に登場するキャラクターが毎回異なるなど、シナリオにメリハリが出るように丁寧に工夫されている。
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新世界という虚構に説得力を持たせる為に、アンヂェラスやヨシカミ、花やしきといった多くの実在の施設が登場し、背景イラストも資料を基に可能な限り本物を忠実に描いている。現実世界でたった1度しか訪れないような場所も、これらと同等に扱われている。
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浅草駅から東武線を利用した事がある人になら分かる小ネタなど、細部に至るまで拘って作られている。
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BGM
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成田旬、塚越雄一朗、弓部早苗が担当。ジャッジメント7の個性が滲み出た各テーマ曲、タイトル画面の「ジャッジメントカフェ」、ここぞという盛り上がり所で流れる「ジャッジメント・タイム」など、名曲が多い。
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主題歌はゲームの設定や内容をきちんと踏まえた上で作られており、評価が高い。
オマケ要素
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総集編。
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キャラ毎の個別EDを迎えるとED単体を後から閲覧出来るようになるが、イベントを制覇した上で個別EDを迎えた場合、別個に「総集編。」と呼ばれるオマケ要素が解禁される。
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この総集編。では各キャラの本編での名場面が鑑賞出来るのだが、「タチアナのウンコ発言」や「ユウノのエッチな台詞」を列挙したものだったりと、やはりギャグ方向に纏められている。
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これでもまだ大人しい方であり、実際にはその殆どが本編で使用された台詞と立ち絵と背景イラストを入れ替えて作られたMADである。キャラによっては全く原型を留めていないぶっ飛んだ内容もある。元々きわどい台詞が数多くあるが、声優が熱演した大真面目な台詞も本来の意味とは真逆の使い方をしてくる為、それが余計に笑いを誘う事に。
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硬派な作品でこれをやった場合、「悪ノリが過ぎる」、「本編の感動が台無し」といった事態になりかねないが、本作はユルさを内包した作風で作られており、そもそもジャッジメント7自体が「面白いと思った事は悪ノリだろうが何だろうが全力で行う」というスタンスで描かれているので、気兼ねなく爆笑することが出来る。
賛否両論点
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下ネタが多い
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本作で応酬されるギャグは下ネタが大きな割合を占める。女性の裸といった視覚的なものは殆どないのだが、台詞はとにかく下品。
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その一例。ゲーム開始1分程度で出てくる会話で既にこれである。
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尾張「どこかに行ってたというか、イっちゃってたというか、ある意味、逝きかけてたのだよ、君は。まぁ、それも若さゆえの暴走というものだがね。ムフフ」
ユウノ「そうそう。勝手にいっちゃったらダメだよ、れーじくん。いくときはちゃんといくっていわないとねー」
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下ネタの多さは主にジャッジメント7のリーダーである尾張が変態である事に起因するが、彼が過去に設定を担当したゲームキャラクターが登場する2章はこの下ネタが特に露骨。2章を過ぎても、下ネタは事あるごとに挟まれる。
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勿論、下ネタはギャグとして笑える範囲に収まっているが、そもそも下ネタに抵抗がある人には本作は合わないと言い切れるレベルである。
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練り込み不足の独自システム
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本作では通常の選択肢とは別に、制限時間の中で画面一杯に流れていく多数の選択肢から1つを選ぶ「S.O.Sシステム」という独自要素を採用している。『サクラ大戦シリーズ』の「LIPSシステム」とよく似ているが、差別化を図った所為で課題も生じている。
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該当箇所に突入した時点では制限時間と選択肢の全容が不明であり、選択肢を吟味して「やっぱり前の選択肢が良かった」と思っても既にその選択肢は選べないという事態が起きる。
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文章が違っていても同じ扱いの選択肢も多い。後述するトロフィーの取得を更に面倒にしている。
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2人の人物が言い争いをしておりどちらか一方の意見を選ばなければならない状況で、制限時間の終了間際に両者の意見を折半した選択肢が表示される、といった感じに演出の一環としても機能しており一概に否定も出来ないのだが、練り込み不足である事は否めない。
問題点
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一部のシナリオ運び
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具体的な言及はなるべく避けるが、一応ネタバレ注意。
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ジャッジメント7がトラブル解決にあたる際、「もっと効率の良い方法があるんじゃないの?」と思う事がままある。
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これは「効率の良い方法に気付きつつもあえて面倒な方を選択してメンバーの反応を楽しむ」という尾張の思惑によるものだが、そういった事情を考慮してもややまどろっこしい。
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ある人物が主人公に事実関係を説明した直後に、その場にいなかった別の人物が主人公を含めたジャッジメント7のメンバーに殆ど同じ話をもう1度する場面があったりする等、プレイヤーへの説明が冗長に感じる。
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分かり辛い真EDの存在
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余程の事がない限り、多くのプレイヤーは初回プレイではノーマルEDを迎える。その理由は、1周目の時点では真EDへの条件が厳しく設定されている為である。
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これだけでは問題点とは言えないが、ノーマルEDで真EDを匂わせる情報やアナウンスがなく、しかもノーマルEDでも一応物語が完結していように見える為、普通にプレイしているとその存在に気付きにくい。
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真EDの存在に気付いたとしても、上記の設定をプレイヤーが知る由もないので、何故1周目でノーマルEDだったのか分かり辛く不親切な設計となっている。
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攻略情報なしではトロフィーリストやムービーリストの空欄を見てプレイヤーが自発的に気付くしかなく、後に公式がルート分岐の仕組みや条件を解説した攻略サイトを用意する羽目になった。
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かゆいところに手が届かないUI
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スキップ、オート、バックログといった基本的な機能は流石に揃っているが、バックログからのシーンジャンプやシナリオチャートといった便利機能は存在しない。お気に入りの章を好きな時に読むには自力でセーブデータを作るしかない。
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本作の分岐は緩く、オマケ要素もそこまで意識せずに解禁出来るが、「全ての選択肢を選ぶ」トロフィーの取得を目指す場合は話が別。既に選んだ選択肢が色分けされないおかげで、自分でどの選択肢を選んだのか記録を取らなければトロフィー取得は困難となる。
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ゲーム内用語集もない。なくてもストーリーを理解する上で困る事はないが、公式HPには普通に用語集のページがあり何故これをゲームに導入しなかったのか疑問が残る。
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一部のイベントイラストがギャラリーモード未収録
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いずれも絵としては地味だが、中には劇中で発生する事件の変遷を描いたストーリー上重要なものもあり、わざわざギャラリーの対象外とする正当性がない。
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VitaTVに非対応
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背面タッチやモーションセンサーといった機能は使用しないので、非対応は単なる怠慢である。
総評
バカゲーに片足を突っ込んだギャグ満載の軟派な作風でありながら、要所要所でプレイヤーの心を熱くし、最後にはキッチリ感動させてくれるエンターテインメントのお手本のようなストーリー。
問題点も没入感を阻害するような致命的なものではなく、あらゆる要素が一定以上の高いクオリティを維持している。
登場人物のクセがかなり強く人を選ぶ一面はあるが、それ故に独特かつ強烈な魅力を放つ名作である。
余談
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PSstoreにて、4章までプレイ出来る新世界体験版とカスタムテーマが無料配信されている。
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新世界体験版は製品版にセーブデータを引き継ぎ可能であり、下ネタが露骨な2章も体験出来るので、本作に興味がある人はプレイしてみる事をオススメする。
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ただし、カスタムテーマは本編の軽度のネタバレがある。
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「俺たちの世界は終っている。」や「俺達の世界わ終わっている」といったように、本作のタイトルは表記ゆれを非常に招きやすい。ネットでレビューや感想を調べる際にも、これらの間違ったタイトルで検索しないと出てこないものもある。
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架空のゲーム会社「ジャッジメント7」だが、実は会社のHPが作られている。
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アプデでホーム画面にリンクアイコンが設置されたが、ゲームの公式HP以上にネタバレ要素を含んでいるので、閲覧する際には注意が必要である。
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『STEINS;GATE』を想起させる表層的な要素が多く、『OCCULTIC;NINE』のゲーム版が本作と同日発売だった事もあって、5pb.の『科学アドベンチャーシリーズ』が比較対象としてよく話題に挙がる。
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後述する移植版では発売元が5pb.となり、直々に「科学アドベンチャーファンに捧ぐ渾身の1作」と紹介される事に。
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2017年、『サクラ大戦シリーズ』の版権表記からREDの名前が消滅し、レッドにとって『サクラ大戦』という偉大な過去が「終わり」を迎えた。本作はそれ以降にレッドが発売した「初めて」のゲームである。概要の通り、『オレオワ』は一種のメタフィクション要素を含んでいるが、これらの事実を踏まえた上でプレイするとストーリーやテーマをより深く味わえる、かもしれない。
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『JUDGEMENT 7 -俺達の世界わ終っている。-』というタイトルでPS4とSwitchで移植版が2019年2月28日に発売される。本編の5章分の追加シナリオと新キャラクターの他、バッグログジャンプ機能や分岐ツリーに用語集など各種UIにも大幅に手が加えられる。
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同時期に『Our World Is Ended』というタイトルで海外版が発売予定。海外版はPS4とSwitchに加えてSteamにも対応、英語と日本語が同時搭載される。