【しゅたいんず・げーと】
ジャンル | 想定科学アドベンチャー | ![]() ![]() |
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対応機種 | Xbox 360 | ||
発売元 | 5pb. | ||
開発元 |
5pb. ニトロプラス |
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発売日 | 2009年10月15日 | ||
定価 | 通常版 | 6,800円 | |
限定版 | 8,800円 | ||
廉価版 | プラチナコレクション | ||
2011年6月16日/3,800円 | |||
備考 |
移植版(Win/PSP/PS3/PSV) の情報は本文に記載 |
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ネタバレ回避を強く推奨 | |||
判定 | 良作 | ||
科学アドベンチャーシリーズ |
※本作は移植が非常に多岐に亘る為、基本情報欄は360版のみに絞りました。
神をも冒涜する12番目の理論
それは、 俺たちが手にした偶然の産物
5pb.とニトロプラスのコラボレーション企画「科学シリーズ」の第2弾。
数多の偶然によって出来上がってしまった「タイムマシン」を巡る、人類の未来を委ねられてしまった中二病青年の物語が秋葉原を舞台に繰り広げられる。
前作『CHAOS;HEAD』と同じ世界観だが、前作のネタはシナリオの本筋にほとんど関係ない。
基本的にはオーソドックスなアドベンチャーゲームだが、選択肢ではなく携帯電話の操作によってストーリーの展開が変わる。
未プレイの者に対してネタバレ回避が広く推奨される作品である。
以下の文にも多数のネタバレが含まれているため、目を通す際は充分に注意されたい。
コミカライズ等のメディアミックスを見る事はおろか、ネットで情報を検索する事すらあまり推奨されていない。
特筆すべきは、公式サイトがネタバレ満載で未プレイ者の閲覧が推奨されていない珍しい作品でもある。
複数の魅力的な女性キャラクターが登場し、その中のひとりに焦点を当てたルート(サブシナリオ)も用意されている。
そのため、広義の「ギャルゲー」に該当すると言える。しかし恋愛的な要素以上に、そのストーリーとSFギミックが高く評価されている作品である。
秋葉原を拠点とする総勢3人の小さな発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダーである厨二病の大学生 岡部倫太郎。
彼は、研究所のメンバー(ラボメン)である橋田至や幼馴染でもある椎名まゆりと共に、日々ヘンテコな発明を繰り返していた。
ある日岡部は過去に携帯メールを送ることができる装置すなわち「タイムマシン」を偶然に作り上げた。
しかしそれは大きな悲劇を招いてしまう。
悲劇を回避して世界を救うために、岡部は果てしない苦闘を続ける…。
+ | ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
硬派なストーリーが魅力の正統派SFドラマ。そのストーリーやSFギミックは多くのプレイヤーを魅了し、ネットを中心に話題を呼んで大きな盛り上がりを見せた。
「ループする時間と改変される世界」というアイデアを表現するにあたって、周回プレイ・シナリオ分岐型ADVという物語形式が効果的に活用されており、小説や映画では味わえない迫真の演出効果と感情移入効果をプレイヤーにもたらした。
一篇のSFドラマとしてみれば、古典的とすら言える王道な内容である。だがそこにギャルゲー的なエッセンスと現代オタク的な感性を加味することで、本作ならではの新鮮な味わいが生み出されている。
SFマニアだけでなく、読み応えのある骨太な物語を求めるすべての人にお勧めしたい名作である。もちろん、女の子キャラの可愛らしさや独特の魅力がある絵柄に魅かれてプレイするというのも、一向にアリだろう。
『科学アドベンチャーシリーズ』を参照。
*1 個別エンディングは一つを除いて見る必要なくトゥルーエンドルートに直接行くことは可能である。
*2 人間が光速で動く必要がある。星すら吸い込む強力なブラックホールの重量に耐える必要があるなど。
*3 自分の親を殺害したら未来の自分はどうなるのか?という思考問題
*4 背景画像をよく見ると、なんと終盤の重大なネタバレまでしている。
*5 志倉氏の原案の段階では普通の理系青年で、結構真面目な科学者タイプのキャラだったとの事である。
*6 ファンタジー要素が強い前作『CHAOS;HEAD』と世界観の共通している事も、『STEINS;GATE』が現実とやや異なる世界観である事を示している。
*7 ゲーム冒頭のアルパカマンも単にミスリードさせるものではあるものの同様の意図がある。
*8 ただし、これはこの件に限らずDメール関連の因果律変動の基礎ルールである。またファンの考察も資料集スタッフのコメントに書かれているようにそれだけでは他の世界線理論に反する可能性もあるため、一概には言えない。
*9 ただし、α世界線は「未来でSERNがディストピアを作る」という条件さえ満たせばよく、世界線の大変動に関わる2000年における改変であるため、設定的には数値の変化は大きい方である。
*10 ゲームの委細は省くとして、アニメではある人物に射殺されるのに対し、漫画ではその人物の自殺を止めようとして銃弾に当たるという最期を迎える。
*11 特にエンディングでヒロインが振り向くシーンでエラー落ちが発生しやすいため、「振り向き落ち」などと呼ばれている。
*12 前者にはアニメ版の参戦で後者ではニトロプラス作品のひとつとしての扱い。
*13 この再放送版23話は「第23話(β)」と呼ばれBD-BOXなどにも初回放送版とあわせて収録されている。初回放送版が封印された訳ではなく、第23話(β)から『STEINS;GATE 0』を経て初回放送版である第23話(SG)に戻ってくるという構成である。
*14 実際のジョン・タイターもパラレルワールドを「world line」と表現している。
*15 いわゆる、正史から外れたパラレル作品など。
*16 元より「Pretender」自体、ジャケットが本作のそれを意識していたりとオマージュ的要素を含んでおり、ボーカルである藤原聡氏も本作品の大ファンであることを公言している。