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beatmaniaIIDX 9th style
【びーとまにあつーでぃーえっくす ないんすすたいる】
ジャンル
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DJシミュレーション
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対応機種
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アーケード
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販売・開発元
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コナミ
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稼動開始日
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2003年6月25日
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判定
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なし
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備考
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プレイステーション2に移植。定価¥6,980(税抜)
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ポイント
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ゲーム自体は良作だが、環境に問題あり シリーズ初のネットワーク対応 音質劣化、判定ズレ、エフェクター廃止
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beatmaniaIIDXシリーズリンク
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概要
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ゲームセンターで一世を風靡したDJシミュレーションゲームのデラックスバージョンであるbeatmaniaIIDXの10作目。本バージョンで基板の大幅変更が行われた。
評価点
システムの見直し
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シリーズ初のe-AMUSEMENTに対応し、専用の磁気カードを発売。
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これまでインターネットランキングに参加するときはパスワードをいちいちメモしなければいけなかったが、この対応によりその手間が省け、さらには曲毎のスコア記録も行えるようになった。
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長年の稼働で内部のDVDプレイヤーが劣化し、中央(または両端)のムービーが流れないという事態に陥っている筐体も多かったが、記憶媒体がHDDに変更されたことでこの事態が解消された。
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今作から選曲画面に「フォルダ」が登場。初出バージョン・難易度・曲名ごとに曲を抽出できるようになり、選曲がスムーズになった。
楽曲・ビジュアル面
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ユーザー投票で復活曲が決まるなどのイベントも行われ、非常に人気が高いが版権曲故に再収録が絶望視されていた「FANTASY」「JIVE INTO THE NIGHT」が復活した。
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因みに今作で復活した曲は実に28曲。これはIIDXシリーズでは最多の復活曲数。しかも前作から全ての曲を引き継いでいる(削除曲無し)。
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EDM作曲家・J-POP編曲家として活動するSADAが今作より楽曲提供を行った。IIDXでの曲数は少ないが「STAR FIELD」を始め根強いファンを獲得した。
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過去曲を各コンポーザがリミックスで再び登場させ、離れていた元IIDXユーザが戻ってくる現象も発生した。
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4th styleにて一般公募で選ばれたRyu☆、kors kがリミキサーとして再登場し、以降レギュラー化する。
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さらにユーザーから楽曲とボーカリストを募るイベントも行われ、それぞれMt.Circle氏作曲の「FESTA DO SOL』とflare女史作詞・歌唱の「lights」が収録された。
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メインビジュアルを務めるのは初登場の梅桐彩葉。後にメインキャラとなる梅桐姉妹の末娘。
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また、DDRから移植された小坂りゆの「LOVEvSHINE」にSD化されたRoot26のキャラ達が登場。楽曲共々明らかに「萌え」を意識した作風で当時は賛否両論だった。
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ダンサーのDaiが初登場。今作では楽曲が渋めのハウス「YourBody」ということでまだ目立たなかったが、次回作以降凄まじい存在感を発揮。
問題点
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今作から新基板に変更されたが、下記の問題が発生した。
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判定ズレ
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筺体によって、レスポンスがワンテンポ遅かったり、判定自体がズレる曲も発生した。
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音ゲーはレスポンスや判定タイミングの完璧度が命となっており、ほんの少しの誤差でも台無しになってしまうため、この事態には不満が続出。
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音質劣化
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左右の音量バランスが悪くなったり(モノラルを強制的にステレオにしたような音)澄んだ音が割れて聞こえたり、前作より耳触りの悪い音が多いように聞こえる。
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個人差や表現の違いもあるが、少なくとも前作よりは劣化している。
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エフェクター廃止
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エフェクターとは、音響効果を変更または調整できる機能のこと。
使い方として、好きな曲にエコー(山彦効果)を効かせたり、低音を強調させたりできる。また、音量の調整も僅かながら出来る。
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あくまでDJシミュレーションなのでギミッグの域を超えないが、今作品では欠かせない要素となっていた。
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インターフェース自体は無くなっていないが、今バージョンではただのお飾りとなってしまった。
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これによりDJ遊びが出来なくなったと嘆くプレイヤーが大勢いた。
その他
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某サイトで作り直しを依頼する署名活動も行われていた模様。
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しかし次回作の10thでは、判定ズレは「直っていない!!」といった声もあった(ただし、ロケテスト時)。
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原因は不明であるが、「GAMBOL」の判定幅が異様なまでに厳しくなったが、一部のプレイヤーは逆に燃え上がってしまい、この曲でどれぐらいスコアが取れるか等の動きも生まれた。
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難易度が正式に三段階になった『IIDX12 HAPPYSKY』では、NORMALとHYPERで譜面は同一、判定のみが違うという異例の仕様でこの厳しい判定が続投した。(NORMALはごく普通の判定でプレイ可能。)
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余談ではあるが家庭用の『IIDX11 IIDX RED』では更に判定が厳しくなったANOTHER譜面が収録された。譜面そのものはHYPERまでと同一だが高スコアを目指すどころかクリアすることすら難しくなるぐらいに判定が厳しくなっている。
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更には、次回作では公式にインターネットランキングも開催されたが、スコアは散々なものだった。
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7thstyle初出の「General Relativity」の判定に関するバグ。
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この曲の前にプレイした曲の判定タイミング(基準)に、この曲のそれも依存する、というもの。つまり直前にBPMが速かったり判定が厳しいような曲をプレイしていると、この曲も高スコアを取りづらくなる。
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開店=ゲーム立ち上げ直後の1曲目にこの曲を選ぶと、「直前のプレイ曲(そしてその判定基準)が存在しない」と見なされ、どれだけタイミング良く押してもPOOR(ミス)判定しか出ず、絶対にクリアできない。
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今バージョンに「Quickening」が収録されたことにより、5鍵盤(beatmania)ユーザと少しばかりイザコザがあった。
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元々は『DanceManiaX 2ndMIX』に収録されていたが、作曲者のdj TAKA曰く『beatmaniaではゲーム性の都合で使いにくい手法を多用している』とのことで、他作品への移植は断っていた。
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しかし、『最後なのでどうしても!!』と依頼され、5鍵盤の最終作品である『beatmania THE FINAL』に収録される。
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結果としては大成功で、譜面の良さもあり高評価を得ている。
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ところが今バージョンに収録されたことにより、『あの言葉は一体・・・』と不信感を露わにしたユーザも。
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当然、収録されたことを喜ぶユーザがいたことも事実ではある。
PS2版について
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AC版があまりの出来だった一方のCS版だが、エフェクター完全装備で音質も上がったので、多くのユーザーには大好評となっている。
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前作の家庭用beatmaniaIIDX 8th styleと比べても音質、画質共に大幅に上がっている。
総評
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シリーズ初の基板変更でいろいろと苦労があったかと思われるが、判定ズレとエフェクターの廃止が痛いマイナスポイントとなってしまった。
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余談だが、KONAMIが音ゲーの基板変更をした直後の作品は何かとバグが多い。
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収録曲の企画やクオリティなどを考えると、評価できる点も多数あるために、あまりにもったいない。
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「SWITCH(RAM)」や「The end of my spiritualy(EeL)」など、現在は削除されてしまった曲に対する復活希望の意見が特に熱い曲も今作には多かった。
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e-AMUSEMENT によるネットワークサービスがバージョンアップとともに充実していくきっかけとなった、という点では大きな意義を持つ一作である。
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次回作ではエフェクターも復活し、判定ズレに関してもあまり大きな批判の声は上がらなかったが、先行解禁などまた別の問題も発生した。