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トモダチコレクション - (2016/04/06 (水) 11:05:08) の編集履歴(バックアップ)


DSで発売された『トモダチコレクション』と3DSで発売された『トモダチコレクション 新生活』について記述する。判定はどちらも「判定なし」。



トモダチコレクション

【ともだちこれくしょん】

ジャンル そっくりトモダチコミュニケーション
対応機種 ニンテンドーDS
発売・開発元 任天堂
発売日 2009年6月18日
定価 3,619円(税別)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 自分そっくりのキャラを作れる
現実とは違った人間関係を楽しめる

概要

  • プレイヤー自身やその友人・家族にそっくりなキャラ(通称Mii)を登録し、架空のマンションで生活するMii達の生活を観察したり、干渉して楽しむゲーム。Miiは最大で100人まで登録できる。
  • 悩み事を解決することで島の施設が増えていく。また仲良くなると一緒に遊ぶ(ミニゲーム)ことができ、クリアすればお宝を入手できる。
  • 操作は全てタッチペンを用いる。ボタンは一部のショートカットに使うのみ。

特徴

  • まずはMiiを登録。顔や体型などはWiiの機能にあるのと同じだが、本作独自の項目として生年月日などのプロフィール、声色を設定することができる。
    • 制作したMiiは同じマンションで共同生活を送る。住人が増えると交友関係も広がっていく。
  • 作ったMiiには現実の人物の人間関係は一切反映されない。そのためゲームならではの人間関係を楽しむことができる。
    • Miiは独自に交友関係を持ち、喧嘩したり、恋をしたり、別れたり、結婚したりする。
    • 各Mii毎に性格も食べ物の好き嫌いも全く異なる。
  • プレイヤーもMiiの悩み事を解決したり、一緒に遊ぶなどのコミュニケーションを取れる。
    • とはいえ、プレイヤーはあくまで管理人という立場であり、どうぶつの森のように住人と立ち入った関係を築いていける訳ではない。類似のゲームが好きな方は事前に注意しておく必要がある。

長所

  • ゲーム自体に明確なエンディングや目的は無い為、のほほんとしたプレイができる。お宝や食べ物などのコレクション要素もある。
    • ゲーム開始時は施設は少ないものの住民を増やしたり、悩みを繰り返し解決することでどんどん増えていく。
    • Mii同士によるランキング掲示板というものもあり、特定のコンテンツを進めることで様々なランキングが増えていくものもある。
  • 作成するMiiに特徴や性格付けをすることができる。更に恋愛、結婚、別れ、離婚といった展開も。
    • 大まかに4つの性格があり更に性格から4つの細分化された性格パターンがある。全部で16パターン通りの性格付けをすることが可能。さらに各性格毎に細かい動作が異なるなど、芸が細かい*1
    • Mii独特の特徴あるパーツで家族や友達、芸能人などと似顔絵をつくりやすいのも利点。工夫すれば人間外も作れなくはない。
      • このことから芸能人等のMiiをまとめたサイトが人気を集めた。
  • Wii等で見かけるMiiとは違い、本作のMii生き生きとした動きを見せる。
    • セーブ時にちょくちょく動いている姿や、部屋で遊んだりウキウキしている姿は見ていてなんだか和む。おまけに表情豊か。
    • 歌を歌わせると歌のジャンルに合わせて踊る。例えば「ヘビメタ」を歌わせると普段見かけるMiiに反して激しく踊ったり首を振ったりと圧巻。
  • 本作ではじめてMiiがしゃべるようになった。独特の淡々とした口調でしゃべる様はシュール。だがかわいい。
    • ボイスエンジンは『しゃべる!DSお料理ナビ』のものを使用している。
  • 他のDSソフトと比較すると比較的安価。

短所

  • Miiの行動パターンがやや単調な上にそれほど多くない。
    • テレビを見たり、椅子に座ったりなど、インテリアを生かした動きが無い。何もしていないときは本当にただ部屋の中をウロウロするだけ。ただ、プレゼントされた小説を読んだりゲームで遊んだりはする。
    • ゲームで遊んだりしていると会話イベントが発生しないのも地味にきつい点。
    • 喧嘩した後仲直りできないと一発で関係が消滅する。しかも仲直りできるか否かはほとんどランダム
      また、友達関係が沢山できるほど喧嘩のリスクが高くなっていく。それほど友達関係が多くなくても喧嘩する頻度は1日辺り多め。喧嘩っ早くて簡単に絶交する住人って…
    • 一度告白を止めさせても、時間が経つとまた同一人物に告白する。相手に付き合っている人物がいようといまいと。
  • プレイヤーがMiiにできる行動が結構制限されている。
    • 友達や恋人の紹介はできない。Miiがやりたくなった時に手伝えるのみ。狙ってカップリングさせる事は難しい。
    • コミュニケーションは後ろから頬をつつく、顔に付いているご飯粒などを取る、ジャンプさせたり座らせたりする程度。
  • 入手したお宝の使い道が売却以外に無い。明らかに遊べそうな物もあるのに…。
    • ちなみにお宝には蝉の抜け殻などお宝とはいえない物も混ざっている。(しかも売却価格も低い)
  • 実用品(一部の悩み事の解決に必須)はMiiからのお礼の品としてしか入手できず、店で買えない。
  • Miiの作成は面倒な点がある。(特に声)また使用できるパーツが多くはなく髪型と髪の色のパターンが少なめ。
    • この欠点は好きなアニメなどのキャラを作るとき等に痛い。
  • 歌作成時に使える言葉が限られており、自分で好きな文字を入力することはできない。
    • 一応他Miiの名前(名字、名前、ニックネーム)や、Miiの口癖を入れることはできる*2
  • 1度入居すると部屋の入れ替えが出来ない。空き部屋から自動的に詰めていく仕様なのでよく考える必要がある。
  • 一度島の名前を決めると変更出来ない。ゲーム内に登場する地名が全て島名に依存する為よく考えないでつけると… これらの問題点の多くは続編で改善された。

おバカな点

  • ゲーム全体に「手の込んだ手抜き」感が漂っており、現実ではありえない現象や逆にゲームにしてはややリアルな表現がある。
  • キャラクターはデフォルメされたMiiなのに対し食べ物やお宝の画像は実写やCGでありゲームのデザインから浮いている。
    • 食事の時のアニメーションもあるのだが、Miiの食べる動作に合わせて画像が縮小されていくだけ。もうちょっと頑張れなかったのか。しかも食事後の腹の中をレントゲンで覗けるのだが画像を使いまわしてるので皿ごと腹に入っているというシュールな光景が見られる。
      • 画像の使い回しもあってシルエットクイズは高難度。皿などに盛り付けられた食べ物は見分けがつかない為。
  • Miiの仲が良くなると結婚するがゲーム内には結婚の年齢制限が無く、例として6歳の子供と80歳の高齢者の年の差の結婚ということがあったりする。
    • Miiには現実での自分との関係(親や兄弟など)を設定できるが無意味。(現実での)親子であろうと問題なく結婚可能。
  • 買い与える服に性別制限は無く、女性が男装、男性が女装するといったことも。与えて喜ばれるとプレイヤーとして複雑な気持ちになったりならなかったり。
  • みょうがや唐辛子などが店で単品で売られている他、腐った食べ物もある。
  • 眠っているMiiの夢や毎日2回流れるニュースの内容がどれもシュールで思わず微笑んでしまう。
    • ヒーローになりきって巨大化したりポーズを取るという夢があれば、ろくろ首になって首が伸び放題だったり大きなMiiの頭が転がるという夢も、中には食べ物といった夢もありいずれも夢に関するグッズが貰えることがある。
    • ニュースはちょっとしたネタからどうでもいいような事件まで網羅し、街頭インタビューのMiiの反応次第では意外な反応が返ってくることも。
      • 住人によく似た鳥やロボットが出て来たり(というか実写の鳥やロボにMiiの顔をコラージュしてるだけである!)、夕飯のカレー鍋に転落すると言った意味不明な事件まで。
      • ニュースにはビル街が映っていたり、デパートや公民館といった施設が出てくるのだが、
        島のどこを見てもそんなものはない。
    • ちなみに、セーブ保存せず電源を切ってしまうとゲーム再開時に突然ニュースが流れ出し「保存しなかった事件」が流れたりする。*3*4

総評

  • 全体的にボリュームは少なめ。悩み事の解決やミニゲームを「作業」と感じるか否かで評価はガラリと変わる。『どうぶつの森』や『牧場物語』などが好きなプレイヤーや、ちょっとした空き時間にプレイしたい時には向いている。
    • 所々に見せるシュールな要素から、バカゲーとしても評価できる。
  • なお、本作は初週売り上げが10万本前後だったが、着実に売り上げを伸ばし3ヶ月で100万本を突破、最終的に350万本以上の売り上げを記録した。

余談

  • 元々は『とっとこハム太郎 ともだち大作戦でちゅ』のシステムを組んだ女性向けゲーム『大人のオンナの占い手帳』というタイトルで開発していたのが始まり。宮本茂がそれに着目し1980年代に提案していたゲーム構想を元に本作が開発されたという経緯がある。
  • 本作はmiiを作る機能がありアニメのキャラクターや実在の人物も作れるのだがバカゲーということもありオナラ等下品な行動を取ることもあるのでイメージを壊されたくないなら作らない事をお勧めする。また、知人や学校の友人等のmiiを作成する時は必ず許可をとるように。無断で作ると肖像権の侵害になるので絶対にしないこと。
  • 本作の発売からおよそ3年が経過した後、続編の製作が発表され次世代機であるニンテンドー3DSで続編となる『トモダチコレクション 新生活』が2013年4月18日に発売された。
  • 更にその3年後の2016年3月17日に「トモコレ」シリーズの流れを組んだ任天堂初のスマートフォン向けコミュニケーションアプリ『Miitomo』が配信予定。
  • CMは優香が出演し、バナナマン、和田アキ子、船越英一郎、西川史子、ザ・たっちといったホリプロの面々がMiiとして登場している。
+ CM動画



トモダチコレクション 新生活

【ともだちこれくしょん しんせいかつ】

ジャンル そっくりトモダチコミュニケーション

対応機種 ニンテンドー3DS
発売・開発元 任天堂
発売日 2013年4月18日
定価 4,572円(税別)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
廉価版 ハッピープライスセレクション
2016年3月17日/2,700円(税別)
判定 なし
ポイント 前作から色々とパワーアップ
遊べる要素が増えた

概要(新生活)

  • 3DS専用の『トモダチコレクション』。前作からマンションの住民を引っ越しさせることも可能*5
  • 基本システムは前作と同じだが、様々な点が改良されている。

追加要素

すれちがい通信

  • すれちがい通信を利用して他の3DSと通信することで、輸入品を受け取ることが可能。輸入品は各ソフト毎に異なる物になっており、いくつかの質問に答えることで変化する。
    • さらに旅人(後述)も来島するようになる他、いつの間に通信で期間限定のアイテムを入手できる。

交友関係の変化

  • 前作ではけんかで仲直りに失敗すると一発で交友関係が消滅したが、本作ではすぐに仲違いになることはなくなっている。さらに「許しません」と言ったMiiが後で謝りにいくこともある。
    • 地味に仲直りの成功確率も上がっている。ただし、向こうから謝り返しにいかないままでいると交友関係が無くなってしまう。
    • また、たまに全身から真っ赤なオーラを放つ大喧嘩をする場合があり、これは他のMiiに仲裁される以外に解決する方法が無い。失敗すると交友関係が無くなってしまう。*6
  • 告白イベントでは通常の告白時に別のMiiが何人か乱入し、「本当にあなたが好きなのはわたしです!」と同じように告白してくることがある。その場合、もっとも好感度が高い方のMiiと付き合うことになる(全員断られる場合もあり)。さらに相手の好感度があまりにも低すぎると、来てくれないことまである
    • ふられたMiiも再度告白しようとすることがある。さらにまたふられても「諦めることができた」といって立ち直ることもある。ただし場合によっては再告白すらできず更に落ち込んでしまう。
  • うまく結婚した後もけんかによる離婚の危機は免れなかった前作と違い、本作では生まれた子供(後述)をマンションに住ませれば離婚しなくなる。
  • 旅行券で旅行させる際、一緒に行ったMiiとの友好度が1段階必ず上昇するようになった。
    • これをうまく使えば破局寸前のカップルを仲良しに戻すことも可能。しかし好感度があまりにも低いと別のMii(友達など)と一緒に行ってしまう場合があるので注意。
  • ある住人が他の住人に対して友達や恋人を紹介できるようになった。
    • これによりある程度自分の好きなMiiのカップリングを作れるようになっている。ただし、第三者による他二人の恋人同士でのカップリングは運次第。*7

子供と旅人

  • 本作では住人同士が結婚するとやがて子供が生まれることがある。生まれた子供は成長後一人旅させるか、旅立たせずにマンションの住人として登録できる。
    • 子供を旅に出すと、すれちがい通信を利用して他のトモコレを持つ3DSを渡り歩く。
    • 来島した旅人からは各県の名産物をゲームコインで購入することが可能。名産物は食べ物として扱われており、マンションの住民に食べさせることもできる。満腹度が上昇するだけでなく、必ず「とても満足した」となるので、落ち込みの回復やレベルアップにも役立つ。
      • 旅立った子供も手紙を書いたり、たまに島に戻ってくることがある。
        なお、旅立たせた後に離婚してしまった場合でも、その時だけ夫婦揃ってお迎えに行く描写が見られるが、子供にご飯を食わせると片親と二人で食事するシーンが見られる。
  • ちなみに生まれた子供をお世話するミニゲームも追加されており、お世話を引き受ければ(お世話の正否関係なく)アイテムをもらえる。
  • なお、前述の通り未成年でも構わず結婚・出産できるために(スタッフの中にも)子供のシステムに抵抗を持つ者もいた。
    それを解決するのが新アイテム「大人スプレー」。
    • 未成年で婚約したキャラにこれを使うとキャラが成長して大人になり結婚できるようになるという驚愕の品。(年齢などのデータはそのままである。)
      • 倫理的な問題を解決すると同時に本作の何でもアリな世界観を象徴する要素である。因みに離婚すると子供に戻る。
    • なお、消費アイテムとして通常通りに使うこともできるが、その場合は大人のままにならずに満足度を上げるのみ。

Miiの仕様の変化

  • 3DSからMiiの仕様が拡張されたのに伴ってパーツが増加、Miiスタジオや前作からMiiを持ってこれる機能が追加。
  • レベルアップ時に一人称も設定できるようになった。さらにMiiに頼まれた時にのみ設定できた嬉しいとき・怒ったときなどの言葉も、一度設定すればその後いつでも変更できるようになった。
  • またプレゼントできる道具も大幅に増えている。
  • 新たなアクセサリーとして帽子が追加。様々な帽子の他、ヘアアクセサリーやお面などといった物も含まれている。
    • 服装も帽子もカラーバリエーションが豊富になっている。

新しい施設

  • ぼうしを購入できる「帽子屋」、Miiの歌を聴ける「音楽堂」、輸入洋品を取り扱う「輸入洋品店」、旅人が寝泊まりする「空き地」、写真を撮れる「写真館」、「遊園地」「浜辺」「公園」「喫茶店」が追加。
    • 写真館ではMiiのポーズや表情を好きなように変えることができ、家族写真や全員集合写真など、色々な写真を撮ることが可能。
    • 遊園地、浜辺、公園、喫茶店は屋上やふんすい広場と同様Miiが出かけている場合があり、彼らが何をしているのか観察できる。さらに時間帯などによって各種イベントが開催される。

その他の変更点

  • Miiにあげるアイテムに「毛染めスプレー」「大人スプレー」「ミシン」「万華鏡」「スライドパズル」「モビール」「ブランコ」が追加。
    • 毛染めスプレーは通常のMiiでは設定出来ないカラフルな髪色に変えられる。アニメキャラを作る際に有用な上カラーバリエーションも豊富。ちなみに一度染めても風呂に入れば元に戻せる。
    • ミシンはフライパンのように服を作ることが可能。何ができるかはやはりランダム。
    • 万華鏡、スライドパズル、モビール、ブランコはオマケみたいなもの。ただし、上記の「旅行券」「お風呂セット」の他「ブランコ」「オルゴール」は喧嘩中のMiiを落ち着かせて謝らせるのに必須となる。
  • 旅行券で旅行する他に、100万円お小遣いをあげれば宇宙旅行にも行くようになった。*8
  • 歌を作る際、歌詞を自由に入力できるようになった。
    • さらに同じ歌を持っているMiiを組み合わせて音楽チームを結成することも可能。
  • Miiを集めて写真を撮る以外に、通常プレイ時でもいつでも撮影できるようになっている。
  • イベントの追加。服をランダムで買うことができる昼市、ランダムでアイテムが入ってる福袋を買える夜市、ドラクエ風のRPGゲーム「トモダチクエスト」*9など。

問題点

  • 旅に出させた子供について
    • 上記の通り旅に出ている子供はすれ違い通信でソフト間を渡って行くのだが、プレイヤーがあまり本作をプレイしていなかったり、果ては破損・紛失したり中古に売っていたり等で子供の安否が途絶えてしまうこともある。
    • その為、子供が心配なプレイヤーはマンションに空きを作って子供の個室を与えることも多い。
  • 輸入品における仕様
    • おおまかに「すれ違い通信」や「いつの間に通信」の2種類で手に入るアイテムが異なるが、特に前者はアルバムのコンプには困難を極める。
      • 序盤に悩み事10件解決した時にすれ違い通信が解禁されるが、その時の選択肢でこちらから輸出するアイテムが決まり、2度と変更できなくなってしまう。
    • 後者はアルバムには載らないものの期間限定での配信が多く、バックログや再配信の類は存在していないため、お目当ての物が欲しい場合は他のソフトからアイテムを送ってもらうしか無い。*10

総評(新生活)

前作の欠点のほとんどは解消された。今から遊ぶ場合は迷わずこちらをプレイすることをおすすめする。
Mii達の生活にだいぶ自由に介入でき、やり込み要素も豊富になっているので、プレイヤーを飽きさせることはまずない。

余談(新生活)