*魚ポコ 【うおぽこ】 |ジャンル|パズル| |対応機種|アーケード| |開発元|CAVE| |販売元|ジャレコ| |稼働開始日|1998年2月下旬| |ポイント|簡単操作の秀作| **ストーリー グルメ猫「魚太郎」は龍宮城の伝説料理を味わうため、食材を収集し、龍宮城へ向かうために試作潜水艦に乗り込む。必死に彼を止める妹「保子」は已む無くナビゲーターとして同乗。だが、試作潜水艦が深海へ行くための酸素が足りない! そこで、行く手を阻む玉を破壊して中から酸素を吸収。かくして魚太郎と保子の龍宮城へのながいたびがはじまる・・・ **概要 -可愛らしい黄色い猫が主人公の落ち物パズル。開発元のCAVEはシューティングゲーム開発で評価が高い。 --そのためか、試作潜水艦には弾幕避け用のボムがついているという設定がある。 --この猫は弾銃フィーバロンにて潜水艦と一緒に登場。更にCAVE公式のオンライン物販コーナーで店長を務めている。 --ゲームオーバーすると溺死する。力が抜けて徐々に浮いて行く姿は可愛らしくもグロい。 **システム -操作は1レバー。後はスタートボタンのみ。 --スタートボタンはゲーム開始とネームエントリーに使用する。 -画面左側にピンボールのようにバネが表示されている。レバー下を入力するとこのバネを引っ張る事ができる。 --バネの上にはランダムで玉が装填され、画面中央にあるフィールドに打ち込む。玉は三つ以上同じ色が揃うと消滅する。 --フィールドには重力が働いており、斜めに玉が重なっている場所に玉を打ち込むと転がって下に落ちて行く。それに伴い連鎖も発生する。 --フィールドにある全てのボールを消滅させるとクリアになる。 -フィールドには予め色玉以外の玉が配置されている。 --泡。上部でボールが消えると消滅する。隣接する泡が消えても消滅する。 --氷玉。ボールを直接打ち込むと破壊される。転がり落ちても破壊はされないので、ピンポイントで打ち込む必要がある。 --六角玉。何をしても破壊できない。 --殻玉。殻に包まれた玉で、隣接する玉が消滅すると空が剥がれて通常の玉と同じ扱いになる。 --同化玉。打ち込むとその色に変色する玉。画面内にある同化玉全てが同時に変色するので、一気に画面内の玉を消す事もできる。 --爆弾玉。玉を打ち込むと爆発して周辺の玉を巻き込んで消滅する。 --潜水艦。玉ではないが稀に画面内に出現する。玉を打ち込むと潜水艦の真下の玉を全てレーザーで破壊する。 -一定数打ち込むとフィールドが一段上昇。玉を消せば上昇はしないが、玉を消さないと上昇は打ち込むたびに一段ずつ上昇して行く。玉が画面上部に触れるとゲームオーバー。 **難点 -大変解りやすいシステムなのだが簡単そうに見えて実は微妙に難易度が高い。 --画面左上にステージタイトルが表示される。これがヒント代わりにもなっているのだがあまり役に立たない。 --装填される玉はフィールド内にある色しか装填されないのだが、消してしまってもNEXTにある色は当然変らない。 --バネを引くのに基準となるような模様は無い。 --そもそも初期配置がいやらしい。10ステージを超えたあたりからミスショットを容認しなくなる。 -BGMが古臭い。 --90年代初期の子供向けゲームのようなBGM。 -出回りが悪い。 --新進気鋭のシューティングメーカーとして名をあげていたケイブが突如出したパズルゲームを着目して「これは周る(稼げる)ぞ」と思うゲームセンターはまず無い。 **総評 解りやすいシステムとレバー1方向だけと言う解りやすい操作。まさに子供からお年寄りまで、簡単手軽にできる理想的な老若男女のパズルゲームである。だが、シューティングのCAVEと言う肩書きが出回りを悪くし、見た目やシステムとは裏腹の高い難易度、見た目通りの地味さがインカムを悪くした。~ 同じシステムで同社のシューティングゲーム「虫姫さま」のキャラクターを使った「虫姫たま」が出ている。こちらは出回りも悪く無いのだが、今度は別の意味で見た目で人を選ぶようになってしまった。この2つだけ見ると、正直CAVEは何がしたいのか良くわからない。