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ぶらばん! -The bonds of melody- - (2016/10/07 (金) 08:46:56) のソース

*ぶらばん! -The bonds of melody-
【ぶらばんざぼんずおぶめろでぃー】
|ジャンル|学園音楽ライフ満喫アドベンチャーゲーム|CENTER:&amazon(B000FOTJRG,image);&amazon(B0014I203W,image);|
|対応機種|Windows 2000/XP&br;(廉価版はVistaまで、DL版は7も対応)|~|
|メディア|DVD-ROM 1枚|~|
|発売・開発元|ゆずソフト|~|
|発売日|2006年7月28日|~|
|定価|8,800円(税別)|~|
|ディスクレス起動|可能|~|
|レーティング|ソフ倫:18歳未満禁止|~|
|廉価版|2008年5月23日/2,940円|~|
|配信|2011年6月24日/2,625円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|ブラスバンド要素以外は平凡&br;主人公に難有り|~|
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#center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br;&size(20){''18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。''}}
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#contents(fromhere)
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**概要
今では中堅メーカーとして名を馳せる「ゆずソフト」(株式会社ユノス)の記念すべきデビュー作。

**あらすじ
香住純(主人公)が通っていた「赤城山(あかぎやま)学園」が、生徒数の減少のため廃校となってしまい、春から生徒は「円山(つぶらやま)学園」に通うことになった。~
部活に所属していた生徒たちは、新たな学園の部活に合併されていったが、主人公たちの所属するブラスバンド部だけは少々事情が違っていた。~
なんと、相手側の部が「レベルの低い者は受け入れない」と受け入れを拒否し、しかも、1か月後に学内コンクールを行い、~
投票の多かったほうを正式にブラスバンド部として認めるという条件を出してきたのだ。~
相手は県大会で銀賞を取るほどの強豪、そして対決に巻き込まれる部の部長を任されることになる主人公……波乱の部活動が、始まる。

**キャラクター紹介
#region(クリックで展開)
&size(15){''香住純''}~
本作の主人公。音楽の素養が高い。赤城山学園のブラスバンド部部長。~
トランペット奏者だが劇中では指揮者として活躍する。

&size(15){''中ノ島妙''}~
純の幼馴染。トロンボーン奏者。家庭的で献身的で朝起こしに来る、正に典型的かつ王道なキャラ。また、純の手伝いをせんがため副部長に立候補する。~
料理も上手だが、異常なほど辛党。あと、素で恐ろしいことを口走ることもあり、微々たるものだがヤンデレ臭がする。~
メインヒロインのはずなのだが、シナリオでは純の言動も災いして、ルートの評価はかなり低い。

&size(15){''海老原みなせ''}~
トランペット奏者。後輩キャラだが、実質純の妹のような存在。声優は妹役の定番、安玖深音氏。~
小柄だが根は熱血で、髪の色同様赤いイメージが強い。~
元々は円山学園の生徒だったが、諸事情で赤城山学園の方へシフトしていくことに。

&size(15){''今宮紀子''}~
クラリネット奏者。黒髪メガネ、残念ながらおでこは出ていない赤城山学園の委員長。~
規律と秩序を守る正義の女子。ちなみに全ヒロインで最高の絶壁を持つ。~
ツンデレ扱いされている。

&size(15){''雲雀丘由貴''}~
円山学園の名物お嬢様キャラ。円山学園側の部長兼指揮者。~
[[某乙女男子学園ゲーム>処女はお姉さまに恋してる]]のツンデレラに少し似ている。~
巨乳なのだが、制服が歪むほどの巨乳。苦しくないんだろうか。~
非常にどうでもいいが、Wikipediaでも同じところを記述されている。気になる人はキャラ名で検索して((おっぱいマウスパッド画像も出るため、閲覧注意。))みよう。

&size(15){''御影須美''}~
大人し目のキャラだが、演奏に関しては作中最高レベルの技術力誇る。~
円山学園のあり方に疑問を感じ、主人公側の赤城山学園の部活へ転部することに。~
担当はパーカッション。

#endregion

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**ミニゲーム
リハーサル中、指揮者として気になった音を指摘するパートが挿入される。~
正解かどうかは、その後の妙が判断してくれる。~
尚、この采配により、EDの曲調が若干変化する。

**評価点
-くどすぎないHシーン
--声優が大ベテラン揃いなので、一定水準以上のクオリティが期待できる。濃密度もなかなか。
--また、心配されるイチャラブもそこまでクドいわけではなく、プレイしていていらいらするほどラブラブすることはないのでこの点は人を選ばない。

-やや特異な舞台
--音楽要素ではなく、二つの学園が入り乱れるという、今でもそれほど多くない設定のため、二つの制服要素が楽しめる。
--学園物の問題として「制服が一辺倒で飽きやすい」という指摘から生まれたものと思われる。

**賛否両論点
-手頃なボリューム
--多すぎず少なすぎないヒロイン数。日常シーンもだれるほど長くなく、ギャグパート等もそこそこ力が入っているため、プレイが冗長になりにくい。
---ただ後述の主人公などパッとしない描写が多すぎて、良作には遠い内容。

-癖の少ないキャラ
--ヒロイン達の性格は破綻しているものが無く、個性がそこそこあるキャラが中心でヒロインにいらいらすることはあまりない。
---ただ、魅力的かどうかと言うと疑問符が付く辺り良作とするには程遠い。何より印象に欠けるキャラが多いのでキャラゲーとしてもやや微妙。

-ブラスバンド要素
--先述の音感ミニゲームはシナリオの極一部でしか使われず、更にこの機能はOFF設定ができる。確かにテンポを阻害する要因であるが、それは果たしてジャンルとして相応しいのか…。
--やりこむような出来にもなっておらず、創意工夫の努力は認められるといった出来になっている。

-パロディ
--『スクライド』などのパロディネタが多くあるがこれは賛否両論。

**問題点
-かなり低評価な主人公
--妙シナリオでは、幼馴染キャラの宿命か「&bold(){幼馴染から恋仲に発展することを躊躇う}」という伝統を含んでいるため、このシナリオは純の優柔不断さが目立ってしまいイライラすることも。もっとも、これだけなら定番中の定番展開と言えるのだが…。
--悪友キャラへの弄りが多い。しかし悪友は軽い性格なだけで悪党でも不快なキャラでもない。その一方で主人公は優柔不断な言動が多いので気になる。
---ユーザーからすると逆にどうしてこの悪友が''主人公と友人関係を続けてくれている''のかが不思議で仕方ない。
--そもそも主人公によって問題解決するようなことも努力する場面もほとんどなく、セックスと指揮棒を振る以外は''何もしない''と言っても過言ではなく、かなり不人気。こんなキャラがちゃっかり彼女を作ることが納得いかないという意見すら飛び交うこともある。

-底の浅いシナリオ
--癖がないといえば聞こえはいいが、結局のところよくあるシーンばかりで、目新しい要素はミニゲームを除くとあまりない。~
山場のシーンも掘り込みの浅い悪役が登場して、薄っぺらい勧善懲悪で済ませるシナリオが多い。
--一見敗北必死な主人公側が、説得力皆無の描写にも関わらず勝利するなど適当な描写も目立つ。

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**総評
初めてエロゲーをプレイする人にとってもとっつきやすい作品ではある。~
とは言え、クソゲーではないにせよ良作であるとは言い難いため、人には勧めがたい。~
DL版と廉価版が発売されているので、購入が容易なのは密かな評価点に入るだろう。

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**余談
-キャラ人気が高かった妙と由貴のアフターを描いたノベルも発売されている。それぞれタイトルには「~の事情」とつく。18禁。
-同じく妙アフターとみなせアフターが漫画版でも連載されていた。こちらではみなせの妹である湊が登場している。
-近畿地方出身の方は気づいたかもしれないが、キャラ名は全てその地方の駅名や地名に由来している。
--ゆずソフトはこれ以降の作品でも、ヒロインの名前に共通の由来を持たせるのがほぼ定例となった。
--『のーぶる☆わーくす』では日本刀の銘、『DRACU-RIOT!』では星座に含まれる星の和名といった具合。
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