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「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。 ---- *銀魂のすごろく 【ぎんたまのすごろく】 |ジャンル|ハチャメチャ銀魂ボードゲーム|&amazon(B009SK6SYA)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|タボット|~| |発売日|2013年1月24日|~| |定価|6,280円(税込)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|相変わらずの自重しなさ具合|~| |>|>|CENTER:''[[少年ジャンプ関連作品リンク>少年ジャンプシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 週刊少年ジャンプ連載の大江戸コメディ漫画(及びそれを原作とするアニメ)『銀魂』をベースにしたすごろくゲーム。タイトルの通り。~ 基本はすごろくだが、銀魂らしいネタや様々な要素を追加している。~ ストーリーはオリジナルで、江戸で突如流行した「バーチャルすごろく」の世界で繰り広げられる。 ---- **システム -すごろく+αな基本システム --各マップは「バーチャルすごろく内の別空間」という設定で、そこですごろくをして「キーアイテム((命名は主人公の銀時。こういうのを集めればクリアだ、と言い出した。))」を入手していくのが本作の目的となる。 --基本はすごろくだが、マップ毎に「強力な敵を倒す」「とにかく稼ぐ」「相手を妨害しつつランキングを上げる」など個別にクリア目標が設定される。 --『[[桃鉄>桃太郎シリーズ#id_f66a278d]]』よろしくカードもあるが、引くたびに価格が上がるボッタクリ仕様。しかもカード運は変化しないため、大枚はたいて酢昆布を引くことも日常茶飯事。 -バトルパート --各キャラの攻撃力にサイコロの目を足したものが最終攻撃力となり、より多くのダメージを与えたほうが勝利(体力をゼロにする必要はない)。 --バトル方法も、2種類ある。一つは、普通の上記のバトル。攻撃側は「攻撃」「突撃」「カード」防御側は「防御」「回避」「カード」がある。 -先制は攻撃側 --攻撃は、自分の攻撃力+サイコロの目((相手が防御の場合)ー相手のサイコロの目)で相手にダメージを与える。 --突撃は相手の防御を無視して、強力な攻撃ができる。しかし攻撃が0になる失敗もあるし、相手が回避もできる。 --カードは自分が持っているカードを使ったりして、自分を有利にする。サイコロ2個になったり、中には''絶対クリティカル(攻撃の1.5倍)になるカードもある''。 -続いて防御側 --防御は、出た目の数を相手の攻撃力から下げる。 --回避は、相手の攻撃を絶対に当たらないようにする。ただし、こちらも突撃と同じく失敗する可能性の方が高い。 ---回避サイコロは、2/6が当たりのキャラもいれば1/6が当たりのキャラもいる。 --カードは攻撃と多少違う程度なので省略。防御に+3できるカードもあれば、''絶対回避できるカード''もある。 --体力がゼロになると療養マスに強制移動、サイコロを振って回復することになる。が、タクシーカード((『桃鉄』で言うところの、移動カード。つまり、サイコロを数個増やしてくれる))がもらえるので結果的には得をするかもしれない。 -もう一つは、''「醜態カードめくり」''という名のカードめくり勝負。 --人気投票の時に行い、カードめくりを勝負する。勝負を挑んだ方から互いに1枚1枚キャラの絵が書いてあるカードをめくっていく。 --出たキャラの醜態が晒され順位が落ちるため、相手のキャラが先に出れば勝ち、自分のキャラが出れば負け。 ---自分でも相手でもない、他のキャラのカードもまざっている。それをめくった場合、そのキャラの順位も下がる。そして、勝負結果の変動数も上がる。 ---相手の順位によって、勝利したときに得られる順位の票数が変わる。 -ツッコミ --銀魂らしく、他のキャラの行動にツッコミを入れられる。あまり繰り返していると''「うるせぇぇぇ!!!」と逆襲が来たりもするが''。 --クリア時のリザルトでもツッコミ回数が多いと有利になったりもする。 -マダオ --まるで駄目なおっさんことマダオ(本名:長谷川泰三)は、本作では貧乏神的ポジションで登場。取り付いたときの嫌がり方は各員尋常ではない。 --競馬で有り金使い切ったりクズカードを高額で買ってきたり、本当に%%原作通り%%ダメなおっさんぶり全開。 ---何ターンかするとたまにキングボンビー…じゃなく、ダークマダオになったりする。 ---最大体力が99なのに、''トラック事故で999ダメージ''受けたり、''たまーに、HPが1残ったり''…。 ---色々と自分に不利なカードを数枚買ってきたりする。''捨てることも可能だが。''((貰った後はすぐ捨てられない。その後カードを貰ったり、カードを引いたりすると捨てられる。)) -「Live2D」によるぬるぬるな動き --他のADVなどでも使われるLive2Dは本作でも使われ、会話シーンが滑らかに動く。 --「ぬるぬるドラマメーカー」では、せりふを組み合わせてオリジナルドラマを製作可能。 ---- **操作キャラ -各キャラは「バランス型」「妨害型」「移動型」「攻撃型」に分かれている。 #region(各キャラクターの詳細) -坂田銀時(CV:杉田智和) --銀魂の主人公で、万事屋銀ちゃんのリーダー。…だが基本は無気力でグータラなダメ人間。ジャンプ史上初の糖尿もち主人公。今回もやはり脱力感あふれる活躍を繰り広げる。 --ウィザードリィ世代の懐古厨で、本作でも最近のゲームについてグダグダ言っていたりする。 --タイプとしては、主人公らしく「バランス型」。 ---引くカードに特に偏りがなく、何が来るか予測しづらいので、自分が今もっている所持金と相談しよう。便利なカードを引く事もあれば、回復関係を引く事も…。 -志村新八(CV:阪口大助) --銀魂のツッコミ眼鏡。ツッコミがいないとボケの暴走特急になる銀魂では何気に大事な人材。 --そこそこ強いはずだが、本作では「戦闘は苦手だが便利なカードを引きやすい」という狡っからいキャラになっている。 --タイプは「移動型」。 ---初期体力、攻撃がどちらも全キャラの中では最低だが引くカードは移動型なので、上記のように便利なカードを引きやすい。 ---体力が0になっても、カードの「メガネ」で1回だけ、全回復できる。''原作で「メガネが本体」という扱いをされることがあるので別におかしくはない。'' -神楽(CV:釘宮理恵) --最強の戦闘種族「夜兎族」の生き残り。好物は酢昆布。語尾に「アル」を付けたりとエセ中国人口調でしゃべっているが、標準語になっている箇所も多い。単にキャラ作りなのだろうか。 --戦闘では強いが、やたらと酢昆布カードを引くという嫌な特性を持つ。いくら好物とはいえ、価格が上がっているときには引かないで欲しい。 --タイプは「攻撃型」。 ---初期攻撃が、全キャラ中最高。が、体力が新八に続き2番目に低い。上記の通り酢昆布を引く確率が高いが、いざというときは定春(万事屋で飼っている巨大な犬)で、一気に移動が上がる。 -近藤勲(CV:千葉進歩) --真選組局長でありながら、新八の姉・志村妙に恋焦がれてストーカーを行うゴリラ。その豪快な性格から人望はあるが…。 --ゲームの中でさえお妙さんには相手にされず、逆に酷い目に遭い続ける。操作キャラとしては強いのだが。 --タイプは「移動型」。とは言っても、そこまで真選組の移動カードはない(パトカーぐらい)。 ---初期体力が、全キャラ中最高。移動も、警察パトカー等を引くので結構強い。 -土方十四郎(CV:中井和哉) --真選組副長。鬼の副長の異名を取る凄腕で、攘夷浪士に恐れられている。度を越えたマヨラーとしても知られる。 --山崎がいないので、真撰組キャラの中ではツッコミ役に。まわりがボケ倒すため苦労しまくる。 --タイプは「バランス型」。 ---お得意のバズーカ(勝負時、+5)等も引いてくる。たまに神楽の酢昆布と同じ回復効果の「マヨネーズ」を引く事もあるが。 -沖田総悟(CV:鈴村健一) --真選組一番隊隊長。サディスティック星の王子の異名で恐れられるドS野郎。副長の座…というか土方の命を狙い続けている。 --今回も色々と策を講じて土方の命を狙う。合間に神楽をからかったりもする。 --さすがドS、タイプは「妨害型」。 ---ゲーム中の一言セリフ(ツッコミ)等々、ドS要素が高い。こちらも土方と同じく、バズーカを使っている。 -桂小太郎(CV:石田彰) --狂乱の貴公子の名をとる攘夷浪士。銀さんの旧友。「ヅラ」と呼ばれると怒る。指名手配中のはずだが参戦。 --すごろくの中でも相変わらずの変人振りを発揮。相棒のエリザベスも一緒。 --タイプは「妨害型」。 --例の爆弾が最初からあって、いきなり新八を体力0にして倒せるほど(ただし、上記の通り、「メガネ」で1回限り復活するが)。相棒のエリザベスも最初から持っており、移動も完璧。 #endregion ---- **評価点・バカな点 -''一切自重しないネタの数々'' --銀魂は色々と危ないネタが多い作品だが、本作でもそれは健在。 --「OPムービーが予算の都合で静止画になった」((アニメでも同じようなことを何回かしている。あっちでは「サンライズが倒産して放送打ち切り」という危険すぎるネタもあったが。))「バーチャルすごろくが[[某メーカーのハード>ゲーム記事一覧 (MD)]]にそっくり」など、その手のネタには事欠かない。[[ボンバーしたり>ボンバーマンシリーズ]]もする。 --オリジナルキャラも''「大河の便乗」''とおおっぴらに言ってしまったり。 --下ネタもやっぱり多数。あるカードではリアルな「音」が…。 --原作ネタも基本的なもの以外は見事に''「バカゲーにするのに役立つ設定」''ばかり拾っている。 -徹底的にネタに走るシステム --上記のツッコミにせよマダオにせよ、プレイの幅を広げるとか戦略性とかではなく全力で笑わせようとしている。 --サイコロを振って進むのでさえ「サイコロにぶつかってダメージ」((プレイヤーにダメージ→セリフ→サイコロの分だけ進む。ダメージでキャラが死んだ場合、即病院送りでそのターンは終わる。))「どこかへ転がっていったので''適当に進む''」((こうなった場合、好きな場所で止まることができる))などネタ分が。 ---プレイが単調にならないようにとの工夫でもある。 -なかなか侮れないCPU --的確にマダオをライバルに擦り付けたり、カードを使用した積極的な妨害など、CPU自体はそこそこ強い。 ---さらにキャラごとに性格付けがされており、例えばCPU沖田の場合は土方がゲームに参加していれば&bold(){例え土方が最下位であろうと執拗なまでに妨害を繰り返す。}その為CPUでありながら、気まぐれな人間を相手にしているような楽しみを味わえる。 -コレクション要素 --所謂「実績」や「トロフィー」であり、特定の条件を満たすとアニメ等で使われたカードが手に入る。これらのコンプリートを目指す事が本作のやり込み要素となる。 -ぬるぬるドラマメーカー --作中やアニメで使われた台詞を組み合わせて、オリジナルの小話を作り出すモードであり、プレイアブル7人の他にも高杉やカムイも用意されている。 ---自由度は低いものの、ファンには嬉しい要素。 ---- **問題点 //賛否両論点となっていたが、賛の部分が殆ど無いため問題点に変更。 -細かいシステムの粗さ --台詞のオート機能がなく、一括スキップ以外に早く進める方法がない。ボイスが多い分、何度もやっていると面倒。 --また一訓のチュートリアルは何周目だろうとスキップ不可。 --声量が調整されておらず、大声のキャラはともかくBGMで聞こえにくくなるキャラもいる。せめて音量調整をつけてほしい。 -使用できるキャラが少なめ --この当時の原作の進行具合を考慮しても、高杉晋助や坂本辰馬といった元攘夷志士、志村妙・柳生九兵衛・月詠などの女性キャラ、本作のオリジナルキャラ2人等、他にプレイアブルにできそうなキャラはいるだけに残念である。 --ただし、彼らが本編ストーリーのボスとして出てくる専用ステージもちゃんとある為、彼らの出番が無いというわけではない。 ---- **総評 ばかばかしさ全開の、『銀魂』らしいボードゲームに仕上がっている。アドホック対戦も可能なので、友達同士で盛り上がるにはいいだろう。~ ただ、ボードゲームという特性上、1人で黙々と攻略を目指すようなゲームではない。原作らしさにこだわったネタ要素の徹底ぶりはキャラゲーとして及第点であるだけに、1人プレイでも楽しめる要素が欲しかったところである。 ---- **余談 -初回特典はオリジナルドラマが収録された「ドラマDC(笑)」。「DC」はCDの誤植ではなくダウンロードコードのこと。 -初期のタイトルは''『銀魂[[無双>無双シリーズ]]六』''だったが、さすがにまずかったのか『銀魂のすごろく』になった。 --迅速な修正から、両社が示し合わせたうえでの『銀魂』らしいネタという可能性が高い。 --なお初期タイトルの時点で既に読み方は「ぎんたまのすごろく」であった。しかし「双六(すごろく)」はともかく「無」を「の」と読ませるのは無理がある。((「無」には「NO」とルビが振っていた。)) -本作発売直前の『週刊少年ジャンプ』に載った話でも「こんな地味なゲームが売れるか」と''バンナムに忍び込んでデータを改竄する''というメタな荒業をかましている。 --「なんでも[[テイルズオブ>テイルズ オブ シリーズ]]っとけば売れる」とタイトルを『''テイルズオブ銀魂のすごろく''』に変更したり((銀時の声優である杉田氏がテイルズオブシリーズに複数回登場しているからだろうか?この後「テイルズオブる」という単語を勝手に銀時が作り、目に線が入ったクレスとロイドにおぶらせるコマも存在している。))、その後も『テイルズオブ[[マダオハザード>バイオハザードシリーズ]]』『テイルズオブ[[スーパーマダオブラザーズ>マリオシリーズ]]』とやりたい放題。 --後に『サキよみジャンBANG!』にてバンダイナムコゲームスの担当者が当時の裏話を述べている。それによると担当編集者からネームのチェックを求められたものの、ネームとは名ばかりで既にペン入れがされており、事実上の事後承諾だったという。 --なお2020年1月にアプリ『テイルズ オブ ザ レイズ』が『銀魂』とのコラボを実施しており、公式で「テイルズオブ(られ)る」が実現している。 -PVで「派手な必殺技が無いからバンナムが毎回苦労してる((原作でもネタにしており、そこで編み出した必殺技が『ジェイスターズ ビクトリーバーサス』に登場している。))」「スタイリッシュ侍アクション」「PS3なら真面目にやる」などとぶっちゃけていた。 --しかし2018年にPS4/Vitaでアクションゲーム『銀魂乱舞』の発売が決まった。ジャンルはサムライ乱戦アクションで、上記でネタにされた無双シリーズの要素も存在している。 ---同作の発売の1ヶ月前には、アニメ『ポロリ編』にて前述の「テイルズオブっとる」回が『銀魂乱舞』とのタイアップ回としてアニメ化されてしまった。この回は著作権的な部分を含めて色々な意味でアニメ化が困難である見方が強かったため、多くのファンを驚かせた。 ---同回ではメインで取り扱うゲームが『銀魂乱舞』に置き換えられた他、『前回のゲーム』扱いとして原作漫画のメインだった本作についても触れられている。 ---また銀時が「キャラゲーは古来よりクソゲーの温床だ」と語る場面で、背景に『[[うしろのJ太郎>オバケのQ太郎 ワンワンパニック]]』『[[ダッチオフ>シティ・アドベンチャー タッチ ミステリー・オブ・トライアングル]]』『[[北家の拳>北斗の拳 (FC)]]』といったゲームが描かれている。 //一応『銀魂乱舞』の記事作成までの暫定措置とさせていただきます。
「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。 ---- *銀魂のすごろく 【ぎんたまのすごろく】 |ジャンル|ハチャメチャ銀魂ボードゲーム|&amazon(B009SK6SYA)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|タボット|~| |発売日|2013年1月24日|~| |定価|6,280円(税込)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|相変わらずの自重しなさ具合|~| |>|>|CENTER:''[[少年ジャンプ関連作品リンク>少年ジャンプシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 週刊少年ジャンプ連載の大江戸コメディ漫画(及びそれを原作とするアニメ)『銀魂』をベースにしたすごろくゲーム。タイトルの通り。~ 基本はすごろくだが、銀魂らしいネタや様々な要素を追加している。~ ストーリーはオリジナルで、江戸で突如流行した「バーチャルすごろく」の世界で繰り広げられる。 ---- **システム -すごろく+αな基本システム --各マップは「バーチャルすごろく内の別空間」という設定で、そこですごろくをして「キーアイテム((命名は主人公の銀時。こういうのを集めればクリアだ、と言い出した。))」を入手していくのが本作の目的となる。 --基本はすごろくだが、マップ毎に「強力な敵を倒す」「とにかく稼ぐ」「相手を妨害しつつランキングを上げる」など個別にクリア目標が設定される。 --『[[桃鉄>桃太郎シリーズ#id_f66a278d]]』よろしくカードもあるが、引くたびに価格が上がるボッタクリ仕様。しかもカード運は変化しないため、大枚はたいて酢昆布を引くことも日常茶飯事。 -バトルパート --各キャラの攻撃力にサイコロの目を足したものが最終攻撃力となり、より多くのダメージを与えたほうが勝利(体力をゼロにする必要はない)。 --バトル方法も、2種類ある。一つは、普通の上記のバトル。攻撃側は「攻撃」「突撃」「カード」防御側は「防御」「回避」「カード」がある。 -先制は攻撃側 --攻撃は、自分の攻撃力+サイコロの目((相手が防御の場合)ー相手のサイコロの目)で相手にダメージを与える。 --突撃は相手の防御を無視して、強力な攻撃ができる。しかし攻撃が0になる失敗もあるし、相手が回避もできる。 --カードは自分が持っているカードを使ったりして、自分を有利にする。サイコロ2個になったり、中には''絶対クリティカル(攻撃の1.5倍)になるカードもある''。 -続いて防御側 --防御は、出た目の数を相手の攻撃力から下げる。 --回避は、相手の攻撃を絶対に当たらないようにする。ただし、こちらも突撃と同じく失敗する可能性の方が高い。 ---回避サイコロは、2/6が当たりのキャラもいれば1/6が当たりのキャラもいる。 --カードは攻撃と多少違う程度なので省略。防御に+3できるカードもあれば、''絶対回避できるカード''もある。 --体力がゼロになると療養マスに強制移動、サイコロを振って回復することになる。が、タクシーカード((『桃鉄』で言うところの、移動カード。つまり、サイコロを数個増やしてくれる))がもらえるので結果的には得をするかもしれない。 -もう一つは、''「醜態カードめくり」''という名のカードめくり勝負。 --人気投票の時に行い、カードめくりを勝負する。勝負を挑んだ方から互いに1枚1枚キャラの絵が書いてあるカードをめくっていく。 --出たキャラの醜態が晒され順位が落ちるため、相手のキャラが先に出れば勝ち、自分のキャラが出れば負け。 ---自分でも相手でもない、他のキャラのカードもまざっている。それをめくった場合、そのキャラの順位も下がる。そして、勝負結果の変動数も上がる。 ---相手の順位によって、勝利したときに得られる順位の票数が変わる。 -ツッコミ --銀魂らしく、他のキャラの行動にツッコミを入れられる。あまり繰り返していると''「うるせぇぇぇ!!!」と逆襲が来たりもするが''。 --クリア時のリザルトでもツッコミ回数が多いと有利になったりもする。 -マダオ --まるで駄目なおっさんことマダオ(本名:長谷川泰三)は、本作では貧乏神的ポジションで登場。取り付いたときの嫌がり方は各員尋常ではない。 --競馬で有り金使い切ったりクズカードを高額で買ってきたり、本当に%%原作通り%%ダメなおっさんぶり全開。 ---何ターンかするとたまにキングボンビー…じゃなく、ダークマダオになったりする。 ---最大体力が99なのに、''トラック事故で999ダメージ''受けたり、''たまーに、HPが1残ったり''…。 ---色々と自分に不利なカードを数枚買ってきたりする。''捨てることも可能だが。''((貰った後はすぐ捨てられない。その後カードを貰ったり、カードを引いたりすると捨てられる。)) -「Live2D」によるぬるぬるな動き --他のADVなどでも使われるLive2Dは本作でも使われ、会話シーンが滑らかに動く。 --「ぬるぬるドラマメーカー」では、せりふを組み合わせてオリジナルドラマを製作可能。 ---- **操作キャラ -各キャラは「バランス型」「妨害型」「移動型」「攻撃型」に分かれている。 #region(各キャラクターの詳細) -坂田銀時(CV:杉田智和) --銀魂の主人公で、万事屋銀ちゃんのリーダー。…だが基本は無気力でグータラなダメ人間。ジャンプ史上初の糖尿もち主人公。今回もやはり脱力感あふれる活躍を繰り広げる。 --ウィザードリィ世代の懐古厨で、本作でも最近のゲームについてグダグダ言っていたりする。 --タイプとしては、主人公らしく「バランス型」。 ---引くカードに特に偏りがなく、何が来るか予測しづらいので、自分が今もっている所持金と相談しよう。便利なカードを引く事もあれば、回復関係を引く事も…。 -志村新八(CV:阪口大助) --銀魂のツッコミ眼鏡。ツッコミがいないとボケの暴走特急になる銀魂では何気に大事な人材。 --そこそこ強いはずだが、本作では「戦闘は苦手だが便利なカードを引きやすい」という狡っからいキャラになっている。 --タイプは「移動型」。 ---初期体力、攻撃がどちらも全キャラの中では最低だが引くカードは移動型なので、上記のように便利なカードを引きやすい。 ---体力が0になっても、カードの「メガネ」で1回だけ、全回復できる。''原作で「メガネが本体」という扱いをされることがあるので別におかしくはない。'' -神楽(CV:釘宮理恵) --最強の戦闘種族「夜兎族」の生き残り。好物は酢昆布。語尾に「アル」を付けたりとエセ中国人口調でしゃべっているが、標準語になっている箇所も多い。単にキャラ作りなのだろうか。 --戦闘では強いが、やたらと酢昆布カードを引くという嫌な特性を持つ。いくら好物とはいえ、価格が上がっているときには引かないで欲しい。 --タイプは「攻撃型」。 ---初期攻撃が、全キャラ中最高。が、体力が新八に続き2番目に低い。上記の通り酢昆布を引く確率が高いが、いざというときは定春(万事屋で飼っている巨大な犬)で、一気に移動が上がる。 -近藤勲(CV:千葉進歩) --真選組局長でありながら、新八の姉・志村妙に恋焦がれてストーカーを行うゴリラ。その豪快な性格から人望はあるが…。 --ゲームの中でさえお妙さんには相手にされず、逆に酷い目に遭い続ける。操作キャラとしては強いのだが。 --タイプは「移動型」。とは言っても、そこまで真選組の移動カードはない(パトカーぐらい)。 ---初期体力が、全キャラ中最高。移動も、警察パトカー等を引くので結構強い。 -土方十四郎(CV:中井和哉) --真選組副長。鬼の副長の異名を取る凄腕で、攘夷浪士に恐れられている。度を越えたマヨラーとしても知られる。 --山崎がいないので、真撰組キャラの中ではツッコミ役に。まわりがボケ倒すため苦労しまくる。 --タイプは「バランス型」。 ---お得意のバズーカ(勝負時、+5)等も引いてくる。たまに神楽の酢昆布と同じ回復効果の「マヨネーズ」を引く事もあるが。 -沖田総悟(CV:鈴村健一) --真選組一番隊隊長。サディスティック星の王子の異名で恐れられるドS野郎。副長の座…というか土方の命を狙い続けている。 --今回も色々と策を講じて土方の命を狙う。合間に神楽をからかったりもする。 --さすがドS、タイプは「妨害型」。 ---ゲーム中の一言セリフ(ツッコミ)等々、ドS要素が高い。こちらも土方と同じく、バズーカを使っている。 -桂小太郎(CV:石田彰) --狂乱の貴公子の名をとる攘夷浪士。銀さんの旧友。「ヅラ」と呼ばれると怒る。指名手配中のはずだが参戦。 --すごろくの中でも相変わらずの変人振りを発揮。相棒のエリザベスも一緒。 --タイプは「妨害型」。 --例の爆弾が最初からあって、いきなり新八を体力0にして倒せるほど(ただし、上記の通り、「メガネ」で1回限り復活するが)。相棒のエリザベスも最初から持っており、移動も完璧。 #endregion ---- **評価点・バカな点 -''一切自重しないネタの数々'' --銀魂は色々と危ないネタが多い作品だが、本作でもそれは健在。 --「OPムービーが予算の都合で静止画になった」((アニメでも同じようなことを何回かしている。あっちでは「サンライズが倒産して放送打ち切り」という危険すぎるネタもあったが。))「バーチャルすごろくが[[某メーカーのハード>ゲーム記事一覧 (MD)]]にそっくり」など、その手のネタには事欠かない。[[ボンバーしたり>ボンバーマンシリーズ]]もする。 --オリジナルキャラも''「大河の便乗」''とおおっぴらに言ってしまったり。 --下ネタもやっぱり多数。あるカードではリアルな「音」が…。 --原作ネタも基本的なもの以外は見事に''「バカゲーにするのに役立つ設定」''ばかり拾っている。 -徹底的にネタに走るシステム --上記のツッコミにせよマダオにせよ、プレイの幅を広げるとか戦略性とかではなく全力で笑わせようとしている。 --サイコロを振って進むのでさえ「サイコロにぶつかってダメージ」((プレイヤーにダメージ→セリフ→サイコロの分だけ進む。ダメージでキャラが死んだ場合、即病院送りでそのターンは終わる。))「どこかへ転がっていったので''適当に進む''」((こうなった場合、好きな場所で止まることができる))などネタ分が。 ---プレイが単調にならないようにとの工夫でもある。 -なかなか侮れないCPU --的確にマダオをライバルに擦り付けたり、カードを使用した積極的な妨害など、CPU自体はそこそこ強い。 ---さらにキャラごとに性格付けがされており、例えばCPU沖田の場合は土方がゲームに参加していれば&bold(){例え土方が最下位であろうと執拗なまでに妨害を繰り返す。}その為CPUでありながら、気まぐれな人間を相手にしているような楽しみを味わえる。 -コレクション要素 --所謂「実績」や「トロフィー」であり、特定の条件を満たすとアニメ等で使われたカードが手に入る。これらのコンプリートを目指す事が本作のやり込み要素となる。 -ぬるぬるドラマメーカー --作中やアニメで使われた台詞を組み合わせて、オリジナルの小話を作り出すモードであり、プレイアブル7人の他にも高杉やカムイも用意されている。 ---自由度は低いものの、ファンには嬉しい要素。 ---- **問題点 //賛否両論点となっていたが、賛の部分が殆ど無いため問題点に変更。 -細かいシステムの粗さ --台詞のオート機能がなく、一括スキップ以外に早く進める方法がない。ボイスが多い分、何度もやっていると面倒。 --また一訓のチュートリアルは何周目だろうとスキップ不可。 --声量が調整されておらず、大声のキャラはともかくBGMで聞こえにくくなるキャラもいる。せめて音量調整をつけてほしい。 -使用できるキャラが少なめ --この当時の原作の進行具合を考慮しても、高杉晋助や坂本辰馬といった元攘夷志士、志村妙・柳生九兵衛・月詠などの女性キャラ、本作のオリジナルキャラ2人等、他にプレイアブルにできそうなキャラはいるだけに残念である。 --ただし、彼らが本編ストーリーのボスとして出てくる専用ステージもちゃんとある為、彼らの出番が無いというわけではない。 ---- **総評 ばかばかしさ全開の、『銀魂』らしいボードゲームに仕上がっている。アドホック対戦も可能なので、友達同士で盛り上がるにはいいだろう。~ ただ、ボードゲームという特性上、1人で黙々と攻略を目指すようなゲームではない。原作らしさにこだわったネタ要素の徹底ぶりはキャラゲーとして及第点であるだけに、1人プレイでも楽しめる要素が欲しかったところである。 ---- **余談 -初回特典はオリジナルドラマが収録された「ドラマDC(笑)」。「DC」はCDの誤植ではなくダウンロードコードのこと。 -初期のタイトルは''『銀魂[[無双>無双シリーズ]]六』''だったが、さすがにまずかったのか『銀魂のすごろく』になった。 --迅速な修正から、両社が示し合わせたうえでの『銀魂』らしいネタという可能性が高い。 --なお初期タイトルの時点で既に読み方は「ぎんたまのすごろく」であった。しかし「双六(すごろく)」はともかく「無」を「の」と読ませるのは無理がある。((「無」には「NO」とルビが振っていた。)) -本作発売直前の『週刊少年ジャンプ』に載った話(第430訓)でも「こんな地味なゲームが売れるか」と''バンナムに忍び込んでデータを改竄する''というメタな荒業をかましている。 --「なんでも[[テイルズオブ>テイルズ オブ シリーズ]]っとけば売れる」とタイトルを『''テイルズオブ銀魂のすごろく''』に変更したり((銀時の声優である杉田氏がテイルズオブシリーズに複数回登場しているからだろうか?この後「テイルズオブる」という単語を勝手に銀時が作り、目に線が入ったクレスとロイドにおぶらせるコマも存在している。))、その後も『テイルズオブ[[マダオハザード>バイオハザードシリーズ]]』『テイルズオブ[[スーパーマダオブラザーズ>マリオシリーズ]]』とやりたい放題。 --後に『サキよみジャンBANG!』にてバンダイナムコゲームスの担当者が当時の裏話を述べている。それによると担当編集者からネームのチェックを求められたものの、ネームとは名ばかりで既にペン入れがされており、事実上の事後承諾だったという。 --なお2020年1月にアプリ『テイルズ オブ ザ レイズ』が『銀魂』とのコラボを実施しており、公式で「テイルズオブ(られ)る」が実現している。 -PVで「派手な必殺技が無いからバンナムが毎回苦労してる((原作でもネタにしており、そこで編み出した必殺技が『ジェイスターズ ビクトリーバーサス』に登場している。))」「スタイリッシュ侍アクション」「PS3なら真面目にやる」などとぶっちゃけていた。 --しかし2018年にPS4/Vitaでアクションゲーム『銀魂乱舞』の発売が決まった。ジャンルはサムライ乱戦アクションで、上記でネタにされた無双シリーズの要素も存在している。 ---同作の発売の1ヶ月前には、アニメ『ポロリ編』にて前述の「テイルズオブっとる」回が『銀魂乱舞』とのタイアップ回としてアニメ化されてしまった。この回は著作権的な部分を含めて色々な意味でアニメ化が困難である見方が強かったため、多くのファンを驚かせた。 ---同回ではメインで取り扱うゲームが『銀魂乱舞』に置き換えられた他、『前回のゲーム』扱いとして原作漫画のメインだった本作についても触れられている。 ---また銀時が「キャラゲーは古来よりクソゲーの温床だ」と語る場面で、背景に『[[うしろのJ太郎>オバケのQ太郎 ワンワンパニック]]』『[[ダッチオフ>シティ・アドベンチャー タッチ ミステリー・オブ・トライアングル]]』『[[北家の拳>北斗の拳 (FC)]]』といったゲームが描かれている。 //一応『銀魂乱舞』の記事作成までの暫定措置とさせていただきます。

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