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*ニューマンアスレチックス 【にゅーまんあすれちっくす】 |ジャンル|パーティスポーツゲーム|&image(http://bandainamcoent.co.jp/cs/download/virtual_consolearcade/detail/detail35/image/pic_title.gif,width=200)| |対応機種|アーケード(NA-2)|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |稼働開始日|1993年9月|~| |プレイ人数|1~4人|~| |レーティング|【VC】CERO:A(全年齢対象)|~| |配信|【Wii】バーチャルコンソールアーケード&br;2009年4月28日/800Wiiポイント(税5%込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| //|ポイント||~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 コナミの『[[ハイパーオリンピック]]』シリーズの流れを汲むパーティスポーツゲーム。~ ジャンルとしてはありふれているが、ナムコならではのキャラクター性を加味した作りになっているのが特徴で、常人離れした身体能力を持つ超人こと「ニューマン」(新人類)たちが、これまた常識外れのぶっ飛んだ競技に挑んでゆくというマンガチックでコミカルな作風が特徴となっている。 **特徴・システム ***ゲーム概要 -競技数は全8種類。全4人のプレイヤーキャラクター(性能差は全くない)の中から1人を選択し、順番に競技に挑んでゆく。 --各競技にはステージクリアのための基準点となるNEED記録が設定されており、これを上まわれないとゲームオーバーになる。1つの競技に付き挑める回数は異なるので頑張って突破しよう。 ---ゲームオーバー後にコンテニューすると、その競技のNEED記録の基準点が下がり合格しやすくなる。 ---多人数プレイなら一人でもクリアすれば先に進める。ただしクリア出来なかったプレイヤーがゲームオーバーなのは変わらない。 --デカスロン式に各競技の成績を得点に換算し、合計得点で総合優勝が決まる。 ---エンディングを迎えられるのは総合優勝者のみ((小さな1枚絵が表示されるだけだが。))。一人プレイなら自動的に総合優勝となる。 ---各競技で勝利すると勝利アニメが流れる。記録を更新すると、その場でネームエントリーした上で次の競技へと進む。 --競技後は結果画面で使用キャラの簡単なアニメが表示される。クリアすると一言しゃべるおまけつき。 ***競技内容 1.TURBO DASH ~ターボ・ダッシュ~(アメリカ) -いわゆる徒競走だが、1kmのコースを舞台に先にスタートしたドラッグレース車を途中で追い越す超スピードで競い合う。 --左右の2ボタンを「交互連打」することで速度を上げてゆく。そのためコスリ連打や定規などによる連打は通用しない。純粋な連打力が問われるシンプルな競技。 2.INTERCEPTOR ~インターセプター~(ロシア) -一定時間、遠方の戦艦から左右中央の三箇所に次々に発射される砲弾を手から発射するエネルギー弾で迎撃する。 --左右のボタンで横方向に移動し中央のボタンで弾を発射。 --弾を撃墜するタイミングが速ければ速いほど高得点。弾の位置を瞬時に見分けて即座に移動する反応力が鍵。 --砲弾が1発でもプレイヤーのいる岸に当たるとミスになる。直撃だと操作キャラの服が破け、直撃しなくとも衝撃波で吹っ飛ばされて落水となる。 3.MISSILE TOSS ~ミサイル・トス~(ケニア) -槍投げによく似た競技だが、投げるのは長さ2メートルほどのミサイル。 --左右のボタン連打で助走し、真ん中のボタンを押す長さで投げる角度を決定、ボタンを離すと投げる。角度については『ハイパーオリンピック』の槍投げとは逆で上から下にむかって角度が変わる((『ハイパーオリンピック』で言うなら走り高跳と同じ。))。 --連打に夢中になりすぎても投擲ラインを超えて失敗してしまうし、投げるタイミングを気にしすぎても距離が足りず失敗となってしまう。序盤の難関ともいえる競技。 --ちなみに投げたミサイルは数百キロ先のサバンナに着弾し盛大に爆発する。 4.NUMAN SNIPER ~ニューマン・スナイパー~(南極) -一定時間、左右中央の位置で次々と現れる怪獣をエネルギー弾で撃退。 --INTERCEPTORと似た形式だが、こちらでは左右への移動は伴わず純粋な反射神経勝負の競技となっており、怪獣の出現位置が3ボタンに対応している。また怪獣は攻撃してこない。 5.VS.EXPRESS ~バーサス・エクスプレス~(日本) -ホームに突入してくる新幹線(300系)を受け止めつつ力を溜めて逆方向に押し返し、押し返した距離を競う。 --中央のボタンでタイミングよく新幹線を受け止め左右ボタンの連打でパワーを溜める。受け止めるタイミングが悪いとパワーの上昇率が悪くなる。タイミングが遅れすぎると新幹線に弾き飛ばされる。 6.TOWER TOPPER ~タワー・トッパー~(フランス) -並んでいる17階建てのビルの間をタイミングよく三角飛びで登って頂上に到達するまでの時間を競う競技。 --壁に飛び移り、壁を蹴って次へ飛び移る瞬間にタイミングよくボタンを押していく。 --壁に触れた後ある程度粘って(待って)からボタンを押さないと真横に飛んでしまい上に登れないが、粘りすぎると落下して頭から地面に真っ逆さま、地面に突き刺さる。 ---タイミングが非常にシビア。蹴る間隔が短い為テンポ良くボタンを押したいが、跳び具合によりテンポがずれる(乱数要素は無い)。 --最難関。どんなにNEED値が下がっても、屋上に辿り着く事が出来なければ意味が無い。 7.NOSTOP ROCK CHOP ~ノンストップ・ロック・チョップ~(オーストラリア) -瓦割りならぬ岩割り。目の前に置かれた一抱えもある岩を順次殴って砕いていく。一定時間内に規定の個数を砕くとクリア。 --左右のボタン連打でパワーを溜め、中央のボタンで砕く。 --パワー満タンでないと砕けない。蓄積ダメージはあるようだが、きっちり砕くまでは次の岩が供給されないため二度手間になる。 --決着時、敗者には頭上に岩が落とされる演出がある。ニューマンなので岩の方が砕け散るのだが。 8.NIAGARA JUMPS ~ナイアガラ・ジャンプス~(ザンビア) -巨大な滝のすぐ上流を助走速度250キロの三段跳びで跳び越え、対岸に渡る。 --失敗すると滝つぼに落ちてしまい、成功しても対岸に設けられた合格ラインを越えて着地できないとミスになる。 --左右のボタン連打で助走をつけて左ボタンで跳び、タイミングよく水面を蹴ってゆく。 ---TOWER TOPPER同様に着地後落ちない程度に粘ることで飛距離を伸ばせる。蹴る回数が2回で済み、各々の間で落ち着く時間がある為、TOWER TOPPERよりもタイミングは楽。 **キャラクター -シャロン・レアール --フランス代表。17歳の美少女で参加超人の紅一点。キャッチコピーは「恋人募集中(はあと)の100万馬力のリセエンヌ((フランス語で「女学生」。))」。普段はモデルの仕事をしている。 --茶髪のツインテールと、青いレオタードに白いオーバーニーソックス、トリコロールカラーを基調とした印象的なデザインのジャケットがトレードマーク。 ---エンディングでは髪を下ろしている。勝利デモの髪を解く仕草が可愛いと評判。 --本作品を代表する人気キャラ。続編の『マッハブレイカーズ』には男キャラを差し置いて唯一再出演を果たし、「前回大会優勝者」として最終競技のエキシビションマッチで競い合うことになる((設定では10年後なので年齢は27歳だが外見にほとんど変化はない))。 --ちなみに''INTERCEPTOR''で砲弾に当たったり、''MISSILE TOSS''でミサイルを投げ損ねたりすると、爆発でキャラの服が焼け上半身裸になってしまうが、彼女も例外ではない。 1回目で成功なら2回目で自爆がお約束(笑) --フランス代表の割にはクリア画面で英語をしゃべったりする。 -ハリー・ギブソン --金髪でサングラスをかけたハンサムキャラ。アメリカ代表。 ---勝利デモではサングラスを外す為、素顔が不明と言う事は無い。 -ナカムラ・マサエモン --漢字表記は「中村 雅衛門」((インストカード表記より))。侍をモチーフとしたクールな糸目の青年。日本代表。 --クリア画面ではちゃんと日本語でしゃべる。 -ボンゴ・テンボ --褐色肌で筋肉質の巨漢。ケニア代表。 --''TOWER TOPPER''や''NIAGARA JUMPS''で失敗すると何故か直立姿勢で頭から落下していく。 **評価点 -スポーツゲームに独自のエッセンスを加えた事。 --このタイプのゲームに先駆作でもある『ハイパーオリンピック』があるが、オリンピックという枠から抜け出せない内容やゲーム性によりマンネリ、時代遅れの感が出始めていた。それに対してコミカルな設定や演出を付加することでマイナスイメージを払拭できたのは大きい。 --プレイヤーキャラの影に隠れがちだが、大会の進行役となる司会の男性(インストカードにも出てる)もコミカルさの演出に一役買っている。 ---ゲーム開始時のエントリー画面で参加したキャラに割り込まれてズッコケたり、各競技で失敗すると呆れ顔で「ダメだこりゃ」と言わんばかりのポーズを取る。 -非常にシンプルでわかりやすいなゲーム性 --「操作形態はボタン3つのみで、押すタイミングと反射神経が全て」という非常に単純な操作性で誰にでもわかり易くとっつき易く、上述の演出や新鮮な世界観設定、個性溢れるキャラクター性の面白みにより、飽きずに楽しめる。 -当時としては珍しかった「基板へのスコア保存」機能。 --今作までのアーケードゲームは「電源を落としたらハイスコアも初期化される」ものが大半であったが、これにより1人プレイでも名前の知らないプレイヤーの残したスコアの更新を目指して黙々とリプレイを楽しめるようになった。 -BGMはブレイクビーツテクノでとてもノリの良い曲揃い。 --これもビジュアルと相まって、「新しい」ゲームとして魅せることができた点である。 --ちなみにSanodgこと佐野信義氏の作曲デビュー作でもある。 **賛否両論点 -ゲームそのものの根本は『ハイパーオリンピック』とほぼ同じであるため、あまり代わり映えしない。 --こればかりは仕方のないことだが記録更新以外の目標がないため、残りの演出面を楽しむ、空き時間でも気軽にプレイできるという部分をどう受け取るかによって評価が変わってくる。 **問題点 -一部競技で行き詰りやすい。 --多少タイミングを誤っても連打など他の要素でカバーできるものが少ない。それも失敗すれば即終了のポイントが連続する競技もあり、全体的にはややシビア。 ---コンティニューによる救済措置も「クリア基準が緩くなるだけ」で、操作がシビアな競技の難易度が緩和されるなどといった措置はないため、~ 競技のコツを掴んでクリア出来るようにならないと意味がなく、ある程度のやりこみが前提となっている。 ---- **総評 使用キャラが超人という設定やそれに則ったいかにもマンガチックな競技内容、競技失敗した際などのコミカルな演出といった当時のナムコらしい味付け、基板へのスコア保存による記録更新というやりこみ要素。~ これらの斬新な要素により、既にブームが過ぎ去った作品をよくあるパーティゲームに留まらない個性的なおもしろさで見事昇華させた一作と言えるだろう。 ---- **移植 -iアプリ版 --2004年8月2日、Vodafone live!Vアプリ対応携帯電話向けコンテンツとしてナムコより配信 //社名が変わった今現在DL可能かどうかは分からないので、わかる方追記願います。 -バーチャルコンソール版 --2009年4月28日配信。 **続編 -本作の続編として『マッハブレイカーズ』が存在するが、こちらは前作と違ってマイナーとなっている。 --前作より競技数は増えている反面、アニメ調だったキャラクターデザインが濃いデザインになっている他、競技のコミカルさもやや減っている。 --本作から10年後の世界が舞台で、次々と誕生し始めた世界各国のニューマンたちが『前回大会を越える規模の大会を』という意味合いで新しく名づけられた競技大会「マッハブレイカーズ」で競い合うというバックストーリーになっている。 **余談 -本作のサントラCDはBGMがノンストップリミックスされており、ゲームをひと通り遊んだような雰囲気になっている。
*ニューマンアスレチックス 【にゅーまんあすれちっくす】 |ジャンル|パーティスポーツゲーム|&image(http://bandainamcoent.co.jp/cs/download/virtual_consolearcade/detail/detail35/image/pic_title.gif,width=200)| |対応機種|アーケード(NA-2)|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |稼働開始日|1993年9月|~| |プレイ人数|1~4人|~| |レーティング|【VC】CERO:A(全年齢対象)|~| |配信|【Wii】バーチャルコンソールアーケード&br;2009年4月28日/800Wiiポイント(税5%込)&br;アーケードアーカイブス&br;【Switch】2024年4月25日/838円(税10%込)&br;【PS4】2024年4月25日/837円(税10%込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| //|ポイント||~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 コナミの『[[ハイパーオリンピック]]』シリーズの流れを汲むパーティスポーツゲーム。~ ジャンルとしてはありふれているが、ナムコならではのキャラクター性を加味した作りになっているのが特徴で、常人離れした身体能力を持つ超人こと「ニューマン」(新人類)たちが、これまた常識外れのぶっ飛んだ競技に挑んでゆくというマンガチックでコミカルな作風が特徴となっている。 **特徴・システム ***ゲーム概要 -競技数は全8種類。全4人のプレイヤーキャラクター(性能差は全くない)の中から1人を選択し、順番に競技に挑んでゆく。 --各競技にはステージクリアのための基準点となるNEED記録が設定されており、これを上まわれないとゲームオーバーになる。1つの競技に付き挑める回数は異なるので頑張って突破しよう。 ---ゲームオーバー後にコンテニューすると、その競技のNEED記録の基準点が下がり合格しやすくなる。 ---多人数プレイなら一人でもクリアすれば先に進める。ただしクリア出来なかったプレイヤーがゲームオーバーなのは変わらない。 --デカスロン式に各競技の成績を得点に換算し、合計得点で総合優勝が決まる。 ---エンディングを迎えられるのは総合優勝者のみ((小さな1枚絵が表示されるだけだが。))。一人プレイなら自動的に総合優勝となる。 ---各競技で勝利すると勝利アニメが流れる。記録を更新すると、その場でネームエントリーした上で次の競技へと進む。 --競技後は結果画面で使用キャラの簡単なアニメが表示される。クリアすると一言しゃべるおまけつき。 ***競技内容 1.TURBO DASH ~ターボ・ダッシュ~(アメリカ) -いわゆる徒競走だが、1kmのコースを舞台に先にスタートしたドラッグレース車を途中で追い越す超スピードで競い合う。 --左右の2ボタンを「交互連打」することで速度を上げてゆく。そのためコスリ連打や定規などによる連打は通用しない。純粋な連打力が問われるシンプルな競技。 2.INTERCEPTOR ~インターセプター~(ロシア) -一定時間、遠方の戦艦から左右中央の三箇所に次々に発射される砲弾を手から発射するエネルギー弾で迎撃する。 --左右のボタンで横方向に移動し中央のボタンで弾を発射。 --弾を撃墜するタイミングが速ければ速いほど高得点。弾の位置を瞬時に見分けて即座に移動する反応力が鍵。 --砲弾が1発でもプレイヤーのいる岸に当たるとミスになる。直撃だと操作キャラの服が破け、直撃しなくとも衝撃波で吹っ飛ばされて落水となる。 3.MISSILE TOSS ~ミサイル・トス~(ケニア) -槍投げによく似た競技だが、投げるのは長さ2メートルほどのミサイル。 --左右のボタン連打で助走し、真ん中のボタンを押す長さで投げる角度を決定、ボタンを離すと投げる。角度については『ハイパーオリンピック』の槍投げとは逆で上から下にむかって角度が変わる((『ハイパーオリンピック』で言うなら走り高跳と同じ。))。 --連打に夢中になりすぎても投擲ラインを超えて失敗してしまうし、投げるタイミングを気にしすぎても距離が足りず失敗となってしまう。序盤の難関ともいえる競技。 --ちなみに投げたミサイルは数百キロ先のサバンナに着弾し盛大に爆発する。 4.NUMAN SNIPER ~ニューマン・スナイパー~(南極) -一定時間、左右中央の位置で次々と現れる怪獣をエネルギー弾で撃退。 --INTERCEPTORと似た形式だが、こちらでは左右への移動は伴わず純粋な反射神経勝負の競技となっており、怪獣の出現位置が3ボタンに対応している。また怪獣は攻撃してこない。 5.VS.EXPRESS ~バーサス・エクスプレス~(日本) -ホームに突入してくる新幹線(300系)を受け止めつつ力を溜めて逆方向に押し返し、押し返した距離を競う。 --中央のボタンでタイミングよく新幹線を受け止め左右ボタンの連打でパワーを溜める。受け止めるタイミングが悪いとパワーの上昇率が悪くなる。タイミングが遅れすぎると新幹線に弾き飛ばされる。 6.TOWER TOPPER ~タワー・トッパー~(フランス) -並んでいる17階建てのビルの間をタイミングよく三角飛びで登って頂上に到達するまでの時間を競う競技。 --壁に飛び移り、壁を蹴って次へ飛び移る瞬間にタイミングよくボタンを押していく。 --壁に触れた後ある程度粘って(待って)からボタンを押さないと真横に飛んでしまい上に登れないが、粘りすぎると落下して頭から地面に真っ逆さま、地面に突き刺さる。 ---タイミングが非常にシビア。蹴る間隔が短い為テンポ良くボタンを押したいが、跳び具合によりテンポがずれる(乱数要素は無い)。 --最難関。どんなにNEED値が下がっても、屋上に辿り着く事が出来なければ意味が無い。 7.NOSTOP ROCK CHOP ~ノンストップ・ロック・チョップ~(オーストラリア) -瓦割りならぬ岩割り。目の前に置かれた一抱えもある岩を順次殴って砕いていく。一定時間内に規定の個数を砕くとクリア。 --左右のボタン連打でパワーを溜め、中央のボタンで砕く。 --パワー満タンでないと砕けない。蓄積ダメージはあるようだが、きっちり砕くまでは次の岩が供給されないため二度手間になる。 --決着時、敗者には頭上に岩が落とされる演出がある。ニューマンなので岩の方が砕け散るのだが。 8.NIAGARA JUMPS ~ナイアガラ・ジャンプス~(ザンビア) -巨大な滝のすぐ上流を助走速度250キロの三段跳びで跳び越え、対岸に渡る。 --失敗すると滝つぼに落ちてしまい、成功しても対岸に設けられた合格ラインを越えて着地できないとミスになる。 --左右のボタン連打で助走をつけて左ボタンで跳び、タイミングよく水面を蹴ってゆく。 ---TOWER TOPPER同様に着地後落ちない程度に粘ることで飛距離を伸ばせる。蹴る回数が2回で済み、各々の間で落ち着く時間がある為、TOWER TOPPERよりもタイミングは楽。 **キャラクター -シャロン・レアール --フランス代表。17歳の美少女で参加超人の紅一点。キャッチコピーは「恋人募集中(はあと)の100万馬力のリセエンヌ((フランス語で「女学生」。))」。普段はモデルの仕事をしている。 --茶髪のツインテールと、青いレオタードに白いオーバーニーソックス、トリコロールカラーを基調とした印象的なデザインのジャケットがトレードマーク。 ---エンディングでは髪を下ろしている。勝利デモの髪を解く仕草が可愛いと評判。 --本作品を代表する人気キャラ。続編の『マッハブレイカーズ』には男キャラを差し置いて唯一再出演を果たし、「前回大会優勝者」として最終競技のエキシビションマッチで競い合うことになる((設定では10年後なので年齢は27歳だが外見にほとんど変化はない))。 --ちなみに''INTERCEPTOR''で砲弾に当たったり、''MISSILE TOSS''でミサイルを投げ損ねたりすると、爆発でキャラの服が焼け上半身裸になってしまうが、彼女も例外ではない。 1回目で成功なら2回目で自爆がお約束(笑) --フランス代表の割にはクリア画面で英語をしゃべったりする。 -ハリー・ギブソン --金髪でサングラスをかけたハンサムキャラ。アメリカ代表。 ---勝利デモではサングラスを外す為、素顔が不明と言う事は無い。 -ナカムラ・マサエモン --漢字表記は「中村 雅衛門」((インストカード表記より))。侍をモチーフとしたクールな糸目の青年。日本代表。 --クリア画面ではちゃんと日本語でしゃべる。 -ボンゴ・テンボ --褐色肌で筋肉質の巨漢。ケニア代表。 --''TOWER TOPPER''や''NIAGARA JUMPS''で失敗すると何故か直立姿勢で頭から落下していく。 **評価点 -スポーツゲームに独自のエッセンスを加えた事。 --このタイプのゲームに先駆作でもある『ハイパーオリンピック』があるが、オリンピックという枠から抜け出せない内容やゲーム性によりマンネリ、時代遅れの感が出始めていた。それに対してコミカルな設定や演出を付加することでマイナスイメージを払拭できたのは大きい。 --プレイヤーキャラの影に隠れがちだが、大会の進行役となる司会の男性(インストカードにも出てる)もコミカルさの演出に一役買っている。 ---ゲーム開始時のエントリー画面で参加したキャラに割り込まれてズッコケたり、各競技で失敗すると呆れ顔で「ダメだこりゃ」と言わんばかりのポーズを取る。 -非常にシンプルでわかりやすいなゲーム性 --「操作形態はボタン3つのみで、押すタイミングと反射神経が全て」という非常に単純な操作性で誰にでもわかり易くとっつき易く、上述の演出や新鮮な世界観設定、個性溢れるキャラクター性の面白みにより、飽きずに楽しめる。 -当時としては珍しかった「基板へのスコア保存」機能。 --今作までのアーケードゲームは「電源を落としたらハイスコアも初期化される」ものが大半であったが、これにより1人プレイでも名前の知らないプレイヤーの残したスコアの更新を目指して黙々とリプレイを楽しめるようになった。 -BGMはブレイクビーツテクノでとてもノリの良い曲揃い。 --これもビジュアルと相まって、「新しい」ゲームとして魅せることができた点である。 --ちなみにSanodgこと佐野信義氏の作曲デビュー作でもある。 **賛否両論点 -ゲームそのものの根本は『ハイパーオリンピック』とほぼ同じであるため、あまり代わり映えしない。 --こればかりは仕方のないことだが記録更新以外の目標がないため、残りの演出面を楽しむ、空き時間でも気軽にプレイできるという部分をどう受け取るかによって評価が変わってくる。 **問題点 -一部競技で行き詰りやすい。 --多少タイミングを誤っても連打など他の要素でカバーできるものが少ない。それも失敗すれば即終了のポイントが連続する競技もあり、全体的にはややシビア。 ---コンティニューによる救済措置も「クリア基準が緩くなるだけ」で、操作がシビアな競技の難易度が緩和されるなどといった措置はないため、~ 競技のコツを掴んでクリア出来るようにならないと意味がなく、ある程度のやりこみが前提となっている。 ---- **総評 使用キャラが超人という設定やそれに則ったいかにもマンガチックな競技内容、競技失敗した際などのコミカルな演出といった当時のナムコらしい味付け、基板へのスコア保存による記録更新というやりこみ要素。~ これらの斬新な要素により、既にブームが過ぎ去った作品をよくあるパーティゲームに留まらない個性的なおもしろさで見事昇華させた一作と言えるだろう。 ---- **移植 -iアプリ版 --2004年8月2日、Vodafone live!Vアプリ対応携帯電話向けコンテンツとしてナムコより配信 //社名が変わった今現在DL可能かどうかは分からないので、わかる方追記願います。 -Wiiバーチャルコンソール版 --2009年4月28日配信。 -アーケードアーカイブス版 --SwitchとPS4にて2024年4月25日に配信。日本国内版と海外版とを収録。「こだわり設定」にて1Pコントローラーにて使用するキャラクターの切り替えが可能。ハイスコアモードは8つの各競技別で集計される。 **続編 -本作の続編として『マッハブレイカーズ』が存在するが、こちらは前作と違ってマイナーとなっている。 --前作より競技数は増えている反面、アニメ調だったキャラクターデザインが濃いデザインになっている他、競技のコミカルさもやや減っている。 --本作から10年後の世界が舞台で、次々と誕生し始めた世界各国のニューマンたちが『前回大会を越える規模の大会を』という意味合いで新しく名づけられた競技大会「マッハブレイカーズ」で競い合うというバックストーリーになっている。 **余談 -本作のサントラCDはBGMがノンストップリミックスされており、ゲームをひと通り遊んだような雰囲気になっている。

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