ジッピーレース
【じっぴーれーす】
ジャンル
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レース
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ASINが有効ではありません。画像はSG-1000版
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対応機種
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アーケード
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発売・開発元
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アイレム
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稼動開始日
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1983年
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象) ※アーケードアーカイブス版より付加
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配信
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アーケードアーカイブス 【PS4/Switch】2017年11月30日 823円(税8%込)
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判定
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なし
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ポイント
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バイクでニューヨークまで目指すレース やけに意地悪な敵車の動き
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概要
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1983年にアイレム(現:アイレムソフトウェアエンジニアリング)からリリースされたアーケードレースゲーム。
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プレイヤーはバイクを操って、ロサンゼルスからニューヨークまでの道のりを完走するのが目的となる。
システム
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トップビューとリアビューを組み合わせたレースゲーム。
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上下左右移動、アクセルとブレーキ操作と、基本的な車の操作は揃えている。
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敵車両や障害物をよけながら、ニューヨークを目指す。
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コースはメインがトップビュー。コースクリア後、リアビューのハイウェイに入る。双方で、一つのステージ。
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トップビューではオンロード、オフロードの2種類があり、チェックポイント毎に交互に切り替わる。
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オンロードは、障害として分岐、合流、水たまりがある。
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オフロードは、障害としてサボテン、岩や川がある。橋の幅は様々。
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チェックポイントは「ロサンゼルス⇒ラスベガス⇒ヒューストン⇒セントルイス⇒シカゴ⇒ニューヨーク」で、ニューヨークに到達するとゲームクリアとなり、バイクのスピードと消費燃料が上がった状態でロサンゼルスからのループとなる。
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燃料があり、エンプティになるとゲームオーバー。
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燃料は走行してるだけで消費し、敵車や障害物に触れてクラッシュすると大幅に消費するペナルティがある。
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ステージ中に落ちている「燃料缶」を拾うと、少しだけ燃料が回復する。また、各ステージのチェックポイントをクリアすると、一定量の燃料が回復する。
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バイクには順位があり、敵車を追い越す事で順位が上昇、ステージクリア時に順位によって得られるスコアボーナスが変わる仕組みとなっている。
評価点
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障害物競争風のレースゲーム。
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様々な障害物、そして燃料缶が巧に配置されており、戦略性のあるレースゲーム。
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トップビューのコースは、オンロードでは分岐と合流やカーブ、オフロードではサボテンの配置や橋の通過といった障害がある。分岐先の片側にだけ燃料缶が置いてある場合もあり、また、分岐で選んだ道幅によって難易度が異なる。単に車を抜いて行けばいいだけではなく、どのコースを進むかという戦略を求められる。
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実は覚えゲー的なゲーム性。
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バランスは、燃料缶を全て取らないと詰むというものではなく、ほどほど。それでも難易度はやや高め。
問題点
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リアビューのコースに、あまり意味がない。
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ただの直線コース。対向車がやってくるだけで、障害物も燃料缶もない。そう難しくもない。燃料も消費するので、演出的な意味合いしかない。
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敵車の動きが少々いやらしい。
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前にいる敵車を追い越そうとすると、バイクに微妙な速度で寄せて妨害してくる。この絶妙に寄せて来る車に気を取られていると、コースアウトや障害物に追突という事に。
総評
ゲーム自体はさほど複雑ではないわかりやすいシステムなのだが、初見では序盤から苦戦する程度の難易度。クリアするには慣れとパターンが必要となってくる。もちろん周回プレイにおいてはさらに難易度は跳ね上がる。
トップビューの古典的なレースゲームを、障害物競争風に味付けしたゲーム。
余談
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コナミが本作の翌年にリリースした『ロードファイター』とゲーム性が類似している事でも知られる。同時期に同系統のゲームが登場したのは何かの導きなのだろうか?
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更に後発の作品であるタイトー発売/東亜プラン開発の『ダッシュ野郎』も、基本的なシステムはほぼ本作と一緒である。ただし、ステージ毎の特徴がより強まっており、パターン構築性が高まっている。
家庭用移植
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SG-1000版(1983年、セガ・エンタープライゼス)
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アーケード版より難易度が下がっている。さらに排気量が最初から最大になっている。
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ファミリーコンピュータ版(1985年7月18日、アイレム)
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アイレムのファミコン参入初ソフトでもある。移植度は当時の基準で見ると、頑張っている方。
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順位の表記が一部おかしくなっている。(11th、12th、13thと本来thを使うべきところで11st、12nd、13rdとなっている。ちなみにAC版やSG-1000版では正しく表記されている)
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他にもオムニバスとして、1996年4月26日発売のセガサターン、及びプレイステーション両ソフトである『アイレム アーケード クラシックス』にもアーケード版が移植収録されている。
最終更新:2021年05月04日 16:21