BLEACH ~ブレイド・バトラーズ2nd~
【ぶりーち ぶれいどばとらーず せかんど】
ジャンル
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超絶剣戟アクションゲーム
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対応機種
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プレイステーション2
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発売元
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Sony Computer Entertainment
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開発元
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ラクジン
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発売日
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2007年9月27日
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定価
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6,800円(税抜)
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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良作
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ポイント
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前作から大幅な調整あり
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BLEACHシリーズ
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概要
タイトル通り『BLEACH ~ブレイド・バトラーズ~』の続編。
基本システムは受け継がれているが、全体的に大きく調整されている。
特徴
基本システムは全く同じなので、変更された点を中心に解説する。
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スペシャルアタックが削除され、代わりに霊圧ゲージ全消費の「EX超必殺技」が登場。
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大きな違いは前作のスペシャルアタックでは「始動技ヒット → ムービー」という流れだったのが、通常の超必殺技同様の仕様になったこと。
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パワーアップの仕様変更。
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前作では霊圧ゲージが超必殺技・パワーアップで共有だったが、本作では新たにパワーアップ専用の「ブレイドゲージ」が登場した。
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これに伴いパワーアップ中にも専用の超必殺技、EX超必殺技が使用可能になった。
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ムービーはパワーアップ時に流れるようになった。
評価点
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前作のキャラクターはそのままに新たに多数のキャラクターを追加。総勢36名と大幅なボリュームアップに成功した。
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特に前作では登場できなかった隊長格、山本元柳斎重國、京楽春水、浮竹十四郎の参戦や、破面(アランカル)、仮面の軍勢(ヴァイザード)など新勢力のキャラクターの参戦は大きいだろう。
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システムが調整された。
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前作では霊圧がパワーアップと共有だったので、ピンチの際霊圧をどちらに使うか悩みどころだったが、ブレイドゲージに分離したことで使いやすくなった。
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さらに、パワーアップ中にも超必殺技が使えるようになった。威力が強化され、判定も大きく変化しているので戦闘中の選択肢がさらに増えた。
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また体力が半分にならなくてもパワーアップ可能に。ただ、ダメージを受けた方がブレイドゲージは多く貯まるので、やはり一発逆転要素としては機能している。
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緊急回避の瞬歩に霊圧を消費しなくなり、死神系のキャラが使いやすくなった。
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パワーアップがさらに個性的に。
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前作に比べ、各キャラクターのパワーアップが特徴的になり、「ただ強くなるだけ」とはならなくなっている。
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朽木ルキアや日番谷冬獅郎は、パワーアップ時にフィールド全体を凍らせ足場を悪くする。いかにも「氷」らしくなっている。
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斑目一角は新たに卍解を習得。パワーアップ直後は貧弱だが、龍のゲージを貯めると大幅に攻撃力が上がる原作再現がなされている。
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山本元柳斎重國は「パワーアップ中常に持続ダメージを他者に与え続ける」という能力を持つ。炎熱系最強というだけはある。
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前作のミッションモードは「バトラーズモード」になり、ボリュームアップ。
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すごろく状のマップをミッションを攻略しつつ進めていく。「全員体力1から」「ブレイドゲージが常にMAX」など個性的な内容のミッションが登場している。
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さらにそれぞれのミッションには3つの目標があり、ただクリアすれば終わり、ではなくなっている。
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「ひよ里の特訓教室」というチュートリアルモードが追加。初めての人でもプレイしやすくなっている。
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ショップで購入できるアイテムに「装備アイテム」が登場。
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装備しても性能が変わるわけではないが、見た目が大きく変わる。ネタアイテムも豊富なので追求してみると面白い。
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ステージも、新たに個性的なものが追加されている。もちろん既存のステージはそのまま使える。
問題点
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一部キャラクターのパワーアップが微妙。
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この時点ではほぼ能力が明かされていなかったので、仕方がない面もあるだろうが、ウルキオラとグリムジョーが2人とも「大虚を召喚して攻撃させつつ、自身の能力を高める」というものになっている。要するに人任せである。
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檜佐木修兵などパワーアップ含めてほとんどの技がオリジナルである。…確かに始解すら披露していなかったが、だったらなぜ参戦させたと。
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装備アイテムは、装備できる箇所が「頭」「手」「胴体」「腰」など多めなのに、同時に2個しか装備できない仕様。
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このため派手に見た目を変えるのは難しくなっている。
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刀狩り削除。
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システムの変更もあるので仕方がないのだろうが、惜しいところである。
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バトラーズモードコンプリートを目指すと難易度はかなり高い。
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全キャラクターを使用可能にするだけならそこまででもないが、一部ミッションの難易度は極悪なのでコンプリートは厳しい。
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一応難易度変更が通じるので、多くのミッションはこれでクリアできるが、「難易度上級でクリア」が要求されるミッションは自分の腕以外に頼れる物がない。
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やはり大味なバランス。
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使える技の少なさは相変わらず。一応パワーアップ中の超必殺技が追加されたので、多少選択肢は増えているが…。
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藍染惣右介の強さも相変わらず。今回は新たにパワーアップ中のEX超必殺技として、全画面ガード不可大ダメージ攻撃というトンデモな技を習得してしまった。
総評
システム面が改善され、ボリュームも強化されており、『BLEACH』ファンなら間違いなく楽しめる作品になっている。
可能であればマルチタップを使った4人対戦をしてみるといいだろう。
最終更新:2024年07月07日 14:14