ダンディー&ランディー DX
【だんでぃーあんどらんでぃー でらっくす】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Nintendo Switch Xbox Series X/S Xbox One Windows(Steam) プレイステーション5 プレイステーション4
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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ラタライカゲームス
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開発元
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Asteristic Game Studio
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配信開始日
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【Switch/XSX/ONE】2022年4月29日 【PC】2022年4月30日 【PS5/PS4】2022年5月4日
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定価
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【Switch/XSX/ONE】700円(税込) 【PC】720円(税込) 【PS5/PS4】770円(税込)
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プレイ人数
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1~2人
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セーブデータ
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2箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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IARC:3+
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判定
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なし
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ポイント
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2人同時プレイ可能なダンジョン風トップビューアクション 置物の投げつけと5種類の装備の使い分け 難易度とボリュームは控えめ
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概要
スペインのラタライカゲームス発売、海外のインディーズメーカーであるAsteristic Game Studio開発によるダウンロード専売ソフト。
ジャンルはダンジョン風のトップビューによるアクションゲーム。有名どころでたとえるならば2Dの『ゼルダの伝説シリーズ』のダンジョンのみに特化した内容。
銀行から莫大な借金を背負うケモノの考古学者「ダンディーとランディー」が、借金返済のために海賊が支配する島へと伝説の財宝目当てに冒険する設定。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全6ステージを順々に攻略していく。一度プレイしたステージは再挑戦が可能。ステージクリア後は最短クリア時間がステージ別で記録される。
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ゲーム開始前に最大4キャラから操作キャラを選択できるが、性能差は付けられていない。本作は2人同時プレイに対応しており、ステージ中の途中参加も行える。
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操作体系
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主に「移動」「置物の持ち上げと投げつけ」「装備の選択と使用」の行動でダンディーたちを操作していく。
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アナログスティック等で8方向移動と操作キャラの向き操作。箱に接した状態ではスティック等で"それ"を1マス単位で押す動作。
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置物に対して持ち上げボタンを押すと、"それ"を持ち上げ、再度ボタンを押すと操作キャラの前方へと投げる。
持ち上げた置物はその場から消滅する。ボスを含めた敵全般は置物の投げつけ以外でダメージをあたえる方法はない。
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選択ボタンで所持している装備の切り替え、装備ボタンで装備の使用を行う。装備の種類に関しては後述参照の事。
置物の持ち上げ中は装備使用が封じられる。また各装備には一切の攻撃力がなく、攻撃手段としての活用は行えない。
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ポーズ中にステージ全体のMAP表示がされる。MAPにはエリアの構造や到達未到達の状態が示されるため、活用すればスムーズな攻略が行いやすい。
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装備一覧
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スコップ
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初期装備。使用すると操作キャラのいる地面をスコップで掘る。掘った先にはコインや鍵のアイテムが発掘できる場合がある。
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ブーメラン
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ステージ1途中で入手できる装備。使用すると操作キャラ前方にブーメランを投げる。 クリスタルに当てて仕掛けを解除したり、遠くのアイテムを引き寄せて回収できる。
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ハンマー
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ステージ2途中で入手できる装備。使用すると操作キャラ前方にハンマーを振る。通常では障害物となる岩を破壊できる。
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フック
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ステージ3途中で入手できる装備。使用すると操作キャラ前方にフックを投げる。壁へと当てる事により、向こう岸の離れた地形へと移動できる。
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シューズ
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ステージ4途中で入手できる装備。使用中はシューズの効果により高速移動操作ができる。
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アイテムと買い物について
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「宝箱を開ける」「そのまま放置」「装備を使用する」といった方法で以下のアイテムが出現する。
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各ステージには必ず4色の鍵が隠されており、取得すると色に対応した扉を解除できる。取得した鍵はそのステージ内限定で何度でも使用可能。
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ステージ1~4では装備アイテムも存在し、取得すると新たな使用装備が増える。初期装備も含め全部で5種類の装備が存在(上記)。
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ステージ中には高頻度でお金にあたるコインが入手できる。またライフを1~2ポイント回復できるフルーツが配置されている場合もある。
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ステージ1~5のどこかにショップがあり、貯めたコインと引き換えに買い物ができる。品揃えと売価は不変。
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「ライフポイント回復(2種)」「ライフが尽きても一度だけその場復活」「最大ライフ1ポイント増加」「店主からの謎の助言」の品揃えあり。
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ステージクリアとミス条件について
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各ステージの奥に待ち構えるボスを倒せばクリア。ステージによっては中ボス戦が挟まれる場面もある。
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ステージのスクロールはなく、上下左右にある通路を進むたびに他のエリアへと画面切り替え。画面が切り替わると、敵等の配置がリセットされている。
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各ステージは何かの仕掛けの解除をしないと先に進めない局面が多い。解除方法としては「箱を地面の窪みに乗せる」「鍵で扉を開ける」など様々。
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初期4ポイントのライフ制で、敵やトラップ等に触れると1ポイントダメージ。ライフが尽きるとゲームオーバー。
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ゲームオーバー後はステージ最初からのコンティニューが可能だが、所持コインが半減されてしまうペナルティ。コンティニュー回数等の制限はない。
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ステージセレクト及びコンティニュー時は、そのステージで入手した鍵・装備・コインや購入品はそのまま所持された状態での再開ができる。
評価点
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難易度控えめで遊びやすい
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総合的な難易度は控えめで、分かりやすい目的と操作体系で遊びやすい内容である。
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ダンジョン風とはいえ極度に迷わせるものではなく、基本はほぼ一本道進行であり、MAPを確認しながら進んでいけば容易にボスまで到達できやすい。
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仕掛けの解除に関しても難解なものはなく、何をすればいいのかが直感的に理解しやすい。敵の配置率は少なく、解除に集中できやすい快適な環境。
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難易度控えめとはいえ、「最大ライフポイントが少なめ」「5種類の装備を使い分けを的確にしないと先に進めない」といった手強さも含まれている。
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各ステージの構造は短めで、どのステージも短期でクリアできやすいテンポの良さも本作の魅力といえる。
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鍵等の所持品はそのまま引き継がれるため、ステージの再プレイ時でもやり直しの負担は少ない。むしろショートカットができる有効策となり得る。
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キャラの可愛らしさと衝撃の展開
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登場キャラ全員が非常に可愛らしく、16bit風で描かれたグラフィックもいい味を出している。どことなく『神々のトライフォース』的な雰囲気を漂わせる。
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本作における敵にあたる組織は海賊だが、ステージ5ボスを倒すと衝撃の展開を迎える意外性も見所。ネタバレ厳禁につき詳細は伏すがエンディングも衝撃的。
問題点
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ゲームのボリュームも控えめ
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比較的短時間でクリアできやすいステージが6回しかないため、その気になれば推定2時間ほどでオールクリアができてしまう。
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難易度控えめな件もあって、意外なほどにあっけなく先に進めてしまう節があり、やり応えという意味では若干薄口な内容といえる。
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やり込める要素といえばステージの最短クリア狙い位しかなく、安価販売とはいえゲームとしての奥深さはあまり高いとはいえない。
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一部ボスの倒しにくさ
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全体的に控えめな難易度な本作ではあるが、一部ボスにおいては妙な苦戦を強いられやすい場面がある。
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ステージ2ボスは置物を投げつけているのにダメージが通らない事が多い。投げつける位置やタイミングが一致しないとダメージ扱いとならないらしい。
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本作ではボス戦前のライフ無料回復というものがなく、特に最終ステージの中ボスとボスの2連戦はかなりの過酷さを強いられる。
総評
アクションゲームとしての難易度は控えめ、かつ難解なルール抜きで遊びやすく、ボリュームややり込み要素の弱さはあれど無難に楽しめる一作。
どちらかといえば仕掛けの解除にウエイトを置いた作風であるため、敵を倒す系のアクション性はあまり期待できない点に注意。
最終更新:2024年01月14日 21:54